【読むラジオ】MC: Laura day romance 「最強のイントロ」をテーマに選曲!「Room H」-2026.2.25-
RADIO
2026.03.01
FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!YOURNESS・Veg・kiwanoほか全26作品 -2026.2.26-
New Release Digest Part 1
みさと:2月23日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜、全26作品の中からPart-1をダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます!はじめましてさんです。ゆいにしお。
金子:「透明感の中にも深みのある声と、シティポップをルーツに持つ音楽性から生み出される心地よいメロディーが持ち味の女性シンガーソングライター。日常を切り取った共感性の高い歌詞を叙情的な表現で歌い上げる楽曲は、『生活を彩る音楽』として20代の女性を中心に幅広い層へ浸透している」と。今回「ななしのごちそう」というタイトルですけど、カレーライスとかオムライスとかじゃない、名前のついていない食べ物が日常の食卓には意外とよく並んでいて、同じように名前のついていない感情も日常には溢れていて、そういうものを大切にしていきたいという感情を綴ったこの曲は、まさに「生活を彩る音楽」であり、ゆいにしおさん節なんじゃないでしょうか。
みさと:本当にいいですね。春になって、新生活が始まり、初めての一人暮らしを支えてくれるような曲でもあるなと思います。一人だと孤独で不安を感じやすい季節でもあると思うので、(日々の)積み重ねの中に、小さな幸せを感じさせてもらえるような一曲があると、新しい生活も頑張れそうな感じがしますね。続いて、爛漫天国。
金子:Part-1は福岡出身のアーティストが多くて、aldo van eyckも歌那さんもそうだし、爛漫天国も福岡のバンド。今回初のミニアルバムで、タイトルが『日々、折り返すごとに』。"繰り返す"じゃなくて、"折り返す"なのが個性を感じますよね。コメントでは「儚い初期衝動と個性が上手く絡み合って良いアルバムができたなと思っております」とあって、実際「ワルツ」はすごく初期衝動を感じさせる曲になっていて、特に曲中のリズムの変化が印象的。「ワルツ」というタイトルなので、3拍子になりそうなんだけど、4拍子。でも取ろうとすれば3拍子でも取れそうな、ちょっと変わった面白いリズムになっていて、そういうところにもある種の衝動を感じさせる一曲だったなと思います。
みさと:初期衝動が詰まっているけれど、初恋ではなく、男女の関係を深く理解した上での恋愛を描いた曲というコメントもいただいています。独特のリズムが歩幅が合わない感じというか、恋愛の苦しさ、辛さを経験したからこその複雑性ともリンクするような感じがしていて。ワルツじゃないんだけど「ワルツ」というタイトルをつけているところも含めて、ちょっとかけ違ってる感じも爛漫天国節なのかなと思いながら聴かせてもらいました。そんなPart-1からどうしましょう?もしや、この人も福岡?
金子:YOURNESSの新曲を紹介しようと思います。
みさと:来ました!
金子:FRIENDSHIP.福岡代表の1組ですからね。YOURNESSは新体制になっての新曲リリース。去年「YxRE(ワイリー)」というキャラクターを公開していて、今後YOURNESSは「YxRE」を軸にプロジェクトを進めていくそうです。もともとアニメと接点があったり、VTuberに提供した曲のセルフカバーを出していたり、YOURNESSは2.5次元的な立ち位置のバンドなので、その世界観をキャラクターを作ることによってより出していくというのは、YOURNESSらしさを強調する意味では納得です。曲自体はYOURNESSのバンドサウンド的な側面が強く出ている中、サックスがすごく印象的。こういう曲調でサックスが入っているというのもあんまりない感じもするので、音楽的にも挑戦をしてるし、やっぱり新しいモードに入ったんだな、というのをいろんな側面から感じられる一曲でした。
みさと:すごくよかったです。「YxRE」の感情表現が素晴らしくて、離れ離れになってしまった相手に向かっている悲しみと、必死にこの状況を変えようとしていく強い感情の流れが、絵変わりというか、シーン変わりのように映像で見えてくるドラマチックな展開になっていて、歌唱力も、そして、緻密な、ドラマチックなドラムのアレンジも含めて、YOURNESSの良さが存分に詰め込められていながらも、令和を感じさせる新しいワクワク感を感じる一曲になっていました。
New Release Digest Part 2
みさと:お送りしたのは新譜ダイジェストPart-2でした。リリースおめでとうございます!はじめましてさんです。yard rat。
金子:Part-1は福岡出身のアーティストが多かったですけど、yard ratは熊本を拠点に活動するバンド。2019年に結成していて、2022年にファーストアルバムを熊本のライブハウス「NAVARO」の中にあるレーベルからリリースして、以降九州を中心に全国各地でライブを重ねていると。ライブハウスの中にあるレーベルから出しているあたりも含め、地元に根ざした活動をしているので、やっぱりそういうバンドもFRIENDSHIP.的には応援したいですよね。今回の曲は4月にリリースされるアルバムからの先行配信。エモ、パンクのかっこいい曲で、時代的にも間違いなく刺さると思うし、アルバムが楽しみです。
みさと:感情を揺さぶりながらも、シンプルでストレートな音像ではあるんだけど、心の機微を表現しているというか。全編英語詞でありながら、泣きメロのところで感情を揺さぶられたり。ストレートだけど、感情に寄り添っているというか。とてもかっこよかったし、これからの活動も要注目だなと思って聴かせてもらいました。続いて、東京真中。
金子:東京真中は早いテンポでのリリースで、今回が11作目のシングル。「ブレインロット」というタイトルなんですけど、直訳すると「脳が腐る」という意味を持つスラングで、「価値の低いオンラインコンテンツを過剰に摂取することによって、精神的・知的な働きが鈍化していく状態を指す言葉」だそうです。TikTokをはじめとしたショート動画のコンテンツが持っている中毒性に、ちょっと危機感を示すような曲。昨年リリースして、今もYouTubeでMVがめちゃめちゃ回ってる「ドゥーマー」は未来に絶望する若者、Z世代をテーマにした曲だったんですけど、今の東京真中はそういうちょっとダークなテーマをダンサブルに表現しているんですよね。ポップなんだけど、ちょっとホラー味もあるというか、シンセの音色が特徴的だったりして、東京真中節が確立されてきているなと、改めて感じさせる一曲でした。
みさと:ボイスチョップの使い方とか、「まさに」とニヤッとしてしまう方多いと思うんですけど、どこを切り取ってもショート動画で使えそうな音の構成・展開で、結局ショート動画ってこうやって見ちゃうよね、聴いちゃうよねというアンチテーゼの中にも、ショート動画的な音の作り方をすることによって、この闇にハマっていってしまう自分がいるというのを表現していましたね。クリエイターとして素晴らしいなと感じました。闇と光の表裏一体感というか、現実と自分の脳の思考、その表裏一体感があって、曲と曲を聴いている自分の中でも可視化できるような一曲になってたかと思います。そんなPart-2からどうしましょう。
金子:Vegの新曲を紹介しようと思います。
みさと:(リリースが)早いですね!
金子:Vegもいいテンポでリリースが続いていて、2月14日に開催された(FRIENDSHIP.主催イベント)『HOTSPOT Vol.2 』にも出演していました。R&Bやファンクとかの要素の一方で、ボーカルのmomokoさんは高校時代に聴いたゆらゆら帝国をきっかけに、1960年代末のサイケに傾倒し、ソロで宅録活動をしていたところから、「もっと大きい音でギターを弾きたい」とバンドを志したそうで、ロックの要素も結構入ってるのがこのバンドのポイントだし、今回の「シャイン」は特にその要素がすごく出てるなと。セルフライナーノーツには「1970年代のソウル」ともありますけど、そういうヴィンテージ感もポイントになっていて、改めてVegは面白いなと思わせてくれた一曲でした。
みさと:サウンド的にはおじさんが鳴らしていてもおかしくない成熟された感じもあるんだけど、momokoさんの歌声と相まって、Vegのオリジナリティが確立されているような、すごく良い意味での多角的な面白味があって、幅広い年代、色んなジャンルが好きな方に刺さるような間口の広さを感じられるバンドだなと改めて感じました。リフも中毒性があって、ライブになると、どんな感じになるんだろうなと自然と想像しちゃうようなアグレッシブさもありながら、可愛らしい、透明感のある歌声もフックの一つだなと。
New Release Digest Part 3
みさと:お送りしたのは新譜ダイジェストPart-3でした。リリースおめでとうございます!Bookshelf Sessions、第2弾ですね。
金子:Part-3は「場所」に関連する曲のリリースが2個あって、ひとつがBookshelf Sessions。改めて紹介すると、ピアニスト・作曲家の佐藤航が神奈川県の一軒家で立ち上げたレコーディングスタジオで行われる、セッションレコーディング・シリーズです。去年出た第1弾がゆうさりさんでしたけど、今回は佐藤航自身がメンバーでもあるGecko & Tokage Paradeと、スペインのジャズデュオAlexAbrilの完全ワンテイク・セッション。
みさと:すごい。痺れるー!
金子:AlexAbrilが来日したときに、一緒にツアーを回ったみたいなんですけど、これぞセッションという熱気が伝わってくる、Bookshelf Sessionsらしい仕上がりじゃないかと思います。
みさと:最後一拍置いて、「イェーイ!」みたいな声が聞こえてくるんですけど、安堵の空気感がありますよね。一番最後にドラムスティックを置いた音まで収録されているんですけど、本編の緊張感をより際立たせていて、本当にセッションの良さというか、緊張と緩和の中で、才能と実力がぶつかり合うとこんな素晴らしいものが聴かせてもらえるんだと。そのドキドキ感も味わえるような質感になってます。続いては、こちらもコラボレーションです。NOSE ART GARAGEによるアルバムから、永原真夏さんとwala.collectiveの共作の一曲。
金子:NOSE ART GARAGEというのは、音楽作品の創作と運用をプロデュースするアートギャラリー。表参道にあるんですけど、本作は今年の3月から開催される「kanashimu」をコンセプトにしたSOUND EXHIBITIONのために制作したアルバムで、「OPAL」が真夏ちゃんとwala.collectiveの共作による主題歌。「こんなFRIENDSHIP.的な組み合わせを誰が考えてくれたんだろう?」と思ったら、NOSE ART GARAGEはもともとFRIENDSHIP.からリリースしていたMisiiNという2人組がプロデュースするギャラリーで、それもあって、この2組を選んでくれたのかなという想像もできたり。真夏ちゃんは去年『ムーンアートナイト下北沢』のテーマ曲「ムーンライト」をリリースしていて、やっぱりアートにまつわるようなコラボレーションが似合うなと思うし、wala.collectiveは他のボーカルとコラボレーションすることによって、また新たな側面というか、可能性が見えた。そんな一曲であり、アルバムだったなと思います 。
みさと:永原真夏さんにしても、wala.collectiveにしても、割とハッピーな感情の優しさみたいなものに触れる楽曲作りが多いイメージがあったんですけど、今回は「kanashimu」ということをテーマに作られたということは、悲しみの裏側には喜びがあって、そういった喜びや優しさを感じられる人だからこそ、いろんな角度から見た「kanashimu」ということの表現にもつながるのかなと。やっぱり感情というのは、一つひとつ分けられるものではあるけれど、分けられたものがひとつになるから人間だよなと。いろんなことを考えさせてくれるコンセプトになっていて、すごくいい組み合わせだなと感じました。見る角度で色がさまざまに変わる特性を持つオパールをタイトルに当てている一曲です。自分の中にある感情の変化も味わいながら、聴いてみてください。そんなPart-3から、どうしましょう。
金子:kiwanoの新曲を紹介しようと思います。
みさと:kiwanoちゃん、おひさしぶりですね。
金子:1年ぶりのリリースです。kiwanoさんは2024年に出した「コンパクトミラー」がいまだに聴かれ続けていて、Spotifyの再生数は500万回を突破。
みさと:500万!すごい!
金子:ただkiwanoさん自身のコメントによると、去年の春頃から長い編曲のスランプに陥っていたそうです。「自分で決めた約束をことごとく破ってしまい、現実逃避のため喫茶店で本を読んでいたら時間の感覚がおかしくなってしまって、『どうにかして戻らなきゃ』という思いでできた曲」とのことで。そういう内省的な、鬱屈とした思いがありつつも、曲調はkiwanoさんらしい、ガーリーでポップな曲になっていて。ただ可愛い、ただポップなだけじゃなくて、自分が強くあるために可愛くするというか、その感じがkiwanoさんらしいなと思いました。永原真夏さんもそういうタイプだと思うんですよね。その感覚がすごく表れている一曲だなと思います。
みさと:「可愛さ×毒」みたいなものは、確かに二組に共通するところかなと思いながら聴きましたけど、すごくヒットした楽曲があると、それに対して勝手な呪いを自分にかけてしまうのかなと想像しました。自分自身を武装して、次の自分に向かうために、可愛さと少しの毒で自分を鼓舞しながらも、今の自分自身と向き合う曲ができたことで、もしかしたら半歩でも前に進めたんじゃないかなと。沼のように足がすくんで前に動き出せない経験は誰しもあるけど、そんなタイミングでこの曲が寄り添ってくれると思います。
番組の後半はGateballersがゲストで登場!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」
FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、奥宮みさとと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。放送時間:毎週土曜日 26:00~26:55 放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
NEW Releases FRIENDSHIP.
FM福岡で毎週水曜日の26:00~26:55まで放送中のラジオプログラム「Curated Hour〜FRIENDSHIP. RADIO」のアフタートーク、番組の中で紹介しきれなかったタイトルを紹介。DJの奥宮みさと、音楽ライターの金子厚武の2人でデジタル音楽ディストリビューション・プロモーション・サービスのFRIENDSHIP.から配信される新譜を中心に紹介するプログラム。
番組MC
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
奥宮みさと
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。 TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。 安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10




