-Highlighter Vol.013-「Ochunism」

INTERVIEW

2020.07.04

音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。
Vol.013は、関西で活動するジャンル不特定6人組バンド、Ochunismのnagito(Vo)に迫る。
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Ochunism
2019年4月に結成し、大阪を拠点に活動するジャンル不特定6人組バンドOchunism(オチュニズム)。基本的な4ピースにエレクトーンとサンプラーマシンを加え、アナログとデジタルを融合させた自然と体が揺れるような音楽を生み出す。2019年11月16日に開催されたAgestock2019では、学生バンドの日本１を決めるイベント、「Next Age Music Award2019」にて3000人の前でLIVEを披露し、グランプリを獲得した。

活動を始めたきっかけ

昔から何かを作ったりすることが好きで、なおかつ歌うことも大好きでした。大学に入り、軽音サークルの中でコピーバンドをしていく中で、自分でも音楽を作ってみたいという意志が芽生えて、趣味が合うメンバーを集めて結成しました。

影響を受けたアーティスト

幼い頃から親が勝手に流している音楽を聴いて育ちました。流れていた曲は80年代の洋楽ヒットソングなどが多かったです。同時並行で2000年代の邦楽もかなり聴いていました。あらゆるジャンルを聴いてきたので、影響を受けた音楽を限定することが難しいです。基本的にアーティストや曲を好きになるということがなくて、曲の中のある一部分だけを好きになって、そこだけを何度も繰り返し聴くことが多いです。音について細かく分析して聴くようになったのは大学生になってからで、いろんな視点から音楽を聴くようになったことが今の音楽制作にもつながっていると感じます。Ochunismを聴いていただければ、ジャンルの幅広さを感じていただけると思います。

この曲は0:36のボーカルがディレイするのが大好きです。浮遊感が気持ち良い。

0:55の音数が減って一気にシンプルになる所が好きです、基本的に音が足されるよりも減る瞬間が好きかもしれません。

0:24の後ろの音が止んで、歌が入る所が好きです。そこからもどんどん怪しくなる音のバランスが絶妙です。

注目してほしい、自分の関わった作品

今年の3月25日に出した1st Full Album「Gate of Ochunism」です。Ochunismの表現する音楽の幅広さ、アイデアに溢れた斬新さなどを楽しんでいただけると思います。
またそのアルバムを聴いた後に、6月17日に出したニューシングル「shinsou」を聴いてみてください。Ochunismの面白さを知っていただけるかと思います。

今後挑戦してみたいこと

今後挑戦したいことはやっぱりワンマンライブですかね。Ochunismの世界観を余すことなく表現して、Ochunismを見に来てくれた方みんなで踊って楽しみたいです。正直、現実は楽しいことばかりではないですが、僕たちのライブの間だけは誰もが現実を忘れて楽しめるような、そんな時間を作りたいです。

カルチャーについて

触れてきたカルチャー

ゲームです。特に、PS3・PS4、ゲームキューブなどのテレビゲームです。僕は普段から空想することが大好きで、時々現実から意識が離れて、目の前のことに手がつかなくなることもあります。その時の脳内とゲームをすることは非常によく似ていると思います。自由で、刺激的で、斬新で夢中にさせてくれます。個人的には、Ochunismの音楽も誰かにとってそういうものでありたいと考えています。日常に寄り添ってくれる音楽も良し、時には日常を支配してしまう音楽も素敵ですよね。

今注目しているカルチャー

オンラインライブ、オンライン授業、オンライン飲み会など、急速にオンライン化された今の社会に興味はあります。この先どうなるんだろうといった純粋な興味ですが。今までの常識が覆るような、今までの価値観では測れないような、そんな何かがこれからもどんどん生まれるのでしょうね。ゲームと現実がリンクしたり...、仮想世界と現実が対等になるかもとか考えたりしています..。