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2021.09.18
FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!ワンダフルボーイズ・ニガミ17才・ioniほか全16作品 -2021.09.15-
カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。
キュレーターの金子厚武とラジオDJ MISATOによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!
MISATO:9月13日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全16作品の中から、まずは前半8作品ダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます。全ての作品に触れたいところですが。
金子:今週も良い作品多いですね。
MISATO:はじめましての方はマストでご紹介したいと思うのですが、BarrieとSACOYANS。
金子:Barrieはアメリカのアーティストで、2019年にアルバムが出ていて、それはドリームポップとかシティポップとか、かなり幅広い音楽性の良いアルバムでした。そのころはバンドだったんですけど、今回はBarrie Lindsayさんのソロプロジェクトになってから初めてのリリースです。生楽器を活かしつつ、でもちょっとドリームポップみたいな質感もあって、アメリカのアーティストで言うとダーティー・プロジェクターズとか、今年リリースしている人だったらチューン・ヤーズにもちょっと似てる気がして、これは好きな人多いだろうなーっていう、良いアーティストですね。
MISATO:年期を感じるんだけど、音のアレンジの先にはしっかり2020年代なんだな、と感じさせてくれるバランス感がすごくいいですね。
金子:マンドリンとかそういう楽器を使いつつ、ちゃんと今っぽい感じになってますよね。
MISATO:そしてSACOYANSは福岡在住ですね、聴いてるかなーSACOYANS!
金子:昨年アルバムをリリースしているんですけど、この番組で紹介するのは初めてですね。昨年出たアルバムのタイトルは『Yomosue』っていうタイトルで(笑)。
MISATO:最高だ(笑)!
金子:今回の新曲も「家」という曲タイトルで「イエー!」と歌っている、そういうひねくれたユーモアがいいですね。サウンド的にはこれぞオルタナという、スマッシング・パンプキンズとかニルヴァーナとか、そのあたりを彷彿とさせるサウンドで、前作が出たときはラブリーサマーちゃんとかが反応していたりして。結構通ずるものがあるような。
MISATO:うん、好きそう。
金子:10月にアルバムが出るということで楽しみですね。
MISATO:さらには、PAJAUMI(パジャマで海なんかいかない)はすごい。このネオソウル感っていうのは私は大好物ですね。
金子:良いですよね。もともと別所さんのソロプロジェクトとして始まったわけですけど、今はもうバンドを名乗っていて。5月に「Let Me Know」という曲が出ていて、今回が4カ月ぶりの新曲なんですけど、6月にこの2曲を演奏しているライブビデオが公開されていて。PAJAUMIって2人女性ボーカルがいて、「Let Me Know」の方はChloeさんがメインで歌ってて、今回の「Insecurity」はもう一人のFiJAさんがメインで歌ってて、ビデオを見るとそれぞれのボーカルの色の違いもはっきりわかるので、ぜひ見てほしいですね。
MISATO:映像いいですね。今回、作詞作曲にFiJAさんがクレジットされてるから、ご自身が歌うときにはフロントに関わって作曲されてるんだなっていうのがわかりますよね。
金子:本当にバンドになってるというのがわかりますね。
MISATO:いいですね。さあ、1曲ご紹介したいのですが。
金子:今週はioniの新曲をご紹介しようかなと。
MISATO:ioniも良いですよー。
金子:良いですよね。今回、シンガーソングライターのゆうさりさんをフィーチャリングした歌モノの曲なんですけど、もともとこの両者はコラボレーションをしていて。ioniさんらしい生音とエレクトロニクスと混ざった繊細なトラックに転調の多い曲展開、そこにゆうさりさんの柔らかいボーカルの組み合わせという良さがありつつ、今回歌詞がすごく印象的で。前回のコラボレーションが「Tsuki no Uta」っていう曲名だったんですけど、今回は「Hoshi no Uta」で。
ioniさん自身のコメントも届いていて、「日々たくさんの人々の願いを一方的に浴びせられる星たちは、一体どんな気持ちでその願い事を聞いているんだろうと思うのです。そのひとつひとつがどんな星かはわからないけど遠くにいる綺麗なものだからきっと願いを叶えてくれる、と僕たちはそう思ってしまいます。月くらい近くて特別だったらこんな勝手な願い事は言われないのかな、と星たちは思ってるかもしれませんね。距離で想いが変わるのは星も人も一緒だなぁとなんだか最近思ったんです。そんな曲です」と。
MISATO:まあ、なんて詩的な!セルフライナーノーツがこんなに詩的で、このまま歌詞にしてほしいくらい。
金子:本当ですよね。普段はインストゥルメンタルのトラック作ってるのに、ちゃんと言葉を持ってるっていう。
MISATO:多才な方だ。素敵だなー。
金子:2021年は、隣にいる人、画面越しの人、世界のもっと遠くにいる人、いろんな距離とその間の関係性について考えさせられることがすごく多いので、今年聴きたい曲だなとすごく思いましたね。
MISATO:またこの歌詞でゆうさりさんの声がドンピシャですね。
金子:良い声ですよねぇ。
MISATO:9月13日週リリースの新譜ダイジェスト Part 2をお送りしました。厚武さん、Part 2も素晴らしいじゃないですか。
金子:泣けてくるような良い曲がいっぱい。
MISATO:泣けてくる...その中でも初登場が3組いらっしゃって、私hyuenが気になってしょうがないのですが。
金子:hyuenは一般公募からですね。
MISATO:え!?こういう才能が眠っていて、しかも自ら応募してくれるんですね?
金子:送ってくれてありがとう!
MISATO:送ってくれて本当にありがとう。
金子:彼らは5人組なんですけど、バンドではなくアート集団を名乗っていて。メンバーそれぞれバックグラウンドも異なるし、作曲を担当するメンバーが5人中3人いたり、さらにはグラフィックデザイン、3DCG、実写映像等の制作をメンバー自ら行い、イラストレーターとコラボレーションもしてたり、とにかく幅が広い。
MISATO:すごい!アウトプットのところまで自分たちの頭の中のものが形にできるっていうチームはすごくアート性が強くて、具現力の高さですよね。すごいなー。
金子:音もね、バンドだけどこういうエレクトロニックなのも、もはや当たり前というかね、彼らも10月にアルバムが出るそうなので、そこで全貌が見えてくるんじゃないかなと。楽しみです。
MISATO:あと、ニガミ17才がFRIENDSHIP.からリリースなんですか?
金子:そうなんです。
MISATO:うわー、これもありがとうございます。嬉しい!
金子:ニガミ17才は知ってる人も多いのかなと思うんですけど、曲を聴いてもらえば分かるように、かなり個性的な人たちですね。で、ニガミってビクターのスピードスターからリリースしてる人たちで、先週紹介したilliomoteもスピードスターなんですけど、メジャーからリリースをしていながら、デジタルをFRIENDSHIP.と協力して一緒にやるっていう、これまであんまりなかったパターンで。
MISATO:じゃあ、この番組を聴いてくださってるミュージシャンの方で、「デジタルはFRIENDSHIP.に頼みたいなー」と思ったら、ぜひご連絡いただきたいですね(笑)。
金子:先週の「教えて中の人」のコーナーで、S尾さんがプレイリストの話をしてくれたと思うんですけど。「プレイリストにどうやって入っていくか」みたいなところで言うと、FRIENDSHIP.はデジタルに特化してるから、メジャーのレーベルとも協力しながら、よりアーティストを広げていくっていう。
MISATO:なるほど。
金子:新しい動きも起こっているということですね。
MISATO:ぜひ、ご一報をお待ちしております!さらにMGF!これも初になるわけですね。
金子:単独としてはそうですね。ちょっと前にRIP SLYMEのRYO-ZさんとAKAKAGEさんとコラボレーションした曲を出してますけど。今回はMGF単独...と言いつつ、mabanuaさんとコラボレーションをしてます。
MISATO:mabanuaさんは天才なんですか。すごい素敵でしたね。
金子:mabanuaさんは以前FRIENDSHIP.の試聴会にも参加していただいていて縁がある方なので、こうやって作品のリリースでもご一緒できるっていうのは嬉しいことで。MGFはそれこそRIP SLYMEにも通じるような日本語ラップの面白いグループで、そこにmabanuaさんは今回ボーカルでも参加していて、彼の柔らかい歌声と圧のある日本語ラップの組み合わせは珍しい気もして。カッコ良いですよね。
MISATO:そんな中、どの曲をご紹介しましょう?
金子:はい、今週はワンダフルボーイズ行きましょう。
MISATO:カミデさん!
金子:この曲も歌詞のメッセージがすごく印象的で。「77億のLove」というタイトルはおそらく世界の人口を表してると思うんですけど、コロナ禍というのはこれまでになかった、世界77億人全員が同じことでいろいろ大変な思いをしたり、逆に協力したりという中だと思うので、今こういうグローバルなテーマを扱った曲を歌うのがさすがだなって思うし、これまでもずっと愛を歌ってきたワンダフルボーイズだからこそ歌える曲だなーっていうのをすごく感じたんですよね。
MISATO:おっしゃっているように、これまでずっと愛を歌ってきた人たちだから、このタイミングでスケールが大きいことであったり、一見するときれいごとと言われてしまうようなことも、すんなりと受け入れられる土俵を今まで作ってきたわけですよね。夕暮れどきにも合いそうな素敵な曲。
金子:なおかつ、ただ「世界みんなひとつになろう」じゃなくて、77億それぞれの愛があって、その上でみんなで繋がれたらいいねっていうメッセージは、「らしいな」という感じがしましたね。
MISATO:多様性という言葉がすごく市民権を得てきた今の時代にぴったりな曲ではないでしょうか。
FM福岡で毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"303号室"(毎週水曜日の27:00~27:55)では、FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」をオンエア。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。
放送時間:毎週水曜日 27:00~27:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
MISATO
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10
Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin
FRIENDSHIP.
キュレーターの金子厚武とラジオDJ MISATOによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!
New Release Digest Part 1
MISATO:9月13日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全16作品の中から、まずは前半8作品ダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます。全ての作品に触れたいところですが。
金子:今週も良い作品多いですね。
MISATO:はじめましての方はマストでご紹介したいと思うのですが、BarrieとSACOYANS。
金子:Barrieはアメリカのアーティストで、2019年にアルバムが出ていて、それはドリームポップとかシティポップとか、かなり幅広い音楽性の良いアルバムでした。そのころはバンドだったんですけど、今回はBarrie Lindsayさんのソロプロジェクトになってから初めてのリリースです。生楽器を活かしつつ、でもちょっとドリームポップみたいな質感もあって、アメリカのアーティストで言うとダーティー・プロジェクターズとか、今年リリースしている人だったらチューン・ヤーズにもちょっと似てる気がして、これは好きな人多いだろうなーっていう、良いアーティストですね。
MISATO:年期を感じるんだけど、音のアレンジの先にはしっかり2020年代なんだな、と感じさせてくれるバランス感がすごくいいですね。
金子:マンドリンとかそういう楽器を使いつつ、ちゃんと今っぽい感じになってますよね。
MISATO:そしてSACOYANSは福岡在住ですね、聴いてるかなーSACOYANS!
金子:昨年アルバムをリリースしているんですけど、この番組で紹介するのは初めてですね。昨年出たアルバムのタイトルは『Yomosue』っていうタイトルで(笑)。
MISATO:最高だ(笑)!
金子:今回の新曲も「家」という曲タイトルで「イエー!」と歌っている、そういうひねくれたユーモアがいいですね。サウンド的にはこれぞオルタナという、スマッシング・パンプキンズとかニルヴァーナとか、そのあたりを彷彿とさせるサウンドで、前作が出たときはラブリーサマーちゃんとかが反応していたりして。結構通ずるものがあるような。
MISATO:うん、好きそう。
金子:10月にアルバムが出るということで楽しみですね。
MISATO:さらには、PAJAUMI(パジャマで海なんかいかない)はすごい。このネオソウル感っていうのは私は大好物ですね。
金子:良いですよね。もともと別所さんのソロプロジェクトとして始まったわけですけど、今はもうバンドを名乗っていて。5月に「Let Me Know」という曲が出ていて、今回が4カ月ぶりの新曲なんですけど、6月にこの2曲を演奏しているライブビデオが公開されていて。PAJAUMIって2人女性ボーカルがいて、「Let Me Know」の方はChloeさんがメインで歌ってて、今回の「Insecurity」はもう一人のFiJAさんがメインで歌ってて、ビデオを見るとそれぞれのボーカルの色の違いもはっきりわかるので、ぜひ見てほしいですね。
MISATO:映像いいですね。今回、作詞作曲にFiJAさんがクレジットされてるから、ご自身が歌うときにはフロントに関わって作曲されてるんだなっていうのがわかりますよね。
金子:本当にバンドになってるというのがわかりますね。
MISATO:いいですね。さあ、1曲ご紹介したいのですが。
金子:今週はioniの新曲をご紹介しようかなと。
MISATO:ioniも良いですよー。
金子:良いですよね。今回、シンガーソングライターのゆうさりさんをフィーチャリングした歌モノの曲なんですけど、もともとこの両者はコラボレーションをしていて。ioniさんらしい生音とエレクトロニクスと混ざった繊細なトラックに転調の多い曲展開、そこにゆうさりさんの柔らかいボーカルの組み合わせという良さがありつつ、今回歌詞がすごく印象的で。前回のコラボレーションが「Tsuki no Uta」っていう曲名だったんですけど、今回は「Hoshi no Uta」で。
ioniさん自身のコメントも届いていて、「日々たくさんの人々の願いを一方的に浴びせられる星たちは、一体どんな気持ちでその願い事を聞いているんだろうと思うのです。そのひとつひとつがどんな星かはわからないけど遠くにいる綺麗なものだからきっと願いを叶えてくれる、と僕たちはそう思ってしまいます。月くらい近くて特別だったらこんな勝手な願い事は言われないのかな、と星たちは思ってるかもしれませんね。距離で想いが変わるのは星も人も一緒だなぁとなんだか最近思ったんです。そんな曲です」と。
MISATO:まあ、なんて詩的な!セルフライナーノーツがこんなに詩的で、このまま歌詞にしてほしいくらい。
金子:本当ですよね。普段はインストゥルメンタルのトラック作ってるのに、ちゃんと言葉を持ってるっていう。
MISATO:多才な方だ。素敵だなー。
金子:2021年は、隣にいる人、画面越しの人、世界のもっと遠くにいる人、いろんな距離とその間の関係性について考えさせられることがすごく多いので、今年聴きたい曲だなとすごく思いましたね。
MISATO:またこの歌詞でゆうさりさんの声がドンピシャですね。
金子:良い声ですよねぇ。
New Release Digest Part 2
MISATO:9月13日週リリースの新譜ダイジェスト Part 2をお送りしました。厚武さん、Part 2も素晴らしいじゃないですか。
金子:泣けてくるような良い曲がいっぱい。
MISATO:泣けてくる...その中でも初登場が3組いらっしゃって、私hyuenが気になってしょうがないのですが。
金子:hyuenは一般公募からですね。
MISATO:え!?こういう才能が眠っていて、しかも自ら応募してくれるんですね?
金子:送ってくれてありがとう!
MISATO:送ってくれて本当にありがとう。
金子:彼らは5人組なんですけど、バンドではなくアート集団を名乗っていて。メンバーそれぞれバックグラウンドも異なるし、作曲を担当するメンバーが5人中3人いたり、さらにはグラフィックデザイン、3DCG、実写映像等の制作をメンバー自ら行い、イラストレーターとコラボレーションもしてたり、とにかく幅が広い。
MISATO:すごい!アウトプットのところまで自分たちの頭の中のものが形にできるっていうチームはすごくアート性が強くて、具現力の高さですよね。すごいなー。
金子:音もね、バンドだけどこういうエレクトロニックなのも、もはや当たり前というかね、彼らも10月にアルバムが出るそうなので、そこで全貌が見えてくるんじゃないかなと。楽しみです。
MISATO:あと、ニガミ17才がFRIENDSHIP.からリリースなんですか?
金子:そうなんです。
MISATO:うわー、これもありがとうございます。嬉しい!
金子:ニガミ17才は知ってる人も多いのかなと思うんですけど、曲を聴いてもらえば分かるように、かなり個性的な人たちですね。で、ニガミってビクターのスピードスターからリリースしてる人たちで、先週紹介したilliomoteもスピードスターなんですけど、メジャーからリリースをしていながら、デジタルをFRIENDSHIP.と協力して一緒にやるっていう、これまであんまりなかったパターンで。
MISATO:じゃあ、この番組を聴いてくださってるミュージシャンの方で、「デジタルはFRIENDSHIP.に頼みたいなー」と思ったら、ぜひご連絡いただきたいですね(笑)。
金子:先週の「教えて中の人」のコーナーで、S尾さんがプレイリストの話をしてくれたと思うんですけど。「プレイリストにどうやって入っていくか」みたいなところで言うと、FRIENDSHIP.はデジタルに特化してるから、メジャーのレーベルとも協力しながら、よりアーティストを広げていくっていう。
MISATO:なるほど。
金子:新しい動きも起こっているということですね。
MISATO:ぜひ、ご一報をお待ちしております!さらにMGF!これも初になるわけですね。
金子:単独としてはそうですね。ちょっと前にRIP SLYMEのRYO-ZさんとAKAKAGEさんとコラボレーションした曲を出してますけど。今回はMGF単独...と言いつつ、mabanuaさんとコラボレーションをしてます。
MISATO:mabanuaさんは天才なんですか。すごい素敵でしたね。
金子:mabanuaさんは以前FRIENDSHIP.の試聴会にも参加していただいていて縁がある方なので、こうやって作品のリリースでもご一緒できるっていうのは嬉しいことで。MGFはそれこそRIP SLYMEにも通じるような日本語ラップの面白いグループで、そこにmabanuaさんは今回ボーカルでも参加していて、彼の柔らかい歌声と圧のある日本語ラップの組み合わせは珍しい気もして。カッコ良いですよね。
MISATO:そんな中、どの曲をご紹介しましょう?
金子:はい、今週はワンダフルボーイズ行きましょう。
MISATO:カミデさん!
金子:この曲も歌詞のメッセージがすごく印象的で。「77億のLove」というタイトルはおそらく世界の人口を表してると思うんですけど、コロナ禍というのはこれまでになかった、世界77億人全員が同じことでいろいろ大変な思いをしたり、逆に協力したりという中だと思うので、今こういうグローバルなテーマを扱った曲を歌うのがさすがだなって思うし、これまでもずっと愛を歌ってきたワンダフルボーイズだからこそ歌える曲だなーっていうのをすごく感じたんですよね。
MISATO:おっしゃっているように、これまでずっと愛を歌ってきた人たちだから、このタイミングでスケールが大きいことであったり、一見するときれいごとと言われてしまうようなことも、すんなりと受け入れられる土俵を今まで作ってきたわけですよね。夕暮れどきにも合いそうな素敵な曲。
金子:なおかつ、ただ「世界みんなひとつになろう」じゃなくて、77億それぞれの愛があって、その上でみんなで繋がれたらいいねっていうメッセージは、「らしいな」という感じがしましたね。
MISATO:多様性という言葉がすごく市民権を得てきた今の時代にぴったりな曲ではないでしょうか。
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」
FM福岡で毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"303号室"(毎週水曜日の27:00~27:55)では、FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」をオンエア。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。
放送時間:毎週水曜日 27:00~27:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
MISATO
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10
Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin
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