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2026.04.05

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!んoon・カネコアヤノ・yeti let you noticeほか全31作品 -2026.4.4-

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!んoon・カネコアヤノ・yeti let you noticeほか全31作品 -2026.4.4-

カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。 キュレーターの金子厚武とナビゲーターの奥宮みさとによるラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!

New Release Digest Part 1


みさと:3月30日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜、全31作品の中から、Part-1をダイジェストでご紹介しました。まずは、DALLJUB STEP CLUB


金子:4月22日に新しいアルバムのリリースが発表されていて、そこからのリードトラック。アルバムには複数のゲストが参加していますが、今回の曲はtricotの中嶋イッキュウさんが参加しています。ベースのBENCH.さんがイッキュウさんのソロのライブに参加しているし、イッキュウさんは川谷絵音くんとジェニーハイをやっていて、GOTOくんは絵音くんとサーヤさんと礼賛をやっていたりするので、もともと仲がいい人たちなんですよね。曲を聴いてみると、ドラムンベースとかガバキックとか、ダンスミュージック的なビートなんだけど、ダルジャブにしては結構ストレートだし、イッキュウさんの歌が入ることで、ポップに開かれた作風になっていました。これまで「ミュージシャンズ・ミュージシャン」的な立ち位置のバンドという印象もあった気がするけど、今回のアルバムは外側に開けていく、そういうタイミングにもなるかもと思いました。

みさと:同感です。「ダルジャブ、こういう感じもいけるんだ」と、今作は本当に新境地だなと思っていて。ダルジャブの良さは殺さずに、メインに立たれるゲストアーティストを立てられるというか、このバランス感覚が素晴らしい。インパクトは失われていないと思うんですけど、どちらも主役になれるような一つのパッケージ力が素晴らしいなと思いました。続いて、リ・ファンデ


金子:リ・ファンデさんは昨年の11月に活動10周年を迎えて、今回はそこからの新たな始まり。セルフライナーノーツを読むと、「感覚に身を任せて、突き抜けたポップスを作ろうという気持ちから制作に入った」ということで、まさに突き抜けたポップセンスを感じさせつつ、でもマスに開かれすぎないというか。彼がもともと持っていたソウル、ファンクの感じをしっかり残しつつ、いい意味でのインディ感もあって、素晴らしい仕上がりになっていました。レコーディングに参加した人たちも面白くて、ギターがトリプルファイヤーで、柴田聡子さんとかのサポートもやっている鳥居真道くん、ドラムがceroのサポートをしてる光永渉さん、ベースがSuchmosに加入した山本連くん、キーボードがゆうらん船の伊藤里文さん、さらに録音・ミックスが奥田泰次さん。音楽好きからすると、この名前を聞いただけで、気になる人が多いと思うので、ぜひ聴いてほしいです。

みさと:「スラッシュ」というタイトルになっていますけど、「スラッシュキャリア」なんて言葉が当たり前になっているこの時代で、「スラッシュ」が持つ人格の深みや多様性みたいなものをすごく感じる一曲だなと思っていて。対"私"だけではなくて、他人と私との関係も肯定してくれるような、スラッシュが孕むいろんな可能性を感じられるような一曲だったかなと思います。そんなPart-1からどうしましょう?

金子んoonの新曲を紹介しようと思います。

みさと:ついにアルバムリリース!待ってました!


金子:前作の『FIRST LOVE』は結成10年目にして、ついに出たアルバムだったわけですけど、そこからそんなに待たされることなく、約1年半で新作が完成しました。もともとんoonは実体が掴めないというか、いろんな側面があるから、「んoonってどういうバンド?」という印象があったと思うんですけど。

みさと:最初はバンド名も読めなかったしね(笑)。

金子:でも『FIRST LOVE』を作ったことによって、「んoonってこういうバンド」というのが一つ定義できたというか、「カテゴライズできない」というカテゴライズができたというか(笑)。そういうんoonの軸がアルバムを1枚作ったことによって明確になったので、今回もその延長線上で、短いタームでアルバムに辿り着けたのかなと。なので、今回も1枚のアルバムの中にボサノヴァもあれば、フューチャーソウルもあれば、ドラムンベースもある。非常に幅広い楽曲が入っているのですが、ボーカルのJCさんの歌声があることによって、んoonとしての記名性を獲得している感じがすごくしました。リード曲の「SEE YA」に関しては、ドラムンベースが印象的で、前作で言う「Forest」みたいな立ち位置かなと思います。

みさと:カテゴライズできないと言いつつも、ドラムンベースは「んoonらしい」という感じはしますよね。ドラムンベースなんだけど、忙しなさを感じさせないというか、ボーカルとキーボードの妙をすごく感じる一曲だなと思います。「SEE YA」=「じゃあね、またね」とカジュアルに言いながらも、洗練された空気感と余韻を高めてくれるような楽曲なので、ライブの最後にやられたら、たまらないなと想像しています。

金子:『FUJI ROCK FESTIVAL'26』も決まっていますからね。

みさと:みなさん、ぜひ足を運んでください。

New Release Digest Part 2


みさと:お送りしたのは新譜ダイジェストPart-2でした。まずは、ゆうさり


金子:ゆうさりさんは最近いろんなコラボレーションでもリリースがありましたけど、バンド録音の楽曲をFRIENDSHIP.からリリースするのはもしかしたら初かな?「2019」というタイトルがついていて、2019年当時、ゆうさりさんは17歳で、音楽を作り始めたのがこの年ということで、大事な年の記憶をもとに曲にしていると。なので、思い入れが強い曲なのは間違いないですし、彼女らしいアヴァンな雰囲気もありつつ、ギターのカッコよさ、歌の繊細さ、いろんな要素が詰まっていて、素晴らしい曲になっていました。参加しているのも、一緒にライブ活動をしているバンドメンバーだったり、Trooper Saluteのキーボードの小宮くん、あとフリューゲルホルンが印象的なんですけど、それは幽体コミュニケーションズのpayaさんと、今のインディシーンを盛り上げている人たちが参加しているのもトピックになっていて。彼女にとって大事な1曲ができたんじゃないかなと思います。

みさと:FRIENDSHIP.も2019年からスタートしているので、楽曲をずっと追いかけていると、コロナ前・コロナ後のキーワードがすごく大切だと、この数年、厚武さんと語り合ってきたところなんですけど、バンドだったけどソロ活動を始めたり、セカンドキャリア的なバンドが生まれたりと、いろんな変遷がある中で、ゆうさりさんにとってもこの曲はあの数年を乗り越えたからこそ手に入れた「自分のための魔法」だったんだなと感じさせてくれる、ご自身にとって必要な楽曲が生まれたんじゃないかなと感じています。続いて、computer fight。REIMEI SESSIONNですね。


金子:調布にあるStudio REIMEIで行われているセッションを動画と音源で配信しているプロジェクトの最新音源。今回はcomputer fightで、2019年に結成されたバンドですけど、年明けに放送された『EIGHT-JAM』の「プロが選ぶ年間マイベスト10」で、川谷絵音くんがcomputer fightの曲を挙げて、話題になったりして。まあ、カッコいいですね。何がいいって、音がかっけえ。 ポストパンク、ポストハードコアというか、そういう音楽性にこのサウンドとぶっきらぼうなボーカルも含めてピッタリ。ライブが魅力のバンドだと思うので、こういうセッション音源でリリースされるというのは、computer fightの魅力を知る上ではピッタリなんじゃないかなと思います。

みさと:音楽をどう届けるかって本当にさまざまで、奥が深いとここ数年で感じていて。ミックスやマスタリングを誰が手がけているのか、どのスタジオで録っているのかによって音像がここまで変わるのか、というところも音楽の楽しみ方の一つだと思います。ぜひチェックしてみてください。そんなPart-2から、どうしましょうか?

金子カネコアヤノさんの新曲を紹介しようと思います。カネコさんはちょっと前からバンド名義のkanekoayanoで活動しているわけなんですけど、今回は片仮名のソロ名義でひさびさのリリース。参加しているのが、ゆうらん船、Hedigan's、NOT WONKでも活動している本村拓磨くんと、パーカッションの宮坂遼太郎くん。この二人はもともとカネコさんのバンドに参加していた人たちなので、肩の力を抜いて、友人たちと一緒に作った雰囲気が曲からも伝わってきて、USのベッドルーム・サイケというか、リラックスしつつ、エクスペリメンタルな要素もある、かっこいい音になっていました。録音・ミックス・マスタリングを担当しているのが中村宗一郎さんで、中村さんはゆらゆら帝国、坂本慎太郎さん、オウガ(OGRE YOU ASSHOLE)とかもやっている方。オウガとカネコさんは仲良くて、今月もオウガのイベントにkanekoayanoの出演が決まっていたりして。そういう流れもあるから、この曲にも坂本慎太郎さんやオウガに通じるテイストがあって、「やっぱりカネコさんはこういうの好きなんだな」と、改めて発見のある1曲でした。

みさと:穏やかさと攻めが入り混じるサウンドで、サンプリングも細かいし、アバンギャルドなんだけど、あくまでカネコさんはリラックスムードの中で歌唱しているという、この対比もすごく面白いなと思ったし、旧知の仲の空気感がサウンドメイクされているのかなと感じました。

New Release Digest Part 3


みさと:お送りしたのは新譜ダイジェストPart-3でした。まずは、TENDOUJI


金子:来年の2月に日本武道館での単独公演が決まっているわけですけど、もう1年を切ったんですね。今回の曲は前作に引き続き、思い出野郎Aチームのホーン隊、さらにはドミコのさかしたひかるくんがギターテックと楽曲のディレクションで参加していると。参加メンツの通りというか、曲の前半はギターがガツンと出たロックな感じなんですけど、後半になるとホーンが入ってきて、スカのテンションになっていく、この両極が非常にユニークな1曲になっていました。後半はライブでバカ騒ぎできそうな感じですよね。

みさと:日本武道館でこの曲をやるんだろうなというか、やりたい気持ちが見えてくるような1曲でした。やっぱりTENDOUJIの音楽活動に欠かせないものって、仲間だと思うんです。ある意味、時代と逆行しているかもしれないけど、一番失ってはいけないパッションを携えていると思うので、このままのスタイルで日本武道館が満員になる未来があると本当に嬉しいなと思っています。私も絶対武道館行きます!続いて、加藤綾太さん。



金子:加藤くんはポニーテールスクライムTHE 2、銀杏BOYZのサポートもやっていたり、最近だとエレクトロユニットのMOSAだったり、幅広く活動しているわけですけど、ソロ名義では初めてのリリース。本人コメントでは、「自分から生み出されるものは何でもトライしてみたいと思い、ソロ名義でのリリースをします。よく乗る電車とかで聴いて、ささやかに日常を彩れたら幸いです」とあって。この言葉通り、日常を彩るようなフォーキーなテイストの楽曲になっていて、加藤くんの素顔により触れられるような1曲になっていたかなと思います。

みさと:経験値と年齢が重なれば重なるほど、心は鈍化することもあるよなと考えるきっかけになった1曲でした。傷つく回数が増えて防御が強くなるとか、「どうせこうなるんじゃない」と先読みして感動しにくくなるとか、効率や現実を優先して感情を切り捨てるとか。〈立ち直れない傷がほしい〉とすごく印象的な歌詞が出てくるんですけど、それくらい強く何かを感じたい、生きる実感がほしい、どうでもよくならないほどの本気の何かに触れたいというような、そういった真意があるんだろうなと思いました。ぜひ1対1でじっくり聴いていただきたい楽曲です。そんなPart-3から、どうしましょうか?

金子yeti let you noticeの新曲を紹介しようと思います。「不透明透明人間」というタイトルからして気になりますけど、まずセルフライナーノーツを読むと、「この曲はキモペジオ(アルペジオという奏法を細かく分割して激しさを出す奏法)が爆発していて、ギターの掛け合いがエグいとか、演奏するのが一番難しいと言ってもいい曲」とあって。

みさと:めっちゃいいぞ(笑)。

金子:彼らはよく「キモペジオ」という言葉を使っていて(笑)、the cabs、österreich の高橋國光くんがそれを代表する一人として言われていたりもして。最近は本当にオルタナなバンドが増えて、アルペジオを使うバンドも増えたんですけど、yeti let you noticeの場合は長くやっている分、そういった側面を持ちつつ、ビートミュージック的な側面もあって、それを通過したようなアレンジもこの曲には入っているので、そこが若手との違いというか、10年以上やっているバンドだからこそだなと改めて感じる1曲でもありました。

みさと:透明じゃないのに透明人間のような存在であるという、自分らしさに自問自答する世界観。すごく共感度が高いけど、オリジナリティのあるタイトルにされたのは流石だなと感じていますし、超絶すぎてキモすぎるまである「キモペジオ」が、まさに自分を探して、右往左往している脳内描写のようにも聴こえたし、優しく寄り添うようなボーカルにもすごく救われた1曲でした。



RADIO INFORMATION

「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」

FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、奥宮みさとと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。放送時間:INTER FM 毎週土曜日25:00-25:55/ FM福岡 毎週土曜日26:00-26:55 (radikoで全国で聴取可能)



NEW Releases FRIENDSHIP.
ラジオプログラム「Curated Hour〜FRIENDSHIP. RADIO」のアフタートーク、番組の中で紹介しきれなかったタイトルを紹介。

DJの奥宮みさと、音楽ライターの金子厚武の2人でデジタル音楽ディストリビューション・プロモーション・サービスのFRIENDSHIP.から配信される新譜を中心に紹介するプログラム。



番組MC

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金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3

奥宮みさと
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。 TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。 安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10

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