2024.08.29
『SWEET LOVE SHOWER』と『FEAT. by FRIENDSHIP.』/ スペースシャワーネットワーク・栗花落崇とヒップランドミュージック・柳井貢が語り合う"イベントの成功"とは?
9月20日(金)に東京・渋谷 CLUB QUATTROで、そして9月27日(金)に大阪・梅田 CLUB QUATTROで開催されるイベント『FEAT. by FRIENDSHIP.』。2月に開催された初回が好評を博し、このたび2回目の開催となる。今回は、このイベントを後援としてサポートし、『SWEET LOVE SHOWER』の開催も間近に控えるスペースシャワーネットワーク・栗花落崇と、イベントの主催であるヒップランドミュージック・柳井貢による対談を実施。司会はラジオDJの樋口大喜。
『SWEET LOVE SHOWER』のブッキングなどを担当する栗花落と、多くのアーティストのマネジメントをはじめ、イベント制作など多岐にわたって活動する柳井。『FEAT. by FRIENDSHIP.』についてはもちろん、音楽業界・イベント業界の第一線に立つふたりの思いについても踏み込んだ対談となった。
L→R:柳井貢(ヒップランドミュージック)、栗花落崇(スペースシャワーネットワーク)、樋口大喜(ラジオDJ)
樋口:まず、おふたりはどれくらいのお付き合いなんですか?
柳井:18年、19年ぐらいですね。同い年なんですよ。僕は最初、大阪のクラブで働いてて。そこから、25歳の時にヒップランドに入社して、28歳まで大阪にいました。栗花落くんがスペシャ(スペースシャワーネットワーク)に入ったのは?
栗花落:僕は26歳の時。その前に東京のぴあ(で働いていた)時代があって。当時はチケットぴあで音楽チケットの営業をやってて、イベンターさんとかを担当して。で、その後スペシャのイベント事業部に入って。
樋口:なるほど。柳井さんはたくさんのアーティストを担当されてるだけではなく、イベントの制作も経験されてますよね?
柳井:はい。THE ORAL CIGARETTESが 10月に『PARASITE DEJAVU』というイベントをやるんですけど、そういうアーティスト主催の興行はもちろんですし、アーティスト主催ものではない若手を紹介するイベントとか、メディアとか各地のイベンターと一緒にやるイベントもありますし。いろいろやってますね。
樋口:栗花落さんはどうですか?
栗花落:僕はぴあの時は、ずっとチケットの仕事をしていたから、自分でイベントをやるっていうよりは、イベントやライブのチケットをどうやって販売するかとか、どうやって宣伝するかとかやっていて。でも自分でもイベントとかやりたいなって思ってた時に(スペシャに)声をかけてもらって、これまで『スペースシャワー列伝』などのイベントを担当して、現在は『SWEET LOVE SHOWER』を担当しています。
柳井:ちなみにたとえばだけど「イベントやってる」と一言でいっても難しいよね。『SWEET LOVE SHOWER』は、自分のイベントでもあるけれど、でも立ち上げたの俺ちゃうし、みたいな感じもあるんじゃない?
栗花落:そう。長く続いているイベントだから。
柳井:あとは、ブッキングしてるのが栗花落くんやったとしても、ステージのレイアウトを組む人もいるし、グッズのことを考える人もいるし。
栗花落:運営している人とか、宣伝のことを考える人とかね。
柳井:関わる人も増えていくから、自分だけでやってる感じはないよね。特に大きいイベントは。
樋口:イベントにもいろんなアプローチがあると思うんですけど、イベントをやる上で共通して大切にしてることって何ですか?
柳井:できたらチケットが全部売れたらいいなっていうことと(笑)、あとは関わる人がお客さん含めてみんな楽しいなって思ってくれたらいいなってこととか、かな。出演者もそうだし、会場さんとか、テクニカルスタッフ、PAさんとか照明さんとかも含めて。仮にアーティストがすごくいいライブパフォーマンスをしていても、お客さんが少人数しかいないと、そのお客さんも気まずい気持ちになったりするし。収益が取れてないと、スタッフさんに経済的にも寂しい思いをさせてしまうし。経済的なところと内容的なところが両方とも充実してるっていうのが大事なんじゃないですか。
樋口:それはすごく理想だなと思うんですけど。ちょっと脱線するかもしれないですけど、最近のフェスだと ジャンルが様々すぎて、お客さんのアティチュードみたいなものが SNS上で炎上するようなことも見られたりするんです。たとえば、この人は観るけどこの人は観ないとか。
柳井:そうですね、ちょこちょこ見かけますね。
樋口:そうなんです。数(集客)を取ろうとするあまり、そういう分断が起こってしまう。でも集客も内容的なバランス、どっちも取りたいよねっていうのは、イベントやる側からしてすごく大切なところじゃないですか?
栗花落:バランスはすごく難しいけど、すごく見ていかなあかんところかな。さっきの話で、イベントでどういうところを大切にしているかっていうのでいくと、アーティストがどういうことをやりたいとか、こういうお客さんに来てもらいたいとか、そういうところも想像しながら。
柳井:もちろん主催者にはその気持ちがあった方が僕は好きだなと思うんですけど。主催者だけじゃなくて出演者や、そこに関わる人みんなの理解も必要なことなんですけど。「そのイベントだから起こった出来事」があるかどうかが大きいと思っていて。そこには、単純にこの40分演奏すればいいんでしょ、で終わっているのか、こういうグループが集まってどういう1日にするのか、っていう意識があるのか、みたいなことは重要になってくるんじゃないかな。
栗花落:そこってブッキングした時点では、たぶん描けないけど、1日の流れとか考えた時に、もしかしたら、このアーティストがゲストで出てきたりせえへんかなとか、そういうことはちょっと想像したりします。
柳井:いや、実際こっちに相談もするやんか。(笑)
一同:はははは(笑)
栗花落:もちろん相談する時もあるし、相談まではちょっとできひんねんけど、ちょっと汲み取ってもらえたら嬉しいなっていう時もある。
樋口:なるほど。
柳井:あと、表にどこまで出る必要があるかはわかんないですけど、顔となる主体性とか責任感のある人がいるイベントかどうかも重要だなと思いますね。出演者自身も誰がやってるイベントなのかがわかるし。
樋口:顔が見えるイベントということですね。
柳井:ラブシャだと栗花落くんがなるべく楽屋の近所の本部にいるから、大きいことから小さいことまで、マネージャーとか出演者とかが、栗花落くんに聞けば何とかなるかなって思える。そういう出迎えてくれる姿勢というか、存在感があることによって、『SWEET LOVE SHOWER』が受け継がれてきてるっていう。
栗花落:今までもね、前の(担当の)人とかプロデューサーが、そういうのを作ってきたのがあるから。
柳井:脈々と『SWEET LOVE SHOWER』の顔役の人が、アーティストとか我々(スタッフ)とコミュニケーションをとってくれてるから生まれるものがあると思うんですよ。"このイベントはどっかの企業のやってるイベントっぽいですね、でも出演料が良いので出ますけど"っていうイベントには、そういうものは生まれない。
樋口:確かに。
栗花落:アーティスト主催のフェスって、そういうのが起こりやすいじゃないですか。すごく良いなと思うから、(自分たちも)そういうのを作りたいし。イベントでブッキングするときも、こういう意図で出てほしいんですよとか(相談する)。1番目なのかトリなのかっていうタイムテーブルに関しても、こういう理由があって、とか。
樋口:いよいよ今年も『SWEET LOVE SHOWER』が始まりますけれども。栗花落さんは担当されて何年目なんですか?
栗花落:まだ2年目です。去年、初めて担当したタイミングで、初めてトリができひんくなって中止(注:2日目の公演が、雷をともなう豪雨のため中止となった)。2007年から山中湖で開催されはじめてから、中止は1回もなかったのに。勉強になりました。
樋口:栗花落さんはブッキングを担当してるんですか?
栗花落:主にやってるのはブッキングです。もうひとり、運営とか制作とか見てる人がいます。
樋口:今年のラブシャのテーマとかは栗花落さんの中にあったりするんですか?
栗花落:今年の12月1日で、スペースシャワーTVは開局35周年なんですよ。
柳井:おめでとうございます!!
栗花落:ありがとうございます。その35周年感が出せていけたらいいなというのが、ひとつテーマであったので、過去に番組でVJやってた人とかも出てもらったりとか、そういうのは意識したのと。とはいえ新しいこともやっていきたいし、というので新しいアーティスト用のステージを作ったりしました。
樋口:なるほど。これまでの歴史を感じるようなものになっているということですね。
樋口:続いてはですね、音楽ディストリビューションサービスFRIENDSHIP.がキュレートするライブイベント『FEAT. by FRIENDSHIP.』の2回目が、9月に東京と大阪の2会場で開催することが発表されておりますが、1回目は今年2月に渋谷のクラブクアトロにて開催されたんですけれども、 それを振り返っていかがでしたでしょうか?
柳井:そうそう、ありがとうございます。このイベントを僕がやってますよ、ということなんです。僕だけじゃないですけど、ヒップランドで。もうひとつ説明すると、FRIENDSHIP.というデジタル・ディストリビューションサービスはヒップランドミュージックがやっているサービスで。若手だったりFRIENDSHIP.で配信してるアーティストだったり、関わりある人でイベントできないかな、というのがありつつ、収益をあげるというよりも、新しい音楽やアーティストとの出会いの場になってくれたら嬉しいな、という目的のイベントです。
で、2月にFRIENDSHIP.がディストリビューションをしていたり関連するアーティストで、『FEAT.』というイベントをやってみて、"想像以上にいいな"と思って。(会社内の)他部署の人とイベント制作を一緒にやるってこともそんなにないし。宣伝の部分で協力しあったりとかはあるけど、みんなでこのイベントやってるよね、というのがここ最近はあまりなくて。これはありかも、というので、もう一回やろうと思って。
FRIENDSHIP.って基本的にはデジタル上で音源を聴いてもらうためのプラットフォームというかサービスとして運用してますけど、僕らみんなライブ好きなので。ライブがいいアーティストのライブを紹介するってこともしていきたいし、そこでいろいろ紐づけてやろうか、という趣旨のイベントの2回目です。9月は東京・大阪共通なんですけど、Enfants、First Love is Never Returned、アツキタケトモ、Laura day romance、VivaOlaの5組でやります。
樋口:まずラインナップはどうやって決めたんですか? 『SWEET LOVE SHOWER』のブッキングなどを担当する栗花落と、多くのアーティストのマネジメントをはじめ、イベント制作など多岐にわたって活動する柳井。『FEAT. by FRIENDSHIP.』についてはもちろん、音楽業界・イベント業界の第一線に立つふたりの思いについても踏み込んだ対談となった。
経済的なところと内容的なところが両方とも充実してるっていうのが大事(柳井)
樋口:まず、おふたりはどれくらいのお付き合いなんですか?
柳井:18年、19年ぐらいですね。同い年なんですよ。僕は最初、大阪のクラブで働いてて。そこから、25歳の時にヒップランドに入社して、28歳まで大阪にいました。栗花落くんがスペシャ(スペースシャワーネットワーク)に入ったのは?
栗花落:僕は26歳の時。その前に東京のぴあ(で働いていた)時代があって。当時はチケットぴあで音楽チケットの営業をやってて、イベンターさんとかを担当して。で、その後スペシャのイベント事業部に入って。
樋口:なるほど。柳井さんはたくさんのアーティストを担当されてるだけではなく、イベントの制作も経験されてますよね?
柳井:はい。THE ORAL CIGARETTESが 10月に『PARASITE DEJAVU』というイベントをやるんですけど、そういうアーティスト主催の興行はもちろんですし、アーティスト主催ものではない若手を紹介するイベントとか、メディアとか各地のイベンターと一緒にやるイベントもありますし。いろいろやってますね。
樋口:栗花落さんはどうですか?
栗花落:僕はぴあの時は、ずっとチケットの仕事をしていたから、自分でイベントをやるっていうよりは、イベントやライブのチケットをどうやって販売するかとか、どうやって宣伝するかとかやっていて。でも自分でもイベントとかやりたいなって思ってた時に(スペシャに)声をかけてもらって、これまで『スペースシャワー列伝』などのイベントを担当して、現在は『SWEET LOVE SHOWER』を担当しています。
柳井:ちなみにたとえばだけど「イベントやってる」と一言でいっても難しいよね。『SWEET LOVE SHOWER』は、自分のイベントでもあるけれど、でも立ち上げたの俺ちゃうし、みたいな感じもあるんじゃない?
栗花落:そう。長く続いているイベントだから。
柳井:あとは、ブッキングしてるのが栗花落くんやったとしても、ステージのレイアウトを組む人もいるし、グッズのことを考える人もいるし。
栗花落:運営している人とか、宣伝のことを考える人とかね。
柳井:関わる人も増えていくから、自分だけでやってる感じはないよね。特に大きいイベントは。
樋口:イベントにもいろんなアプローチがあると思うんですけど、イベントをやる上で共通して大切にしてることって何ですか?
柳井:できたらチケットが全部売れたらいいなっていうことと(笑)、あとは関わる人がお客さん含めてみんな楽しいなって思ってくれたらいいなってこととか、かな。出演者もそうだし、会場さんとか、テクニカルスタッフ、PAさんとか照明さんとかも含めて。仮にアーティストがすごくいいライブパフォーマンスをしていても、お客さんが少人数しかいないと、そのお客さんも気まずい気持ちになったりするし。収益が取れてないと、スタッフさんに経済的にも寂しい思いをさせてしまうし。経済的なところと内容的なところが両方とも充実してるっていうのが大事なんじゃないですか。
樋口:それはすごく理想だなと思うんですけど。ちょっと脱線するかもしれないですけど、最近のフェスだと ジャンルが様々すぎて、お客さんのアティチュードみたいなものが SNS上で炎上するようなことも見られたりするんです。たとえば、この人は観るけどこの人は観ないとか。
柳井:そうですね、ちょこちょこ見かけますね。
樋口:そうなんです。数(集客)を取ろうとするあまり、そういう分断が起こってしまう。でも集客も内容的なバランス、どっちも取りたいよねっていうのは、イベントやる側からしてすごく大切なところじゃないですか?
栗花落:バランスはすごく難しいけど、すごく見ていかなあかんところかな。さっきの話で、イベントでどういうところを大切にしているかっていうのでいくと、アーティストがどういうことをやりたいとか、こういうお客さんに来てもらいたいとか、そういうところも想像しながら。
柳井:もちろん主催者にはその気持ちがあった方が僕は好きだなと思うんですけど。主催者だけじゃなくて出演者や、そこに関わる人みんなの理解も必要なことなんですけど。「そのイベントだから起こった出来事」があるかどうかが大きいと思っていて。そこには、単純にこの40分演奏すればいいんでしょ、で終わっているのか、こういうグループが集まってどういう1日にするのか、っていう意識があるのか、みたいなことは重要になってくるんじゃないかな。
栗花落:そこってブッキングした時点では、たぶん描けないけど、1日の流れとか考えた時に、もしかしたら、このアーティストがゲストで出てきたりせえへんかなとか、そういうことはちょっと想像したりします。
柳井:いや、実際こっちに相談もするやんか。(笑)
一同:はははは(笑)
栗花落:もちろん相談する時もあるし、相談まではちょっとできひんねんけど、ちょっと汲み取ってもらえたら嬉しいなっていう時もある。
樋口:なるほど。
柳井:あと、表にどこまで出る必要があるかはわかんないですけど、顔となる主体性とか責任感のある人がいるイベントかどうかも重要だなと思いますね。出演者自身も誰がやってるイベントなのかがわかるし。
樋口:顔が見えるイベントということですね。
柳井:ラブシャだと栗花落くんがなるべく楽屋の近所の本部にいるから、大きいことから小さいことまで、マネージャーとか出演者とかが、栗花落くんに聞けば何とかなるかなって思える。そういう出迎えてくれる姿勢というか、存在感があることによって、『SWEET LOVE SHOWER』が受け継がれてきてるっていう。
栗花落:今までもね、前の(担当の)人とかプロデューサーが、そういうのを作ってきたのがあるから。
柳井:脈々と『SWEET LOVE SHOWER』の顔役の人が、アーティストとか我々(スタッフ)とコミュニケーションをとってくれてるから生まれるものがあると思うんですよ。"このイベントはどっかの企業のやってるイベントっぽいですね、でも出演料が良いので出ますけど"っていうイベントには、そういうものは生まれない。
樋口:確かに。
栗花落:アーティスト主催のフェスって、そういうのが起こりやすいじゃないですか。すごく良いなと思うから、(自分たちも)そういうのを作りたいし。イベントでブッキングするときも、こういう意図で出てほしいんですよとか(相談する)。1番目なのかトリなのかっていうタイムテーブルに関しても、こういう理由があって、とか。
樋口:いよいよ今年も『SWEET LOVE SHOWER』が始まりますけれども。栗花落さんは担当されて何年目なんですか?
栗花落:まだ2年目です。去年、初めて担当したタイミングで、初めてトリができひんくなって中止(注:2日目の公演が、雷をともなう豪雨のため中止となった)。2007年から山中湖で開催されはじめてから、中止は1回もなかったのに。勉強になりました。
樋口:栗花落さんはブッキングを担当してるんですか?
栗花落:主にやってるのはブッキングです。もうひとり、運営とか制作とか見てる人がいます。
樋口:今年のラブシャのテーマとかは栗花落さんの中にあったりするんですか?
栗花落:今年の12月1日で、スペースシャワーTVは開局35周年なんですよ。
柳井:おめでとうございます!!
栗花落:ありがとうございます。その35周年感が出せていけたらいいなというのが、ひとつテーマであったので、過去に番組でVJやってた人とかも出てもらったりとか、そういうのは意識したのと。とはいえ新しいこともやっていきたいし、というので新しいアーティスト用のステージを作ったりしました。
樋口:なるほど。これまでの歴史を感じるようなものになっているということですね。
FRIENDSHIP.がサポートしてるアーティストはそれぞれ個性が強くて。でも、なんか共通のものがあったりする(栗花落)
樋口:続いてはですね、音楽ディストリビューションサービスFRIENDSHIP.がキュレートするライブイベント『FEAT. by FRIENDSHIP.』の2回目が、9月に東京と大阪の2会場で開催することが発表されておりますが、1回目は今年2月に渋谷のクラブクアトロにて開催されたんですけれども、 それを振り返っていかがでしたでしょうか?
柳井:そうそう、ありがとうございます。このイベントを僕がやってますよ、ということなんです。僕だけじゃないですけど、ヒップランドで。もうひとつ説明すると、FRIENDSHIP.というデジタル・ディストリビューションサービスはヒップランドミュージックがやっているサービスで。若手だったりFRIENDSHIP.で配信してるアーティストだったり、関わりある人でイベントできないかな、というのがありつつ、収益をあげるというよりも、新しい音楽やアーティストとの出会いの場になってくれたら嬉しいな、という目的のイベントです。
で、2月にFRIENDSHIP.がディストリビューションをしていたり関連するアーティストで、『FEAT.』というイベントをやってみて、"想像以上にいいな"と思って。(会社内の)他部署の人とイベント制作を一緒にやるってこともそんなにないし。宣伝の部分で協力しあったりとかはあるけど、みんなでこのイベントやってるよね、というのがここ最近はあまりなくて。これはありかも、というので、もう一回やろうと思って。
FRIENDSHIP.って基本的にはデジタル上で音源を聴いてもらうためのプラットフォームというかサービスとして運用してますけど、僕らみんなライブ好きなので。ライブがいいアーティストのライブを紹介するってこともしていきたいし、そこでいろいろ紐づけてやろうか、という趣旨のイベントの2回目です。9月は東京・大阪共通なんですけど、Enfants、First Love is Never Returned、アツキタケトモ、Laura day romance、VivaOlaの5組でやります。
柳井:ラインナップはみんなで相談して。FRIENDSHIP.を担当しているヒップランドの山崎とかうちの部署の子とかに相談したら、「この辺のラインナップどうかな?」「いいですね、この人も呼んだらいいんじゃないですか?」とか。そうやってメンバーなり各チームに相談して決まっていった、みたいな感じです。
樋口:あと気になるのが非常にチケット安いなという。
柳井:そう、1500円ね。だから赤字なんじゃないですか。
栗花落:そもそも大きく利益をどうこう、というイベントではないわけですよね?
柳井:そう。ヒップランドとしてというか、FRIENDSHIP.としての目的は、そんなことよりも出会ってほしい、そんなことよりライブ観てほしい、というのが強いので、その気持ちを汲んで、もし、"行ってみよう"っていう人がいたら、ぜひ来てください、楽しいと思うので。
でも"お得やから来て"だけ押しすぎるのもどうかと思う。FRIENDSHIP.って誰でもリリースでるわけではないんですよ。音源を送ってもらって、キュレーターのみんなが"このアーティスト出したい(リリースしたい)よね"って選んでリリースしてるので、さらに今回は、その中でもライブをぜひ観てもらいたいアーティストをラインナップしてるので、来て損することはないと思う。
この5組の中で、このアーティストは好きやけど他はちょっと存じ上げません、というお客さんがいたとしても、このバンド知らなかったけどかっこいいかも、とか、いい音楽やってますねって思えるようなアーティストが並んでるので、ぜひお越しいただきたいですね。
栗花落:初回のラインナップもそうだけど、FRIENDSHIP.がサポートしてるアーティストはそれぞれ個性が強くて。だから、今、言ったみたいにこのアーティストが好きやったら、多分このアーティストもいいって思ってくれるんちゃうかなっていう。ジャンルがちょっと違いつつも、なんか共通のものがあったりとかするから。
あと、しばらくライブ観れてへんな、みたいな人もいるだろうし。僕、初回行けなかったからライブレポートを読みましたけど、この人ライブを観たいなと思ったりとかしたから。まさに、さっき言ってた新しいアーティストとの出会いがあるんじゃないかなと。今回も共通点がありながら、ちゃんとそれぞれ個性があるラインナップだし。
樋口:確かに。個人的には価格も含めて、ひとりでふらっと行きやすいイベントだなと思うんです、今はフェスとかもそうですけど、ライブに友だちと一緒に行く文化ってありますけど、これはひとりで行きやすいですよね。ぜひ、チェックしていただきたいと思います。
柳井:いや!安いからこそ、ぜひ友達も誘って来てください(笑)。もちろんおひとりも大歓迎です!!
撮影:森リョータ
LIVE INFORMATION
FEAT. by FRIENDSHIP.
2024年9月20日(金)
東京・渋谷 CLUB QUATTRO
2024年9月27日(金)
大阪・梅田 CLUB QUATTRO
2公演共通
開場 17:00 開演 18:00
出演:Enfants、First Love is Never Returned、アツキタケトモ、Laura day romance、VivaOla
ADV ¥1,500/DOOR ¥2,000(1ドリンク代別途)
チケット一般発売中!
受付URL: https://eplus.jp/feat-by-friendship/
Spotify PLAYLIST「FEAT.」
LINK
オフィシャルサイトSpotify プレイリスト「FEAT.」
FRIENDSHIP.