SENSA

2021.09.30

【読むラジオ】MC:黒川侑司(ユアネス) "本当に自信作です"12/1リリースの初フルアルバムが完成!「Room H」 -2021.09.29-

【読むラジオ】MC:黒川侑司(ユアネス) "本当に自信作です"12/1リリースの初フルアルバムが完成!「Room H」 -2021.09.29-

FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、LAMP IN TERRENの松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、ユアネスの黒川侑司が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!
(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)

12月1日にリリースが予定されているユアネス 初のフルアルバム「6 case」が完成し、テンション高く、アルバムについても語ってくれました。
今回の弾き語りカバーも聴き逃せません!radikoとともにレポートもお楽しみください。


ユアネス 1stフルアルバム「6 case」について

(黒川)ユアネスのフルアルバムの話をちょっとしたいなと思うんですけども、今年の最初の方から本当にずっと制作には取り組んでいまして、つい最近やっと皆さんにお届けできる形というか、難しい言葉を使うと伝わりにくいので、レコーディングをしてから調整をしてさらに調整をするみたいな作業があるんですよ、ミュージシャンたちには。それの一番最終段階が終わって、やっと皆さんに届く状態の音源が最近出来上がりました。

ずっとSNSとかで言ってるんですけど、改めて自分たちの完成された音源を聴いて、ボリュームがすごくてんこ盛りだなって思いました。
レコーディングしてる時とか作っている段階で、ある程度の曲のビジョンって見えるんですよ。こういう立ち位置のこういう曲なんだろうなって。レコーディングしてやっぱりちょっと変わる曲とかもあるんですよ。生楽器を録ってみて、なんか雰囲気が最初の頃と、良い意味で全然違うなってなる楽曲もあって。さらにさっき言ったレコーディング後の調整=ミックスとかマスタリングという言葉を使うんですけど、難しいことはちょっと忘れてもらって大丈夫です。そういう過程を経てどんどんどんどん進化してきた曲っていうのがあって、今回それをすごくジワジワと感じられる作品になっております。

今までも作品出す度に、"自信作です"、"過去を超えられて良かったです"みたいな言葉を毎回毎回やっぱり言うんですよ。もちろん本当に心からそう思ってますし、そういう心意気で作品をリリースしなきゃいけないと思っているので。でも、今回は本当に"素で出た"というか、"本当に自信作です"っていうのを何回も重ねているんですけど、今回のはガチのやつです!オオカミ少年じゃないですけど、なんか重ね重ね言ったら、こいついっつも言いよるやんけってなるかもしれないですけど、本当にそれぐらい、自分たちでハードルをめちゃくちゃ上げても全然大丈夫だろうと思うぐらいのクオリティの作品になってると思います。

クラウドファンディング盤と流通盤とで内容が変わってくるんですけど、クラウドファンディング盤は初というか、僕の作詞作曲のオリジナル曲が入るんですよね。今まで弾き語りで作った曲とかは入れたりしたんですけども、今回はユアネスがやってそうな、ライブとかでやってそうな曲というのをイメージして作って、初めてパソコンを使って作ったんですよ。それがクラウドファンディング盤には収録されます。これはもちろんメンバーに助けてもらいながら、メンバー以外のミュージシャンにも助けてもらいながら作った曲にはなるんですけど、結構自信作というかすごく好きな曲に仕上がったので、もちろん届く人は限定されるかもしれないんですけど、もしクラウドファンディング盤でゲットできる人は楽しみにしてくれたら嬉しいです。
あわよくば僕、ライブでできんかなーってことで、メンバーが弾きそうなフレーズじゃないですけど、メンバーが弾いているような姿を想像して作った曲になるので、皆からもメンバーにちょっと頼み込んでいただけたら嬉しいです。「黒川さんのあの曲をやらないんですか」と軽くジャブを打ってみてください(笑)。お願いします。


フジファブリック「茜色の夕日」弾き語りカバー@レコーディングルーム

続いては宅録コーナー、@レコーディングルーム、Room "H"の住人が弾き語りや宅録で何か1曲収録してきて皆さんに聴いていただこうという時間です。
今日、僕がピックアップしたのはフジファブリックの「茜色の夕日」という曲です。
これはいつも配信とかを見てくださってる方だったら、もう知ってるんじゃないかと思うんですけども、僕はこの曲の弾き語りカバーをやりまくるんですね、すごく大好きな曲なので。いつ知ったかと言いますと、というか、以前に弾き語りカバーじゃなくて普通に選曲で流したのでその時にお話したかもしれないんですけども、改めてもう1回お話しできたらなと思います。
僕は高校までは山口県に住んどったんですよ。18歳になって福岡に行って音楽の専門学校に入ったんですよね。そこの音楽の専門学校に入って知り合った同級生が弾き語り、まあバンドもやってたんですけども、弾き語りもやってた友達がおってですね、僕がPA課という音響裏方スタッフのコースに入ってて、授業で自分たちでライブハウスの回線を組み立てる授業があったんですよ。それで自分たちの中にプレイヤーがいたらその人たちがライブをして実際にトラブルシューティングをして、というような授業をやってたんですよ。その時に同級生がこの「茜色の夕日」の弾き語りカバーを歌ってて、それが物凄く衝撃的で。それまではフジファブリックを知らなかったんですよね、「茜色の夕日」って曲も知らなかったんですけど。その友達が歌ってた弾き語りカバーがめちゃくちゃ良くって、今でもその時の動画を持ってて、ちょっと落ち込んだじゃないけど、なんか周りが見えなくなった時とかに見るようにしてるんですよ。それぐらいお守り的な曲なんですよね、僕にとっては。
歌詞の中で〈東京の空の星は 見えないと聞かされていたけど 見えないこともないんだな〉っていう歌詞があって、確かに東京って星見えなさそうだなってイメージがあったんですよ。山口は田舎だから星めちゃくちゃ見えるし、福岡もなんだかんだ都会寄りですけど全然見えるんですよ。でも東京って、僕にとってはめちゃくちゃ未知の世界だったから、24歳ぐらいで上京して初めて「茜色の夕日」を聴きながら空を見たとき、マジでめちゃくちゃ星見えるじゃん!と思って、クスクスってなったのすごく覚えてて、その歌詞が一番好きですね。なんでそんな歌詞書けるんだろうって。何気ないことじゃないですか、東京でも空の星って見えるんだよって。でもそこに注目できるのって本当にすごい着眼点だなと思います。
なので、そこが好きな部分でもありますし、落ちサビで、〈しまった、しまった〉って1個だけ"しまった"が強くなるというか、一箇所だけちょっと強めの"しまった"があるんですけど、そこがボーカル的なポイントで、すごく好きです。ライブで"しまった"って言ってるのを聴いたらめちゃくちゃ鳥肌立っちゃいそう、だから聴きたかったですね。なので、そういった自分の好きなポイントも押さえつつ、今回はカバーできたら良いかなと思いましたので、そこに注目して聴いて頂けたら嬉しいです。



ということで、今日はフジファブリックの「茜色の夕日」の弾き語りカバーバージョンをお届けしました。
最初にも言ったんですけど、この曲、隙あらば配信とかで弾き語りカバーを披露したりするので、カバーする度にその同級生のその学校の授業で披露した「茜色の夕日」の弾き語りカバーの光景をすごく思い出します。衝撃とかを全部ブワーッって思い出しちゃってすごく泣きそうになるというか。本当に僕の音楽人生の中で最も影響を与えてくれた人物であり、最も影響を与えてくれた楽曲だと思います。すごく大切な曲なので、是非オリジナルの方もたくさん聴いて欲しいなと思います。


吉澤嘉代子「えらばれし子供たちの密話」紹介@ベッドルーム

ここからはRoom "H"の住人がプライベートで大事にしているディープな偏愛ソングを毎週1曲ご紹介@ベッドルームのコーナーです。
今日、このコーナーで皆さんに聴いていただきたい曲は吉澤嘉代子さんの「えらばれし子供たちの密話」という曲です。また吉澤嘉代子さんの曲を選曲してんじゃんと思われるかもしれないんですけど、本当にすごく好きなんですよ、僕。「残ってる」という曲があって、そこから僕知ったので、そんなに幅広くは知らないんですよ。ピンポイントで、この曲知ってる、この曲知ってるって感じなんですけど。

吉澤嘉代子さんの言葉選びってすごくどの曲も独特で、なんかファンタジーの世界のことのような、でも想像できちゃうというか、なんとなく分かるかもっていう気分になれるんですよ、浸れるんですよ。
この曲だと〈誰かの寝息に毒をまぜて〉とかって、シンプルに毒を盛ったという表現じゃないですか、寝息に毒が混ざってるよ、という言い回しをしてるじゃないですか。例えば、その大人と言われる人は寝る前に一杯だけ水を飲む習慣があって、そういうのをこの曲の中で子供達はしっかり観察して計画的に行ったのかな、とか。シンプルに毒を食事に盛るとか、そういうことじゃないのか、とか。その世界にしか存在しない毒の粉みたいなのを子供たちが隠れている屋根裏部屋みたいなところから大人という人が寝ている部屋にばら撒くのかな、顔にパフッ、パフッて振りかけるようなことを想像しちゃって。でも結局それがばれちゃって、誰かがもしくはどちらかがその罪を被ったのか、離れ離れになってその後2人は再会できたのか、それはこの世でちゃんと再会できたのか、それか空の上で再会したのか、とかって、自分が今まで見てきた漫画とかアニメとかの作品のシーンをガッチャンコさせてっていうか、場面場面を何か作っていけるような、内容はちょっと一旦置いといてそういう見方をすると、楽しくさせてくれるような曲だなって思います。すごく好きな曲です。



改めて聴くと、吉澤嘉代子さんって舞台の主役みたいな曲を作るじゃないですか、自分を舞台の主役にして進んでいく話の劇中歌っていうんですかね。そういう曲を書かれるのでそういうファンタジー的な要素もありつつ、どこか経験したことないけど自分でも分かるかもしれない、と思うような歌詞が書けるんじゃないのかなと思って。僕も歌詞を書いたりする時はあるので、そういう目で見ると本当にすごい人なんだなと改めて感じました。

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収録の時に黒川くんが着ていてインパクトがあった、昭和の大横綱 千代の富士Tシャツのバックショット



9月29日(水) オンエア楽曲
ユアネス「日々、月を見る」

-今、聴いてもらいたい3曲-
きのこ帝国「金木犀の夜」
Aimer「茜さす」
秦基博「Rain」

フジファブリック「茜色の夕日」弾き語りカバー
吉澤嘉代子「えらばれし子供たちの密話」
ユアネス「風景の一部」

番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #FM福岡 #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!


RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、LAMP IN TERRENの松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC
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黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年4月21日にFRIENDSHIP.より新曲「Alles Liebe」を配信リリース。
オフィシャルサイト @yourness_on @yourness_kuro

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松本大(LAMP IN TERREN Vo.&Gt.)
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
9月1日に「ニューワールド・ガイダンス」をリリース。
オフィシャルサイト @lampinterren @pgt79 / @lampinterren

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森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した5人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2021年6月9日に、NEW ALBUM「はためき」をリリース。
オフィシャルサイト @odol_jpn @KokiMoriyama


LINK
FM福岡「Room "H"」

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