SENSA

2021.10.10

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!Wataru Fujiwara・Amiide・MGFほか全12作品 -2021.10.06-

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!Wataru Fujiwara・Amiide・MGFほか全12作品 -2021.10.06-

カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。
キュレーターの金子厚武とラジオDJ MISATOによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!

New Release Digest Part 1

(ダイジェストからは著作権の関係でAmiide「You Can Have Me」は省いてます)

MISATO:10月8日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全12作品の中から、まずは前半6作品ダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます。朝から晩までWataru Fujiwaraさんはお仕事をしてますね(笑)。

金子:今回アルバムタイトルが『1day』ですからね。ずっとリリース続いてますよね。

MISATO:続いてますよねー。Wataruさんはもうひとつ、WAZGOGGという名義があって、WAZGOGGでももちろん活躍されてますけど。

金子:Wataruさんとしては7月に『Break Time』という作品が出てて、8月には『Bar counter』が出て、その中の収録曲「Tequila at midnight」はずっとプレイリストに入って再生回数も多かったりして。

MISATO:じわじわと世間に広まってきてますね、Wataruさん。うれしい!今回のアルバムもまた、終日ずっとWataruさんを聴いていたい。

金子:『1day』というタイトル通り、朝から夜までの1日を表現しているアルバムということで、生活のBGMとして聴ける作品になってるんじゃないかと思います。



MISATO:素晴らしい。そして...ちょこっとだけ触れていいですか?

金子:なんでしょう?

MISATOhyuenがリリースになりまして。

金子:ちょこっとじゃなく、たくさん触れていただいていいですよ(笑)。

MISATO:すみません(笑)。先週、初めてのコーナーがありまして、「MISATOの推しゴト」というコーナーでhyuenをご紹介しました。そうなんです、今週リリースなんですよ、厚武さん!


金子:狙ったかのように、コーナーの次の週にちゃんと2曲目が届きましたね。

MISATO:良いですねー。

金子:今回マリンバの音色が非常に印象的で、同じフレーズをミニマルに繰り返してはいるんですけど、音の位相とか音色がちょっとずつ変わっていって、それが面白い効果を生んでいて、カッコよかったですね。

MISATO:音の位相、いいですね。イヤホンで聴いていたので、L/Rの振りとかそのあたりもちゃんと、どこで何を聴いてもらうのかを表現してることが伝わってくる作りだなと。

金子:「Heart」というタイトルは「架空の世界を生きる、作り物の心臓を持つ人工生命体が、本物の心臓を求めてあがくさまを歌詞世界で描いている」ということで。

MISATO:すごい。

金子:各曲ごとにコンセプトがしっかりあって、それを表現するために「じゃあ、どういう音で」っていう、そういう考え方をしてる人たちなんじゃないかという感じがしますね。

MISATO:アルバムリリースが今月末なので楽しみにしています。

金子:そこで改めて紹介したいですね。



MISATO:では、1曲何かご紹介をお願いします。

金子:前半の中でははじめましての方がお一人、Amiideさん。MISATOさんもご存知の方ですね。

MISATO:そうなんです。個人的にも友人なのですが、満を持してこの曲がリリースになって、しかもFRIENDSHIP.でっていうのがすごく嬉しいです。

金子:改めて紹介をさせていただくと、昨年までCIRRRCLEという3人組ヒップホップクルーで活動していたんですけど、解散して現在はソロで活動をしていて、もともとL.Aの大学で映画を専攻していたり、映像にも造詣が深い方で。もちろん音楽活動もずっとやっていて、CIRRRCLEの曲はSpotify のグローバルなプレイリストにも入ったりして、かなり聴かれていて。なので、音楽ファンの中ではCIRRRCLEは知ってる人もわりと多いのかなと思うんですけど...この曲もかっこいいですよね。

MISATO:かっこいいですよねー。

金子:メロウなR&B~ネオ・ソウル的な楽曲で、Amiideさんの声も良いですし、途中から男性のラップが入ってくるんですけど、CIRRRCLEのメンバーだったJyodanが入ってくるという関係性もありつつで。さらに言いますと、Amiideさん同性愛者であることをカミングアウトしていて、LGBTQ的な発信もされている方なんですけど、今回の曲に関しては、「実生活で恋人にプロポーズをし、その彼女を想って書いた特別な曲」とのことで。

MISATO:うれしいなー。

金子:いい話ですよね。

MISATO:かっこいいですよね。AmiちゃんはCIRRRCLE時代から本当にパーソナルなことしかリリックに書かないんですよ。「それがこだわりなのか?」って聞いたら、「パーソナルなことしか書けない」って笑ってて、そういうアーティスト性なんだなと感じていたところがあって。今回サンディエゴ出身のZuma.がトラックを担当してるんですけど、Amiちゃんからもらったメッセージそのまま読むと、「このトラック聴いたときに、一瞬で歌詞が湧いてきて、それもたぶんZuma.がすごいエモーショナルなやつだから、それが伝わったんだと思う。そこから歌詞を引き出してあげるだけって感じだった」って。

金子:なるほどねえ。

MISATO:Zuma.もAmiちゃんのパートナーとは仲良くやってたので、2人の関係値とかも見ていたから、こういうトラックが生まれたんだなって。

金子:パートナーの人もアーティストで、曲を出していて、そっちにもZuma.さん関わってるし、Amiideさんも関わってるんですよね?

MISATO:そうそう。Jyodanも関わっているので、本当にファミリーで曲を作っている。いいですよね。

金子:すごくナチュラルにグローバルなファミリーになってる感じもいいですね。

MISATO:すごく素敵。ぜひじっくり聴いていただきたいなと思います。



MISATO:彼女のすごくナチュラルでスムースな感じの中に、この歌詞だからか、ときおり感情が見え隠れするのがグッときますよね。

金子:決してめちゃくちゃハッピーっていう感じではなく、このメロウな雰囲気の中に、でもうれしさが溢れる、この感じがいいですよね。

MISATO:みなさん、ぜひ結婚式などでお使いください!


New Release Digest Part 2

(ダイジェストからは著作権の関係で4hou$e「Where U At」は省いてます)

MISATO:10月4日週リリースの新譜ダイジェスト Part 2でした。4hou$eさん、はじめましてですよね?

金子:はじめましてですね。

MISATO:ようこそいらっしゃいました。

金子:かっこいいですよねー。

MISATO:一般公募なんですか?

金子:そうなんですよね。

MISATO:見つけていただいて本当にありがとうございます。

金子:ははは。でもキャリア的には結構長い方で。川崎を拠点に活動しているエレクトロニック系のプロデューサーなんですけど、もともとギタリストとしていろんなバンドをやっていて、2019年からビートメイカーやプロデューサーに活動の軸を固め、現在では独自の解釈でエレクトロニック、ヒップホップ、R&Bを横断したプロデュースワークを続けているという。

MISATO:もともとギタリストの経歴があって、こうやってビートメーカーになるっていうのは強みですね。

金子:そうですね。ちょっとマニアックな話になるんですけど、経歴を調べたら、「akutagawa」っていうハードコアバンドがいて、ハードコア系が好きな人だったら知っている人も多いバンドなんですけど、そこに在籍していたこともあるそうです。で、その人が今この音をやっているんだっていうのは、意外ではあるんだけど、でもそういうバンドをやってきたからこそのビート感であったり、ちゃんと作曲ができるっていうのは大きくて。今のDTMerみたいな人たちとは、そこが違うというか。

MISATO:違いますよね。音を聴いてても思います。

金子:このフィジカルな感じにすごく出てる気がしますね。



MISATO:そして、BROTHER SUN SISTER MOONはついにアルバムが今月末ですね。

金子:hyuenと同じ10月27日の週ですね。

MISATO:大豊作の週ですね。私たちが忙しいですよ(笑)。

金子:大変なんですよ、今月末は(笑)。BROTHER SUN SISTER MOONは4月にEPが出て、ここ最近はリミックスを出してて、いわゆるバンド的ではない、ビート・ミュージック的なリミックスで幅の広さを見せていたんですけど、オリジナルの新曲としては半年ぶりです。相変わらず良くて、さっきのhyuenはマリンバが印象的だったとすると、こっちの曲はハープシコード、チェンバロの音がすごく印象的で。それがバンドのノスタルジックな雰囲気にすごくマッチしていて、めちゃめちゃいいなと思いました。



MISATO:気持ちいですね。またお兄さんと妹さんが共作で詞を書くという。本当に仲良くないと無理ですよね、兄妹で仕事は(笑)。いいバンドですね。
さて、ノスタルジックといえばMGF。この人たちもノスタルジックさを感じます。

金子:MGFはヒップホップクルーですけど、いい意味で日本のヒップホップを、ノスタルジーまではいかないかもしれないけど、引き継いでいる感じはすごくありますね。

MISATO:この季節の変わり目にもすごくぴったりな、哀愁があるというか。

金子:「秋晴れGraffiti」ですからね。

MISATO:90年代のヒップホップがお好きな方もすごく好きなんだろうなって感じるところがあります。

金子:アルバム収録曲の中にはいろんなゲストが参加してるんですけど、DJ Wataraiという、MUROやNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDとかの作品に関わっていたDJも参加してたり、まさに古き良き日本のヒップホップを引き継ぎつつ、でも先行で発表してる曲ではmabanuaさんとコラボしたりもしていて。あの曲も今めちゃめちゃ再生されてるんですけど、日本のヒップホップの良い部分を引き継ぎつつも、ちゃんと新しいものに更新してる人たちだなっていう感じがすごくします。今回の曲はフィーチャリングされているRiku Oguraさんのトラックもかっこいいので、そちらにも注目して聴いてもらえればと思います。

MISATO:季節の変わり目、この時期にぴったりですね。



金子:10月頭だからなのか、秋っぽい曲が多かった気がしますね。uruwashiさんの曲とかも気持ちよかったし。

MISATO:uruwashiさんはずっと聴かせてもらってるから、「あ、季節が移り変わってるんだ」というのを感じますよね。

金子:女性の声から男性の声に変わったのもそんな感じがします。

MISATO:心情の変化とかあるのでしょうね。



今旬の音楽トピックについて紹介する新コーナー「金子厚武のこれ気になる」

MISATO:続いてのコーナーは、「金子厚武のこれ気になる」。音楽ライターの金子厚武さんに、今旬の音楽トピックについてお話ししてもらうという時間です。厚武さん気になるものいっぱいありますよね(笑)?

金子:そうなんですけど、今月は我らがLITEのイベントをご紹介しようと思います。10月16日(土)に「Stay Close Session」というイベントが行われるんですけど、これがFRIENDSHIP.ファミリー大集合みたいなイベントでして。LITEはいま『Fraction』というリミックスとかコラボレーションを集めた楽曲のシリーズを定期的にリリースしてますけど、そこに参加してる人たちがみんな一堂に会する豪華なイベントが行われます。キュレーターでもあるThe fin.のYuto Uchinoとdownyの青木ロビン、miida and The Departmentとしてもおなじみのavengers in sci-fi、そしてDÉ DÉ MOUSE。さらには最近の曲に参加しているcinema staffの辻くん、この人たちがみんな揃っちゃうんですよ。

MISATO:そのイベントはオフラインですか?オンラインですか?

金子:東京で開催されるんですけど、配信もされるので、全国どこでも見れます。LITEは昨年の緊急事態宣言のときも、リモートでメンバーをつないで同時に生演奏をしたりとか、新しいことに積極的に取り組んでいるバンドなので、今回のイベントもリアルと配信を同時に行うということで、これがスタンダードになっていくんじゃないかなという感じもしますね。

MISATO:すごいなあ。10月16日ですよね。

金子:そうです。で、さっき話したシネマの辻くんが参加している曲をご紹介しようかなと思うんですけど。少し個人的な話をすると、先月にYutoくんコーナーに出た際に僕が昔AFRICAEMOというバンドをやっていた話をしましたが、AFRICAEMOは残響レコードからリリースをしていて、僕らのちょっと前に作品を出していたのがcinema staffだったんですよ。

MISATO:えー!レーベルメイト?

金子:そうなんです。一緒にライブをやることも多くて。で、そのころcinema staffと同じくらいのタイミングでリリースをしてたのが、mudy on the 昨晩というバンドで、それがトリプルギターのインストバンドなんです。なので、今回LITEに辻くんが入って、トリプルギターになって、個人的にはmudy on the 昨晩を思い出して(笑)。ホントめちゃめちゃ個人的な話なんですけど、辻くんmudy絶対大好きで、LITEももちろんmudyのことは知ってると思うから、それを意識したわけではもちろんないと思うけど、「この組み合わせでトリプルギターやるって、ちょっとグッとくるなぁ」なんて思ったりして。

MISATO:じゃあ、エモくなりますか?

金子:そうですね(笑)。今から紹介する曲はもともとSOIL & "PIMP" SESSIONSのタブゾンビさんが参加していて、トランペットを吹いてるんですけど、そのメロディーラインを辻くんがギターでどうアプローチするかというのがポイントなので、ぜひ聴いていただきたいなと思います。

MISATO:タブさんが吹いているトランペットのラインもめちゃくちゃ良かったですが、全然違うものですね。もう別物。作品がこうやって枝分かれしていくのは本当に素晴らしい。10月16日のイベント、詳しくはLITEのオフィシャルウェブサイトをご覧になってください。




Stay Close Session
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2021年10月16日(土)
渋谷TSUTAYA O-EAST
LITE ワンマンライブ
OPEN 17:00 / START 18:00
Guest: avengers in sci-fi / DÉ DÉ MOUSE / 青木ロビン (downy) / 辻友貴(cinema staff / peelingwards) / Yuto Uchino(The fin.) / 滝善充(9mm Parabellum Bullet) / Kezzardrix
OPEN 17:00 / START 18:00
会場チケット: 前売り ¥4,000 (Drink代別)
配信チケット: ¥2,500 ※アーカイブ配信:10月19日(火) 23:59 まで
チケット発売日: 6月25日(金)
プレイガイド: イープラス / ZAIKO
INFO: SMASH

※政府により発令された緊急事態宣言の延長を受け延期となりました5月28日(金)の振替公演となります。


RADIO INFORMATION

FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」
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FM福岡で毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"303号室"(毎週水曜日の27:00~27:55)では、FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」をオンエア。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。

放送時間:毎週水曜日 27:00~27:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)

番組MC
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金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3

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MISATO
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10

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Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin


LINK
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