FM福岡で毎週水曜日 26:00～26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある３組のバンド、ユアネスの黒川侑司、LAMP IN TERRENの松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、ユアネスの黒川侑司が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート！（聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。）

東京ゲームショウ2021

（黒川）最近なんですけど、東京ゲームショウ2021に、ご厚意で遊びに行かせていただく機会がありまして、メンバーのベースのダディ(田中雄大)とドラムの小野ちゃんと行きました。会場に入れるのが10時からだったんですけど、本当に前日からめちゃくちゃ楽しみすぎて、受付の初っ端の9時に会場に到着しちゃって、一番に受付して会場の前でずっとウキウキして待っていました。これから発売されるであろう、ゲームとかをある程度体験させてもらったり、小野ちゃんとかは「Apex Legends」っていうゲームがめちゃくちゃ好きで、そのApexの色んなキャンペーンに応募してたりしてて、すごく楽しかったです。
ゲームのキャラクターのコスプレをした方もいて、僕はコスプレイヤーを見るの好きなんですよね。クオリティが凄く高いなと見ておりました。本当に楽しかったですね。そして、ゲームを作れる方は、本当に素晴らしいなと思います。楽しませてくれて本当にありがとうございました。いつか、どういう形かちょっとわからないですけど、ゲームに携わることができたらいいなと思います。僕はゲームが本当にめちゃくちゃ好きなので、2022もこのイベントに行けるといいなと思いますが、それは...僕が頑張ります（笑）。

Photo by ダディ

新曲「アミュレット」紹介

それでは早速今日の1曲目をお届けしましょう。12月1日にリリースされるニューアルバム『6 case』から先行シングルの「アミュレット」という新曲が配信となりました。皆様聴いていただけましたでしょうか？
「アミュレット」の曲の立ち位置というかポジションとしては、ユアネスは「pop」という曲があるんですけど、シンプルでわかりやすいストレートな楽曲という意味でも、ライブでも一番最初にやっていたり、それこそ一番最後に持って来れるような、手をあげたくなるような曲なのですが、それに次ぐような立ち位置の楽曲になればいいなと僕は思っています。聴いてもらった人はちょっとわかるかもしれないですけども、サビに歓声みたいなのを入れています。「オ、オ、オ、オ」と叫ぶような声が入っているんですけども、裏話ではないですけど、僕が基本的には歌っていますが、ドラムの小野ちゃんが実は歌ってるパートもあったりして、一致団結感の出るような楽曲になっていると思います。それこそ歌詞とかも曲の構成とかも分かりやすい楽曲だと思うんですよ。そうなんですけど、サウンドメイクの点でもすごく聴き応えのある楽曲になっていると思いますので、まだ聴いてない方はぜひチェックしてくれたら嬉しいです。
もし気になったら12月1日のフルアルバム『6 case』も是非チェックしてくれたらすごく嬉しいです。

キャラクターソングを紹介！＠リビングルーム

FM 福岡からユアネスの黒川がお送りしているRoom "H" 。ここからは＠リビングルーム。最近僕がハッとしたことと、今聴いてもらいたい音楽についてお話しする時間です。
毎回3曲を選曲して紹介してるんですけど、これから紹介する3曲は、僕のすごく好きなキャラソン、キャラクターソングというカテゴリーの楽曲があるんですよ。アニソンとはちょっと違う立ち位置なのかな？アニメの中に登場するキャラクターをモチーフにして作られた楽曲を、その声優さんが歌っているっていうもので、実際のアニメで使われるというパターンもあるんですけども、基本的にはCDを買って聴くしかないような楽曲が多いです。でもそういう中にもすごい神曲たちが眠っているんですよね。そういうキャラのバックボーンがすごくわかるようなキャラソンがとても好きで、今回はおすすめのキャラソンを選んできたので、ぜひ皆さんも「キャラソン沼」にはまっていただければと思います。

白雪みぞれ（CV.釘宮理恵）「Snowstorm」

まず1曲目は、白雪みぞれ、声優さんは釘宮理恵さんの「Snowstorm」という曲です。『ロザリオとバンパイア2』というアニメがあるんですけども、そのキャラクターの白雪みぞれのキャラソンです。白雪みぞれは雪女のキャラクターなのですが、内気な恋心みたいなのを歌った曲で、キャラソンというくらいなので、ちゃんとそのキャラクターのコンセプトに沿って作られています。雪女で性格はすごい内気、喋るときも活発な感じはなくぼそぼそ喋るようなそんなキャラクターが、登場人物に恋心、好意をすごく抱いてしまいます。雪女という中身から、冷たい印象があると思うんですけども、それを凌駕する恋心みたいなのを表現している曲ですね。
〈氷の壁が今は／暖かく解けていく／過剰な愛だとは／言わないでほしい〉という歌詞があるんですけど、他人をすごい拒絶というか、距離を取る人間というのは、何かをきっかけに心を許すタイミングがあると、逆に過剰に依存しちゃうというか。その対象への執着みたいなのも上手に雪女っぽい、冬っぽい冷たい表現で歌われているので、そこに注目してぜひ聴いて欲しいです。

番組では2曲目に三宮紫穂（CV.戸松 遥）「濃密ウィスパー」、3曲目に長門有希（CV.茅原実里）「雪、無音、窓辺にて。」を紹介しています。ぜひでradiko タイムフリーでお聴きください！

和田光司「Butter-Fly」弾き語りカバー＠レコーディングルーム

続いては宅録コーナー、＠レコーディングルームのコーナーです。Room "H"の住人が弾き語りは宅録で何か1曲収録してきて、皆さんに聴いていただこうという時間です。
今日、黒川がピックアップしたのは、和田光司さんの「Butter-Fly」という曲です。この曲は僕ら世代では、言わずもがな名曲アニソン。というかレジェンドアニソンですね、伝説的です。僕が小学生の頃にO.Aしていたアニメ『デジモン・アドベンチャー』のオープニングの曲ですね。今の高校生とかでも「アニメは知らないけど、あの曲は知ってます」「カラオケで歌いますよ」と言われるぐらいの本当に伝説的なアニメソングです。
この曲のどこがいいとかどこが好きとかって、もう一周回って「ない」というか、「好きであることが当たり前」みたいな、遺伝子に組み込まれている感覚。本当に強いていうなら、和田光司さんの声で歌われることによって、この曲の熱量とか爽快感ってのが、どんどんど増していくところですかね。いろんなアレンジの「Butter-Fly」があるんですけども、やっぱりどの楽曲もそれぞれ和田光司さんの声の良さでちゃんと楽曲が生きているなっていうところですかね。
僕も正直カラオケで歌ったり、こうやって弾き語りカバーをしたりよくするんですけど、やっぱりどの曲でもそうなのですが自分で歌いながら、「やはりご本家じゃないとダメなんだよなー」って思っちゃいますね。でも本当に多くの人に歌われる、歌いたくなる曲ですよね。カラオケでも今だにずっとランキング入っているくらいですし。
カバーするにあたってチャレンジしたところとか、意識したところというのは、もう正直ないです。皆がカラオケで好きな曲を歌うじゃないですか？それと同じで、僕も大好きなこの曲を弾き語りで歌う、シンプルにそれだけです。そこに僕なりの愛を感じていただければ、嬉しいです。



ということで、今日は和田光司さんの「Butter-Fly」の弾き語りカバー・バージョンをお届けしました。僕の「Butter-Fly」への、和田光司さんへの愛は伝わりましたでしょうか？自分で聴いてても思うんですけど、サビのちょっとしたニュアンスを、ご本人に寄せようとしてる部分というのがあったりするんですけど、やっぱり越えられない壁じゃないですか。どうしても引っ張られちゃいますよね、すごい愛があるからこそ本当にすごい好きな曲です。もちろん『デジモン・アドベンチャー』はアニメもめちゃくちゃ面白いのでぜひ見て欲しいし、たくさん聴いて欲しい曲です。
ネタバレになっちゃうかもしれないから、ネタバレをちょっと聞きたくない人は耳を塞いで欲しいんですけど、最終回のめちゃくちゃいいタイミングで、ちょっとアレンジされた「Butter-Fly」が流れるシーンがあって、そこはちょっと涙なしでは見られないぐらいで、本当にアニメとしっかりマッチした楽曲なってますのでぜひチェックしてくれると、僕はすごく嬉しいです。

千石撫子（CV.花澤香菜）「もうそう☆えくすぷれす」紹介＠ベッドルーム

ここからは住人がプライベートで大事にしているディープな偏愛ソングを毎週1曲ご紹介＠ベッドルームのコーナーです。
今日このコーナーで皆さんに聴いていただきたいのは、これもキャラソンになってしまうんですけど、『化物語』というアニメの千石撫子というキャラクターで、声優は花澤香菜さんの「もうそう♥えくすぷれす」という曲です。正式な表記は「もうそう"ハート"えくすぷれす」なんですけど、その"ハート"が表記されないかもしれないという理由で、場所によっては"☆"で書かれたりするんですけども、「もうそう♥えくすぷれす」という曲です。
この曲と僕がどうやって出会ったかといいますと、まずこれもシンプルに『化物語』というアニメを見て知りました。『化物語』の中でもめちゃくちゃ有名な曲があって、「君の知らない物語」というのはたぶん『化物語』を知らなくても知ってるよという曲があったりするし、「恋愛サーキュレーション」とかも TikTokですごい流行ってたりする曲なので、知っていると思うんですけども、本当にすごくいい曲が多いです。
「恋愛サーキュレーション」も千石撫子の曲なんですけども、そのキャラクターのダークサイドの曲っていったらいいのかな？「恋愛サーキュレーション」ってめちゃくちゃ可愛い感じで、「せーの」とかで始まって、すごい可愛いらしくポップで、サウンドも賑やかな感じのウキウキしちゃうような楽曲です。
でも「もうそう♥えくすぷれす」は千石撫子が闇堕ちしたお話、『化物語』セカンドシーズン、「なでこメドゥーサ」のオープニングテーマです。すごいダークな曲なんですよ。千石撫子ちゃんが主人公に、恋心とか好意を抱いたけど、叶わないんだろうなみたいな、私じゃ駄目なんだろうなみたいなものから、どんどん自暴自棄というか闇堕ちしていく様がアニメでも描かれています。それのオープニングとして、この「もうそう♥えくすぷれす」はすごいぴったりな、ちゃんとキャラクターのアニメ作品の内容だったりを反映させた曲になっています。なんとなく怖いコード進行みたいなのと、なんとなく怖いメロディみたいなので、ずっと進んでいくんですよね。サビ前にはものすごいノイジーで、結構ぐしゃぐしゃなギターが入ったりとかするんですよ。
そういった恐怖を感じられるような楽曲に仕上がっていて、アニメの進行とぴったりマッチしてる楽曲で、僕はそういうコンセプトのある曲がすごい好きですし、『化物語』の中で一番好きな曲です。歌詞の表記も、そういうちょっと怖さを感じられるようにというか、全部ひらがな表記で書かれてるんですよ。歌詞の内容はちょっとダークな表現とかもあったりしつつ、この歌詞全部ひらがなで書かれてて、その千石撫子ちゃんっていうキャラクターが歌っているんだなというの想像して聴いて欲しいです。ちょっとゾクってすると思うので。そこから興味持って、『化物語』を見てくれたら僕は嬉しいです（笑）。



ちょっとさっきも軽く話した「恋愛サーキュレーション」という曲のアニメのオープニング映像もあるのですが、千石撫子ちゃんが前に歩いて行ってる映像があるんですよね。それでこの闇落ちした「もうそう♥えくすぷれす」のオープニング映像は、その「恋愛サーキュレーション」の前に歩いてる千石撫子ちゃんが逆再生されて、後ろ向きに歩いて行く映像とかが使われてたりするんですよ。そういうギミックもあったりして、すごく面白い作品だし、面白い曲だなと思うので、ぜひチェックして欲しいです。
『化物語』に関してはめちゃくちゃキャラクターの曲が出ているので、作品を見て好きなキャラクターができたら、その曲を聴いてみる、キャラクターと照らし合わせてみると、すごく楽しいと思いますので、ぜひチェックしてくれたら嬉しいです。

前回に引き続き、収録の時に黒川くんが着ていてインパクトがあったTシャツ

収録時の黒川くんの手。セルフネイルをしたとのことですが、配色にセンスを感じます

10月20日(水) オンエア楽曲

ユアネス「アミュレット」

-おすすめのキャラソンを紹介-
白雪みぞれ（CV.釘宮理恵）「Snowstorm」
三宮紫穂（CV.戸松 遥）「濃密ウィスパー」
長門有希（CV.茅原実里）「雪、無音、窓辺にて。」

和田光司「Butter-Fly」弾き語りカバー
千石撫子（CV.花澤香菜）「もうそう♥えくすぷれす」
ユアネス「ヘリオトロープ」

番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #FM福岡 #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください！

RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」

毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角（けごむつかど）」。"203号室（毎週水曜日の26:00～26:55）"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある３組のバンド、ユアネスの黒川侑司、LAMP IN TERRENの松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間：毎週水曜日 26:00~26:55
放送局：FM福岡(radikoで全国で聴取可能)

番組MC

黒川侑司（ユアネス Vo.&Gt.）
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年4月21日にFRIENDSHIP.より新曲「Alles Liebe」を配信リリース。
オフィシャルサイト／ @yourness_on／ @yourness_kuro


松本大（LAMP IN TERREN Vo.&Gt.）
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
9月1日に「ニューワールド・ガイダンス」をリリース。
オフィシャルサイト／ @lampinterren／ @pgt79 / @lampinterren


森山公稀（odol Piano&Synth.）
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した5人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2021年6月9日に、NEW ALBUM「はためき」をリリース。
オフィシャルサイト／ @odol_jpn／ @KokiMoriyama

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