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2021.07.16
FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!VivaOla・She Her Her Hers・日暮愛葉ほか全15作品 -2021.07.14-
カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。
キュレーターの金子厚武とラジオDJ MISATOによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!
MISATO:7月12日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜、全15作品の中から、まずは前半8作品ダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます。一番最後のLA imaginations、資料を拝見したら、「あれ?阿佐ヶ谷?」と思って。
金子:阿佐ヶ谷ロマンティクスのメンバーも参加してるんですよね。
MISATO:これは、阿佐ヶ谷が大好きなみなさんが集って結成されているということなんですかね?
金子:そうみたいですね。
MISATO:カルチャーの街ですよね、阿佐ヶ谷も。
金子:そうですね。
MISATO:シーガル(Seagull Screaming Kiss Her Kiss Her)の日暮愛葉さん、「日暮愛葉」名義だと1年3ヶ月ぶりのリリースですか?
金子:そうですね。FRIENDSHIP.からは初めてのリリースで。去年リリースした『A』というアルバムにもskillkillsのGuruConnectが参加していて、これまでのイメージとはちょっと違った感じのアルバムで、今回もその延長線上にあるといえばあるんですけど、でもタイトルも歌詞も全部日本語で、これは日暮さんの30年に及ぶキャリアの中で初らしく。
日暮さんといえばね、もともとはシーガルで、英語詞で歌っていて、日本人だけど海外でも人気を集める先駆けみたいな人なので、そのイメージが強いけど、今回に関しては完全に日本語ということで。音的にもこういうトラップっぽいビートにのせて歌っているのは新しいところですね。
MISATO:VivaOlaくんはSagiri Sol(読み:サギリソール)を迎えての1曲。これがアルバムからの先行シングルなので、アルバムが楽しみですね。
金子:楽しみですねー。本当にね、色々な人とコラボレーションして、どんどんどんどん世界が開けていってる感じがしますよね。
MISATO:あと、大山渉さんのBMPとしてのリリースはこれが第一弾になるわけですよね。この辺りも気になります。
MISATO:そして、And Summer Club、フレディーマーズ、inner flight、Furate、この辺りはすごく生音感というか。
金子:バンドサウンドものがこれだけ固まるのも、最近だと珍しいですよね。
FRIENDSHIP.から初めてリリースする人が多くて、And Summer Clubは大阪のバンドでインディーロック好きな人の中ではわりと知名度もあり、今回シャムキャッツのメンバーがやってるTETRA RECORDSと、もともと彼らをリリースしてきた大阪のこんがりおんがくというレーベルからの共同のリリースで新作が出ます。inner flightはキュレーターの片山翔太くんの推薦もあってのリリースで。
MISATO:片山さんの推薦枠って結構紹介してますよね。ブッキングが上手!
金子:ライブハウスの人はさすがですね。
金子:inner flight、個人的には髭ちゃんみたいだなと思って。
MISATO:あーっ!!髭か!何だったんだろうって思ってたの。もちろん個性が違うので、違うバンドではあるけれど!ルーツがありそう。
金子:今回配信のアーティストは、わりとみんな90年代感のあるバンドサウンドだったりするけど、UK感とUS感のどっちもある感じとか、髭ちゃんっぽくて。
MISATO:確かに。ガレージなんだけど、それだけではないというか。いい塩梅だなー。みなさん素敵。Furateは山口のバンドですね。
金子:山口からこういうバンドが出てくるってまた面白いですね。よりアメリカ的な90年代オルタナ、ローファイという感じで、それこそシーガルってこういう音だったんですよね。
MISATO:もともとね。
金子:音数少なくて、でもボーカルにすごく個性があって、ちょっとやさぐれてる感じというかね。日暮さんのソロがありつつ、Furateがシーガルみたいな音を鳴らしてるっていうのが、ちょっとね、おーっと思って。
MISATO:Part 1の8曲の中だけでもドラマとか時系列を感じてしまいますね。
金子:そうですね。
MISATO:Furateは山口を拠点にしつつ、活動は多岐に渡ってるみたいですね。東京、大阪、京都、福岡、熊本......福岡も入ってますね。
金子:こういうバンドはライブハウスで聴きたいですよね。
MISATO:そうですね。またこの作品のタイトル(『Those In My Tin Case』)の直訳が "私のブリキの箱の中にあるものたち" で、秘密の宝箱のイメージっていうのがまた開けるのを楽しみにさせてくれる、いいタイトルですよね。
6曲入りのミニアルバム、ぜひアルバム通して聴いてみてください。
MISATO:7月12日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜、全15作品の中から後半7作品ダイジェストでご紹介しました。SHU-MIは2月以来で久しぶりですね。エスキベルも5月以来か。宗藤竜太さんも4月にアルバムを出しましたね。
金子:今週の後半は今年リリースがあった人たちが多いですね。
MISATO:さらにはSATORU ONOさんも年内にアルバムリリースを予定されていて、FUNKINDUSTRYも秋にアルバムを出すんですね。楽しみだなぁ。
金子:FUNKINDUSTRYはこの番組でも何回か紹介してますけど、僕ちょっと前にKOMPASSというWebサイトでFRIENDSHIP.の中の人とTuneCoreの中の人、ディストリビューター同士の対談をやって、今記事が上がってるんですけど。その中で、「どう日本人の音楽を世界に届けるか」みたいなことも話題に上がったんですけど、その一つの方法として、海外のミュージシャンと日本人のミュージシャンがコラボレーションすることによって、楽曲をお互いの国に届けて、それによって広げていくっていう方法もこれからは大事なんじゃないかという話をしていて。それこそFUNKINDUSTRYはフランスのバンドですけど、彼らが日本人とコラボレーションすることによって、広がりが生まれたりとか、そういう可能性もあるんじゃないかという。
MISATO:FUNKINDUSTRYはまだ日本での知名度はこれからっていうバンドですけど、日本のアーティストとコラボすることで、そのファンの方たちに広まっていくし、フランスでも同様のことが起こるといいですね。FRIENDSHIP.内でコラボしてほしいなぁ。
金子:そうですよね、せっかくならね。
MISATO:楽しみにしていたいですね。こうやってグローバルに活動しているってことは、そういったことも見据えてFRIENDSHIP.のディストリビューションを使用していると思うので、計画にはありそう。
金子:かもしれない。
MISATO:注目ですね。さらにShe Her Her Hersが5ヶ月ぶり。
金子:前作の『Silver Rain』も好評だったみたいで、あの作品ではThe fin.のYutoくんともコラボレーションしてましたけど、やっぱり自分たちの色を持ってる人たちって感じますよね、今回の曲を聴いても。
MISATO:今回、ドラムスの松浦大樹くんが歌詞を書いていて。彼は今年に入ってソロで、自分で歌詞を書いて、歌ってというのをやり始めたので、彼ならではの温かみがすごい歌詞にあるなと思って。
金子:松浦さんもすごく活躍してますよね。
MISATO:すごいですね。やっぱり奇妙さんとずっと一緒にやってた影響が歌詞の書き方にすごく出ていて、その感じがこれまでのシーハーズとは違う、浮遊感はあって、ちゃんと深く潜るんだけど、でも温かいというか。温度をすごい感じる、今回の新曲。
金子:それで言うと、僕はちょっと前にTENDREのライブで松浦さんが叩いているの観ていて、なんか、TENDREの温かみみたいなところにも近いかも。
MISATO:すごく影響されてると思います。ずっと一緒にいますもんね。さあ、一曲何をかけましょうかね。
金子:Wataru Fujiwaraにしましょう。
MISATO:お世話になっております。
金子:お世話になっております(笑)。この番組ではWAZGOGG名義の楽曲をBGMとして使用させていただいていて。
MISATO:ありがとうございます。
金子:最近はWAZGOGGでラッパーとコラボした真骨頂的な曲のリリースも続いてましたけど。
MISATO:カッコよかった。
金子:その裏ではWataru Fujiwaraとしてもアルバムを作っていたという、多作ですよね。
MISATO:何人いるんですかね(笑)?一人なんですよね?
金子:3人くらいいるんですかね(笑)。しかも、今回のアルバム、WAZGOGG名義と並行してWataru Fujiwaraとしても新曲のリリースありましたけど、それは収録されず、完全新曲10曲のアルバムなんですよね。『Break Time』という"休息時間" みたいな意味合いのアルバムタイトルがついていて、その通り本当に穏やかな、CHILLできるような曲が10曲並び、なおかつ1日の流れを描いているような作品になっていて。最近そういう1日の流れを表すようなプレイリストってよく聴かれたりしてますけど。
今回アルバムではあるんだけど、そういうプレイリスト的な感覚もあって、BGMとしても聴ける。でもちゃんと作家性もある作品というのはストリーミングだとすごく聴かれるので、とても楽しみですね。
MISATO:彼の市場を見据えた曲作りというか、ちゃんとクリエイトをするんだけど、どのように作品を届けるかっていう視点も持ち合わせている活動の仕方というのが、今の時代にフィットしてますよね。
金子:そうですね。アルバムとして聴くとすごく作品性があって、個人的にいいなと思ったのが、1日の流れを描いてるんですけど、10曲目が「Sad」という曲で、最後にちょっと悲しみを描いてるんですよね。生きてく中で、まあ楽しいことばかりではなくて。
MISATO:そうですよね。
金子:むしろSadなことが多かったりするんだけど、でもそれでも、そうやって1日を終えて、また朝を迎えていくっていう、そこにはすごくWataru Fujiwaraさんの作家性が出てる気がしていて。
MISATO:ちゃんと、リアリティあるほうが届きますもんね。
金子:だと思いますね。
MISATO:まさに『Break Time』、1日の隙間隙間に聴いていただきたい、そんな願いがよく伝わってくる楽曲と並び方でしたね、その隙間があるから、その次のメイン行事にちゃんと自分の心が整って向かって行けるって、みなさん感じてることだと思うので、こういったブレイクタイムはやっぱり必要ですよね。
FM福岡で毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"303号室"(毎週水曜日の27:00~27:55)では、FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」をオンエア。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。
放送時間:毎週水曜日 27:00~27:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
MISATO
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10
Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin
FRIENDSHIP.
キュレーターの金子厚武とラジオDJ MISATOによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!
New Release Digest Part 1
MISATO:7月12日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜、全15作品の中から、まずは前半8作品ダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます。一番最後のLA imaginations、資料を拝見したら、「あれ?阿佐ヶ谷?」と思って。
金子:阿佐ヶ谷ロマンティクスのメンバーも参加してるんですよね。
MISATO:これは、阿佐ヶ谷が大好きなみなさんが集って結成されているということなんですかね?
金子:そうみたいですね。
MISATO:カルチャーの街ですよね、阿佐ヶ谷も。
金子:そうですね。
MISATO:シーガル(Seagull Screaming Kiss Her Kiss Her)の日暮愛葉さん、「日暮愛葉」名義だと1年3ヶ月ぶりのリリースですか?
金子:そうですね。FRIENDSHIP.からは初めてのリリースで。去年リリースした『A』というアルバムにもskillkillsのGuruConnectが参加していて、これまでのイメージとはちょっと違った感じのアルバムで、今回もその延長線上にあるといえばあるんですけど、でもタイトルも歌詞も全部日本語で、これは日暮さんの30年に及ぶキャリアの中で初らしく。
日暮さんといえばね、もともとはシーガルで、英語詞で歌っていて、日本人だけど海外でも人気を集める先駆けみたいな人なので、そのイメージが強いけど、今回に関しては完全に日本語ということで。音的にもこういうトラップっぽいビートにのせて歌っているのは新しいところですね。
MISATO:VivaOlaくんはSagiri Sol(読み:サギリソール)を迎えての1曲。これがアルバムからの先行シングルなので、アルバムが楽しみですね。
金子:楽しみですねー。本当にね、色々な人とコラボレーションして、どんどんどんどん世界が開けていってる感じがしますよね。
MISATO:あと、大山渉さんのBMPとしてのリリースはこれが第一弾になるわけですよね。この辺りも気になります。
MISATO:そして、And Summer Club、フレディーマーズ、inner flight、Furate、この辺りはすごく生音感というか。
金子:バンドサウンドものがこれだけ固まるのも、最近だと珍しいですよね。
FRIENDSHIP.から初めてリリースする人が多くて、And Summer Clubは大阪のバンドでインディーロック好きな人の中ではわりと知名度もあり、今回シャムキャッツのメンバーがやってるTETRA RECORDSと、もともと彼らをリリースしてきた大阪のこんがりおんがくというレーベルからの共同のリリースで新作が出ます。inner flightはキュレーターの片山翔太くんの推薦もあってのリリースで。
MISATO:片山さんの推薦枠って結構紹介してますよね。ブッキングが上手!
金子:ライブハウスの人はさすがですね。
金子:inner flight、個人的には髭ちゃんみたいだなと思って。
MISATO:あーっ!!髭か!何だったんだろうって思ってたの。もちろん個性が違うので、違うバンドではあるけれど!ルーツがありそう。
金子:今回配信のアーティストは、わりとみんな90年代感のあるバンドサウンドだったりするけど、UK感とUS感のどっちもある感じとか、髭ちゃんっぽくて。
MISATO:確かに。ガレージなんだけど、それだけではないというか。いい塩梅だなー。みなさん素敵。Furateは山口のバンドですね。
金子:山口からこういうバンドが出てくるってまた面白いですね。よりアメリカ的な90年代オルタナ、ローファイという感じで、それこそシーガルってこういう音だったんですよね。
MISATO:もともとね。
金子:音数少なくて、でもボーカルにすごく個性があって、ちょっとやさぐれてる感じというかね。日暮さんのソロがありつつ、Furateがシーガルみたいな音を鳴らしてるっていうのが、ちょっとね、おーっと思って。
MISATO:Part 1の8曲の中だけでもドラマとか時系列を感じてしまいますね。
金子:そうですね。
MISATO:Furateは山口を拠点にしつつ、活動は多岐に渡ってるみたいですね。東京、大阪、京都、福岡、熊本......福岡も入ってますね。
金子:こういうバンドはライブハウスで聴きたいですよね。
MISATO:そうですね。またこの作品のタイトル(『Those In My Tin Case』)の直訳が "私のブリキの箱の中にあるものたち" で、秘密の宝箱のイメージっていうのがまた開けるのを楽しみにさせてくれる、いいタイトルですよね。
6曲入りのミニアルバム、ぜひアルバム通して聴いてみてください。
New Release Digest Part 2
MISATO:7月12日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜、全15作品の中から後半7作品ダイジェストでご紹介しました。SHU-MIは2月以来で久しぶりですね。エスキベルも5月以来か。宗藤竜太さんも4月にアルバムを出しましたね。
金子:今週の後半は今年リリースがあった人たちが多いですね。
MISATO:さらにはSATORU ONOさんも年内にアルバムリリースを予定されていて、FUNKINDUSTRYも秋にアルバムを出すんですね。楽しみだなぁ。
金子:FUNKINDUSTRYはこの番組でも何回か紹介してますけど、僕ちょっと前にKOMPASSというWebサイトでFRIENDSHIP.の中の人とTuneCoreの中の人、ディストリビューター同士の対談をやって、今記事が上がってるんですけど。その中で、「どう日本人の音楽を世界に届けるか」みたいなことも話題に上がったんですけど、その一つの方法として、海外のミュージシャンと日本人のミュージシャンがコラボレーションすることによって、楽曲をお互いの国に届けて、それによって広げていくっていう方法もこれからは大事なんじゃないかという話をしていて。それこそFUNKINDUSTRYはフランスのバンドですけど、彼らが日本人とコラボレーションすることによって、広がりが生まれたりとか、そういう可能性もあるんじゃないかという。
MISATO:FUNKINDUSTRYはまだ日本での知名度はこれからっていうバンドですけど、日本のアーティストとコラボすることで、そのファンの方たちに広まっていくし、フランスでも同様のことが起こるといいですね。FRIENDSHIP.内でコラボしてほしいなぁ。
金子:そうですよね、せっかくならね。
MISATO:楽しみにしていたいですね。こうやってグローバルに活動しているってことは、そういったことも見据えてFRIENDSHIP.のディストリビューションを使用していると思うので、計画にはありそう。
金子:かもしれない。
MISATO:注目ですね。さらにShe Her Her Hersが5ヶ月ぶり。
金子:前作の『Silver Rain』も好評だったみたいで、あの作品ではThe fin.のYutoくんともコラボレーションしてましたけど、やっぱり自分たちの色を持ってる人たちって感じますよね、今回の曲を聴いても。
MISATO:今回、ドラムスの松浦大樹くんが歌詞を書いていて。彼は今年に入ってソロで、自分で歌詞を書いて、歌ってというのをやり始めたので、彼ならではの温かみがすごい歌詞にあるなと思って。
金子:松浦さんもすごく活躍してますよね。
MISATO:すごいですね。やっぱり奇妙さんとずっと一緒にやってた影響が歌詞の書き方にすごく出ていて、その感じがこれまでのシーハーズとは違う、浮遊感はあって、ちゃんと深く潜るんだけど、でも温かいというか。温度をすごい感じる、今回の新曲。
金子:それで言うと、僕はちょっと前にTENDREのライブで松浦さんが叩いているの観ていて、なんか、TENDREの温かみみたいなところにも近いかも。
MISATO:すごく影響されてると思います。ずっと一緒にいますもんね。さあ、一曲何をかけましょうかね。
金子:Wataru Fujiwaraにしましょう。
MISATO:お世話になっております。
金子:お世話になっております(笑)。この番組ではWAZGOGG名義の楽曲をBGMとして使用させていただいていて。
MISATO:ありがとうございます。
金子:最近はWAZGOGGでラッパーとコラボした真骨頂的な曲のリリースも続いてましたけど。
MISATO:カッコよかった。
金子:その裏ではWataru Fujiwaraとしてもアルバムを作っていたという、多作ですよね。
MISATO:何人いるんですかね(笑)?一人なんですよね?
金子:3人くらいいるんですかね(笑)。しかも、今回のアルバム、WAZGOGG名義と並行してWataru Fujiwaraとしても新曲のリリースありましたけど、それは収録されず、完全新曲10曲のアルバムなんですよね。『Break Time』という"休息時間" みたいな意味合いのアルバムタイトルがついていて、その通り本当に穏やかな、CHILLできるような曲が10曲並び、なおかつ1日の流れを描いているような作品になっていて。最近そういう1日の流れを表すようなプレイリストってよく聴かれたりしてますけど。
今回アルバムではあるんだけど、そういうプレイリスト的な感覚もあって、BGMとしても聴ける。でもちゃんと作家性もある作品というのはストリーミングだとすごく聴かれるので、とても楽しみですね。
MISATO:彼の市場を見据えた曲作りというか、ちゃんとクリエイトをするんだけど、どのように作品を届けるかっていう視点も持ち合わせている活動の仕方というのが、今の時代にフィットしてますよね。
金子:そうですね。アルバムとして聴くとすごく作品性があって、個人的にいいなと思ったのが、1日の流れを描いてるんですけど、10曲目が「Sad」という曲で、最後にちょっと悲しみを描いてるんですよね。生きてく中で、まあ楽しいことばかりではなくて。
MISATO:そうですよね。
金子:むしろSadなことが多かったりするんだけど、でもそれでも、そうやって1日を終えて、また朝を迎えていくっていう、そこにはすごくWataru Fujiwaraさんの作家性が出てる気がしていて。
MISATO:ちゃんと、リアリティあるほうが届きますもんね。
金子:だと思いますね。
MISATO:まさに『Break Time』、1日の隙間隙間に聴いていただきたい、そんな願いがよく伝わってくる楽曲と並び方でしたね、その隙間があるから、その次のメイン行事にちゃんと自分の心が整って向かって行けるって、みなさん感じてることだと思うので、こういったブレイクタイムはやっぱり必要ですよね。
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」
FM福岡で毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"303号室"(毎週水曜日の27:00~27:55)では、FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」をオンエア。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。
放送時間:毎週水曜日 27:00~27:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
MISATO
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10
Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin
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