SENSA

2023.12.31

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!JunIzawaほか全9作品&FRIENDSHIP.RADIO  AWARD2023発表! -2023.12.30-

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!JunIzawaほか全9作品&FRIENDSHIP.RADIO AWARD2023発表! -2023.12.30-

カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。 キュレーターの金子厚武とナビゲーターの奥宮みさとによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!



New Release Digest Part 1


みさと:12月25日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全9作品、一気にご紹介しました。リリースおめでとうございます。まずは今年も大活躍だった、放課後ホタル

金子:大活躍でしたね。改めてプロフィールを見てたら2022年元日結成ということなので、あとちょっとで丸2年。

みさと:これぐらいの時期になると2人は"ここから始まったんだな"ってきっと感慨深い思いになっていらっしゃることでしょう。

金子:わりとバンドサウンドのイメージもありますけど、今回の曲はトラックメイクがかっこよくて、ボーカルエフェクトを多用していたり、ここにきてこれまでとはちょっと違ったアプローチを見せていて。でもやっぱりこの歌の感じは彼ららしくもあり、いい曲でした。



みさと:今年はEPをリリースして、また次のステージに行ったんだなと感じる作品だったので、そこで一度収束してもいいものを、こうやって年末にまた新しいチャレンジをするのはすごくバイタリティあるなっていうのも感じてたところなんですけど、2人の環境というか、遠距離なのにこんなに仲良くて2人のことを思い合いながら、EPもそういった作品だったじゃないですか?いい関係値ができてるんだなっていうのを感じますよね。

金子:島根と横浜の遠距離ユニットですけど、きっといい関係値なんだろうなと思います。

みさと:そうですね。そして2組目、ご紹介するのは高木大丈夫さん。

金子:この方も毎回いい曲を届けてくれていて、今回はキーボーディストの森俊之さんをフィーチャリングに迎えています。森さんはキーボーディストとしてもプロデューサーとしてもベテランと言っていい方で、宇多田ヒカルさんとか椎名林檎さんとかスガシカオさんとか山崎まさよしさんとか、名前を挙げていけばキリがないぐらいの色んな人に関わってる方。そんな森さんがこのブラジル音楽、ボサノヴァ・テイストの楽曲に彩りを添えてくれていましたね。

みさと:"好きなことを生業にして生きていても、その中の本当に好きな部分だけやっていくのは結構難しい"というセルフライナーノーツが届いていて、そういった普段あまり外には言いづらい楽曲テーマなのですが 明るさのあるサウンドメイクでひとつの曲にしているわけですよね。今年YeYeさんと一緒に「曇り空でも」を出したじゃないですか。この後の選考で私の中ではファイナリストに入ってたんですよ。

金子:今年のベストのね。

みさと:そうそう。結局は選ばなかったんですけど、この曲を聴いて、選考とかして申し訳ないって思っちゃった。でもやっぱりそれぐらい、誰かにとっての「今年の曲だったな」とか「すごく良かったな」って思われる楽曲作りをずっとされてる方だから、「安心してくださいね」と届けたいですね。

金子:YeYeさんとの曲でも「中間を描く」っていう話をしたと思うけど、この曲も表現していることはある種の苦悩なんだけど、それを軽やかなサウンドで描くことによって中間を描いてる気がするし、やっぱり高木さんの色がどの曲にも反映されている気がします。



みさと:そんな年末、FRIENDSHIP. RADIOラストはどの曲を紹介しましょうか?

金子JunIzawaのソロを紹介しようかなと思います。

みさと:JunIzawaさんもいろんな形態でずっと1年間紹介し続けてきた気がします。

金子LITEFake Creatorsでソロでとね。ソロでは最近はいろんな人をフィーチャリングして曲を作っていて、今回はTAMIWのTamiさんを迎えていて。TAMIWも今年出たアルバムすごくかっこよかったんですけど、この曲はIzawaさんのLITEのときのバキバキのベースとは異なる、もうちょっとミュートした感じの、Vulfpeckのジョー・ダートとか、どちらかというとそっちのラインのベースになっていて。Izawaさん、いろんな曲できちゃうんだなって思ったし、そこにTamiさんのボーカルも乗って、かっこいい曲でした。

みさと:2000年代のハウスみたいなキラッとした聴き流せる感じがあって、こういう爽やかなというか、軽やかな感じもやられるんだなって、すごく新しいJunさん見させてもらった感じがします。あとジャケットなんですけど、The fin.のNakazawaくんじゃん!っていう。顔は出てないんですが、首から下、Nakazawaくんなので是非そちらもご覧ください。

金子:「Couch potato」というタイトルで、寝っ転がれる椅子、カウチでくつろいでポテトチップスをかじりながらYouTubeやNetflixを観たりゲームをして過ごすような、自分一人の中に閉じこもって精神的な安らぎを求めるライフスタイル、そのことを"カウチポテト"と言っていて、そんなだらけた年末年始の過ごし方もいいんじゃないですかっていう提案にもなっているという。

みさと:いいね、本当に今週リリースする意味があったってことなんですね。



FRIENDSHIP.RADIO AWARD2023


みさと:年末恒例のスペシャル企画FRIENDSHIP.アワードの発表です!2023年も本当にたくさんの素晴らしい作品をご紹介してきました。我々、DJ 2人が個人的に素晴らしいと思った作品を、この年の瀬に改めてあなたに聴いていただきたいという思いを込めてお送りしていきます。でもまあ、難しいですよね、選考が。

金子:作品の数が多い!

みさと:多い、そうなんです。だから毎月更新しているポッドキャストもみなさん聴いてください。今回の先行で選んだ曲は、おそらくポッドキャストでも紹介してますよね。

金子:まあ、そうですね。

みさと:私もね、やっぱり、この3曲もポッドキャストでも喋ってたなと思って。なので、そんな楽曲がたくさんリリースされてるんですけど、その中から3曲を選んできました。ベストアルバム部門、ベストシングル部門、ベストライブパフォーマンス部門と選びましたので、まずは厚武賞のベストアルバム部門の発表からお願いいたします。

金子:ベストアルバム部門はShe Her Her Hers『Diffusion of Responsibility』です。



金子:まあ、本当にいい作品がいっぱいあって、この番組でよく紹介してるアーティストだとodolだったりYAJICO GIRLだったり、いろいろあったんですけど、個人的な思い出も含めて選ばせてもらいました。今年はシーハーズとThe fin.が中国のフェスに出たのを観に行って、そこで彼らが中国のオーディエンスを沸かせてる、その画を見てきたので、やっぱりこのアルバムは外せなくて。ストリーミングの時代になって、日本のアーティストが海外でも聴かれていることが伝わるようになってきたわけですけど、今だとアニメの主題歌をやった人とかが強かったりするのに対して、シーハーズは曲自体の力で、中国をはじめ今はアジア全体にその名前が広がり始めてるっていう、そんなシーハーズの新たなシーズンの始まりを告げるのがこのアルバムだったと思うので、そういう意味では今年はこれかなと選ばせていただきました。

みさと:しかもこのアルバムでまた今までのシーハーズではなかった、ライブで沸かせたっていう経験から踊れるシーハーズっていうところの楽曲が収録されてたのもすごく印象的だったし。

金子:「Bystanders」は特にそれを象徴する曲ですからね。

みさと:そうですね。あとは三人がそれぞれフロントに立てるっていうほどの強みがあるというか、それぞれ(詞曲を)書けるし、作れるという強みを持った最強の三人組だなっていうことを、世の中に"俺ら、ここにいますよ"っていうふうに提示した1枚だったなという意味では、私もこれは選ばれるべき作品だったなと思います。続いては私、みさとの番なんですけど、FRIENDSHIP. アワードのベストアルバム部門みさと賞、ドコドコドコドコドコドコ!Sen Morimotoの『Diagnosis』!



みさと:いやー、もう聴きながらこちら大盛り上がりでございます。やっぱり年末感いいですね。Sen Morimotoさんに関しては一言、もう圧倒的!シンガーとしても、ソングライターとしても、演奏家としても、クリエイティビティの側面でも、もう圧倒的だったなというか、見せつけられたなっていうのが感想です。京都生まれ、マサチューセッツ育ち、現在シカゴ在住の彼だからこそ見える、インプットとアウトプットに説得力がある、そういう作品だったなと思っていて。アメリカの資本主義に対して啓蒙する側面がこの作品にはすごく表れてはいるんですけど、1枚通して聴いてると、別に押し付けてるわけではなくて、自分の個人的な幼少期の思い出から引っ張り出して、"じゃあ、今どうなんだ"っていう見せ方をしてくれていて。社会問題を解決させるって、知ることと考えることがきっかけだと思うから、それを準備してもらえたアルバムだったなと思うと、令和の5年に、2023年に必要なアルバムだったなと思って、ベストアルバムにしました。

金子:シーハーズは日本と中国を繋いでくれたけど、Sen Morimotoさんは日本とアメリカ、日本とシカゴを繋いでくれていて、FRIENDSHIP.では今年もいろんな国のアーティストのリリースがあったから、この2つがアルバム賞で並ぶっていうのは、そういう意味でも今年を象徴してるかもしれないですね。

みさと:そうですね。FRIENDSHIP.の成り立ちというか、目指す先はこういう形だよって提示できる、 そんなミュージシャンのお二組でもありますよね。 続いてベストシングル部門、続けていいですか?

金子:どうぞ。

みさと:私の2023年のナンバーワン・シングルは、ULTRAの「flashback」です!



みさと:かっこいいー!もうずっとかっこいいー!ULTRAはアルバムも出たのでアルバムと悩んだんですけど、その中でも私はこの曲を特別よく聴いてたなと思って。2人の重なる声から始まるんですよ。壺坂さんと宮本さんが、あの2人がこのバンドのフロントに立ってる、ツインボーカルの旨みや強みみたいなものを、個人的に一番感じた楽曲だったんです。刺激的なギターリフ、重めなドラム、ここぞってタイミングにブレイクが入って、極めつけに最後で2人の声が交差するようにして舞うんですよねー。

金子:舞うの?(笑)

みさと:そう、舞ってるのよ!唯一無二の2人の声でこれをやられちゃうと、"もう、なんなの!最強じゃん!"っていう。最初から最後まで2人だからこそできる、それぞれのバンドが今までもあったわけですけど、それとは違う、ULTRAであることの意味みたいなものがこの曲には詰まってるんじゃないかなと。



金子:僕も一応バンドやってますけど、到底及ばないです。

みさと:アハハハ(笑)!アルバム『到底及ばない』、ぜひチェックをお願いいたします!

金子:今年1年を振り返る意味では、僕は女性ボーカルのオルタナティブなバンドが増えたよねっていうのをずっと言ってて、本当に若いバンドでそういうバンドが増えてきましたけど、ULTRAのお二人は言ってみたらその先駆けというか、先駆者でもあるお二人なわけで、そんなお二人がここにきてまた新しいバンドを始めて、今の若手たちに"これぐらいやってみろ"って言ってるかのようなかっこよさがありますよね。

みさと:本当に及ばない、おみそれしましたー!ってなっちゃう感じが。

金子:さらに言えば、これからは下の世代ともより融合したり、対バンしたりとかして、一緒になってシーンを盛り上げていってくれたら、より楽しくなるだろうなって感じもしますね。

みさと:はい、こちらも圧倒的でした。 さあ続いて、厚武さんのベストシングルを伺っていいですか?

金子:僕のベストシングル賞はHelsinki Lambda Clubの「NEW HEAVEN」です。



金子:ポップソングっていう意味だと、エルスウェア紀行の「無添加」とか「あなたを踊らせたい」とか。

みさと:良かったよね。

金子すなおの「はためいていて」とかもすごく好きだったんですけど、そんなポップソングではなく、この時代に1曲15分の曲をぶつけてきたヘルシンキ。

みさと:EPや!1曲でEPや!

金子:彼らは今年結成10周年でもあって。

みさと:そうでした。おめでとうございました。

金子:アルバムも出してて、アルバムももちろんかっこよかったんですけど、10周年イヤーの最初にこの15分の曲をぶつけてきたっていうのが彼らのかっこいいところだなと思ったし、この曲に表れているサイケデリックなモードがアルバム全体の基調にもなっていた気がするから、やっぱり今年のヘルシンキを象徴するのは、この「NEW HEAVEN」だったなって、個人的にはそんな印象があります。

みさと:これが俺らのやり方だ!っていう感じから始まって、"え、10周年どんな感じになっちゃうの?"っていう。ファンの心をグッと掴む最初の掴みはOKっていうのをやらかしてくれたスタートでしたね。

金子:FUJI ROCKとかにも出たりして、どんどん知名度が高まっていく中で、よりポップなものでオーバーグラウンドに出ていくのか、でももともと海外のインディとかが好きだし、自分たちの"これが好き"っていうものを作り続けるのか、いろんなことを考えながらこの10年活動してきたと思うんですけど、この節目となるタイミングで"俺たちはこれ!"っていうのをガツンと出すことによって、またここからはポップに振り切ることもできるだろうし、もしかしたらよりコアな、1曲30分とかを作るかもしれないし(笑)。

みさと:やりかねない(笑)。

金子:今年の活動があったから、ここからまたどこにでも行けるようになったっていう、そんな一年にもなったんじゃないかなっていう気がしてますね。



みさと:続いて最後の部門になります、ベスト・ライブ・パフォーマンス部門の発表です。私はそこまでFRIENDSHIP.アーティストのライブを拝見できなかったんですけど、その中でも飛び抜けてこの人だったなっていうところでご紹介します。みさと賞ベスト・ライヴ・パフォーマンス部門を受賞したのは、bed



みさと:このバンドはですね、今年だけじゃなくて、この数年の中でもナンバー1かもしれないっていうぐらい、年間にたくさんのバンドのライブを観てようが観てなかろうが、多分この人たちを選んだだろうっていうぐらい、まあ衝撃。とにかくライブを観ることによって完成する、そんなバンドが出てきたなっていう、伝説を語り継ぎたい、口コミしたいっていう衝動に駆られるような、そんなバンドが出てきました。

金子:僕もbedはFUJI ROCKのROOKIE A GO-GOで観ましたけど、いろんな意味で衝撃でした。

みさと:そう、みんな衝撃っていう言葉を使いたくなりますよね。

金子:2023年は日本でもやっとライブで声出しができるようになって、いろんな制限が完全に解放された年になったわけで、ライブというもの自体が2023年を象徴する言葉でもある気がします。で、bedはアルバムもほぼライブ録音みたいなものをそのまま出してたし、FRIENDSHIP.で言うとNITRODAYもライブ録音をそのままアルバムで出してたり、やっぱり今年はライブがひとつのキーワードになっていて、その中でもbedは特に衝撃的でしたよね。

みさと:会場に入った瞬間に、ベルリンのレイヴだなと思って。観たのがSHIBUYA SOUND RIVERSE、FRIENDSHIP.主催のイベントだったんですけど、渋谷にあるFS.という、わりと小さなハコでやっていて、キャパの3倍ぐらい人を入れるっていう、そのブランディングも含めて、現場じゃないと俺らの真実は分かんないよっていう。誰が歌ってるのか、どんなパフォーマンスなのか、あんまり発信しない。SNSではちょこちょこやってるけど、ちょっとミステリアスな雰囲気も兼ね備えてるってところで、"ここに来てよ、この瞬間だけだよ"っていうプレミアムな、スペシャルなライブ・パフォーマンス、そして存在感を作っているbed。ぜひ一度観ていただきたいです。FRIENDSHIP.は2024年もイベントをたくさん打ち出していくと思いますし、東京にいらっしゃるタイミングがあれば、FS.にもぜひお立ち寄りください。さあ、厚武さんいきましょう。厚武賞のベスト・・ライブ・パフォーマンス部門は?

金子踊ってばかりの国です。



みさと:厚武さんはヘルシンキと踊ってばかりの国はどこかに入ってくるなと思ってた。今年に関係なく、ずっと応援されていた人たちだったと思うし。

金子:今年のライブで言うと、さっき話したシーハーズとThe fin.を中国で観たのも思い出深さという意味では思い出深いし、あとはbonobosのラストライブがあって。



みさと:ありましたね。

金子:まあその話は前にも番組でしていて、ここでもう一回選んでも良かったんですけど、この12月に踊ってばかりの国が今年のベストライブを更新しつつ締めくくってくれて。これ話し始めると長くなりそうなんですけど、まず「野音でやっとやれてすごくうれしい」っていうのをMCで言ってて、それはいろんな理由があると思うんですけど、野音ってフィッシュマンズが自分たちのイベントで使ってて、佐藤伸治さんが大好きな場所でもあるんですよね。下津くんはもともとフィッシュマンズも佐藤伸治さんも大好きで、ライブのパフォーマンスにもそれが表れてるので、だから「ここでやれたぞ」っていうのはあった気がして。で、アンコールの一番最後に「Boy」っていう曲をやったんですけど、曲の始まりで「愛し合ってるかい?」って言ったんですよ。

みさと:ほお。

金子:佐藤伸治さんが尊敬していたアーティストが忌野清志郎さんで、下津くんも清志郎さんのことはきっと好きだと思うから、そこで清志郎さんの台詞を言ったわけなんです。でね、今年はやっぱりいろんなミュージシャンが亡くなった年でもあって、途中のMCでもちらっとそういうことを言ってたんですけど、佐藤伸治さんにしても忌野清志郎さんにしても、すでに亡くなってしまったロックスターで、彼らにレクイエムを捧げるような感じもあった気がするし、さらにその「Boy」の最後の方で、くるりの「ロックンロール」を一節歌って、「ロックンロール!」って叫んだんですよ。亡くなったアーティストにレクイエムを捧げつつ、それと同時に現在進行形でいろんなミュージシャンに影響を与えているくるりにもリスペクトを表明したというか。もともと「Boy」と「ロックンロール」はリフを繰り返すのがちょっと似てるから、それで取り入れたっていうところもあるとは思うんですけど、そこで亡くなったアーティストにレクイエムを捧げるだけじゃなくて、現役のアーティストの曲も引っ張ってきて、「ロックンロール!」って叫んで、今を生きるミュージシャン全体に対するエールじゃないけど、気持ちを送ったようにも聴こえて、それにめちゃめちゃグッときちゃって。

みさと:そっかあ。



金子:だから「Boy」をかけようかなと思いつつ、ちょっと昔の曲なので、「ghost」をかけちゃってるんですけど(笑)。まあ「ghost」は「ghost」でライブ後半でめちゃめちゃ盛り上がった曲だし、「ghost」というタイトルもね、いろんな意味を見出せるかなっていうのも含めて。

みさと:いやもう年末を振り返るにぴったりのベストパフォーマンス賞ですね。bonobosも野音だったし、やっぱりあの場所はいろんなドラマを生み出すなと思うし、そういう下津さんのルーツを知ってて見たライブっていうのは、「だって彼こうだったもんね」とか「ちょっと顔を歪ませたあの表情の意味はこうなのかな」って汲み取れますよね。やっぱりどれだけそのライブの事前情報があるかないかで、受け取り方が全く変わってくる。なので、番組を通して、「気になるアーティストいるな。そうか、ルーツはこうなんだ」っていろいろ知っていかれると、音楽の楽しみ方とか、幅や深さみたいなものが広がっていくと思うので、ぜひ来年もFRIENDSHIP. RADIOご愛顧いただけますと幸いです。

金子:よろしくお願いします。

みさと:以上、FRIENDHIP.アワード2023でした。

RADIO INFORMATION

FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」

fmgfukuoka_curatedhour_logo_ok_2204.jpg FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、奥宮みさとと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。 放送時間:毎週土曜日 26:00~26:55 放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC

kanekoatsutake_20210528.jpg 金子厚武 1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。 @a2take / @a2take3 misato_a_photo.jpg 奥宮みさと ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。 TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。 安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。 @_M1110_ / @11misato10 Yuto_Uchino_photo.jpg Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar) 神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。 The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。 オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin


LINK

FM福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」 FRIENDSHIP.

気になるタグをCHECK!