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2021.08.14
FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!DENIMS・Yasei Collective・Taiko Super Kicksほか全12作品 -2021.08.11-
カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。
キュレーターの金子厚武とラジオDJ MISATOによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!
MISATO:8月9日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全12作品の中から、まずは前半6作品ダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます。番組で紹介するのは初めての方がいらっしゃいます、LIGHTERS。
金子:昨年12月に作品を発表して以来、久々の新曲ですね。8月後半にはアルバムも控えています。2018年10月に結成された女の子のギターボーカルとベースの2ピースで、サポートのドラムがHAPPYの、そしてカネコアヤノバンドのBobことSota Hayashida。Bobっていう名前はずっと聞いてましたけど、Sota Hayashidaっていう名前なのは初めて知りました。
MISATO:みなさんBobって言いますもんね(笑)。
金子:しかも、サウンドプロダクションにDYGLのKamotoくんが参加しているということで、DYGLもちょっと前に新しいアルバム出て、めちゃめちゃ良かったんですよね。
MISATO:DYGLいいですよね。すごいメンバー。
金子:LIGHTERSは90年代のインディーロック的な音ですけど、DYGLの新しいアルバムはパワーポップとかポップパンクとか、そういう要素が強めで、その雰囲気っていうのが今のLIGHTERSにもあるなって。
MISATO:8月25日にフルアルバムがリリースされて、9月11日にリリースイベントがあるんですけど、それをスケボーパークでやるっていう。今、旬じゃないですか、スケボーパーク。金メダル取ってもらいましょう。
金子:ストリート感のあるライブになるんでしょうね。
MISATO:もちろん、ご時世的にいろいろ事情が変わっていくと思うので、詳しい情報はLIGHTERSのTwitterアカウントをご覧になってください。さらに、LA imaginationsがついにEPですね。おめでとうございます。
金子:このアルバムタイトル『The tigers come at night』も曲タイトル「同じ夜の二人」も、LA imaginationsって感じがします。阿佐ヶ谷という町で結成されて、飲み仲間たちが集まって楽しく音を鳴らしてる雰囲気っていうのがこれまでの曲同様にあって、だからこそジャンル感的には幅広い。ソウルフルな曲っていうのはもちろんあるんだけど、いい意味で軽やかで、ポップで、ジャンル的には雑多で、楽しく音を鳴らしてる感じが耳から伝わってくるような作品になってますね。
MISATO:この一年間にどうやってこの7人が阿佐ヶ谷で過ごしたのかが分かるような、そんな作品であり、音感もそんな雰囲気があるなって。
金子:この一年はなかなか飲み歩くということもできなかっただろうから、その分音を鳴らして、作品を作ったってことかもしれないですね。
MISATO:さあ、一曲どうしましょう。
金子:今週はDENIMSをかけましょう。FUJI ROCKも決まってますし。
MISATO:そうですね!
金子:今年に入ってからは、さとうもかさんとのコラボレーションがずっと続いてたんですけど、単独名義の作品は久しぶりで、去年の12月以来なんですよね。
MISATO:えー、意外。ずっと活動されてた感じがありますけど。
金子:実は久しぶりなんです。その12月にリリースしたのが 「Last Dance」 という曲で、この番組でも少し話したと思うんですが、メンバーが脱退するっていうタイミングで発表して、その後にSpecial Favorite Musicでも活動している土井さんが新メンバーとして入って、言ってみれば今回が新生DENIMSのオリジナル一発目みたいな作品なんですよね。それが「RAGE=怒り」というタイトルで、この攻撃的な曲調っていうのは、改めて4人で音を鳴らす楽しさが爆発しちゃったみたいな、そんな感じもあるなって。
MISATO:DENIMSの曲って、一聴してDENIMSって絶対わかるじゃないですか?「あ、DENIMSの曲だ!」って。でも、これは正直言って、最初気付かなかったです。
金子:普段はソウルとかファンクのイメージが強いのに対して...。
MISATO:ロックサウンドというか、バンドサウンド。〈あたりさわりあることをそうぞうしよう〉って一言、すごく刺さりますね。
金子:過去のDENIMSのインタビューを読んでたら、カマチューくんは実は中学校時代はレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンとか、ミクスチャーを聴いていたらしくて。
MISATO:そうなんだ。
金子:この「RAGE」ってタイトルにしろ、ちょっとメッセージ性のある歌詞にしろ、実は原点回帰なのかなっていう部分もあったりして。
MISATO:初心に戻るっていうのは、こういった作品を生み出す原動力になるんですね。
金子:そうかもしれないですね。
MISATO:ちなみに厚武さんが読んでたインタビューはSENSAのHighlighter(Vol.35)だそうで。
金子:そうなんですよ。
MISATO:こちらもぜひチェックお願いします。
MISATO:Part 2はベテラン勢のお名前がたくさんですね。
金子:すごい人たちが。
MISATO:PENPALSのメンバーが中心になって結成されたバンドのAFOKもそうですし、AKAKAGEとKEISUKE SAITOのコラボ曲にはRIP SLYMEのRyo-Zさんも参加してますよ。
金子:夏はRIP SLYME聴きたくなりますよね。
MISATO:熱帯夜ですからね、毎日(笑)。
金子:相変わらずラップはカッコいいですね。
MISATO:カッコいい、Ryo-Zさん。
MISATO:さらにはジェネヴィーヴ・アルターディとBIGYUKIをゲストに迎えたYasei Collectiveの新曲が。
金子:これもタイトルからして夏っぽいですよね。
MISATO:夏っぽいですねー。カッコいいなー。
金子:この組み合わせをフィーチャリングできるのはさすがヤセイというか、彼らは海外ともいろんなコネクションがあるんですよね。ジェネヴィーヴ・アルターディはフライング・ロータスのブレインフィーダーから作品をリリースしてて、ルイス・コールとユニットを組んでたりとか、世界的に活躍している人ですし。
MISATO:えー、知らなかった!すごい!
金子:BIGYUKIは日本人ですけど、海外でもバリバリ活動してる人で、最近だとCHAIのアルバムにも参加してたり、世界と日本を繋げるような存在だったりして、そういう人たちと一緒にやれてるってだけでもすごい。なおかつ、3人になってからのヤセイって、ギターの割合がちょっと減って、その分チルな感じの曲が増えてる印象があって、そういう意味でもこの季節に聴くのが良いなぁ。相変わらず、ビートはめちゃめちゃ難しいんですけど。
MISATO:そうですよね。変なことを形にようできるなぁ。だからこそ、BIGYUKIさんなんだなって思いますよね。
金子:BIGYUKIさんもコメントを寄せてて、最初は「なんじゃこのビートは」って思ったって書いてありましたけど(笑)。
MISATO:それに対応できる人たちがコラボレーションされてる、納得の布陣ですよね。
金子:かっこいいですね。
MISATO:さて、一曲かけたいのですが?
金子:はい、Taiko Super Kicksにしたいと思います。
MISATO:「スジ」という曲タイトルでこんなにかっこいいってどういうことなんですか(笑)?
金子:「スジ」ってなかなかですよね。
MISATO:カタカナで「スジ」。そしてアルバムのタイトルが漢字で『石』(笑)。
金子:6月に『波』というアルバムを出していて、それが3年ぶりだったんですけど、そこから2ヶ月でまたしてもアルバムができちゃうという、このハイペース。Taiko Super Kicksはインディーロックバンド好きな人の中では知られている存在ではあったんですけど、『波』はミックスとプロデュースが岡田拓郎、エンジニアが Klan Aileen の澁谷亮、そしてシャムキャッツのメンバーがやってるTETRA RECORDSからのリリースという、この名前を聞いただけで、絶対いいだろうと。
MISATO:はい、聴かずに分かる(笑)。
金子:という人たちだったりもして、今回も内容の良さは間違いなく保証済みです。さっきLIGHTERSのときも言いましたけど、Taiko Super Kicksももともと90年代インディーロック的な音で、サイケデリックなファズギターがグイーンと入ってくるような、昔はそういう音楽性だったんですけど、そこから作品を重ねる中で、どんどん洗練されていって。今ではファズギター的な派手な要素はないんですけど、かなり音数を絞って、シンセだったり、ちょっとした打ち込みだったりが入って、非常に立体的な音像を作り出していて。作品ごとにどんどんかっこよくなってますね。
MISATO:『波』から『石』にって、一括りのアルバムだなって感じがします。
金子:あー、でも分かる。どちらも9曲で25分とかなんですよ。
MISATO:曲数はもうちょっと少なくしたかもしれないけど、ひとつのアルバムになってたんだろうなって感じがする。それを今の配信に合わせた分け方にして、タイトにしたという感じがしますね。
金子:その可能性もありそう。
MISATO:まだ『波』を聴いてないよっていう方、ぜひセットで聴いてみてください。
〜おまけ〜
今回の収録終わりにThe fin.のYuto Uchinoくんにばったり会い、一緒に記念撮影!「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」内で、Yutoくんが月替りでゲストを招き音楽談義を繰り広げるコーナーはSpotify/Apple/Googleポッドキャストでも公開中!ぜひこちらもチェックしてください。
FM福岡で毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"303号室"(毎週水曜日の27:00~27:55)では、FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」をオンエア。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。
放送時間:毎週水曜日 27:00~27:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
MISATO
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10
Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin
FRIENDSHIP.
キュレーターの金子厚武とラジオDJ MISATOによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!
New Release Digest Part 1
MISATO:8月9日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全12作品の中から、まずは前半6作品ダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます。番組で紹介するのは初めての方がいらっしゃいます、LIGHTERS。
金子:昨年12月に作品を発表して以来、久々の新曲ですね。8月後半にはアルバムも控えています。2018年10月に結成された女の子のギターボーカルとベースの2ピースで、サポートのドラムがHAPPYの、そしてカネコアヤノバンドのBobことSota Hayashida。Bobっていう名前はずっと聞いてましたけど、Sota Hayashidaっていう名前なのは初めて知りました。
MISATO:みなさんBobって言いますもんね(笑)。
金子:しかも、サウンドプロダクションにDYGLのKamotoくんが参加しているということで、DYGLもちょっと前に新しいアルバム出て、めちゃめちゃ良かったんですよね。
MISATO:DYGLいいですよね。すごいメンバー。
金子:LIGHTERSは90年代のインディーロック的な音ですけど、DYGLの新しいアルバムはパワーポップとかポップパンクとか、そういう要素が強めで、その雰囲気っていうのが今のLIGHTERSにもあるなって。
MISATO:8月25日にフルアルバムがリリースされて、9月11日にリリースイベントがあるんですけど、それをスケボーパークでやるっていう。今、旬じゃないですか、スケボーパーク。金メダル取ってもらいましょう。
金子:ストリート感のあるライブになるんでしょうね。
MISATO:もちろん、ご時世的にいろいろ事情が変わっていくと思うので、詳しい情報はLIGHTERSのTwitterアカウントをご覧になってください。さらに、LA imaginationsがついにEPですね。おめでとうございます。
金子:このアルバムタイトル『The tigers come at night』も曲タイトル「同じ夜の二人」も、LA imaginationsって感じがします。阿佐ヶ谷という町で結成されて、飲み仲間たちが集まって楽しく音を鳴らしてる雰囲気っていうのがこれまでの曲同様にあって、だからこそジャンル感的には幅広い。ソウルフルな曲っていうのはもちろんあるんだけど、いい意味で軽やかで、ポップで、ジャンル的には雑多で、楽しく音を鳴らしてる感じが耳から伝わってくるような作品になってますね。
MISATO:この一年間にどうやってこの7人が阿佐ヶ谷で過ごしたのかが分かるような、そんな作品であり、音感もそんな雰囲気があるなって。
金子:この一年はなかなか飲み歩くということもできなかっただろうから、その分音を鳴らして、作品を作ったってことかもしれないですね。
MISATO:さあ、一曲どうしましょう。
金子:今週はDENIMSをかけましょう。FUJI ROCKも決まってますし。
MISATO:そうですね!
金子:今年に入ってからは、さとうもかさんとのコラボレーションがずっと続いてたんですけど、単独名義の作品は久しぶりで、去年の12月以来なんですよね。
MISATO:えー、意外。ずっと活動されてた感じがありますけど。
金子:実は久しぶりなんです。その12月にリリースしたのが 「Last Dance」 という曲で、この番組でも少し話したと思うんですが、メンバーが脱退するっていうタイミングで発表して、その後にSpecial Favorite Musicでも活動している土井さんが新メンバーとして入って、言ってみれば今回が新生DENIMSのオリジナル一発目みたいな作品なんですよね。それが「RAGE=怒り」というタイトルで、この攻撃的な曲調っていうのは、改めて4人で音を鳴らす楽しさが爆発しちゃったみたいな、そんな感じもあるなって。
MISATO:DENIMSの曲って、一聴してDENIMSって絶対わかるじゃないですか?「あ、DENIMSの曲だ!」って。でも、これは正直言って、最初気付かなかったです。
金子:普段はソウルとかファンクのイメージが強いのに対して...。
MISATO:ロックサウンドというか、バンドサウンド。〈あたりさわりあることをそうぞうしよう〉って一言、すごく刺さりますね。
金子:過去のDENIMSのインタビューを読んでたら、カマチューくんは実は中学校時代はレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンとか、ミクスチャーを聴いていたらしくて。
MISATO:そうなんだ。
金子:この「RAGE」ってタイトルにしろ、ちょっとメッセージ性のある歌詞にしろ、実は原点回帰なのかなっていう部分もあったりして。
MISATO:初心に戻るっていうのは、こういった作品を生み出す原動力になるんですね。
金子:そうかもしれないですね。
MISATO:ちなみに厚武さんが読んでたインタビューはSENSAのHighlighter(Vol.35)だそうで。
金子:そうなんですよ。
MISATO:こちらもぜひチェックお願いします。
New Release Digest Part 2
(ダイジェストからは著作権の関係でYasei Collective「Breeze feat. Genevieve Artadi, BIGYUKI」は省いてます)
MISATO:Part 2はベテラン勢のお名前がたくさんですね。
金子:すごい人たちが。
MISATO:PENPALSのメンバーが中心になって結成されたバンドのAFOKもそうですし、AKAKAGEとKEISUKE SAITOのコラボ曲にはRIP SLYMEのRyo-Zさんも参加してますよ。
金子:夏はRIP SLYME聴きたくなりますよね。
MISATO:熱帯夜ですからね、毎日(笑)。
金子:相変わらずラップはカッコいいですね。
MISATO:カッコいい、Ryo-Zさん。
MISATO:さらにはジェネヴィーヴ・アルターディとBIGYUKIをゲストに迎えたYasei Collectiveの新曲が。
金子:これもタイトルからして夏っぽいですよね。
MISATO:夏っぽいですねー。カッコいいなー。
金子:この組み合わせをフィーチャリングできるのはさすがヤセイというか、彼らは海外ともいろんなコネクションがあるんですよね。ジェネヴィーヴ・アルターディはフライング・ロータスのブレインフィーダーから作品をリリースしてて、ルイス・コールとユニットを組んでたりとか、世界的に活躍している人ですし。
MISATO:えー、知らなかった!すごい!
金子:BIGYUKIは日本人ですけど、海外でもバリバリ活動してる人で、最近だとCHAIのアルバムにも参加してたり、世界と日本を繋げるような存在だったりして、そういう人たちと一緒にやれてるってだけでもすごい。なおかつ、3人になってからのヤセイって、ギターの割合がちょっと減って、その分チルな感じの曲が増えてる印象があって、そういう意味でもこの季節に聴くのが良いなぁ。相変わらず、ビートはめちゃめちゃ難しいんですけど。
MISATO:そうですよね。変なことを形にようできるなぁ。だからこそ、BIGYUKIさんなんだなって思いますよね。
金子:BIGYUKIさんもコメントを寄せてて、最初は「なんじゃこのビートは」って思ったって書いてありましたけど(笑)。
MISATO:それに対応できる人たちがコラボレーションされてる、納得の布陣ですよね。
金子:かっこいいですね。
MISATO:さて、一曲かけたいのですが?
金子:はい、Taiko Super Kicksにしたいと思います。
MISATO:「スジ」という曲タイトルでこんなにかっこいいってどういうことなんですか(笑)?
金子:「スジ」ってなかなかですよね。
MISATO:カタカナで「スジ」。そしてアルバムのタイトルが漢字で『石』(笑)。
金子:6月に『波』というアルバムを出していて、それが3年ぶりだったんですけど、そこから2ヶ月でまたしてもアルバムができちゃうという、このハイペース。Taiko Super Kicksはインディーロックバンド好きな人の中では知られている存在ではあったんですけど、『波』はミックスとプロデュースが岡田拓郎、エンジニアが Klan Aileen の澁谷亮、そしてシャムキャッツのメンバーがやってるTETRA RECORDSからのリリースという、この名前を聞いただけで、絶対いいだろうと。
MISATO:はい、聴かずに分かる(笑)。
金子:という人たちだったりもして、今回も内容の良さは間違いなく保証済みです。さっきLIGHTERSのときも言いましたけど、Taiko Super Kicksももともと90年代インディーロック的な音で、サイケデリックなファズギターがグイーンと入ってくるような、昔はそういう音楽性だったんですけど、そこから作品を重ねる中で、どんどん洗練されていって。今ではファズギター的な派手な要素はないんですけど、かなり音数を絞って、シンセだったり、ちょっとした打ち込みだったりが入って、非常に立体的な音像を作り出していて。作品ごとにどんどんかっこよくなってますね。
MISATO:『波』から『石』にって、一括りのアルバムだなって感じがします。
金子:あー、でも分かる。どちらも9曲で25分とかなんですよ。
MISATO:曲数はもうちょっと少なくしたかもしれないけど、ひとつのアルバムになってたんだろうなって感じがする。それを今の配信に合わせた分け方にして、タイトにしたという感じがしますね。
金子:その可能性もありそう。
MISATO:まだ『波』を聴いてないよっていう方、ぜひセットで聴いてみてください。
〜おまけ〜
今回の収録終わりにThe fin.のYuto Uchinoくんにばったり会い、一緒に記念撮影!「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」内で、Yutoくんが月替りでゲストを招き音楽談義を繰り広げるコーナーはSpotify/Apple/Googleポッドキャストでも公開中!ぜひこちらもチェックしてください。
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」
FM福岡で毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"303号室"(毎週水曜日の27:00~27:55)では、FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」をオンエア。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。
放送時間:毎週水曜日 27:00~27:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
MISATO
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10
Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin
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