SENSA

2022.07.14

【読むラジオ】MC:森山公稀(odol) 写真家・濱田英明との対談〈音楽と写真の共通点とは?〉「Room H」 -2022.07.13-

【読むラジオ】MC:森山公稀(odol) 写真家・濱田英明との対談〈音楽と写真の共通点とは?〉「Room H」 -2022.07.13-

FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本 大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、森山公稀が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!
(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)

写真家の濱田英明が2回目の登場!

森山:今回の森山回、スペシャルゲストをお迎えします!超スペシャルゲスト、この番組2度目の登場となる写真家の濱田英明さんにお越しいただくことになりました。森山回直近の2回の放送では「フィールドレコーディング特集」をやらせていただいたのですが、その面白みの説明で「フィールドレコーディングは音の写真である」というお話をしまして、写真といえば...ということで、odolともとても関係の深い濱田さんにいろいろとお話を伺っていきたいと思います。「フィールドレコーディング」のお話だけでなく、濱田さんとお話ししたいことを1時間たっぷりとお送りしていきます。

前回オンエアしたフィールドレコーディング特集は、下記からチェックしてください!




森山:それではゲストに登場していただきましょう!写真家の濱田英明さんです。

濱田:よろしくお願いします。

森山:前回の登場は昨年の8月ということで、約1年ぶりとなります。そのときも写真のお話から音楽の話までいろいろと聞かせていただきました。改めて濱田さんのプロフィールをご紹介させていただきます。兵庫県の淡路島出身で、現在は大阪に在住。2012年9月にデザイナーからフリーのフォトグラファーに転身して、その年に写真集『ハルとミナ』を出版。最近ですと、2019年に『DISTANT DRUMS』という自費出版での写真集も出されていて、国内外・雑誌・広告・映像など幅広くご活躍されている濱田英明さんです 。

濱田:ありがとうございます。



森山:odolとの関わりでいうと、最初はradikoのブランドムービー「その音は、」ですね。そこで書き下ろした「小さなことをひとつ」のリリックビデオであったり、昨年リリースしたアルバム『はためき』のリリックビデオ集「はためきとまなざし」。他にもジャケットやアーティスト写真も昨年末から今年にかけていろいろやっていただいています。
まずはそんな濱田さんと、この1年間のお話をしたいなと思っております。濱田さんはこの1年はどんな1年でしたか?

濱田:昨年はこのラジオにお邪魔させてもらった時にも話させてもらったのですが、社会的にいろいろとゴタゴタして、それの影響を受けなかった人たちっていなかったと思うのですが、それについてよく考えていたなというのがあります。今年はそういうのが段々と状況が、少なくとも自分の精神的には、少しはよくなってきているというのもあって、気持ちが楽になったなというのはあります。あと海外に行きたくなっています。

森山:たしかにそうですよね。1年前だと気軽に旅行にいきたいという気持ちも生まれづらい時期ではありましたね。

濱田:そうなんですよ。全く行きたいとは思っていなかったのですが、初めて行ってみたいなと思えるというか。それがすごく新鮮だなと思いました。前は仕事で行かせてもらう機会が積極的に自分で思わなくともありがたいことにあったので、そういう意味ではすごく新しい気持ちですね。

森山:なるほど。自発的にそういう気持ちが湧いたんですね。濱田さんは今年も相変わらずお忙しい1年だったと思うのですが、そんな中、odolの仕事も次々とぶち込むという(笑)。大変な要求をさせてもらったのですが、前回ご出演以降の話で言うと昨年末にEP『pre』のジャケ写から始まり、同時に新体制初のアーティスト写真を濱田さんに撮っていただきました。2022年3月にはライブの"individuals 2022"に加わっていただき、それと同時進行で「望み」と言う曲のジャケット、それからMVの撮影や、ディレクション含めいろいろとやっていただきました。
その後すぐに「三月」のジャケットも作っていただいたということで、まさに怒涛の(笑)。

濱田:そうやって聞くとすごいですね。めっちゃ働いていますね。

森山:そんなペースでご一緒できるなんて(笑)。

濱田:ありがたい限りですね。

森山:本当にありがたい話ではあるのですが、メンバーレベルで常に一緒に作っていただいているという感覚です。この中で印象的だったものはありますか?

濱田:全部印象的ですけどね。「はためきとまなざし」については9曲丸々ほぼ1からそのために撮っていきましたし、ジャケットの写真については『pre』のときは違いましたけど、いつも自分のストックから1番相応しいものをみんなで選ぶというやり方なので、それはすごく楽しいのですが、自分がすでに持っているものなのでそういう意味では、MVの撮影はすごくみんなでやったなという。

「はためきとまなざし」 Lyric Videoシリーズ


森山:みんなでやりましたね。時間は1ヶ月なかったようなスケジュールでしたよね。

濱田:なかったし、結構ずっとみんなで打ち合わせを重ねたんですよね。

森山:撮る前も撮った後もずっと話していましたね。

濱田:オンライン上で編集し始めるくらいの勢いでやっていましたね。そうやって納得できる形を、メンバー自身含めてやれるというのは僕の中では面白い体験でしたね。

森山:本当にお付き合いいただきといいますか...。たくさん無理言ってすみませんという感じです。でも本当に楽しい時間でして、「望み」のMVもとてもいいものに仕上がったのですが、それも原点を辿ると「小さなことをひとつ」でやっていただいたような定点動画のコラージュのような作り方と繋がっているのかなと思います。これまでの2年間くらいの関わりがちゃんと一歩ずつ積み重なっているような感じがして嬉しいなとも感じています。

濱田:繋がっているというか、一貫性があっていいですね。

森山:こうやって振り返ると、なかなか恵まれていると実感しますね。

濱田:いえいえ、こちらこそですよ。

森山:それともう1つだけお話ししたいことがありまして、"individuals 2022"でご一緒させていただいて、ここでも新規の映像が実はたくさんありました。来られなかった方には観ていただけていないものなのですが、それもとても良くてですね、もっと多くの人に見ていただきたいなということで、この3月にやった"individuals 2022"を秋にもやろうという計画が立っております(笑)。

濱田:わお、聞いてない(笑)。

森山:では、今お伝えしました(笑)。なので濱田さんのスケジュールも今日押さえていただきつつ、皆さんもまた詳細はホームページなどで確認していただければと思います。

濱田:自動的に参加が決定しております(笑)。

森山:やることが決まった時点で、濱田さんが組み込まれているという(笑)。よろしくお願いします。



写真家から見た「フィールドレコーディング」とは?

森山:今回濱田さんにお越しいただいたのには僕なりの理由がありまして。
僕のRoom "H"でここ2回に渡って「フィールドレコーディング特集」というのをやらせていただきました。僕の趣味、ライフワークでもありつつ、「みなさんにはあまり知られていないものなのかな?」というのもあって、僕がフィールドレコーディングの何を楽しんでいるのかというのをお伝えするときに、「音の写真」という言葉を使ったんですね。
写真の楽しみというのは、言語化されていなくてもみなさんの中に実感として共有されているのかなと思っていますので、その力を借りて、「音の写真」というお話を2回に分けてお送りしてきました。

前回ご出演いただいた時に、音楽と写真のどこがどう似ているのか、違いはどんなところにあるのかというお話もしたと思うのですが、その話もものすごく面白かったのですが、僕のテーマ設定や質問の仕方が、今思うとピントがあっていなかったのかなと感じていました。
それは「フィールドレコーディング特集」で「音の写真」という言葉を使っていく中で気になってきたことでもあるのですが、そういうところを今回のお話の発端にさせてもらえたらと思っております。

ずっと一方的に話していて申し訳ないのですが、どうピントがあっていなかったかと言いますと、写真を撮影する行為と比較できるのは、録音の行為で、逆に音楽と比較するのであれば、表現としての狭い意味での写真とか、もしくは写真の集積としての映像みたいなところにありそうで。つまり、もう少し対比を明確にして話し始めるべきだったのかなと心残りがありました。前回はそういうズレも汲み取った上でお話しいただいていたとは思うのですが、今回は少し解像度をあげて濱田さんに同じ話を伺ってみたいなと思っています。
そもそも濱田さんはフィールドレコーディングされたことはありますか?

濱田:実はそれがフィールドレコーディングになるかわからないのですが、それこそ「はためきとまなざし」でも取り組んでいる定点動画という自分でずっとやっている撮影方法があるのですが、それには環境音が常にあるんですよね。カメラで同時録音もすることもあるのですが、カメラのマイクは少し性能がよくないので、別でiPhoneやポータブルのレコーダーで同時に回したり、もしくは全然関係ない場所に行って環境音だけ録るというのもちょいちょいやっています。

森山:そうなんですね。まさにフィールドレコーディングですね。環境音を単品で録るときは例えば「はためきとまなざし」のような、定点動画などに後に充てるために使用するものですかね?

濱田:自分の目的はそれになっていますね。

森山:そうなんですね。僕の中では映像や写真を撮ることと、フィールドレコーディングで音を録ることっていろんな意味でかなり似ていると感じるのですが、どちらも経験されている濱田さんの中で、通ずるところやもしくは違うと感じるところはありますか?

濱田:森山さんがおっしゃっているフィールドレコーディングは写真に似ているというのを聞いた上で、僕も「なるほどね」と腑に落ちたんですよ。それが腑に落ちた上で話してしまうのですが、そこにあるものを撮影して、しかもそれが自分自身が持っている、ある一定の写真であったら、視点とか何に対して美しいとか、なんでもいいのですが、思えるものをその瞬間や時間の間をキャプチャーするのって、行為としてほぼ同じだと思いました。それは共通点ですし、言い出せばたくさん出てきそうなくらい似ているなと、そう言われてすごく感じています。

森山:瞬間や時間の間をキャプチャーするというお話ですが、たしかに写真も時間の幅を切り取っているんだなというのを感じます。最近フィールドレコーディングをしに行く時にフィルムカメラを持っていくことがあって。フィールドレコーディングしている間って、マイク置いて、その場でぼーっとしているので、その時に耳を澄ましていてもいいのですが、目を凝らして写真を撮ったりすることがありあます。
その中で、写真の撮影も録音も、連続した流れの中からキャプチャーする時間の幅を選びとっているんだなという実感が出てきました。それまでは写真は時間の流れの断面図のような印象があったのですが。それに、そもそもシャッタースピードとかにあるようにミクロな時間の幅というのが1枚の写真にも圧縮されていますしね。写真の撮影と音を録音することというのは本当に似ているなと感じます。

濱田:そうですよね。やはり全ての記録はそうだと思うのですが、時間というのは記録している実際の時間というのもそうなのですが、全部過ぎ去っていくものじゃないですか?そこにあったもの、今はなくその時にしかなかったというのが、おそらく写真も音も大前提になっていると思います。極論をいうと「今はない」ということですね。それが時間の伸び縮みをさせているなと思っていて、一瞬なんですけど、未来を感じさせるとか、永遠に感じるというのが、そこに秘密があると思っています。今はないけど、そこにはずっとあるという。その感覚が自分にピタッとハマった時に急に時間が伸びるように感じたりするのって一緒じゃないかなと。

森山:なるほど、そうですね。記録するということ自体に、それが起こっている時間以上の時間が包み込まれているものですよね。
ということですみません(笑)。このあたりで流れをぶった斬り、音楽を聴いていただこうと思います。濱田さんの選曲でお願いします!

濱田:吉村弘さんの「Green」でお願いします。



森山:日本のアンビエントミュージックの第一人者、吉村弘さん。僕も大好きなのですが、この選曲はどう言った経緯でしょうか?

濱田:今回のテーマを聞いていて、流していてただそれだけで気持ち良いというか、音楽側に意志を持っていかれない。それがいい意味でちゃんと用意されている音楽を作られているなという。本当に簡単にいうと心地いいとか気持ちいいとかなんですけど、それがどういうことなのかと思うと、たぶんすごく考えられているんじゃないかと思いますし、アンビエントもそもそもそういうために作られた音楽だと思いますので。でも絶妙にポップというか、特に『Green』というアルバムは音色も含めて聴きやすいと言いますか。

森山:そうですね、僕も大好きです。その余地のバランスが今の僕たちにもすごフィットするんですよね。京都でのブライアンイーノの展示に先月僕も行ったのですが、イーノもある意味、その余地のバランスを微調整し続けるというような、同じようなことをずっとやっているわけで。展示では音だけでなく、光や空間も使ってアンビエント(ミュージック)のコンセプトを実現・拡張しようとしている作品が観られました。そして、そういう可能性を「はためきとまなざし」に代表される濱田さんの作品群にも感じています(笑)。

濱田:我々は実は既にやっていたということですね(笑)。

森山:イーノ以前かもしれない(笑)。

写真についてのお悩み相談

森山:それではたっぷりお話しさせていただいたのですが、最後にもう1つガラッとテーマを変えて、濱田さんへ僕からの写真のお悩み相談をさせていただいてもいいですか(笑)?

濱田:恐れ多いですよ...。

森山:いやいや(笑)。先ほども言いましたが、僕もここ1年くらいフィルムカメラを、フィールドレコーディングと同時に持ち歩くことが多くなりました。今はいつか自分で見るためだけに撮っているのですが、その中で一つ葛藤が生まれまして。この質問は写真1年生過ぎるのかもしれないのですが(笑)。

濱田:(笑)。

森山:撮影するときに例えば風景や、もしくはその時一緒にいる人を例えばスマホで撮るというのは、これまでもナチュラルに撮ってきているはずなのですが、カメラを持っていると、知り合いとかではない他の人の存在に惹かれて「撮りたいな」と思うときがあるんですよ。それは公園にいる人でもいいですし、街中歩いている人でもいいのですが、その時に、そう思った感情とともに、その人の存在を風景というか写真のための題材というか、簡単に言うと"映えの素材"に感じてしまっている、そういうものとして見てしまっているのではないかと、とても違和感を感じてしまってシャッターをきれないんですね。

濱田:まじっすか(笑)。

森山:結構そういうことが続いていて、結局そういう写真は撮っていないのですが...。

濱田:まじめ(笑)。

森山:(笑)。この人は僕の写真のためにここに存在しているわけではないのに、という。その人の存在を素敵と感じたり、魅力を感じること自体は幸せなことだと思っているのですが、それを写真で撮ってしまった瞬間にそれが反転して悪いものになってしまうのではないかと。こちらの都合で消費してしまうのではないかという葛藤がずっとありまして、考え過ぎかもしれませんが、それを乗り越えるにはどうすればいいんですかね?

濱田:写真5年生じゃないですか!1年生ではないですよ。

森山:上級生になれました。

濱田:1年生とかはまだもっと「いいな〜」とか言って無邪気に撮ると思うんですよ。全然それが間違いでもないですし、それでいいと思っています。僕も実は同じ悩みというか、昨年抱えていまして、その延長というかほぼ同じなのですが、結局写真という行為自体が撮影者のエゴでしかないんですよね。森山さんも近くの人や身近なものなら撮れるとおしゃっていましたが、実はそれも同じだと思うんですよ。

森山:なるほど。6年生になった頃にはそこに気が付いて悩んでいるということですね(笑)。

濱田:(笑)。撮影という行為って身近であろうが、誰であろうと、僕はその人の何かを奪っているというのには変わりないと思っています。まずはそこに自分の考え方を立脚させるのは大事だと思います。ただこれが解決されるのかといったら、解決しないと思います。それでも写真という行為自体が罪であり、加害性のあるものだという風に自覚することでしか始まらない。それも森山さんが気づいてらっしゃっているから、ある意味では、開き直るしかないと僕は思っています。もしかしたら素晴らしい答えがあるのかもしれないですが、これは悪くいうと開き直りでしかないけど、自分がまずどういう風にいなければならないのかというと誠実さを持つことでしかないと思っています。少なくとも悪意を持ってその人を撮っているわけではないと。悪意を持って撮る人もいるんですよ。下心や悪意であるとか、嫌がらせというのもあるし、そういう人もいる。写真というのはそういうものになり得ていくし、それを見せた時にその人がちょっとでも嫌なものになるんだったら、それは今の話で言うと台無しになってしまうなと思います。ただそれを確かめる方法ってないんですよね。知らない人であったり、見せてもいいんですけど、見せてコミュニケーションとって「いい感じですよ」みたいに分かりあうこともあると思うのですが、行きずりの風景とそれができるかといえばできないと思うし、と言う意味で開き直るしかないと言ったのはそう言う意味なんですよね。少なくともあなたを傷つけるつもりはないという風に思うしかないんじゃないかなと。持つしかないというとすごくネガティヴなのですが、それを自覚的に考えている人がいくらいるんだろう?とは思うんですよね。

森山:そういった罪に自覚的になっているかと言うことですよね。

濱田:罪とか罪を経て、この行為に対してどうしたいかというか、対象に対してどういうふうに捉えているかと言うことですよね。

森山:なるほど。そこに自覚的であることは誠実さにも繋がるというか。

濱田:自覚的な上で、あえて悪い方向にふれる人もいると思いますが、善の方向に、善なるものを撮るというものに僕は据えていると。それができないときもあるのですが、例えば仕事とかでは知らないうちに何か悪いことに加担しているのではないかとふと思うこともあるんですよね。でも少なくともプライベートで撮る写真に関しては、善なる風景・光景、そういう眼差しを自分は少なくとも向けているつもりです。

森山:その「つもり」であり続けるしかないのかもしれないですね。

濱田:たぶん人間が生きていること自体がそうなので、それを言い出すと。生きているだけで環境破壊したりとか、いろんな問題がついて回ると思うんですよね。それなら死ねばいいのかというと、そうじゃないというのと一緒で、少なくともどういう風に生きるのかと、結局そういうところに立ち返ってしまうなと(笑)。それで折り合いつかなくて死を選んでしまう人もいると思うんですよ。写真を撮る人でも、そういう人がたまにいるんですよね。切実すぎて写真によって身を滅ぼすみたいな人もいるから、それくらい自己と向き合う表現の1つだなと。そこまでいく人の写真ってすごくて、一瞬で見て「あ!」となるというか。そういうものを撮っているなと思います。

森山:なるほど、とてもよくわかりました。6年生になるまではそれを考え続けるということを宿題にしていきます(笑)。

濱田:(笑)。そうですね。反対にそういう悩みをを放棄してしまってもいいだろうし、それが写真の自由さだと思います。でも今の質問に対する考え方の1つは、やはり誠実さだと僕は思います。

森山:なるほど。そうですね。結局生き方的なところと同じ、繋がっていくということですね。

濱田:本当に写真って罪なんですよ(笑)。暴力的なんですよね。

森山:「カメラは銃だ」みたいな話もありますよね。

濱田:本当に。「撮影」は英語では「shoot」ですからね。魂を奪うみたいなところで同じですよね。昔は撮られたら死ぬみたいなことを言う人がいたじゃないですか?あながち間違っていないという。写真は本当に魂を奪う行為にもなりえるんですよね。

森山:たしかに部分的には魂が抜かれていますね。その話も面白いですね。ありがとうございました。考え続けていきたいと思います。

濱田:僕も考え続けていきたいと思います。

RoomH_76_Hamadasan.jpg

7月13日(水) オンエア楽曲
Hania Rani「Glass」
odol「望み」
吉村弘「Green」
Everything But The Girl「Missing」
odol「未来」

番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!


RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC
Yuji_Kurokawa_a_1500.jpg
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。
オフィシャルサイト @yourness_on @yourness_kuro

matsumoto_solo_20220309.jpg
松本大
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2021年12月8日にEP「A Dream Of Dreams」を配信リリース。
オフィシャルサイト @lampinterren @pgt79 / @lampinterren

odol_moriyama_202111.jpg
森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した3人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2022年3月16日に「三月」を配信リリース。
オフィシャルサイト @odol_jpn @KokiMoriyama


LINK
FM福岡「Room "H"」

気になるタグをCHECK!