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2021.08.19
FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、LAMP IN TERRENの松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、ユアネスの黒川侑司が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
(黒川)FM福岡からユアネスの黒川がお送りしているRoom "H"。ここからは@リビングルーム、最近僕がハッとしたことと今聴いてもらいたい音楽についてお話しする時間です。最近ハッとすると言うか、今って夏休みの時期だと思うんですよ。真夏じゃないですか。この番組のスタッフの方から「せっかくだから黒川くんの夏の思い出とか話したら?」って薦められたのですが、夏を思い返すと、ロクでもないと言うか、そんなにキラキラした夏を送った記憶がなかったんですよ。なので、残念な、というか、ちょっとヘンテコな夏エピソードの話をさせてください。
一番夏で覚えてるのが、僕は山口県の出身なんですけど、永源山プールというプールがあるんですよ。山口で聴いてくださってる方は分かるかもしれないですけど、ちっちゃい時に、そこにお父さんと車で行ったんですよ。プールに行けることがすごく嬉しくって、車の中で浮き輪膨らましてずーっと浮き輪をするぐらい楽しみにしよったんですよ。「やった!プールや!プールや!」って。「着いたよー」と言われて、本当に嬉しくて車から飛び出ようとして、そしたら浮き輪が車のドアとピッタリ挟まって、本当に動けなくなっちゃったのよ。子供の時って体重が軽いから、そのまま浮き輪が挟まった状態で「グルン」と前の方に回転して、顔面からコンクリートに落ちて前歯がバッコリ折れまして、プールを経験できない夏を過ごした、という(笑)。これ、ほんとずーっと一生笑い話にされるんですよ、という夏があったり。
専門学生時代はお金がなかったのでアルバイトでライブのスタッフとかフェスのスタッフとかに入れてもらったりしたんですよ。僕は音楽の専門学校の音響コースに行ってたので、授業の一環で参加させてもらってたんですけど、まあ言ってみれば、フェスに参加できる権利を与えられてるじゃないですか。だからちょっと楽しそうと思うかもしれないですけど、まあ、ライブ自体はすごく楽しかったんですけど、僕は肌が弱いのに日焼けをしすぎて紫色になっちゃって「火傷です」って言われちゃった夏があったり。
Sunset Live って福岡の海のそばでやるフェスがあるんですけど、僕がスタッフとして参加した年は土砂降りで、ぐちゃぐちゃになったりとか、そういうことばっかりなんですよ。
そういうことばかりだなぁと思ったんですけど、今思い返したら、一人暮らしをはじめた時にベランダでこっそり夏の終わりに線香花火をやったことがあったんですよ。それがめちゃくちゃ幸せだったな、って今、話をしながら思い出しました。人それぞれなんですよ、夏の過ごし方って。だから、今は少し制限されてるかもしれないですけど、各々のすごく楽しい夏の過ごし方を見つけてみてはいかがでしょうか。
毎回3曲、Room"H"の住人がそれぞれのカラーで今聴いてもらいたい音楽を自由にセレクトしていきます。
まず1曲目は鈴木瑛美子さんと亀田誠治さんの「フロントメモリー」という曲です。オリジナルは神聖かまってちゃんの曲ですね。実写映画「恋は雨上がりのように」の主題歌になったバージョンを今回は流させていただきます。映画自体はまだ観ることができてないんですけど、アニメと漫画の「恋は雨上がりのように」はめちゃくちゃ好きで、女子高生がアルバイト先のファミレスの店長に密かに恋心を抱いてる、想いを寄せている、というお話なんですよ。その舞台では季節も夏のお話なんですよね。この「フロントメモリー」という曲はそんな女子校生の落差のある心、生活、を歌っているような曲です。
僕自体があんまり悩み事もない恋愛沙汰、恋愛事もない、男子工業高校生だったので、「女子高生ってすごい可愛い生物なんだな」というか、「大人なんだな」とか、自分の知らない世界のことをすごく新鮮に感じることのできた1曲です。この曲は女子高生にもなんですけど、ぜひ異性と触れ合ったことのない、触れ合いのあまりない男子高校生にも聴いて欲しいなと思います。
(中略)
僕のこれまでの人生の夏休みは、外で海に行くとか花火大会に行くというよりも、クーラーをめちゃくちゃに効かせた部屋でこの「ぼくのなつやすみ」というゲームをプレイする夏休みばっかりだったんですよね。だからこの「少年時代」を聴くと、当時の夏休みをとっても思い出します。ゲームしていた自分の部屋とか、家族が仕事でいない時にリビングのめちゃくちゃでっかいテレビでゲームをする光景を思い出します。自分が経験してない野外の夏休みをゲームで補完している形になっているんですよ、今のところ。夏フェスに出させてもらったりとかはあるんですけど、子供時代でいうとゲームで補完している形になるので、大人になった今、当時の頃の気持ちで、虫獲りとか花火大会とか行ってみたいなーって思います。こういう状況だからあんまり外には行けんけど、いつか大丈夫になったらカブトムシとか獲りに行きたいですね。「少年時代」を聴いて、大人になってカブト虫を獲りに行った思い出とか、そんな夏を思い出したいなと思います。
夏で思いつく曲ってORANGE RANGEとか湘南乃風とか、あったかもしれないです。まぁ、聴いてなかったわけじゃないですけど、僕の夏休みとマッチするかって言ったらそういうわけではないなと思って。実質アニメ映画の話だったりゲームの話だったりアニメの漫画の話からこういう選曲があって、自分の思い出ってそういうのがすごく大きいから、夏だったとしてもそういうところから引っ張られてきてるんだなってちょっと実感しました。
これをすごく寂しいことだとは思わないんですけど、もうちょっとアウトドア、外と音楽とを結びつけたいなーって思いました。今すごく狭い世界で終わってしまっている気がするので。そうすると外で聴く音楽とかって絶対聴こえ方が違うと思うので、遊びに行けるようになったらいっぱい外に行って、いっぱい色んな音楽を聴きたいなと思いますので、皆さんも何かお薦めの曲があったら是非教えてください。よろしくお願いします。
「リッケンバッカー」の最後の詞に〈ぼくだけのロックンロールさ。〉という詞があるんだけど、それが当時すごく自分の中で響いて、ユアネスはどっちかというと夏フェスっぽいイメージがないバンドかなって思っとったんですよ。当時、夏フェスに出させてもらえるようになったばかりの頃で、夜っぽい曲とかが多かったりするから、フェスで自分たちをどう見せればいいんだろうって不安があったんですよ。そういう不安がある中で「ぼくだけのロックンロールさー」と歌ってるのを見て、すごいカッコいいなと思っちゃって、その日のことはとても印象に残ってます。想い出の曲ですね、自信を持たせてくれた1曲になります。
最近、リーガルリリーがまた新曲を出したんですけど。「風に届け」という曲で、これも夏にぴったりの曲で、めちゃくちゃいい曲なんですよ。是非そっちも聴いてほしいです。本当にすごく好きです。
今日、僕がピックアップしたのはサザンオールスターズの「涙のキッス」です。高校生の頃によく一緒にカラオケに行っとった友達がいつも歌っとってそれで知りましたね。サザンって僕の世代でもよく聴く、本当に有名なアーティストですから、もちろん、サザンオールスターズ自体は知ってたんですけども、この「涙のキッス」という曲は友達がカラオケで歌うまで知らんくって。初めて聴いたときは、全体を通して、物語というか、歌詞がすごくいいなって思いました。男の未練みたいなものを感じられる曲ではあるんですが、それと同時に温かみも感じられる別れの歌だなと思って。本当に真剣だったんだろうな、とか、いい思い出になるよって、ちょっと他人事のような感情を抱くんですけど、そういう温かみを感じられるのが僕の好きなところですね。カラオケって歌詞が画面に表示されるから、目に見えて、直接読める環境だったからこそ、より良いなーってダイレクトに感じられたんじゃないかなと思います。
今回は、サザンオールスターズの「涙のキッス」を宅録カバー・バージョンでお届けしました。クラシックギターで弾き語りカバーをさせてもらったんですけど、温かみも感じられる別れの歌というところが僕のすごく好きなポイントですって言ったんですけど、ギターと歌一本ずつというか、人間一人で表現するにあたって、なんかちょっと違う方向性、ベクトルで聴こえたらまた楽しいんじゃないかなと思って。男の未練みたいなものを感じられる曲とも言ったと思うんですけど、男の未練たらしいところ、ちょっとナヨナヨしい、弱々しい所にフォーカスしてクラシックギターの優しい、柔らかい音色でカバーさせてもらいました。このクラシックギターの柔らかい音色って自分の歌声にも合ってるなって感じるんですよ。どちらかというと穏やかな優しい感じの方向ばかりに寄ってしまうかもしれないですけど、それって逆に言えばすごい強みだとも思っているので、もちろんオリジナルの楽曲の良さはあるんですけど、ちょっと違う聴こえ方でこういうアレンジだと、歌詞の聴こえ方も変わってくるかもなと僕は思ってるので、そういう楽しみ方をしてくれたらすごく嬉しいです。
鈴木瑛美子×亀田誠治「フロントメモリー」
アン・サリー、高木正勝「おかあさんの唄」
井上陽水「少年時代」
リーガルリリー「リッケンバッカー」
サザンオールスターズ「涙のキッス」弾き語りカバー
ユアネス「籠の中に鳥」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #FM福岡 #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年4月21日にFRIENDSHIP.より新曲「Alles Liebe」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
松本大(LAMP IN TERREN Vo.&Gt.)
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2020年10月14日にアルバム「FRAGILE」をリリース。
オフィシャルサイト/ @lampinterren/ @pgt79 / @lampinterren
森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した5人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2021年6月9日に、NEW ALBUM「はためき」をリリース。
オフィシャルサイト/ @odol_jpn/ @KokiMoriyama
今週のMCは、ユアネスの黒川侑司が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
(黒川)FM福岡からユアネスの黒川がお送りしているRoom "H"。ここからは@リビングルーム、最近僕がハッとしたことと今聴いてもらいたい音楽についてお話しする時間です。最近ハッとすると言うか、今って夏休みの時期だと思うんですよ。真夏じゃないですか。この番組のスタッフの方から「せっかくだから黒川くんの夏の思い出とか話したら?」って薦められたのですが、夏を思い返すと、ロクでもないと言うか、そんなにキラキラした夏を送った記憶がなかったんですよ。なので、残念な、というか、ちょっとヘンテコな夏エピソードの話をさせてください。
一番夏で覚えてるのが、僕は山口県の出身なんですけど、永源山プールというプールがあるんですよ。山口で聴いてくださってる方は分かるかもしれないですけど、ちっちゃい時に、そこにお父さんと車で行ったんですよ。プールに行けることがすごく嬉しくって、車の中で浮き輪膨らましてずーっと浮き輪をするぐらい楽しみにしよったんですよ。「やった!プールや!プールや!」って。「着いたよー」と言われて、本当に嬉しくて車から飛び出ようとして、そしたら浮き輪が車のドアとピッタリ挟まって、本当に動けなくなっちゃったのよ。子供の時って体重が軽いから、そのまま浮き輪が挟まった状態で「グルン」と前の方に回転して、顔面からコンクリートに落ちて前歯がバッコリ折れまして、プールを経験できない夏を過ごした、という(笑)。これ、ほんとずーっと一生笑い話にされるんですよ、という夏があったり。
専門学生時代はお金がなかったのでアルバイトでライブのスタッフとかフェスのスタッフとかに入れてもらったりしたんですよ。僕は音楽の専門学校の音響コースに行ってたので、授業の一環で参加させてもらってたんですけど、まあ言ってみれば、フェスに参加できる権利を与えられてるじゃないですか。だからちょっと楽しそうと思うかもしれないですけど、まあ、ライブ自体はすごく楽しかったんですけど、僕は肌が弱いのに日焼けをしすぎて紫色になっちゃって「火傷です」って言われちゃった夏があったり。
Sunset Live って福岡の海のそばでやるフェスがあるんですけど、僕がスタッフとして参加した年は土砂降りで、ぐちゃぐちゃになったりとか、そういうことばっかりなんですよ。
そういうことばかりだなぁと思ったんですけど、今思い返したら、一人暮らしをはじめた時にベランダでこっそり夏の終わりに線香花火をやったことがあったんですよ。それがめちゃくちゃ幸せだったな、って今、話をしながら思い出しました。人それぞれなんですよ、夏の過ごし方って。だから、今は少し制限されてるかもしれないですけど、各々のすごく楽しい夏の過ごし方を見つけてみてはいかがでしょうか。
"夏"をテーマにした楽曲を紹介!
鈴木瑛美子×亀田誠治「フロントメモリー」紹介
ということで、夏に関係する、夏をテーマにした選曲を今日は持ってきました。毎回3曲、Room"H"の住人がそれぞれのカラーで今聴いてもらいたい音楽を自由にセレクトしていきます。
まず1曲目は鈴木瑛美子さんと亀田誠治さんの「フロントメモリー」という曲です。オリジナルは神聖かまってちゃんの曲ですね。実写映画「恋は雨上がりのように」の主題歌になったバージョンを今回は流させていただきます。映画自体はまだ観ることができてないんですけど、アニメと漫画の「恋は雨上がりのように」はめちゃくちゃ好きで、女子高生がアルバイト先のファミレスの店長に密かに恋心を抱いてる、想いを寄せている、というお話なんですよ。その舞台では季節も夏のお話なんですよね。この「フロントメモリー」という曲はそんな女子校生の落差のある心、生活、を歌っているような曲です。
僕自体があんまり悩み事もない恋愛沙汰、恋愛事もない、男子工業高校生だったので、「女子高生ってすごい可愛い生物なんだな」というか、「大人なんだな」とか、自分の知らない世界のことをすごく新鮮に感じることのできた1曲です。この曲は女子高生にもなんですけど、ぜひ異性と触れ合ったことのない、触れ合いのあまりない男子高校生にも聴いて欲しいなと思います。
(中略)
井上陽水「少年時代」紹介
僕、黒川が選んだ、今聴いてもらいたい夏をテーマにした音楽、3曲目は井上陽水さんの「少年時代」です。これは言わずもがな名曲ですよね。PlayStation 2の「ぼくのなつやすみ2」という大好きなゲームの主題歌になってて知りました。ゲームの中だとカバーなんですけど、カバーしている方が沢田知可子さんなんですよ。「会いたい」という名曲を歌われている方です、〈今年も海へ行くって〉という曲ですね。この方によるカバーで、これがめちゃくちゃいいんですよね。そこで知って、ちなみにPlayStation Portableでもリメイクされてて、そっちは夏川りみさんバージョンの「少年時代」を聴くことができます。名曲だからいろいろな方にカバーされてるんですよね。僕のこれまでの人生の夏休みは、外で海に行くとか花火大会に行くというよりも、クーラーをめちゃくちゃに効かせた部屋でこの「ぼくのなつやすみ」というゲームをプレイする夏休みばっかりだったんですよね。だからこの「少年時代」を聴くと、当時の夏休みをとっても思い出します。ゲームしていた自分の部屋とか、家族が仕事でいない時にリビングのめちゃくちゃでっかいテレビでゲームをする光景を思い出します。自分が経験してない野外の夏休みをゲームで補完している形になっているんですよ、今のところ。夏フェスに出させてもらったりとかはあるんですけど、子供時代でいうとゲームで補完している形になるので、大人になった今、当時の頃の気持ちで、虫獲りとか花火大会とか行ってみたいなーって思います。こういう状況だからあんまり外には行けんけど、いつか大丈夫になったらカブトムシとか獲りに行きたいですね。「少年時代」を聴いて、大人になってカブト虫を獲りに行った思い出とか、そんな夏を思い出したいなと思います。
夏で思いつく曲ってORANGE RANGEとか湘南乃風とか、あったかもしれないです。まぁ、聴いてなかったわけじゃないですけど、僕の夏休みとマッチするかって言ったらそういうわけではないなと思って。実質アニメ映画の話だったりゲームの話だったりアニメの漫画の話からこういう選曲があって、自分の思い出ってそういうのがすごく大きいから、夏だったとしてもそういうところから引っ張られてきてるんだなってちょっと実感しました。
これをすごく寂しいことだとは思わないんですけど、もうちょっとアウトドア、外と音楽とを結びつけたいなーって思いました。今すごく狭い世界で終わってしまっている気がするので。そうすると外で聴く音楽とかって絶対聴こえ方が違うと思うので、遊びに行けるようになったらいっぱい外に行って、いっぱい色んな音楽を聴きたいなと思いますので、皆さんも何かお薦めの曲があったら是非教えてください。よろしくお願いします。
リーガルリリー「リッケンバッカー」紹介@ベッドルーム
ここからはRoom"H"の住人がプライベートで大事にしているディープな偏愛ソングを毎週1曲ご紹介、@ベッドルームのコーナーです。今日このコーナーで皆さんに聴いていただきたいのはリーガルリリーの「リッケンバッカー」という曲です。この曲にどんな夏の思い出があるかと言いますと、2018年のRUSH BALLですね。ユアネスが初めて出演させてもらった2018年のRUSH BALL。ユアネスは、ATMCステージの一番最初、朝の時間帯に出演させてもらったんですけども、同日にリーガルリリーもいて、リーガルリリーの出番が多分夕方5時半頃だったんですよね。僕らは午前に出演が終わって、お昼〜夕方ぐらいに疲れとか安心感とかでだんだん眠くなってきたのをすごく覚えてます。外だし、気持ちいいしね。もともと、今回流す「リッケンバッカー」という曲がすごく好きだったんですよ。観に行かなきゃって思ってたんですけど、楽屋というかテントの下で僕が少し眠ってしまって、起きたらちょうどスタートの時間になってて、寝起きで走って見に行って、陽が落ちてきてる、ちょっと空が茜色と紫色の間ぐらいになってる時間帯ですね、「リッケンバッカー」をやってくれたんです。めちゃくちゃ感動して、その日の暑さとか全部忘れちゃうくらい魅了されちゃって、開いた口も塞がらぬまま最後まで観てしまいました。「リッケンバッカー」の最後の詞に〈ぼくだけのロックンロールさ。〉という詞があるんだけど、それが当時すごく自分の中で響いて、ユアネスはどっちかというと夏フェスっぽいイメージがないバンドかなって思っとったんですよ。当時、夏フェスに出させてもらえるようになったばかりの頃で、夜っぽい曲とかが多かったりするから、フェスで自分たちをどう見せればいいんだろうって不安があったんですよ。そういう不安がある中で「ぼくだけのロックンロールさー」と歌ってるのを見て、すごいカッコいいなと思っちゃって、その日のことはとても印象に残ってます。想い出の曲ですね、自信を持たせてくれた1曲になります。
最近、リーガルリリーがまた新曲を出したんですけど。「風に届け」という曲で、これも夏にぴったりの曲で、めちゃくちゃいい曲なんですよ。是非そっちも聴いてほしいです。本当にすごく好きです。
サザンオールスターズ「涙のキッス」弾き語りカバー@レコーディングルーム
続いては宅録コーナー、@レコーディングルームのコーナーです。Room"H"の住人が弾き語りや宅録で何か1曲収録してきて皆さんに聴いていただく時間です。今日、僕がピックアップしたのはサザンオールスターズの「涙のキッス」です。高校生の頃によく一緒にカラオケに行っとった友達がいつも歌っとってそれで知りましたね。サザンって僕の世代でもよく聴く、本当に有名なアーティストですから、もちろん、サザンオールスターズ自体は知ってたんですけども、この「涙のキッス」という曲は友達がカラオケで歌うまで知らんくって。初めて聴いたときは、全体を通して、物語というか、歌詞がすごくいいなって思いました。男の未練みたいなものを感じられる曲ではあるんですが、それと同時に温かみも感じられる別れの歌だなと思って。本当に真剣だったんだろうな、とか、いい思い出になるよって、ちょっと他人事のような感情を抱くんですけど、そういう温かみを感じられるのが僕の好きなところですね。カラオケって歌詞が画面に表示されるから、目に見えて、直接読める環境だったからこそ、より良いなーってダイレクトに感じられたんじゃないかなと思います。
今回は、サザンオールスターズの「涙のキッス」を宅録カバー・バージョンでお届けしました。クラシックギターで弾き語りカバーをさせてもらったんですけど、温かみも感じられる別れの歌というところが僕のすごく好きなポイントですって言ったんですけど、ギターと歌一本ずつというか、人間一人で表現するにあたって、なんかちょっと違う方向性、ベクトルで聴こえたらまた楽しいんじゃないかなと思って。男の未練みたいなものを感じられる曲とも言ったと思うんですけど、男の未練たらしいところ、ちょっとナヨナヨしい、弱々しい所にフォーカスしてクラシックギターの優しい、柔らかい音色でカバーさせてもらいました。このクラシックギターの柔らかい音色って自分の歌声にも合ってるなって感じるんですよ。どちらかというと穏やかな優しい感じの方向ばかりに寄ってしまうかもしれないですけど、それって逆に言えばすごい強みだとも思っているので、もちろんオリジナルの楽曲の良さはあるんですけど、ちょっと違う聴こえ方でこういうアレンジだと、歌詞の聴こえ方も変わってくるかもなと僕は思ってるので、そういう楽しみ方をしてくれたらすごく嬉しいです。
8月18日(水) オンエア楽曲
ユアネス「虹の形」鈴木瑛美子×亀田誠治「フロントメモリー」
アン・サリー、高木正勝「おかあさんの唄」
井上陽水「少年時代」
リーガルリリー「リッケンバッカー」
サザンオールスターズ「涙のキッス」弾き語りカバー
ユアネス「籠の中に鳥」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #FM福岡 #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、LAMP IN TERRENの松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年4月21日にFRIENDSHIP.より新曲「Alles Liebe」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
松本大(LAMP IN TERREN Vo.&Gt.)
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2020年10月14日にアルバム「FRAGILE」をリリース。
オフィシャルサイト/ @lampinterren/ @pgt79 / @lampinterren
森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した5人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2021年6月9日に、NEW ALBUM「はためき」をリリース。
オフィシャルサイト/ @odol_jpn/ @KokiMoriyama