2025.11.21
そこで今回SENSAではYutoとKaoru Nakazawaに改めて「The fin.とは?」をテーマにインタビューを行った。現在2人は離れた場所に住み、音源制作はYuto1人で完結しているが、ライブにおいてバンドメンバーをまとめるのはNakazawaの役目であり、The fin.ならではのチームとしての成り立ちが存在する。今年で結成から15年。メンバーの脱退があり、パートも変わり、生活環境も精神性も移ろいゆく中で、2人はいかにしてThe fin.としての最良のあり方を見つけていったのか。その現在地を紐解いてもらった。

昔俺たちが見てたバンド像とは全然違う
─先日新しいアー写が公開されましたが、一つ前のアー写はYutoくん一人でしたよね。
Yuto:The fin.はもちろん2人なんですけど、音源は俺が1人で作ってて、Nakazawaは家が遠いから、1人のときに撮った写真がそのまま使われただけで、そんなに深い意味はなかったんです。今のThe fin.はプロジェクトみたいな感じだと思うんですよね。昔はバンドで、今は音楽を作るっていうクリエイティブの部分においては俺が1人で担当してるけど、活動自体はNakazawaと一緒にやっていて、ステージではミュージシャンの人を招いて、みんなでやる。制作プロセスと活動プロセスが別々にあって、でもThe fin.としてはこの2人ですよっていう、あんまりない形で、別にSNSとかで説明もしてなかったから、1人のアー写がポンって出たときに、「1人になったんかな?」みたいに思う人もいたかもしれないけど、俺たちは何も考えてない(笑)。
─今2人はそれぞれどこに住んでるんですか?
Yuto:俺は東京で、Nakazawaは兵庫。だから、会うとしたらだいたいライブやんな。最近はもう現地解散なんですよ。ロンドンに行ったときも、ヒースローでバイバイみたいな感じで、それぞれ散っていく。
─音源制作は基本Yutoくん一人で、『Outer Ego』のときはドラム以外の楽器は全てYutoくんが演奏していましたよね。
Yuto:そうですね。でも今回に関してはサックスの(石井)ひなたとかギターの(竹之内)一彌も参加してたり、ドラマーはTomo(Carter)と(松浦)大樹と、Nakazawaが叩いてる曲もあったりして。なので、パーツパーツでは呼んでやってるけど、制作の中心は俺がやってて、みたいな感じ。
─元ドラマーであるNakazawaくんがひさしぶりに叩いていて、ベースはYutoくんが弾いてると。Nakazawaくんから何か意見を言うことはないんですか?
Nakazawa:別にないですね。自分のクリエイティビティみたいなのは全然信用してないので、Yuto1人で純粋なものを作り上げてもらった方が、結果的にいいものが仕上がるなって、それはずっと前から思っていて。その中でパーツとして、ベースはどっちが弾いてもいいと思うんですけど、ドラムやったら自分の方が個性が出たりもするから、そういうときに呼ばれて、叩きに行ってっていうだけですね。
Yuto:音源制作はそんな感じなんですけど、でもやっぱり活動としてはNakazawaがいなかったらやりたくないなと思うんですよ。ツアーのときとかも、バンドリーダー的なのはNakazawaなんですよね。Nakazawaがいろいろお世話したり、全体をまとめてくれるから、俺はその分クリエイティブに集中できる。それが楽というか、チーム感あっていいなって。
Nakazawa:役割分担ははっきりしてますね。良い悪いではなく、Yutoはツアー中のまとめ役をできるタイプじゃないけど、逆に自分はそういうのはできるから、まあ、やっていこうぜっていう感じですかね。
Yuto:でもステージ上で言うと、やっぱりNakazawaのベースは絶対的にいいというか、これはみんな言ってて。ドラムからベースになって、Nakazawaのベースがアンカーみたいな感じでずっとそこにいてくれるから、俺たちが自由に遊び回れる。俺とNakazawaがしっかりThe fin.っていうキャラクターを出してるから、サポートのミュージシャンが入っても、軸は全然ブレない。それは結構思ってますね。
─Yutoくんが音源を作ってるとき、普段Nakazawaくんは何をしてるんですか?
Nakazawa:普通に仕事をして、のびのびと生活してます。
Yuto:やっぱりチームっぽいんですよ。The fin.は2人だけど、でも俺たちだけじゃなくて、外側からは見えないマネージャーとかスタッフとか、みんなでこの音楽を面白いと思って動いてるチームみたいな感じ。ステージはよりコミュニケーションベースというか、俺が箱庭みたいなものを作って、その中にキャラクターをいっぱい呼んで、そこで何が起きても、全部それがThe fin.に収まる。だから、昔俺たちが見てたバンド像とは全然違うよね。もうちょっと開かれた状態で音楽をしてるんじゃないかな。
自分たちのオーガニックな演奏でライブを作っていくことに完全にシフトした
─今年の活動を振り返ると、5月にUKツアー、7月にUSツアーがありました。
Yuto:イギリスはコロナ以降行ってなかったので、かなりひさしぶりでした。ここ数年はアジアが多くて、アメリカは去年SXSWに行ったんですけど、ちゃんとツアーを回るのは10年ぶり。
─イギリスではブライトンの「The Great Escape」に出演して、ロンドンで2公演を行いました。
Nakazawa:ひさしぶりにブライトンの方まで行けたのは嬉しかったです。ロンドン2公演は同じ会場だったんですけど、アジアの人いっぱいいるなと思いました。
─ロンドン公演はShe Her Her Hers(以下、シーハーズ)との2マンでしたが、前に行ったときよりも明らかにアジアの人の割合が増えてた?
Yuto:増えてたというより、ほぼほぼアジア人。俺たちがイギリスでやってたときはほとんどいなかったから、結構びっくりしましたね。ロンドンには昔からファッションやデザインに関わる中華系の人がいたと思うんですけど、シーハーズとThe fin.が中国でちゃんと認知されたことで、そういう人たちが見に来るみたいな現象かなと思う。でもやっぱりシーハーズのパワーが強かったと思います。なので、お客さん的にはロンドンでライブをしてる気があんまりしなかったんですけど、でもロンドンっていう街自体に戻れたのは、個人的にすごく嬉しくて。日本以外で初めて住んだ国だったので、思い入れもあるし、2公演ともソールドになったので、それは嬉しかったです。あと自分たち的なところで言うと、The fin.はこれまでずっとパソコンを使って、同期と一緒に演奏してたんです。それをイギリスからなくして、クリックを聴かずに、いっせーので始めるスタイルに変えたんですよ。パソコン自体はシンセの音を出したりとかで使ってるんですけど、今は同期は全く使ってなくて、そういう有機的なライブをするのがかなりひさびさで。2枚目のアルバム以降はずっと同期を使ってたから。
Nakazawa:パソコンが壊れて以来じゃない?
Yuto:そうやな。その変化が今年自分の中で一番大きくて。自分の音楽の好みも変わってきて、ライブに対する考え方もすごく変わって、もっと音楽をコミュニケーションに使いたいと思うようになってきたんです。それでクリックだったり、流してる音に頼らずに、自分たちのオーガニックな演奏でライブを作っていくことに完全にシフトしたのがUKツアーからで、すごく手応えがあったし、ライブが楽しくなって。
─その変化は何かきっかけがあったんですか?
Yuto:去年から3人でライブをしてたんですけど、それも内容をあまり決めずに、サイズだけ決めて、せーのでやって、それが結構面白くて。ミュージシャンとしても気づきが多かったというか、もともと自分のアイデンティティとしては、作曲したり、歌作ったり、プロデュースしたりがメインのパーソナリティとしてあって、ライブでミュージシャンとして音楽を演奏することはメインではなかったんです。でもライブのやり方を変えたら、舞台の上でもスタジオでクリエイティブになるようなマインドで音楽を作っていけたら、もっと面白くなるかなっていう発想が生まれて。それがずっと頭の中にあったので、5人のフルセットでもその形態でやってみたいと思って、その1発目がイギリスだったんです。
─Nakazawaくんは同期を使わなくなってどう感じていますか?
Nakazawa:ドラマーがTomoだったのは自分的には大きかったかも。合わせるのがすごく楽なんですよ。これまではクリックにある程度頼ってたけど、安定したドラマーのTomoがいてくれるので、めちゃくちゃ難しい変更ではなかったですね。
Yuto:Nakazawaのタイム感はすごく信頼してて、Nakazawaがバンドで弾いてくれてると、それだけで結構まとまるんですよ。だから、クリックなくても全然できたよね。せーので合わせた1発目のリハから、もういいじゃんって。やっぱりみんな上手になったし。昔Nakazawaがドラムを叩いてたときはほんまにカオスで、全員誰についていったらいいのかわからんし、誰が正しいのかもわかんない、みたいな。まあ、そのドキドキで結果的にドライヴ感が生まれたり、良さもあったとは思うんですけど(笑)。

─9公演を行ったUSツアーはどうでしたか?
Nakazawa:ひさしぶりにアメリカでがっつりしたツアーをやって、最近はずっと中国ばっかり行ってたのもあるんですけど、アメリカだと常に会場がパンパンなわけじゃなくて、そういうときならではの雰囲気ってあるんですよね。パンパンの中国の会場でやるときと違って、こぢんまりとした感じのときもあるけど、それでもちゃんと届いてる感じがした。それはさっき言ったみたいな、自分たちの演奏のクオリティが上がったからだと思うし、そういう意味で、すごくいいツアーでした。
Yuto:最初にThe fin.がアメリカに行ったときは、まだ自信がなかったというか、それはアメリカの音楽シーンに対してもそうですし、現地の人たちに対してもそう。でも今回は割と自信を持ってできたし、楽しんでやれて、お客さんにも伝わってる実感があったので、この10年で全然変わった感じがしました。The fin.のシグネチャーサウンドみたいなものがちゃんと作れたし、あとはさっきも言ったように、バンドの演奏が楽しくなってきたんですよ。10年前は俺ずっとブチ切れてて、それはやりたいことができてないからで、それは自分に対してもそう。単純に実力不足だったけど、ずっとやってきて、ちょっとずつライブが楽しめるようになってきた段階で、今年からクリックも外れて、流してる音も消えて、自分たちの音だけで勝負するようになった。バンドとして強くなったと思いましたね。
─時代的にはバンドでもクリックを使う方が一般的だけど、それをなくすことでライブならではの解放感が生まれた。しかも、カウンターをやってやろうという感じでもなく、ナチュラルなのがすごくいいなって。
Yuto:ある種「飽きた」っていうのはあると思いますね。そういうのをずっとやってきたし、自分がフェスとかでそういう演奏を見たら正直おもんないんですよ。「これってライブじゃないよな」と思っちゃうし、「音楽が死んでる」と思っちゃったんですよね。せっかくお金を払って見に来てくれてるわけだから、リスクはあっても、もっとドキドキするライブを届けた方がいいじゃないですか。大きなステージは失敗が許されないけど、俺たちはそういうコンセプトでやってない。エンタテインメントというよりは、音楽をやりたくてThe fin.をやってるので、そういう意味では自然な流れかな。
目指す先が10だとしたら、このアルバムはまだ2くらい
─ライブの話はきっと新作の話にも繋がりますよね。去年SENSAでシーハーズのヒロヤスくんと対談をしてもらったときに話してくれたけど、『Outer Ego』でこれまでThe fin.がやってきた音楽性をやり切った感覚があって、そこから古いジャズだったり、1960〜70年代の音楽を聴くようになって、それが作る曲にも反映されるようになった。その感覚がライブの変化にも表れてると思うけど......こういう話はNakazawaくんとはしてるんですか?
Yuto:してないです(笑)。もう俺たち兄弟みたいな感じなので、別に何か話したりもしないんですよね。会ったら楽しいし、ずっと飲んでるし、ずっと遊んでるんですけど、そんなに深い話とかはしない。でもNakazawaは俺がやりたいこととか考えてることがなんとなくわかってるんですよ。思い出が一緒で、「第1話から読んでる」みたいな感じだから、多分わかってくれてるやろうなって。
─直接言葉で会話はしないけど、Yutoくんから新曲の音源が届いて、「こうなったの?」というよりは、「なるほど、今はこういう感じか」みたいな。
Nakazawa:まあ、そうですね、別になんの違和感もなく、いつも受け入れてます。
Yuto:Nakazawaは音楽に関してはスポンジちゃんなんで、全部吸収してくれる。
─Yutoくんが最近聴くようになった音楽を共有したりもしてない?
Yuto:Nakazawaは多分俺をわかってるんで、俺から出てきたフレーズを一番うまく弾けるやつなんですね。だから、あんまりそういうのも必要ないんじゃないかな。そこの信頼は結構ありますね。やってくれるんじゃないかと。違うかったら違うって言うし。
─じゃあ、音楽性の変化に合わせてジャズやソウルを聴くようになったかというと......。
Nakazawa:そういうのは別にないですね。でもThe fin.の新曲が届いたら、ちょっと嫌いになるぐらいまでずっと聴いたりはします。それでそのビートなりを体に染み込ませる。別に作業ってわけじゃないですけど、そうやって落とし込んでます。
─Yutoくんはこれまで触れてこなかった音楽に触れる中で、特に影響を受けたアーティストや作品はありましたか?
Yuto:ジャズの有名どころはだいたい全部バーって聴いて、マイルス(・デイヴィス)とか(ジョン・)コルトレーンとか、特にセロニアス・モンクはすごく好きでずっと聴いてます。あと歌はチェット・ベイカーが昔から好きでずっと聴いてるのと、最近のアーティストも普通に聴いてて、アルファ・ミストの最近出たのとか、いろいろ聴いてます。あとはアース(・ウィンド&ファイア)めっちゃ聴いてましたね。前の中国ツアーぐらいから、飛行機でアースしか聴けない病気にかかって(笑)、すごく影響を受けたかもしれない。でも今は逆にロックも面白いなと思う。ジムで走りながら、ラカンターズをずっと聴いてたり。今聴いたらめちゃかっこよくて、今こんなギャンギャンのやつ逆にないなって。
─サックスやピアノの要素が強くなって、生っぽい感じに行くのかと思ったら、シンセやエレキギターがしっかり鳴ってる曲もある。これもヒロヤスくんとの対談で言ってましたけど、「生か生じゃないか」は重要じゃなくて、それよりどんな空気感にしたいかが重要で、だからアルバム全体を聴くと、音楽的にはいろんな側面がある作品になってますよね。
Yuto:あんまり音色では選んでなくて、自分が表現したい音像とか雰囲気とか感情をどう楽器にトランスレートしていくか、みたいな感じでした。ただアコースティックピアノを買ったので、それは結構大きかったかもしれない。ずっとピアノに触れて作曲をするようになったし、クラシックミュージックも結構聴くようになったんです。今まではロックロックした発想で全部やってたけど、だんだん大人になっていくと、俺が作ってる音楽って、もう99%みんながやってきたものに、1%ぐらい俺の個性を加えただけで、別に革新的なことはしてないと思うようになるんですよね。The fin.はポップミュージックだと俺は思ってて、特にポップミュージックは構造的にもやってる内容的にもすごくトラディショナルというか、そんなに新しいことはしてない。でもその中で音色だったり、感情の面であったり、トーンだったりとかで、今の人に届く音楽を作ってる。そうやってだんだん自分がやってることに自覚的になってきたんですよ。
─なるほど。
Yuto:で、そこで自分がやってる内容だったり、自分を理解する意味で、だんだん名前がついていったんですよね。コードネームだったり、使ってる音階だったり、そういう音楽理論的なところは全く知らなかったんですけど、それをピアノでバッと見たときに、自分がやってることに名前がついて、整理されて、逆にもうちょっと踏み込めるなと思ったんです。ジャズやソウルを掘っていくと、自分が表現しきれなかった感情がたくさんあって、そういうものが自分の中にずっとしまい込まれてて、音楽として表現できてないことがもったいないなと思うようにもなって。なので、もっと自由に表現できるようになりたいなっていう、今はその始まりというか、自分的には本当にこのアルバムはビギナー目線で作っていて、まだスタートポイントなんですよね。
─それが結果的にフレッシュさにつながっていて、めちゃめちゃいいアルバムだなと思いました。すごくコンセプチュアルでもあるというか、短い曲とかも入ってて、テーマになっている「移ろい」を全体で表現してる感じもすごくいいなって。
Yuto:自分的にも一番カラフルなアルバムになったと思います。今回のアルバムは自分が積み重ねてきた殻みたいなものを一回全部捨てることも大きなテーマとしてあって、30代も中盤に差し掛かってきて、大人になっていく中で、自分がだんだん変わって、豊かになって、逆にシンプルになっていく感じがあって。今はすごく謙虚になってるというか、「まだまだ面白いものがたくさんあるな」みたいな、子供のときに見たキラキラした世界がもう一回戻ってきているような、そういう感覚が詰まったアルバムになったかなと思いますね。プロセスとしてはすごく苦しいプロセスではあるんです。これまで持ってた自信をある種失うタイミングでもありましたし。あと俺は今FRIENDSHIP.のDAOを手伝ったりもしていて、音楽業界の中にずっといると......。
─どうしても裏側が見えちゃったりしますよね。
Yuto:そうなんですよ。どうしても冷めた目で見ちゃったり、あんまり面白くないなとか思っちゃったりするときもあるんですけど、でもそういう自分も逆に音楽にとっていいというか、じゃあ自分がもっと面白い音楽を作ろうとか、俺はもっと自由でいいな、みたいに思ったりして。だからどんどん自分の可能性だったり、自分が見えてる範囲が広がって、経験もだんだん増えて、謙虚にいろんな世界に足を踏み入れるようになったと思う。なので、今やってる音楽に関しては、本当に全然まだまだ初心者だと思ってるんですけど、そういう気持ちでやっていけたらいいなと思ってる感じですね。
─Nakazawaくんもここ数年で音楽との向き合い方・接し方に変化はありましたか?
Nakazawa:日々の生活がある中で、自分で時間を作らないと、そもそも音楽に接してない時間も増えているのは確かで。なので、昔はだらだらパソコンの画面に向かってる時間も多かったですけど、今はたとえ短い時間しか取れなかったとしても、そこに対する集中力を上げてはいるつもりです。でも向き合い方で言うと......その音楽のバックグラウンドまでしっかり考えられるタイプではないので、今自分が聴いてる曲と、自分が弾いてるベースについてひたすら考えるっていう、そこは変わってないかもですね。
─普段の生活があるからこそ、音楽と接する時間がより重要だったり、豊かになったり、そういう側面もあったりしますか?
Nakazawa:誤解を生むかもしれないけど、息抜きにもなってるというか、それも込みで、自分の中の生活のバランスだと思っていて。
Yuto:ツアーとかで一緒にいると、Nakazawa最近楽しんでくれてるなって思う。
Nakazawa:別に普段がつらいわけじゃないですよ(笑)。
Yuto:今のライブのメンバー5人がすっごい仲いいんですよ。ほんまにずっとみんなでキャッキャキャッキャやってて、すごい楽しんでくれてるなっていうのはありながら、音楽的には難しくなってきてるので、必死なときもあって、その感じが面白い(笑)。

─では最後に、Nakazawaくんがドラムを叩いていて、先行で配信されている「Alone in the Sky」についてコメントをもらえますか?
Nakazawa:埼玉のスタジオにみんなで行って録ったんですけど、自分のドラムレコーディング自体かなりひさしぶりで。昔は本当にレコーディングの日泣きそうで、朝から憂鬱で......自分が悪いんですけど、そう思いながら行ってて。
Yuto:ほんまに泣くんちゃうかなってときあったもんな。
Nakazawa:でも今回は正式なドラマーじゃない人間がドラムを録るっていう認識の上で行ってるので、明るい気持ちで、遠足ぐらいの感じで行って。そんな中で録れた自分のドラムがひさしぶりの正式な音源になるのは感慨深い部分もありましたし、Yutoも言ってくれて、自分でもそうだと思うんですけど、やっぱり他の曲のドラムとは違うなって、自分が叩いた音だなって思えるんですよね。一番最初のEPとかのドラムの音と同じかというと違うんですけど、あの頃の系統がそのまましっかり残っているのが感じられたので、そういう意味でもいい曲に仕上がってると思います。
─その感じも新たな始まりのムードにつながっていそうですね。アルバムが「Home」で終わらずに「Wonder Why」で終わってるのも、やっぱり今作は始まりで、まだまだこの先があることを感じさせました。
Yuto:まさにそうです。目指す先が10だとしたら、このアルバムはまだ2くらいで、でも作るしかないじゃないですか。このジャーニーはここからが始まりで、作ることで進んでいくので、長い目で見てやってますね。
取材・文:金子厚武
写真提供:HIP LAND MUSIC
RELEASE INFORMATION

The fin.「Somewhere Between」
2025年11月26日(水)
Format:Digital
Track:
1. Swans
2. Midair
3. Nebula
4. Somewhere Between
5. Towards the Sun
6. Echoes
7. Thirst of Life
8. Spiral
9. Alone in the Sky
10. Home
11. Wonder Why
プリアド/プリセーブはこちら
イベント情報

The fin. "Somewhere Between" Listening Party
日程:2025年11月21日(金)
会場:原宿 NO FREE COFFEE
OPEN 18:00 / START 20:00
入場無料(定員に達し次第、入場制限あり)
LINK
オフィシャルサイト@_thefin
@the_fin
Bandcamp




