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2021.06.25
FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!LITE・VivaOla・井戸健人・Ayane Yamazakiほか全13作品 -2021.06.23-
カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。
キュレーターの金子厚武とラジオDJ MISATOによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!
MISATO:6月21日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全13作品の中から、まずは前半7作品ダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます。ヘンショクリュウ、VivaOlaのこの無国籍感、格好良いですねー。
金子:ヘンショクリュウはこんなに歌い上げている感じって今までとはちょっと違いますよね。
MISATO:ちょっと珍しいですよね。
金子:VivaOlaくんはstarRoさんとのコラボレーションということで、先日Wez AtlasくんもstarRoさんと一緒にやっていて新境地という感じでしたけど、VivaOlaくんもより世界が開けていて、とても格好良いですね。
MISATO:starRoさんもこの界隈と一緒にやる、というところで彼の中で何かあるんでしょうかね。
金子:Solgasaと一緒にやっているっていうのは面白いですね。
MISATO:さすがの目の付け所、という感じもしますね。そして、ちょっとここ触れずにはいられないんですけど、七色サーカス団って......ボーカル、あの方ですよね?
金子:声、聴いたことあるんですけど。
MISATO:覆面バンド?
金子:そうらしいですね。ボーカルの方はサマー・バレンタインさんという方らしいですけど...「夏」みたいな方なんですかね(笑)。
MISATO:ほー、これはちょっと、直訳していくと分かるような感じが。
金子:ボーカルの方はプロのミュージシャンですけど、他のメンバーはそれぞれの職業を持ってる方々で、その人たちがひさしぶりに集まって音を鳴らしているらしいですよ。
MISATO:お仕事しながらもう一度音楽やろうよっていうところでの再結成になるわけなんですね。
金子:みたいですね。実際に音もシンプルなバンドサウンドで、プロの超凝ったものとはまた違うストレートさで。それが新鮮かもしれない。
MISATO:そうですね。フロントに立ってらっしゃる方の幅の広さというか、こういうところが原点だったのかなって思わせるのは面白いですね。
金子:彼女が昔やっていたバンドにもちょっと近いかもしれないですよね。
MISATO:おー、そうかそうか。それくらいにしておきましょうか(笑)。
金子:そうですね(笑)。
MISATO:では、1曲お送りしたいのですが。
金子:今回は井戸健人さんを紹介しようと思います。京都を拠点として活動しているスーパーノアというバンドもやっている方のソロで、去年もアルバムを出しているんですけど、先月1年ぶりに「あなたがみえない」という新曲が出ていて、今回は「LUNCH BOX」というタイトルの新曲になります。僕、5年前にこの方に取材をしていて、まだ当時は本名じゃなくて、イツキライカという名前で活動をしていたんですよ。
MISATO:ソロですか?
金子:ソロですけど、違う名前を持って活動していて、その後に本名の井戸健人名義になっているんですね。そのとき話して印象的だったんですけど、曲の構成にすごく興味があるという話をしていて。当時インタビューの中で名前が出たのがポール・マッカートニーとかジム・オルークとかスフィアン・スティーヴンスとか。パッと聴いた感じはすごいポップなんだけど、でもよく聴くと構成がすごく凝っていたりとか、そういうものに惹かれるっていう話をしていて。彼の最近の新しい曲を聴いても「まさに」という感じで、アレンジめちゃめちゃ面白いですね。
MISATO:お聴きになった皆さん、きっと厚武さんがおっしゃっていたこと、うんうんと頷きながら聴いてくださっていると思います。1分半くらいの、中トロって言うんですかね?インストパートがありますよね。インタールードのような。面白い!
金子:そうですね、ガラッと変わって。ちょっとアンビエントっぽい感じはある意味、今っぽいですよね。
MISATO:その1分半の中でもまた色を変えていくというか、一筋縄ではいかないとは、まさにこのこと。素晴らしいですね。
金子:「LUNCH BOX」というタイトルですが、去年、料理に興味を持って、それが歌詞にも表れているらしいので、そのあたりも聴いてもらいたいですね。
MISATO:おうち時間のお供に「LUNCH BOX」お願いします!
MISATO:後半は6作品をダイジェストでご紹介しました。まずは、阿佐ヶ谷ロマンティクス、生音とエレクトロの塩梅がすごく気持ち良い。
金子:レゲエとかダブをルーツに持っている、という意味では、前半で流したfuturesも色的には近い部分がありつつ、futuresはフィッシュマンズっぽい、「LONG SEASON」っぽくて、ちょっと狙ってやっている感じもありましたけど、阿佐ヶ谷ロマンティクスはより自分たちのポップスに落とし込んでいる感じがあって、すごく良いですよね。
MISATO:最近ですと、先日リリースがあったTAMTAMなんかも通じるところありますね。
金子:こっちの方がより阿佐ヶ谷感が出ている感じがする(笑)。
MISATO:阿佐ヶ谷感(笑)。そして、1曲目のLITE。LITEは本当に、リミックスされるとまた全然ガラッと、こんなに変わるものですかね。
金子:この前はDÉ DÉ MOUSEさんとコラボレーションしていましたけど、今回は盟友The Departmentのリミックスということでね、面白いですよね。
MISATO:リミックスやコラボを毎月配信リリースしていく企画「Fraction」の第5弾となりますので、今日初めて知った方は他の4作品もチェックしていただきたいと思います。
金子:お馴染みのStudio KiKiですでにライブ映像も観れて、このリミックス音源ともまた違うライブならではのアレンジになっていて。
MISATO:えっ!?そうなんですか?観ます!
金子:YouTubeのStudio KiKiというチャンネルで、リリースの前にライブ映像が先に出て、その後にリミックスが音源として出るという、どんどん変わっていく面白さ。
MISATO:へー、今までのパターンとは違いますよね。
金子:あんまりないと思いますね。
MISATO:大抵はまず音源が出て、その後に「ライブアレンジこんな感じ」っていうのがオーソドックスでしたけど、反対も楽しいですね。
MISATO:それでは、O.Aする1曲、どなたにされますか?
金子:Ayane Yamazakiにしようかなと思います。
MISATO:カヒミ・カリィもびっくりのウィスパー。ここまでのウィスパーレベルの方ってそうそういないですよね。
金子:かもしれない。でもそう、そこは眼の付け所が流石という感じですけど。先月「Melody」という曲を出したときに軽く紹介しましたが、17歳のときにフジロックに出ていたり、2019年に海外のディストリビューターを通じてすでに世界でも曲が聴かれている方で。
じゃあ、「なぜそんなに聴かれてるの?」という理由を考えたのですが、この方はもともといわゆるシンガーソングライター的な音でやっていたんですけど、「LIFE」という2019年の作品からエレクトロの方に寄って、今の作風が作られているんです。そのもともとのルーツとして、それこそシティポップだったり、さっきカヒミ・カリィの名前が出ましたけど、渋谷系だったり、野宮真貴さんとかも好きらしく、そういう海外の人も好きな日本の音楽のラインにある。でもそのままじゃなくて、より海外的な、エレクトロポップとかドリームポップっぽい感じ、今で言うとアンビエントとか、ニューエイジに近い感じとか、そのあたりの感覚もすごくあって。この両方の側面を持っているからこそ、面白い日本のアーティストとして海外でもすごく聴かれている感じがあるのかなって。
MISATO:さすがです厚武さん、分かりやすい。そういうことだったんですか。
金子:だから、ウィスパーはね、まさにポイントの一つであって。渋谷系ってシティポップと同じように、やっぱり日本が世界へ発信した音楽文化なので。
MISATO:達郎さんの楽曲とかもサンプリングで使われたりとかもありますしね。
金子:彼女は大貫妙子さんも好きで、80年代のシティポップのカバーもやっていたりとかして、面白いですよね。
MISATO:22歳と伺っていますけど、早熟ですね。10代からそういった音楽に触れていたということですよね。
金子:キャラクター的にもかなり面白い方だと思います。
MISATO:大人たちが一緒にやりたいと思わせる魅力、原石感があるのでしょうねー。
MISATO:厚武さんがおっしゃったように、彼女のルーツと今の時代というのがすごくリンクしていて、無理なく次の段階に進むステップが見えている感じがします。
金子:今、曲を聴きながら裏で喋っていたんですけど、ビリー・アイリッシュとかにも通じるブレスの感じ、ASMRのような感じとも通じるものがあると言えるかもしれない。
先週ゲストで来てくれたodolのミゾベくんも「今だったら音の環境が良くなっているから、小さい声でもライブができる」と言っていたし、そういうこととも繋がってきますよね。
MISATO:ayaneさんぐらいのウィスパーだと音程も取れるかギリギリのラインじゃないですか。それを形にしているのがすごいし、この時代だからこそ音源化できるってところなのでしょうかね。
金子:かもしれないですね。
FM福岡で毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"303号室"(毎週水曜日の27:00~27:55)では、FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」をオンエア。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。
放送時間:毎週水曜日 27:00~27:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
MISATO
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10
Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin
FRIENDSHIP.
キュレーターの金子厚武とラジオDJ MISATOによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!
New Release Digest Part 1
MISATO:6月21日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全13作品の中から、まずは前半7作品ダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます。ヘンショクリュウ、VivaOlaのこの無国籍感、格好良いですねー。
金子:ヘンショクリュウはこんなに歌い上げている感じって今までとはちょっと違いますよね。
MISATO:ちょっと珍しいですよね。
金子:VivaOlaくんはstarRoさんとのコラボレーションということで、先日Wez AtlasくんもstarRoさんと一緒にやっていて新境地という感じでしたけど、VivaOlaくんもより世界が開けていて、とても格好良いですね。
MISATO:starRoさんもこの界隈と一緒にやる、というところで彼の中で何かあるんでしょうかね。
金子:Solgasaと一緒にやっているっていうのは面白いですね。
MISATO:さすがの目の付け所、という感じもしますね。そして、ちょっとここ触れずにはいられないんですけど、七色サーカス団って......ボーカル、あの方ですよね?
金子:声、聴いたことあるんですけど。
MISATO:覆面バンド?
金子:そうらしいですね。ボーカルの方はサマー・バレンタインさんという方らしいですけど...「夏」みたいな方なんですかね(笑)。
MISATO:ほー、これはちょっと、直訳していくと分かるような感じが。
金子:ボーカルの方はプロのミュージシャンですけど、他のメンバーはそれぞれの職業を持ってる方々で、その人たちがひさしぶりに集まって音を鳴らしているらしいですよ。
MISATO:お仕事しながらもう一度音楽やろうよっていうところでの再結成になるわけなんですね。
金子:みたいですね。実際に音もシンプルなバンドサウンドで、プロの超凝ったものとはまた違うストレートさで。それが新鮮かもしれない。
MISATO:そうですね。フロントに立ってらっしゃる方の幅の広さというか、こういうところが原点だったのかなって思わせるのは面白いですね。
金子:彼女が昔やっていたバンドにもちょっと近いかもしれないですよね。
MISATO:おー、そうかそうか。それくらいにしておきましょうか(笑)。
金子:そうですね(笑)。
MISATO:では、1曲お送りしたいのですが。
金子:今回は井戸健人さんを紹介しようと思います。京都を拠点として活動しているスーパーノアというバンドもやっている方のソロで、去年もアルバムを出しているんですけど、先月1年ぶりに「あなたがみえない」という新曲が出ていて、今回は「LUNCH BOX」というタイトルの新曲になります。僕、5年前にこの方に取材をしていて、まだ当時は本名じゃなくて、イツキライカという名前で活動をしていたんですよ。
MISATO:ソロですか?
金子:ソロですけど、違う名前を持って活動していて、その後に本名の井戸健人名義になっているんですね。そのとき話して印象的だったんですけど、曲の構成にすごく興味があるという話をしていて。当時インタビューの中で名前が出たのがポール・マッカートニーとかジム・オルークとかスフィアン・スティーヴンスとか。パッと聴いた感じはすごいポップなんだけど、でもよく聴くと構成がすごく凝っていたりとか、そういうものに惹かれるっていう話をしていて。彼の最近の新しい曲を聴いても「まさに」という感じで、アレンジめちゃめちゃ面白いですね。
MISATO:お聴きになった皆さん、きっと厚武さんがおっしゃっていたこと、うんうんと頷きながら聴いてくださっていると思います。1分半くらいの、中トロって言うんですかね?インストパートがありますよね。インタールードのような。面白い!
金子:そうですね、ガラッと変わって。ちょっとアンビエントっぽい感じはある意味、今っぽいですよね。
MISATO:その1分半の中でもまた色を変えていくというか、一筋縄ではいかないとは、まさにこのこと。素晴らしいですね。
金子:「LUNCH BOX」というタイトルですが、去年、料理に興味を持って、それが歌詞にも表れているらしいので、そのあたりも聴いてもらいたいですね。
MISATO:おうち時間のお供に「LUNCH BOX」お願いします!
New Release Digest Part 2
MISATO:後半は6作品をダイジェストでご紹介しました。まずは、阿佐ヶ谷ロマンティクス、生音とエレクトロの塩梅がすごく気持ち良い。
金子:レゲエとかダブをルーツに持っている、という意味では、前半で流したfuturesも色的には近い部分がありつつ、futuresはフィッシュマンズっぽい、「LONG SEASON」っぽくて、ちょっと狙ってやっている感じもありましたけど、阿佐ヶ谷ロマンティクスはより自分たちのポップスに落とし込んでいる感じがあって、すごく良いですよね。
MISATO:最近ですと、先日リリースがあったTAMTAMなんかも通じるところありますね。
金子:こっちの方がより阿佐ヶ谷感が出ている感じがする(笑)。
MISATO:阿佐ヶ谷感(笑)。そして、1曲目のLITE。LITEは本当に、リミックスされるとまた全然ガラッと、こんなに変わるものですかね。
金子:この前はDÉ DÉ MOUSEさんとコラボレーションしていましたけど、今回は盟友The Departmentのリミックスということでね、面白いですよね。
MISATO:リミックスやコラボを毎月配信リリースしていく企画「Fraction」の第5弾となりますので、今日初めて知った方は他の4作品もチェックしていただきたいと思います。
金子:お馴染みのStudio KiKiですでにライブ映像も観れて、このリミックス音源ともまた違うライブならではのアレンジになっていて。
MISATO:えっ!?そうなんですか?観ます!
金子:YouTubeのStudio KiKiというチャンネルで、リリースの前にライブ映像が先に出て、その後にリミックスが音源として出るという、どんどん変わっていく面白さ。
MISATO:へー、今までのパターンとは違いますよね。
金子:あんまりないと思いますね。
MISATO:大抵はまず音源が出て、その後に「ライブアレンジこんな感じ」っていうのがオーソドックスでしたけど、反対も楽しいですね。
MISATO:それでは、O.Aする1曲、どなたにされますか?
金子:Ayane Yamazakiにしようかなと思います。
MISATO:カヒミ・カリィもびっくりのウィスパー。ここまでのウィスパーレベルの方ってそうそういないですよね。
金子:かもしれない。でもそう、そこは眼の付け所が流石という感じですけど。先月「Melody」という曲を出したときに軽く紹介しましたが、17歳のときにフジロックに出ていたり、2019年に海外のディストリビューターを通じてすでに世界でも曲が聴かれている方で。
じゃあ、「なぜそんなに聴かれてるの?」という理由を考えたのですが、この方はもともといわゆるシンガーソングライター的な音でやっていたんですけど、「LIFE」という2019年の作品からエレクトロの方に寄って、今の作風が作られているんです。そのもともとのルーツとして、それこそシティポップだったり、さっきカヒミ・カリィの名前が出ましたけど、渋谷系だったり、野宮真貴さんとかも好きらしく、そういう海外の人も好きな日本の音楽のラインにある。でもそのままじゃなくて、より海外的な、エレクトロポップとかドリームポップっぽい感じ、今で言うとアンビエントとか、ニューエイジに近い感じとか、そのあたりの感覚もすごくあって。この両方の側面を持っているからこそ、面白い日本のアーティストとして海外でもすごく聴かれている感じがあるのかなって。
MISATO:さすがです厚武さん、分かりやすい。そういうことだったんですか。
金子:だから、ウィスパーはね、まさにポイントの一つであって。渋谷系ってシティポップと同じように、やっぱり日本が世界へ発信した音楽文化なので。
MISATO:達郎さんの楽曲とかもサンプリングで使われたりとかもありますしね。
金子:彼女は大貫妙子さんも好きで、80年代のシティポップのカバーもやっていたりとかして、面白いですよね。
MISATO:22歳と伺っていますけど、早熟ですね。10代からそういった音楽に触れていたということですよね。
金子:キャラクター的にもかなり面白い方だと思います。
MISATO:大人たちが一緒にやりたいと思わせる魅力、原石感があるのでしょうねー。
MISATO:厚武さんがおっしゃったように、彼女のルーツと今の時代というのがすごくリンクしていて、無理なく次の段階に進むステップが見えている感じがします。
金子:今、曲を聴きながら裏で喋っていたんですけど、ビリー・アイリッシュとかにも通じるブレスの感じ、ASMRのような感じとも通じるものがあると言えるかもしれない。
先週ゲストで来てくれたodolのミゾベくんも「今だったら音の環境が良くなっているから、小さい声でもライブができる」と言っていたし、そういうこととも繋がってきますよね。
MISATO:ayaneさんぐらいのウィスパーだと音程も取れるかギリギリのラインじゃないですか。それを形にしているのがすごいし、この時代だからこそ音源化できるってところなのでしょうかね。
金子:かもしれないですね。
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」
FM福岡で毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"303号室"(毎週水曜日の27:00~27:55)では、FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」をオンエア。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。
放送時間:毎週水曜日 27:00~27:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
MISATO
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10
Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin
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