2022.06.24
音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。 Vol.135は、2019年12月よりライブ始動した4ピースバンド、Kamisadoを取り上げる。
2022年6月15日にリリースされたミニアルバム『our city dawning』は、「都市に生きる人々の生活」がコンセプト。ガレージロックやUS/UKパワーポップの影響に加え、Pavement、Yo La TengoなどのUSインディーロックの要素も取り入れられている。
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そんななか、大学3年生の頃、サークルの同期である2人と意気投合し、バンドをやってみようということになり活動を開始しました。
バンドを始めようと思ったときから今までずっと意識しているのはThe Strokesですね。今聴いてもぶっ飛ばされます。
石川颯人(Vo/Gt):父親の影響で、佐野元春さんをよく聴いていました。本気でバンドにハマるきっかけになったのは中学生のときに聴いたアジカンです。その後the pillowsや GRAPEVINEが大好きになるんですが、みんな佐野さんの影響を公言してて。答え合わせというか、「だから好きになったのか!」と納得したのを覚えています。
洋オルタナの入り口はRadiohead。『Kid A』を初めて聴いたときは「ロックってここまでやれるんだ!」と素直に驚きました。
神保郁海(Ba):ナンバーガールが好きです。やはり理屈不要のカッコ良さがあると思っています。
前作のリリース後から、次は自分らが好きないろんな音楽の要素を、自分らなりの形でできるだけ多く取り入れて表現することを考えていました。そういう意味では聴きごたえのある仕上がりになったんじゃないかなと思います。
まとまった音源を作ると、その一枚の中での曲の立ち位置だったり役割だったりもできて、聴くうえで助けになったり面白さが増したりするなと思うんですが、作品単位での移り変わりっていう枠組みも同じくらい面白いと思うので、これまでに出した曲もあわせて聴いてみてほしいです。「No Cry」や「summer」は特に気に入ってます。
石川:普段から、制作においては歌詞にこだわっています。新譜では、「バックアレイ」と 「Bilinda」がそれぞれ正反対のベクトルで良いものを作ることができたと思っています。
古着は、中学時代に愛読していたファッション誌「POPEYE」のスタイリストである、長谷川昭雄さんを尊敬しています。私生活やバンドでの衣装など、スタイリングの際に参考にしています。
アニメは、山田尚子監督の作家性や世界観、信念が好きです。敬愛するあまり、卒業論文の題材にもさせてもらいました。
ピストバイクに関しては、もともとスケートボードが好きで、練習していたのですが、怪我によりブリッジミュートができなくなってしまいました。そこから、怪我のリスクを考えスケートボードを挫折し、近しい魅力のある、ピストバイクのカルチャーに惹かれ、始めました。ただ、演奏に影響する怪我が怖く、トリックの練習はできていません。
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神保:自分はバンドのMVやジャケットやグッズ、フライヤー等のアートワークに携わることが多いため、デザインに興味があります。
あるアルバムを想起するとき、曲と一緒に思い出されるのはそのジャケットであるように、音楽とデザインは切っても切り離せないものだと考えています。なので、楽曲やライブだけでなく、アートワークに関しても妥協せずにいたいです。
そういう意味では、今回のミニアルバムのジャケットも良いものができたかなと思っています。実際に手に取っていただけたら嬉しいです。
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Kamisado『our city dawning』
2022年6月15日(水)
試聴はこちら
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2022年6月12日(日)
群馬・高崎SUNBURST
2022年7月1日(金)
神奈川・横浜B.B.Street
2022年7月7日(木)
東京・下北沢mona records
2022年7月9日(土)
大阪・寺田町Fireloop
2022年7月22日(金)
愛知・名古屋stiff slack venue
2022年8月20日(土)
栃木・宇都宮HELLO DOLLY
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2022年7月24日(日)
東京・下北沢THREE
Open 18:30/Start 19:00
Adv/Door ¥2500 +1d
w/Jurassic Boys / Lucie,Too / toronto
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Kamisado
石川颯人(Vo,Gt)、平野雄大(Gt)、神保郁海(Ba)に、現在はDrサポートを迎えて活動している4ピースバンド。2019年12月より都内にてライブ活動を開始。
90s~00sのロックリバイバルやローファイ、パワーポップをはじめ、洋邦オルタナティブロックの影響を強く受けた楽曲が特徴。絡みを重視した2本のギターや、日本語詞を乗せつつも耳馴染みの良いメロディを持ち味とする。
1st EP『Collapse, Assemble』から8か月ぶりとなるミニアルバム『our city dawning』をデジタルリリースしたばかり。今作には4月から連続リリースされていた2枚のシングル「バックアレイ」「ハイウェイ」も収録されており、バンド初の全国流通が決定している。
@kamisado_band
FRIENDSHIP.
2022年6月15日にリリースされたミニアルバム『our city dawning』は、「都市に生きる人々の生活」がコンセプト。ガレージロックやUS/UKパワーポップの影響に加え、Pavement、Yo La TengoなどのUSインディーロックの要素も取り入れられている。
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活動を始めたきっかけ
平野雄大(Gt):もともとライブハウスの周りにはよく行っていて、自分のバンドをやりたいなと思ってはいましたが、なかなかタイミングがなく始められずにいました。そんななか、大学3年生の頃、サークルの同期である2人と意気投合し、バンドをやってみようということになり活動を開始しました。
影響を受けたアーティスト
平野:音楽をたくさん聴いていくきっかけになったのは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONやthe pillows、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、くるりなどに出会ったことでした。彼らに影響を与えたバンドや同世代のバンドなどを聴いていくなかで自分の根幹ができたのかなと思っています。バンドを始めようと思ったときから今までずっと意識しているのはThe Strokesですね。今聴いてもぶっ飛ばされます。
石川颯人(Vo/Gt):父親の影響で、佐野元春さんをよく聴いていました。本気でバンドにハマるきっかけになったのは中学生のときに聴いたアジカンです。その後the pillowsや GRAPEVINEが大好きになるんですが、みんな佐野さんの影響を公言してて。答え合わせというか、「だから好きになったのか!」と納得したのを覚えています。
洋オルタナの入り口はRadiohead。『Kid A』を初めて聴いたときは「ロックってここまでやれるんだ!」と素直に驚きました。
神保郁海(Ba):ナンバーガールが好きです。やはり理屈不要のカッコ良さがあると思っています。
注目してほしい、自分の関わった作品
平野:今回は楽曲の幅広さと、その上での一貫するコンセプトという部分を意識しています。前作のリリース後から、次は自分らが好きないろんな音楽の要素を、自分らなりの形でできるだけ多く取り入れて表現することを考えていました。そういう意味では聴きごたえのある仕上がりになったんじゃないかなと思います。
まとまった音源を作ると、その一枚の中での曲の立ち位置だったり役割だったりもできて、聴くうえで助けになったり面白さが増したりするなと思うんですが、作品単位での移り変わりっていう枠組みも同じくらい面白いと思うので、これまでに出した曲もあわせて聴いてみてほしいです。「No Cry」や「summer」は特に気に入ってます。
石川:普段から、制作においては歌詞にこだわっています。新譜では、「バックアレイ」と 「Bilinda」がそれぞれ正反対のベクトルで良いものを作ることができたと思っています。
今後挑戦してみたいこと
平野:ギターロックの可能性を広げるために、より立体感のある音やアレンジをもって楽曲を制作していきたいです。カルチャーについて
触れてきたカルチャー
平野:音楽以外のカルチャーでは、古着とアニメとピストバイクが好きです。古着は、中学時代に愛読していたファッション誌「POPEYE」のスタイリストである、長谷川昭雄さんを尊敬しています。私生活やバンドでの衣装など、スタイリングの際に参考にしています。
アニメは、山田尚子監督の作家性や世界観、信念が好きです。敬愛するあまり、卒業論文の題材にもさせてもらいました。
ピストバイクに関しては、もともとスケートボードが好きで、練習していたのですが、怪我によりブリッジミュートができなくなってしまいました。そこから、怪我のリスクを考えスケートボードを挫折し、近しい魅力のある、ピストバイクのカルチャーに惹かれ、始めました。ただ、演奏に影響する怪我が怖く、トリックの練習はできていません。
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今注目しているカルチャー
平野:山田尚子監督作品の『平家物語』で絵コンテ・演出を担当していた、山代風我さんのワークスがとても気に入ったので、今後の活躍に期待しています。神保:自分はバンドのMVやジャケットやグッズ、フライヤー等のアートワークに携わることが多いため、デザインに興味があります。
あるアルバムを想起するとき、曲と一緒に思い出されるのはそのジャケットであるように、音楽とデザインは切っても切り離せないものだと考えています。なので、楽曲やライブだけでなく、アートワークに関しても妥協せずにいたいです。
そういう意味では、今回のミニアルバムのジャケットも良いものができたかなと思っています。実際に手に取っていただけたら嬉しいです。
RELEASE INFORMATION
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Kamisado『our city dawning』
2022年6月15日(水)
試聴はこちら
LIVE INFORMATION
Kamisado 1st mini album 『our city dawning』Release Tour
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2022年6月12日(日)
群馬・高崎SUNBURST
2022年7月1日(金)
神奈川・横浜B.B.Street
2022年7月7日(木)
東京・下北沢mona records
2022年7月9日(土)
大阪・寺田町Fireloop
2022年7月22日(金)
愛知・名古屋stiff slack venue
2022年8月20日(土)
栃木・宇都宮HELLO DOLLY
Kamisado 1st mini album 『our city dawning』Release Party
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2022年7月24日(日)
東京・下北沢THREE
Open 18:30/Start 19:00
Adv/Door ¥2500 +1d
w/Jurassic Boys / Lucie,Too / toronto
PROFILE
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Kamisado
石川颯人(Vo,Gt)、平野雄大(Gt)、神保郁海(Ba)に、現在はDrサポートを迎えて活動している4ピースバンド。2019年12月より都内にてライブ活動を開始。
90s~00sのロックリバイバルやローファイ、パワーポップをはじめ、洋邦オルタナティブロックの影響を強く受けた楽曲が特徴。絡みを重視した2本のギターや、日本語詞を乗せつつも耳馴染みの良いメロディを持ち味とする。
1st EP『Collapse, Assemble』から8か月ぶりとなるミニアルバム『our city dawning』をデジタルリリースしたばかり。今作には4月から連続リリースされていた2枚のシングル「バックアレイ」「ハイウェイ」も収録されており、バンド初の全国流通が決定している。
LINK
@kamisado_band@kamisado_band
FRIENDSHIP.