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2026.01.18

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!Emerald・grating hunny・LOLOETほか全26作品 -2026.1.17-

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!Emerald・grating hunny・LOLOETほか全26作品 -2026.1.17-

カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。 キュレーターの金子厚武とナビゲーターの奥宮みさとによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!

New Release Digest Part 1


みさと:1月12日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜、全26作品の中から、Part-1をダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます!まずはHighvvater。ちょっとおひさしぶり?

金子:そうですね。先週の"2026年の推し事"で僕はHighvvaterを挙げさせてもらって、早速新曲が届いて嬉しいです。今回もかっこよかった。

みさと:かっこいい!



金子:Highvvaterを紹介するときはいつも「初期のSUPERCARと初期のRadioheadを合わせたような」と言ってるんですけど、アレンジに関してはRadioheadの影響が大きくて。今回の「冷笑」は前半ソリッドなバンドサウンド、途中でちょっと穏やかなアコースティックのサウンドになって、最後にまたバンドサウンドに戻り、混沌とした感じで終わるという、ちょっとプログレッシブな構成。これを聴いて、Radioheadの「Paranoid Android」という名曲を思い出して。で、資料を見たら、セルフライナーノーツに「ラジオヘッドは作りました。偏執アンドロイドのかたちで、そのように2つの世界が混ざります」と書いてあって、「ですよね!」となりました(笑)。

みさと:答え合わせ(笑)。音楽玄人がニヤッとしてしまうようなサウンド感に、皮肉やアンチテーゼも込められた歌詞の世界観になっていて、そこもひっくるめて楽しんでいただきたい。Highvvaterらしさが詰まっている、そんな2026年1発目の新曲でございます。続いて、Jurassic Boysがアルバムリリースです。



金子:こちらは1stアルバムから6年ぶりの2ndアルバム。

みさと:そっか。6年ぶりだ。

金子:1stアルバムはKiliKiliVillaという、NOT WONKも出してたレーベルから出ていたんですけど、今回ASIAN KUNG-FU GENERATIONのゴッチさんがボーカルディレクションとマスタリングで参加してるという縁もあり、ゴッチさんのレーベルのonly in dreamsからのリリース。Jurassic Boysの曲をこれまで聴いてきて、ロックバンドのロマンティシズムを強く感じさせるバンドだなと思っていたんですが、今回のセルフライナーノーツを見ても、出てくる固有名詞がKeith Richards、The Replacements、Ryan Adamsとか、「いつの時代やねん」って感じなんだけど(笑)、でもまさに普遍的なロックのかっこよさがあるバンドだなと、アルバム単位でじっくり楽しめる作品かなと思います。

みさと:リード曲の歌詞は洋画を翻訳したような言い回しで、だからこそ背伸びした空間がまさにロックバンドのロマンティシズムにもつながるよう。Jurassic Boysのらしさも詰まっているアルバムになっているので、ぜひぜひ映画に影響を受けたような、一つの大きな作品を見たような読後感というか、そういった余韻も味わっていただきたい一枚です。そんなPart-1からは、どうしましょう?

金子Emeraldの新曲を紹介しようと思います。



みさと:まさかのYonYonとコラボで!

金子:初のフィーチャリング楽曲。

みさと:いいですね!

金子:ちょっと前にポッドキャストで、EmeraldとFirst Love is Never Returnedが対バンした日があって、そこでこの曲も披露されていた話をしたかと思うんですけど、その曲がついにリリース。

みさと:いいですね。



金子:トラックが生のバンドというよりは打ち込み寄りの音像で新鮮だし、中野くんの低い音域の歌もすごく新鮮で、そこにYonYonさんの声が加わることによって、これまでにはなかったEmeraldのテイストが感じられました。「YOU」というタイトルで、〈あなたの知らない あなたを知ってるよ〉とか〈閉じた手を開いて〉と歌われていて、もちろん2人の関係性みたいなことも想起させるんだけど、初めてフィーチャリングの楽曲を作って、より外に開いていってる、いろんな人と手を繋いで、新たなバンド像を発見していってる、そんなEmerald自体のことも表しているような感じがして。いろんなことトータルで、めちゃいい曲だなと思いました。

みさと:相手を思い浮かべながら聴きたくなる楽曲だからこそ、フィーチャリングの楽曲にする意味を味わえる一曲になっていましたね。コーラスワークだったり、掛け合いみたいなところも、相手を思い浮かべるからこそ、2人がいる意味をすごく感じられる構成になっていて、流石だなと思いました。中野さんとYonYonの対比になるような音域だからこそ、すごくレンジの広さを味わえて、サウンド的にも美しかったです。YonYon節というか、アーバンだけどR&Bテイストもあって、サウンドに溶け込むような声だからこその内省さも表現できていて、流石だなと思わされるようなコラボレーションになっていたなと感じました。

New Release Digest Part 2


みさと:お送りしたのは新譜ダイジェストPart-2でした。リリースおめでとうございます!金子駿平さん、楽曲をたくさんコンスタントに出してきましたが、1つになりました!アルバムリリースおめでとうございます!

金子:おめでとうございます。ついにですね。これまで23曲隔週連続リリースということで、それがついにアルバムになったと。セルフライナーノーツではこのラジオのこともちょっと触れてくれて、嬉しいですね。

みさと:ありがとうございます。



金子:表題曲の「いわゆるひとつのラブソング」は初めて作った曲ということで、こういう原点の曲がアルバムの最後に来るところも含めて、本当に集大成の作品になっているなと思うし、セルフライナーノーツを読むと、YUI、Bob Dylan、John Lennonみたいな名前が挙がっているように、金子駿平というシンガーソングライターのルーツであり、パーソナリティがこのアルバムを聴けばわかる、そんな一作になっていると思います。

みさと:「金子くんって何を見てるんだろう。どんなところで生活してるんだろう」と思いを巡らせながら私たちも聴いてきましたけど、彼の生きてきた数十年を想起させるような一作になっていたと思うし、アコースティックギターだからこそ、温かさと内省的な心に一歩近づいたようなサウンドスケープで、彼のらしさが詰まっている楽器なんだなと味わせてもらった作品です。23曲、ぜひ聴いてみてほしいです。続いて、宗藤竜太さん。おひさしぶり、アルバムリリースです!



金子:宗藤竜太くんももともとは弾き語りのスタイルでずっと続けてきた人ですけど、近年、Eテレの番組で歌唱を担当したり、『シナぷしゅ』に楽曲を提供したり、少しずつ作風が変わってきて。今回のアルバムも弾き語りじゃなくて、全曲宅録で作られた作品で、これまでから一歩進んだ作品になっていました。アルバムタイトルも『むねとうりゅうた』なんだけど、全部ひらがなで、リード曲が「ママのハンバーグ」。これまでやってきたことを踏まえて、子供にアプローチするような今の宗藤竜太スタイルが詰め込まれた一作になっています。

みさと:いただいた資料によると、お子さんに対してのお仕事も一時期されていたようで、だからこその言葉選びというか。きっと「ただいマンゴージュース」「おかえりんごジュース」とか言い合っていたのかなとか。子供が何に対して喜ぶのか、どういう会話が日常なのかすごく詰まっている歌詞で、そのリアリティが作品作りの原点で、子供番組で起用されていた理由になっているのかなと思いました。読みづらい宗藤竜太の漢字なんですが、今回はひらがなのアルバムタイトルになっているので、1人でも多くの子供たちに届いてほしい、そしてお子さんを持っているご両親のところにも届いてほしい作品になってます。そんなPart-2からは、どうしましょう?

金子grating hunnyの新曲を紹介しようと思います。grating hunnyは今月24日に初ワンマンを控えていて、それに向けてのリリースという感じもありつつ、今回トピックとしては、山本幹宗くんがプロデュースで入っていると。今は銀杏BOYZのサポートもやっていたりするわけですけど、銀杏BOYZはgrating hunnyにとって大きな指標となるバンドなので、幹宗くんがプロデュースをするというのは...。

みさと:胸アツだね!

金子:めちゃめちゃデカいことだし、やっぱりすごくフィットしてるんですよね。もともとgrating hunnyが持っている混沌とした熱量はしっかり感じさせつつ、ちゃんとポップソングとして聴かせる、みたいなバランスはgrating hunnyと幹宗くんの組み合わせだからこそ成し遂げられたものかなと思いました。あとは「キスしてほしい」というタイトルがTHE BLUE HEARTSの名曲で、アートワークはちょっとNUMBER GIRLっぽかったりとか。

みさと:確かに。

金子:grating hunnyの構成要素が一つの作品にギュッと詰まっている感じもあって、新たな名刺代わりとなる1曲になったんじゃないかなと思います。

みさと:「キスしてほしい」って日常の会話で使わないじゃないですか(笑)。

金子:そうね。

みさと:パンクロックだからこそ表現できる焦燥感と青さみたいなものがこのタイトルに込められているし、そういったところに手を伸ばしたくなる人は、THE BLUE HEARTSの「キスしてほしい(トゥー・トゥー・トゥー)」を聴いてきた人たちだし、そういったバンドの曲のタイトルを使ってるところもすごく意味があることで、1個覚悟が見えてくるなとも思います。今のgrating hunnyにしか鳴らせない音、作れない歌、紡ぎ出せない言葉が詰まった1曲だったんじゃないかなと思います。



New Release Digest Part 3


みさと:お送りしたのは新譜ダイジェストPart-3でした。リリースおめでとうございます!まずはQoodow



金子:約3年ぶりのリリースです。このバンドは2023年に最初のEPが出て、その翌年にフジロックのROOKIE A GO-GOに出ていたりもするので、今のオルタナのシーンの中で、中心的な役割をもっと果たしていくのかなという期待感もあったバンドで。そこから音源のリリースはしばらくなかったんですけど、ついに新曲が届きました。資料にもあるんですけど、これまではDTMベースで制作をしていたところから、今回はスタジオで制作できたという変化があったそうで、まさに生のセッションで作り上げていったんだろうなという、「落下」はそれを強く感じられるかっこいいアンサンブルの曲でした。比較対象がすぐには浮かばない、Qoodowならではのオリジナリティがあって、そういうバンドは結構少なかったりもするので、かっこいいなと改めて思いました。

みさと:「落下」ってまさに降下速度みたいな、そういったサウンドでの奥行きともまた違う空間の使い方を音だけで表現できるのは流石だなと思いましたし、今までDTM制作を余儀なくされていたけれども、スタジオでできたからこそとセルフライナーノーツもいただいていて。どちらでもできるバンドだからこそ、ライブはどうなるのか、その後はどうなっていくのか期待も湧いてくるような2曲だったんじゃないかなと思います。続いて、RiE MORRiSが今回アルバムリリースですね!

金子:ついにアルバムですね。

みさと:おめでとうございます!



金子:去年からVictor Newmanとのコラボレーションでどんどん新曲が出ていたわけですけど、Victor Newmanを改めて紹介すると、1980年代から活躍する著名なプロデューサー。これまでにJanet Jacksonとか、Snoop Doggとか、そういった超ビッグアーティストのレコーディングにも関わってきた方です。そんなVicotr Newmanと一緒にアルバムを作り上げ、リード曲ではデュエットをしているという。

みさと:もうすごくない?夢、叶いすぎじゃない?という1枚が作られましたね。

金子:ちょっと前までのネオソウル的なイメージから、1曲ごとに殻を破って、新しいRiE MORRiS像を見せてくれたアルバムになったなと思います。

みさと:1年間かけてアルバムを作っていて、彼女のアーティストとしての歩みの中で、まさにターニングポイントになる作品になったと思うし、自分自身で気がつかなかった才能、可能性を引き出してもらったんだろうなと思わされる作品にもなっていました。もちろん、彼女自身の良さ、今までの作品に通じるような声の力も味わえる1枚になったんじゃないかなと思います。さぁ、Part-3、どうしましょう?

金子LOLOETの新曲を紹介しようと思います。



みさと:LOLOETも今回アルバムのリリースです!おめでとうございます。

金子:こちらもついに完成しました。もともとは2023年に結成ですけど、そこから3年かけて、いろいろと試行錯誤しながら進んできた中、ついにアルバムと。「オルタナティブ・アンビエントバンド」を掲げているだけあって、アンビエントや環境音楽がベースにあり、アルバムタイトルも『環響音』なんだけど、"境"ではなく"響"という字になっているところがポイント。もちろんアンビエントと言っても、ふわっとしたものだけじゃなくて、ジャズっぽいものやクラブミュージックっぽいものとか、いろんな音楽性が混ざっていて、かっこよかったですね。そこに和田彩花さんのボーカルが乗って、歌もあれば、ポエトリーもあれば、日本語もあれば、フランス語もあれば、非常に多彩なアウトプットになっているのも面白かったです。リード曲の「Le matin」はフランス語で歌われていて、アルバムの中でも特にアッパーな1曲。個人的に「この雰囲気、誰かとリンクするような」と思いながら聴いていたんですけど...ROVOというバンドがおりまして。1990年代から活躍しているバンドなんだけど、ジャズとか実験音楽のシーンにいた人たちがダンスミュージックをやるバンドで。

みさと:近そう。

金子:バンドの成り立ちからしても結構近いですよね。ROVOはインストで、LOLOETは和田彩花さんというボーカルがいるので、その違いはありつつ、個人的には通じるものがある気がして、かっこいいなと思いました。

みさと:音だけでも成立するようなアンビエントさと実験的なサウンドだからこそ、和田彩花さんが常にフロントにいる感じじゃないのがすごいいいなと思っていて。和田彩花さんの経歴から言うと、小学生時代からハロプロにいらっしゃったアイドルということもあるので、LOLOETで出会った人は驚かれると思います。この楽曲をやっているとは思えないくらいのアーティスティックさ。ご自身の声も一つの楽器として捉えていて、一つ一つの楽器と、彼女の声と、彼女の存在含めて、LOLOETなんだなと。この完成形がすごく美しいし、彼女の人生にとって、それこそターニングポイントであり、素晴らしい着地点を見つけたなと思っています。でも、ボーカリストとしてのガーリー感は垣間見えるし、多彩なサウンド、ジャンルに合わせていくというのは、数々のステージを経験されてきた彼女だからこその表現力であり、間違いなくこれまで培ってきたものだと感じられる、そんな作品だったと思います。

番組の後半はShimon Hoshinoがゲストで登場!



RADIO INFORMATION

FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」

fmgfukuoka_curatedhour_logo_ok_2204.jpg FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、奥宮みさとと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。放送時間:毎週土曜日 26:00~26:55 放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)



NEW Releases FRIENDSHIP.
FM福岡で毎週水曜日の26:00~26:55まで放送中のラジオプログラム「Curated Hour〜FRIENDSHIP. RADIO」のアフタートーク、番組の中で紹介しきれなかったタイトルを紹介。

DJの奥宮みさと、音楽ライターの金子厚武の2人でデジタル音楽ディストリビューション・プロモーション・サービスのFRIENDSHIP.から配信される新譜を中心に紹介するプログラム。



番組MC

kanekoatsutake_20210528.jpg金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3

1697255226457.jpg奥宮みさと
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。 TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。 安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10

LINK
FM福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」 FRIENDSHIP.

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