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2025.07.31

【読むラジオ】MC: Laura day romance 「ノスタルジーを感じる音楽」をテーマに選曲!「Room H」-2025.7.30-
FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。ユアネスの黒川侑司、Nolzy、Laura day romanceが週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、Laura day romanceが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
井上:皆さん、こんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めます、Laura day romanceのボーカル、井上花月と
鈴木:ギターの鈴木迅と
礒本:ドラムの礒本雄太です。
井上:3週間ぶりにRoom"H" に帰ってきました。最近の話といえば。
礒本:選挙に行きました!
鈴木:選挙行ったね。
井上:選挙は当たり前じゃないですか〜。
鈴木:「ライター」という新曲が出ました!拍手!!どんな曲ですか?
井上:迅君が初めてLogic Proで作った曲?
鈴木:パソコン使って。
井上:記念日みたいな曲だよね。
礒本:あれもできる、これもできるで楽しくなっちゃった感じが。
井上:"わーい!"みたいな。
鈴木:ギミックに溢れているね!ちょっとびっくりさせるようなサウンド感だと思うんですけれども、積極的にやっていけたらいいんじゃないかな。
礒本:ライブ映えもしそうだよ。
井上:だいぶしそうです。
鈴木:スタジオとかで演ってみて、かなりいいんじゃないかとメンバー間で話してますね。
礒本:ちょっと楽しみですよ。
井上:今日の1曲目は7月30日にリリースした私たちの新曲「ライター」を聴いてください。
井上:ここからはRoom"H"の住人がテーマに沿ってセレクトした曲を紹介する@リビングルームの時間です。じゃあ、礒本くん、今週もテーマの発表をお願いします。
礒本:今夜のテーマは"ノスタルジーを感じる音楽"です。明日で7月もおしまい。いよいよ本格的に暑くなってきましたが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。夏って他の季節と比べて子供の頃のことを思い出すこと多くなりませんか?夏休みという子供にとって最大のお楽しみイベントが大きな理由かと思いますが、おばあちゃんの家の線香の匂いとかプールで遊んだ後の気だるさと帰り道で歩きながら食べたアイスの冷たさとか。ふとしたタイミングで鮮やかに蘇る思い出とともに感じる切ないようなあたたかいような過ぎ去った過去を懐かしむ気持ちを「郷愁」と書いてノスタルジーと呼ぶようです。
井上:待って。「郷愁」と書いて、ではなくないか?
礒本:「郷愁」と書いてノスタルジーと呼ぶようです!
井上・鈴木:勝手にイコールにしてるんだけど(笑)。
礒本:「本気」と書いてマジと読むみたいな感じじゃないですか?
井上:違うよ!「郷愁」のルビがノスタルジーじゃないから。
礒本:本当?
井上:意味が一緒ですよってことです。
礒本:えー、「郷愁」と書いてノスタルジーと呼ぶようです!
井上・鈴木:あはは(笑)。
礒本:こういう構文じゃないの?
鈴木:構文に憧れてるの(笑)?
礒本:ノスタルジックな気持ちになりやすい夏の夜。今日は皆さんが思うノスタルジーを感じる音楽をセレクトしてください。
井上:私たちの楽曲は「ノスタルジックですね」と言ってもらうことが多いような気はするから、作曲している迅君がノスタルジーなやつと思われてる気がする。
鈴木:ノスタルジーなやつ?
礒本:懐古主義。
鈴木:でも、俺が思うに、ノスタルジーって言ったこととか経験の話じゃなくて、やけにその情景を覚えているとかだと思うんですよ。僕が(曲を)書く時に情景とかを(描くことが)多いから、「郷愁」と書いてノスタルジーと繋がって、そういう印象を持たれるんじゃないかな。
井上:「郷愁」と書いてノスタルジーは結構大事な感覚で、私たちの中にないと、悲しいものじゃない?絶対ないと悲しいと思う。ノスタルジーが...いや、「郷愁」と書いてノスタルジーが...。
礒本:さっきから2人とも乗ってくれてはいるんだけど、もうちょっとかましてくれないと。あんまり頻繁に消費されるとさ。
鈴木:あはは(笑)
井上:どんな極悪人でも「郷愁」と書いてノスタルジーは絶対持ってるから。私たちが共通して持っている認識の一つなんじゃないかなと思う。
鈴木:礒本くん、どうですか?
礒本:「郷愁」と書いてノスタルジーにちょっと囚われすぎまして(笑)。さっきの歌詞の話じゃないけど、自分に結びついてるだけの情景ではない気がしていて、日本人共通(の情景)とかね。海外と比べても、日本はそういうのが多い気がする。だって俳句とか短歌とかを聞いても、なんとなくその良さが分かるというか。時代を超えるものでもあるなと。
井上:では"ノスタルジーを感じる音楽"で選曲した音楽を紹介していきます。迅君から。
鈴木:さっきも言いましたけど、やけにその時のことを覚えてるというのが自分の中ではノスタルジーなんですよね。楽曲のクオリティとか関係なく、その曲を聴くたびに本当にそこに戻れる感覚みたいなのがありまして。ノスタルジーを感じるから聴くことも結構あって。
礒本:あるね。
鈴木:僕は高校2年生ぐらいで初めて『FUJI ROCK FESTIVAL』に行きまして、その時に色々予習してて、『rockin'on』っていう雑誌がありまして、こいつらは聴いておかないとやばいみたいな新人バンドが掲載されてたんですけど、その時にHowlerが紹介されていて。僕、当時The Strokesが好きだったんですけど、The Strokesが好きなやつはこいつらを追えと書いてあって、『FUJI ROCK FESTIVAL』に来るから、じゃあHowlerを観ようと思ったんですよ。その予習した時の感じも覚えてるし、ステージがRED MARQUEEでしたけど、その空気感とか観客の日焼け止めの匂いとか(覚えてます)。隣に腹痛持ちの友達がいて、始まるまでずっと「お腹痛い」とか言ってたことも全部覚えてる。
井上:『FUJI ROCK FESTIVAL』はトイレに行くのめっちゃ大変だもんね。
鈴木:演奏が始まった時の感じも全部覚えていて、その時の一曲目を今から流すので、一旦聴いてもらって、僕と一緒にワープしていただければなと思います。Howlerで「Wailing (Making Out)」。
鈴木:お送りしたのはHowlerで「Wailing (Making Out)」でした。普通にワープしました。
礒本:腹痛持ちの友達が見えましたね。
鈴木:見えた?大川くん。ライブにも来てくれたけど。
井上:あ、大川くんか。というか、この曲、めちゃめちゃ聴いたことある。
礒本:知ってるフレーズありましたね。
鈴木:これは、「girl's bicycle」という曲の間奏の部分で引用してます。
井上:全く同じすぎない?
鈴木:全く同じ間奏。
井上:大丈夫ですか、これ?
鈴木:ファンはもう驚愕の事実だと思うんだけど。
礒本:多分ドラムとかは全く一緒だね。当時の楽器のリファレンスにも普通に入ってたね。
鈴木:それぐらい俺にとっては思い入れが強くて、当時から自分も(リスナーに)ノスタルジーに感じてもらいたい気持ちがあって。俺の中でノスタルジーといえばHowlerだから、これを引用しようと。というわけで。
礒本:作曲者自らが言うとなんかもういいよね(笑)。
鈴木:ぜひ聴き比べてみてください。では続いてドラムの礒本くん。
礒本:僕はそんなにタイムスリップはせずいこうと思ってて、バンド始めたてぐらい。キイチビール&ザ・ホーリーティッツが当時すごく憧れで。
井上:かっこよかったよね〜。漫画から出てきたみたいだったもんね。
礒本:バンドとしてもすごく憧れるし、演奏陣、一人一人を見てもやっぱりすごい上手な人がたくさんいて。
鈴木:個性的だし。
井上:なのに、超ポップ。
礒本:だから、こんな風になりたいなとか、こういう曲をバンドでできるとすごく幸せなんだろうなと思ったりする時期もあったぐらい。意外と共通の知り合いも多くて、サークル時代の友達とカラオケで歌う時もあった。ちょっと大人になった時期の思い出が結構詰まったバンドで。
井上:何回か対バンもしてたしね。
礒本:そうそう。キイチさんたちと同じステージに立ってる!って当時の自分は思った。今回は「透明電車が走る」という楽曲を紹介しようと思っていて、"電車"というワードが出てきて、ファンの間でも、キイチさんって岩手県出身だから、東日本大震災の時の大船渡線とか、あと下北沢でよくライブをやってたから、 井の頭線の高架下(をモチーフにしている)とか。そういう説が飛び交っているんだけど、大人になって都会に出てきてから、ふと気づいたら、どこか故郷にちょっと似てる場所で暮らしてたり、生きてたりして。そういうのって、自分にも重なる部分があるなと思ったんだよね。時代だけじゃなく、場所も選ばないのが、ノスタルジーという言葉の良さなのかなと思ったので、選曲してきました。それでは聞いてください。キイチビール&ザ・ホーリーティッツで「透明電車が走る」。
鈴木:いやー、これもワープだね。短いワープしたね。
礒本:郷愁の気持ちと新しい場所でも前向きな気持ちでというか、そういうのがないまぜになったいい曲だなと思います。
鈴木:前向きだけど、結構鬱屈としてる。
礒本:ちょっとね!後ろ向きな曲でもあるかも。じゃあ次はかっちゃんお願いします。
井上:はい!
礒本:これはお家芸が見れるかもしれない。
井上:今、私の中で2個選択肢があって。1個は...。待って、お家芸始めようとしてる私?
鈴木:いや、これやろうとしてんじゃんって思ったけど。
井上:いやいや、普通に!
鈴木:毎回、"普通に"ってなんだよ(笑)。
井上:1個目は幼稚園・小学生時代の話で、お母さんがよく台所流していたNorah Jones。すごく耳に残ってて、一番有名な「Don't Know Why」だけど、みんな知ってるやん?だから薄いと思って、強烈なノスタルジー行こうと思って。
鈴木・礒本:やめて〜?やめて〜?
井上:やめて〜。
鈴木:普通に?普通に?
井上:普通に!
鈴木・礒本:あはは(笑)。
井上:高校時代の強烈な思い出の方に行こうと思って。銀杏BOYZ「ぽあだむ」。聴いてください。
井上:この曲は高校3年の時に出たんですけど、高校1、2年生ぐらいの時に私は女子高だったけど、男子高とか、共学のみんなとライブハウスに集まって、コピーバンドとかしてて、みんな銀杏BOYZが好きだったのよ。特に男子高の子たちって銀杏BOYZに憧れがあるのか、全力でやるんですよ。
鈴木:なんか代弁者みたいな感じ。
礒本:ある意味、その格好悪さが格好良い。
井上:そうそう!いろんな曲やって、高校3年でみんながバンドをあんまりやらなくなってきた中、私だけやってたんだけど、その頃に「ぽあだむ」がリリースされて、銀杏BOYZの新しい一面というか、電子的な音も入ってるじゃん。キラキラしてて、これはこれでいいなと思ったことを思い出しました。
礒本:平成っぽい。
井上:邦画っぽいよね。当時すごく聴いてて、好きだった。さっき思ったんだけど、Howlerの曲もガシャガシャやってる上に、ファーみたいな音がずっと鳴ってるじゃん。「ぽあだむ」もそういう曲なんだけど、そういうところに私たちはノスタルジーを感じやすいのかなって。
鈴木:My Bloody Valentineもそうだけど、カオスの中にキラキラ光っているみたいな。それがギャップ萌えじゃないけど...。
井上:わかる。映像が流れていく感じ。その感じが今日の曲たちにはありましたね。
礒本:僕はお家芸も無事見れて。
鈴木:大満足(笑)。
礒本:本当にやってくれるのかどうか?という感じでしたけど。
鈴木:毎回"普通に"が気になるんだけど(笑)。"普通に"って何やねんって。
井上:確かに、普通なんてないからな。ということで、最後にLaura day romanceの楽曲からも、このテーマに沿って、曲をおかけしたいなと思いますが...。なんとなく、この曲にしたね。
鈴木:これも情景スタートかな?
井上:木琴?キラキラした、木琴感というか。
鈴木:木琴?木琴を入れた覚えないけど。
礒本:せめて鉄琴じゃない(笑)?
井上:ごめんごめん(笑)。グロッケンの感じにノスタルジーを感じやすいんじゃないかなって思った。なんでキラキラした音になってるの?エフェクターで?
鈴木:12弦も鳴ってるからね。その高音の感じかな。12弦ってノスタルジーですよね。
礒本:あはは(笑)。
井上:ということで、今日は"ノスタルジーを感じる音楽"というテーマでお送りしてきましたが、いかがだったでしょうか。
鈴木:なんかよかったんじゃないですか。トークもコンパクトで。
礒本:3人とも思い出すところ、ベクトルが違って。
鈴木:それいつも言ってない(笑)?
礒本:3人がバラけるの大事だと思うんだ。
井上:考えなくても、多分バラバラになると思うよ
礒本:いや、君は考えなかった結果、お家芸が出てきてるから(笑)。
鈴木:揉めてんじゃねえか(笑)。
礒本:あはは(笑)。(お家芸を)聞けて嬉しいんですよ。
井上:なぜか喜ばれてる。
鈴木:ファンすぎる。
礒本:絶対やらないだろうっていうところで、ちょっとやってくれる。
Howler「Wailing (Making Out)」
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ「透明電車が走る」
銀杏BOYZ「ぽあだむ」
Laura day romance「little dancer | リトルダンサー」
Laura day romance「happyend | 幸せな結末」

Laura day romance「ライター」
2025年7月30日(水)
Format:Digital
Track:
1. ライター
試聴はこちら

2025年9月13日(土)
東京・渋谷WWW
開場:17:15/開演:18:00
チケット代:スタンディング 5,500円(税込/ドリンク代別)

公演・チケット情報は公式ホームページをご覧ください。
https://lauradayromance.com/
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)

黒川侑司(YOURNESS Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。最新シングル「眩」を6/20にリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。2024年7月17日には尾崎雄貴(Galileo Galilei / BBHF/ warbear)提供楽曲「夏の桜」をリリースした。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro

Nolzy
サウンドプロダクション・トラックメイキング・ソングライティングを自ら手掛けるシンガー、音楽クリエイター。
R&B、Neo Soul、Hip Hopを基調とした都会的なサウンドと、どこか懐かしい"平成J-POP"の匂いを感じるキャッチーなメロディにシニカルな歌詞を組み合わせた、時代や世代を超える新感覚のミクスチャー・ポップを生み出す。2023年12月リリースの『#それな』を皮切りに『匿名奇謀』、『キスミー』と、3作連続でドラマ・アニメのタイアップを担当。
最新シングル「fit感」を5/21にリリース。7/13に渋谷TOKIO TOKYOでNolzy ONE MAN LIVE 2025 "fit感"を開催。
オフィシャルサイト/ @atsukitaketomo / @atsukitaketomo

Laura day romance
国内外のミュージックラバーにファンを広げる日本のバンド。
鈴木迅が作り出す幅広い音楽性の楽曲と、井上花月の世界観のあるヴォーカル、
タイトさと柔軟さを兼ね備えたリズムを刻む礒本雄太のドラミング、
そしてそれらを表現するためのベストな形でジョインするサポートメンバー達。
2023年初頭には「関ジャム 完全燃 SHOW( テレビ朝日 )」 で川谷絵音氏が選ぶ 2023 年のマイベスト 10 曲の第三位に「sweet vertigo」が選出され、大きく注目を集め始めている。
2025年2月には、前後編を合わせて一つの作品となる3rdフルアルバムの前編にあたる、『合歓る - walls』(読み:ネムル ウォールズ)のリリース。最新シングルはアニメ『アン・シャーリー』エンディング・テーマになっている『heart』。2025年10月よりLaura day romance tour 2025 a perfect reviewを開催。
オフィシャルサイト/ @lauradayromance / @lauradayromance
今週のMCは、Laura day romanceが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
井上:皆さん、こんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJを務めます、Laura day romanceのボーカル、井上花月と
鈴木:ギターの鈴木迅と
礒本:ドラムの礒本雄太です。
井上:3週間ぶりにRoom"H" に帰ってきました。最近の話といえば。
礒本:選挙に行きました!
鈴木:選挙行ったね。
井上:選挙は当たり前じゃないですか〜。
鈴木:「ライター」という新曲が出ました!拍手!!どんな曲ですか?
井上:迅君が初めてLogic Proで作った曲?
鈴木:パソコン使って。
井上:記念日みたいな曲だよね。
礒本:あれもできる、これもできるで楽しくなっちゃった感じが。
井上:"わーい!"みたいな。
鈴木:ギミックに溢れているね!ちょっとびっくりさせるようなサウンド感だと思うんですけれども、積極的にやっていけたらいいんじゃないかな。
礒本:ライブ映えもしそうだよ。
井上:だいぶしそうです。
鈴木:スタジオとかで演ってみて、かなりいいんじゃないかとメンバー間で話してますね。
礒本:ちょっと楽しみですよ。
井上:今日の1曲目は7月30日にリリースした私たちの新曲「ライター」を聴いてください。
ノスタルジーを感じる音楽を選曲!@リビングルーム
井上:ここからはRoom"H"の住人がテーマに沿ってセレクトした曲を紹介する@リビングルームの時間です。じゃあ、礒本くん、今週もテーマの発表をお願いします。
礒本:今夜のテーマは"ノスタルジーを感じる音楽"です。明日で7月もおしまい。いよいよ本格的に暑くなってきましたが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。夏って他の季節と比べて子供の頃のことを思い出すこと多くなりませんか?夏休みという子供にとって最大のお楽しみイベントが大きな理由かと思いますが、おばあちゃんの家の線香の匂いとかプールで遊んだ後の気だるさと帰り道で歩きながら食べたアイスの冷たさとか。ふとしたタイミングで鮮やかに蘇る思い出とともに感じる切ないようなあたたかいような過ぎ去った過去を懐かしむ気持ちを「郷愁」と書いてノスタルジーと呼ぶようです。
井上:待って。「郷愁」と書いて、ではなくないか?
礒本:「郷愁」と書いてノスタルジーと呼ぶようです!
井上・鈴木:勝手にイコールにしてるんだけど(笑)。
礒本:「本気」と書いてマジと読むみたいな感じじゃないですか?
井上:違うよ!「郷愁」のルビがノスタルジーじゃないから。
礒本:本当?
井上:意味が一緒ですよってことです。
礒本:えー、「郷愁」と書いてノスタルジーと呼ぶようです!
井上・鈴木:あはは(笑)。
礒本:こういう構文じゃないの?
鈴木:構文に憧れてるの(笑)?
礒本:ノスタルジックな気持ちになりやすい夏の夜。今日は皆さんが思うノスタルジーを感じる音楽をセレクトしてください。
井上:私たちの楽曲は「ノスタルジックですね」と言ってもらうことが多いような気はするから、作曲している迅君がノスタルジーなやつと思われてる気がする。
鈴木:ノスタルジーなやつ?
礒本:懐古主義。
鈴木:でも、俺が思うに、ノスタルジーって言ったこととか経験の話じゃなくて、やけにその情景を覚えているとかだと思うんですよ。僕が(曲を)書く時に情景とかを(描くことが)多いから、「郷愁」と書いてノスタルジーと繋がって、そういう印象を持たれるんじゃないかな。
井上:「郷愁」と書いてノスタルジーは結構大事な感覚で、私たちの中にないと、悲しいものじゃない?絶対ないと悲しいと思う。ノスタルジーが...いや、「郷愁」と書いてノスタルジーが...。
礒本:さっきから2人とも乗ってくれてはいるんだけど、もうちょっとかましてくれないと。あんまり頻繁に消費されるとさ。
鈴木:あはは(笑)
井上:どんな極悪人でも「郷愁」と書いてノスタルジーは絶対持ってるから。私たちが共通して持っている認識の一つなんじゃないかなと思う。
鈴木:礒本くん、どうですか?
礒本:「郷愁」と書いてノスタルジーにちょっと囚われすぎまして(笑)。さっきの歌詞の話じゃないけど、自分に結びついてるだけの情景ではない気がしていて、日本人共通(の情景)とかね。海外と比べても、日本はそういうのが多い気がする。だって俳句とか短歌とかを聞いても、なんとなくその良さが分かるというか。時代を超えるものでもあるなと。
井上:では"ノスタルジーを感じる音楽"で選曲した音楽を紹介していきます。迅君から。
鈴木:さっきも言いましたけど、やけにその時のことを覚えてるというのが自分の中ではノスタルジーなんですよね。楽曲のクオリティとか関係なく、その曲を聴くたびに本当にそこに戻れる感覚みたいなのがありまして。ノスタルジーを感じるから聴くことも結構あって。
礒本:あるね。
鈴木:僕は高校2年生ぐらいで初めて『FUJI ROCK FESTIVAL』に行きまして、その時に色々予習してて、『rockin'on』っていう雑誌がありまして、こいつらは聴いておかないとやばいみたいな新人バンドが掲載されてたんですけど、その時にHowlerが紹介されていて。僕、当時The Strokesが好きだったんですけど、The Strokesが好きなやつはこいつらを追えと書いてあって、『FUJI ROCK FESTIVAL』に来るから、じゃあHowlerを観ようと思ったんですよ。その予習した時の感じも覚えてるし、ステージがRED MARQUEEでしたけど、その空気感とか観客の日焼け止めの匂いとか(覚えてます)。隣に腹痛持ちの友達がいて、始まるまでずっと「お腹痛い」とか言ってたことも全部覚えてる。
井上:『FUJI ROCK FESTIVAL』はトイレに行くのめっちゃ大変だもんね。
鈴木:演奏が始まった時の感じも全部覚えていて、その時の一曲目を今から流すので、一旦聴いてもらって、僕と一緒にワープしていただければなと思います。Howlerで「Wailing (Making Out)」。
鈴木:お送りしたのはHowlerで「Wailing (Making Out)」でした。普通にワープしました。
礒本:腹痛持ちの友達が見えましたね。
鈴木:見えた?大川くん。ライブにも来てくれたけど。
井上:あ、大川くんか。というか、この曲、めちゃめちゃ聴いたことある。
礒本:知ってるフレーズありましたね。
鈴木:これは、「girl's bicycle」という曲の間奏の部分で引用してます。
井上:全く同じすぎない?
鈴木:全く同じ間奏。
井上:大丈夫ですか、これ?
鈴木:ファンはもう驚愕の事実だと思うんだけど。
礒本:多分ドラムとかは全く一緒だね。当時の楽器のリファレンスにも普通に入ってたね。
鈴木:それぐらい俺にとっては思い入れが強くて、当時から自分も(リスナーに)ノスタルジーに感じてもらいたい気持ちがあって。俺の中でノスタルジーといえばHowlerだから、これを引用しようと。というわけで。
礒本:作曲者自らが言うとなんかもういいよね(笑)。
鈴木:ぜひ聴き比べてみてください。では続いてドラムの礒本くん。
礒本:僕はそんなにタイムスリップはせずいこうと思ってて、バンド始めたてぐらい。キイチビール&ザ・ホーリーティッツが当時すごく憧れで。
井上:かっこよかったよね〜。漫画から出てきたみたいだったもんね。
礒本:バンドとしてもすごく憧れるし、演奏陣、一人一人を見てもやっぱりすごい上手な人がたくさんいて。
鈴木:個性的だし。
井上:なのに、超ポップ。
礒本:だから、こんな風になりたいなとか、こういう曲をバンドでできるとすごく幸せなんだろうなと思ったりする時期もあったぐらい。意外と共通の知り合いも多くて、サークル時代の友達とカラオケで歌う時もあった。ちょっと大人になった時期の思い出が結構詰まったバンドで。
井上:何回か対バンもしてたしね。
礒本:そうそう。キイチさんたちと同じステージに立ってる!って当時の自分は思った。今回は「透明電車が走る」という楽曲を紹介しようと思っていて、"電車"というワードが出てきて、ファンの間でも、キイチさんって岩手県出身だから、東日本大震災の時の大船渡線とか、あと下北沢でよくライブをやってたから、 井の頭線の高架下(をモチーフにしている)とか。そういう説が飛び交っているんだけど、大人になって都会に出てきてから、ふと気づいたら、どこか故郷にちょっと似てる場所で暮らしてたり、生きてたりして。そういうのって、自分にも重なる部分があるなと思ったんだよね。時代だけじゃなく、場所も選ばないのが、ノスタルジーという言葉の良さなのかなと思ったので、選曲してきました。それでは聞いてください。キイチビール&ザ・ホーリーティッツで「透明電車が走る」。
鈴木:いやー、これもワープだね。短いワープしたね。
礒本:郷愁の気持ちと新しい場所でも前向きな気持ちでというか、そういうのがないまぜになったいい曲だなと思います。
鈴木:前向きだけど、結構鬱屈としてる。
礒本:ちょっとね!後ろ向きな曲でもあるかも。じゃあ次はかっちゃんお願いします。
井上:はい!
礒本:これはお家芸が見れるかもしれない。
井上:今、私の中で2個選択肢があって。1個は...。待って、お家芸始めようとしてる私?
鈴木:いや、これやろうとしてんじゃんって思ったけど。
井上:いやいや、普通に!
鈴木:毎回、"普通に"ってなんだよ(笑)。
井上:1個目は幼稚園・小学生時代の話で、お母さんがよく台所流していたNorah Jones。すごく耳に残ってて、一番有名な「Don't Know Why」だけど、みんな知ってるやん?だから薄いと思って、強烈なノスタルジー行こうと思って。
鈴木・礒本:やめて〜?やめて〜?
井上:やめて〜。
鈴木:普通に?普通に?
井上:普通に!
鈴木・礒本:あはは(笑)。
井上:高校時代の強烈な思い出の方に行こうと思って。銀杏BOYZ「ぽあだむ」。聴いてください。
井上:この曲は高校3年の時に出たんですけど、高校1、2年生ぐらいの時に私は女子高だったけど、男子高とか、共学のみんなとライブハウスに集まって、コピーバンドとかしてて、みんな銀杏BOYZが好きだったのよ。特に男子高の子たちって銀杏BOYZに憧れがあるのか、全力でやるんですよ。
鈴木:なんか代弁者みたいな感じ。
礒本:ある意味、その格好悪さが格好良い。
井上:そうそう!いろんな曲やって、高校3年でみんながバンドをあんまりやらなくなってきた中、私だけやってたんだけど、その頃に「ぽあだむ」がリリースされて、銀杏BOYZの新しい一面というか、電子的な音も入ってるじゃん。キラキラしてて、これはこれでいいなと思ったことを思い出しました。
礒本:平成っぽい。
井上:邦画っぽいよね。当時すごく聴いてて、好きだった。さっき思ったんだけど、Howlerの曲もガシャガシャやってる上に、ファーみたいな音がずっと鳴ってるじゃん。「ぽあだむ」もそういう曲なんだけど、そういうところに私たちはノスタルジーを感じやすいのかなって。
鈴木:My Bloody Valentineもそうだけど、カオスの中にキラキラ光っているみたいな。それがギャップ萌えじゃないけど...。
井上:わかる。映像が流れていく感じ。その感じが今日の曲たちにはありましたね。
礒本:僕はお家芸も無事見れて。
鈴木:大満足(笑)。
礒本:本当にやってくれるのかどうか?という感じでしたけど。
鈴木:毎回"普通に"が気になるんだけど(笑)。"普通に"って何やねんって。
井上:確かに、普通なんてないからな。ということで、最後にLaura day romanceの楽曲からも、このテーマに沿って、曲をおかけしたいなと思いますが...。なんとなく、この曲にしたね。
鈴木:これも情景スタートかな?
井上:木琴?キラキラした、木琴感というか。
鈴木:木琴?木琴を入れた覚えないけど。
礒本:せめて鉄琴じゃない(笑)?
井上:ごめんごめん(笑)。グロッケンの感じにノスタルジーを感じやすいんじゃないかなって思った。なんでキラキラした音になってるの?エフェクターで?
鈴木:12弦も鳴ってるからね。その高音の感じかな。12弦ってノスタルジーですよね。
礒本:あはは(笑)。
井上:ということで、今日は"ノスタルジーを感じる音楽"というテーマでお送りしてきましたが、いかがだったでしょうか。
鈴木:なんかよかったんじゃないですか。トークもコンパクトで。
礒本:3人とも思い出すところ、ベクトルが違って。
鈴木:それいつも言ってない(笑)?
礒本:3人がバラけるの大事だと思うんだ。
井上:考えなくても、多分バラバラになると思うよ
礒本:いや、君は考えなかった結果、お家芸が出てきてるから(笑)。
鈴木:揉めてんじゃねえか(笑)。
礒本:あはは(笑)。(お家芸を)聞けて嬉しいんですよ。
井上:なぜか喜ばれてる。
鈴木:ファンすぎる。
礒本:絶対やらないだろうっていうところで、ちょっとやってくれる。
7月30日(水) オンエア楽曲
Laura day romance「ライター」Howler「Wailing (Making Out)」
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ「透明電車が走る」
銀杏BOYZ「ぽあだむ」
Laura day romance「little dancer | リトルダンサー」
Laura day romance「happyend | 幸せな結末」
RELEASE INFORMATION

Laura day romance「ライター」
2025年7月30日(水)
Format:Digital
Track:
1. ライター
試聴はこちら
LIVE INFORMATION
Laura day romance fanclub member only live a perfect review lforl us

2025年9月13日(土)
東京・渋谷WWW
開場:17:15/開演:18:00
チケット代:スタンディング 5,500円(税込/ドリンク代別)
Laura day romance tour 2025 a perfect review

公演・チケット情報は公式ホームページをご覧ください。
https://lauradayromance.com/
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。ユアネスの黒川侑司、Nolzy、 Laura day romanceが週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC

黒川侑司(YOURNESS Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。最新シングル「眩」を6/20にリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。2024年7月17日には尾崎雄貴(Galileo Galilei / BBHF/ warbear)提供楽曲「夏の桜」をリリースした。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro

Nolzy
サウンドプロダクション・トラックメイキング・ソングライティングを自ら手掛けるシンガー、音楽クリエイター。
R&B、Neo Soul、Hip Hopを基調とした都会的なサウンドと、どこか懐かしい"平成J-POP"の匂いを感じるキャッチーなメロディにシニカルな歌詞を組み合わせた、時代や世代を超える新感覚のミクスチャー・ポップを生み出す。2023年12月リリースの『#それな』を皮切りに『匿名奇謀』、『キスミー』と、3作連続でドラマ・アニメのタイアップを担当。
最新シングル「fit感」を5/21にリリース。7/13に渋谷TOKIO TOKYOでNolzy ONE MAN LIVE 2025 "fit感"を開催。
オフィシャルサイト/ @atsukitaketomo / @atsukitaketomo

Laura day romance
国内外のミュージックラバーにファンを広げる日本のバンド。
鈴木迅が作り出す幅広い音楽性の楽曲と、井上花月の世界観のあるヴォーカル、
タイトさと柔軟さを兼ね備えたリズムを刻む礒本雄太のドラミング、
そしてそれらを表現するためのベストな形でジョインするサポートメンバー達。
2023年初頭には「関ジャム 完全燃 SHOW( テレビ朝日 )」 で川谷絵音氏が選ぶ 2023 年のマイベスト 10 曲の第三位に「sweet vertigo」が選出され、大きく注目を集め始めている。
2025年2月には、前後編を合わせて一つの作品となる3rdフルアルバムの前編にあたる、『合歓る - walls』(読み:ネムル ウォールズ)のリリース。最新シングルはアニメ『アン・シャーリー』エンディング・テーマになっている『heart』。2025年10月よりLaura day romance tour 2025 a perfect reviewを開催。
オフィシャルサイト/ @lauradayromance / @lauradayromance