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2023.03.12
FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介! YAJICO GIRL・てら(band set)・ワンダフルボーイズほか全23作品 -2023.03.11-
カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。
キュレーターの金子厚武とナビゲーターのMISATOによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!
MISATO:3月6日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全23作品の中から、まずはPart 1の8作品をダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます!はじめましてさんがいらっしゃって、Tattletale(タートルテイル)です。
金子:2020年10月に結成された、札幌を拠点としているバンドです。もともとカタカナで「タートルテイル」というバンド名だったのが、今年の1月にアルファベット表記に変わって「Tattletale」となったそうです。熱いバンドですね。
MISATO:熱いですね。
金子:札幌にはハードコアのシーンがあって、激情系ハードコアなこの感じは個人的にはちょっと懐かしい感じもあって、好きですね。
MISATO:原動力が悲しみと怒りというようなバンドにひさしぶりに出会ったなという印象があります。ブルースとかも奴隷解放から生まれたわけだし、怒りや悲しみの先でこのバンドが何を作るのかすごく楽しみだなと感じています。
MISATO:そして、sangdeiさんがひさしぶりに出したんですよ。嬉しい。
金子:MISATOさんは前から"推し"ですもんね。
MISATO:そうです!「辛いときはそこに光が灯っているって気が付けないよな」とこの曲を聴きながら思いました。「喜びも悲しみも噛み締めよう」と歌うこの曲の歌詞や音が入ってくるときは、もう光の方向に進めているときなんじゃないかなと、そんなことを想像していました。
金子:「光の方向に進み始めている」というのは納得というか、もともとsangdeiさんって最初の曲を出したときに、「Wezくんに影響を受けて曲を作り始めた」みたいな話があったと思うんですけど、今回の曲はWezくんのバックDJを務めているnonomiさんがアレンジャーとして参加していて。まさに自分が向かいたかった光の方に進み始めている曲と言えるかもしれないですね。
MISATO:たしかにそうですね。彼にとっては目指しているところに一歩近づけた作品になったわけですからね。
金子:道が見え始めているのかもしれない。
MISATO:いいな〜。さあ1曲選ぶのはYAJICO GIRLでいいですか?
金子:そうしましょう!
MISATO:本当に厚武さんはブレないですね。
金子:遂にアルバムですからね。
MISATO:ファーストフルアルバムのリリース、本当におめでとうございます。
金子:2019年にリリースした『インドア』という作品以降から厳選された楽曲たち、プラス新曲やインタールードを加えた全18曲という。
MISATO:めちゃめちゃ多いですね(笑)。
金子:最近はコンパクトにしようとする流れもあると思うけれど、これまでの集大成をひとつ形にして、それによってここから先の道をまた見つけていこうとする、その一歩となるような、新たな名刺代わりになるような作品だと思います。でも本当にいいんですよ。
MISATO:「もう言葉はいらない、いいから聴いて!」みたいなね。
金子:もともとはいわゆるギターロックというところからスタートしたバンドなんだけど、『インドア』という作品で現代的なR&Bやヒップホップも吸収しながらバンドをリモデルして、さらにはダンスミュージックとかも吸収しながらどんどんアップデートさせて、その先に今回のアルバムがあります。ボーカルの四方くん以外のメンバーも曲を書いてたり、まさにタイトルにもなっている"コレクティブ化"がどんどん進んだ作品にもなっております。
MISATO:ユーモア満載な音遊びのある歌詞も"かわちぃ"ですね。
金子:今回かける曲もタイトルからして「だりぃ」ですからね。
MISATO:とてもいい!楽しんで聴いてほしいですね。
金子:前に「寝たいんだ」という曲もありましたけど、こういう言葉遊びというか、口に出して言いたくなるような言葉が増えていて。「だりぃ」に関してはいかにもダンスミュージック的な、ライブ映えする曲でありつつ、歌詞の中に固有名詞が入っていて、その感じも四方くんらしいですね。
MISATO:"iPhone"とかね。
金子:"ゴールデンカレー"とか。
MISATO:「何個見つけられるかな?」みたいなゲームを勝手にやっていました(笑)。あなたは何個見つけられるでしょうか?それではぜひお聴きください。
MISATO:告知があるそうですが。
金子:このアルバムのCDの初回生産限定盤にアートブックが付くんですけど、そのアートブックの中でメンバーの個人インタビューをやっていまして。
MISATO:そうなんですね!
金子:デジタルで聴いて、「メンバーのことをもっとよく知りたい!」と思ったら、ぜひCDの初回生産限定盤の方もよろしくお願いいたします。
MISATO:やっぱりフィジカルの良さってそういうところですよね。洋楽とかを盤で買うと、楽曲の解説が載っていること多いじゃないですか?あれを読むのが大好きで、自分以外の人とか専門家がどういう風にこの曲を捉えているのかを読むだけで、その曲との距離が一気に変わってくると思います。厚武さんはYAJICO GIRLのことを初期から応援してきて、彼らとも親密な関係値があってという、そんな厚武さんが何を書かれて何をインタビューされたか、ぜひチェックしてみてください。
MISATO:新譜ダイジェストPart 2でした。リリースおめでとうございます!スティールパンが好きなんですよ。ただ優しいだけの音だと個人的な好みとしてはあんまりという感じで。ほどよくビートがあって、低音で聴かせて、ソリッドさがあるとストライクなんですが、それってForever Luckyのニューアルバム『Recollection Of Drum』の「AS A BLANKET」のことですか?
金子:なんですか、一人で急に茶番が始まりましたけど(笑)。
MISATO:あはは。というアルバムがリリースになりましたよ!
金子:いいですよね。TAMTAMのドラムの高橋アフィくんのソロプロジェクトです。まさに今言っていただいたように、ビートメイクとドラムの生演奏が結びつきつつ、さらにそこにスティールパンの演奏が加わっていて。もともと「カセットテープで聴くビートミュージック」みたいなイメージを音像としては考えているということで、柔らかすぎず、かといってバキバキでもない、この塩梅が素晴らしいですよね。
MISATO:そして、DENIMSもリリースとなりました!
金子:今年1月にアルバムを出したばっかりですけど、またしても新曲が届きました。今ちょうどツアー中で残りが3本なんですけど、そんな中で新曲が届いて、今回初めてスカに挑戦ということです。DENIMSはいろんな曲があるから、スカとかもやっていそうなイメージを勝手に持ってたけど、今回が初なんですね。
MISATO:もともと万人に優しい音作りというイメージがあったんですけど、スカになるとより際立ちますね。
金子:ライブで絶対盛り上がれる曲になっていますね。この「春告」というタイトルは文字通り季節の「春を告げる」という意味もあるし、声出しができるようになって、ライブに「春」のような雰囲気が戻ってきたという、その両方の意味が入っているようです。
MISATO:では、Part 2からはどの曲にしましょう?
金子:てら(band set)の曲をオンエアしようかなと思います。これは聴き入っちゃいましたね。
MISATO:そうですよね。
金子:てらさんはもともと弾き語りで活動されていて、今はバンドセットでも曲をリリースしています。この曲は若い頃に亡くした父親への想いを綴った曲ということで、具体的なエピソードも交えながら、リアルな言葉を綴っています。この曲7分40秒ぐらいあって、最初は弾き語りっぽいニュアンスで始まるんだけど、どんどん想いが募っていって、Part 1で激情系ハードコアのバンドを紹介しましたけど、最後の方はむしろこっちの方がハードコアなんじゃないかというくらいの楽曲でした。めちゃめちゃ熱量を感じさせる曲で、引き込まれましたね。
MISATO:どこにもぶつけられない気持ちを、音楽をやっていたから言葉にできて、外に出せたんじゃないのかなと思うので、てらさんに音楽があって良かったなと。それくらいなかなか言葉にすることができない想いを作品にされたんじゃないかなと受け止めています。
金子:長い曲なので最後までは流れないかと思いますけど、じわじわと高まっていく雰囲気は感じられると思うので、聴いていただけたらなと思います。
MISATO:最後の方の高まっていくところをぜひ聴いていただきたいです。
金子:最後とんでもないですからね。
MISATO:想像以上の感じですよね。それぐらいの想いがなかったらこの曲は作れないと思いますので、ぜひ聴いてみてください。
MISATO:新譜ダイジェストPart 3でした。リリースおめでとうございます!はじめましてさんがいて、N4TURALKILLERS(ナチュラルキラーズ)です。
金子:こちらは日本だけに留まらず、韓国など海外でも定期公演を行っている関西ストリートシーンを基盤とするバンドです。かなりキャリアもあるんですけど、そこからさらにいろんな音楽性を持っている多才なプレイヤーを集めてコレクティブ化して新たに始動。今回の曲が新体制での第1弾シングルと。
MISATO:本当にさまざまなアーティストさんがFRIENDSHIP.からリリースされるんだということを感じたのと、アフロファンクの怪しげな泡々ソングというとこでしょうか?
金子:もともと1968年にトルコから7インチで発売されたレコードにインスパイアされているということで、それも面白いですよね。
MISATO:他にPart 3だとEwoks(イォーク)を紹介するのは初めてですか?
金子:そうですね。旧譜がFRIENDSHIP.からリリースされているみたいなんですけど、新作を紹介するのは今回が初めてです。2021年に結成されたバンドで、中心人物はSUMMERMANというバンドもやっているMaruokaくんという人。SUMMERMANはもともとKiliKiliVilla(キリキリヴィラ)というレーベルからリリースしていたバンドで、KiliKiliVillaはNOT WONKとかも輩出しているレーベルなので、90年代インディーやオルタナみたいな感じのニュアンスがすごくあって。個人的にはめっちゃツボです。
MISATO:好きそう!レイジーな雰囲気はあるんだけど、とても凝って作られているアレンジだなと。ご本人たちは遊び心を入れたに過ぎないのかもしれないけど、変化球がストレートに聴こえるという、Ewoksらしさの一枚なんじゃないかなと思いました。
MISATO:そんな中、Part 3はワンダフルボーイズがひさしぶりにリリースです。
金子:ひさしぶりですよね。
MISATO:嬉しい!待っていました。
金子:Sunday カミデさんは最近、菅田将暉くんの曲のプロデュースとかもやっていて、多方面で活躍中ですが、ワンダフルボーイズとしてはひさびさの新曲です。コメントによるとこの曲はもともと2020年5月に制作した楽曲だそうで、要はコロナ禍が始まったタイミングですけど、「これから起こる全てに対して、前向きにやっていこうという決意のもとに作詞した曲」とのことです。そこからなかなかリリースには至らなかったけど、3年近くが経って状況が少しずつ変わってきて、「今なら出せるんじゃないか」というのでリリースを決めたという背景があるみたいです。
MISATO:2020年の5月に作られたということは1回目の緊急事態宣言のタイミングだと思うので、こんなポジティブマインドで過ごせていた人がいたんだなという。一般人の私からすると、今聴くとすごくフィットする1曲になっているなと思うので、ぜひ聴いてみてください。
FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。
放送時間:毎週土曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
MISATO
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10
Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin
FRIENDSHIP.
キュレーターの金子厚武とナビゲーターのMISATOによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!
New Release Digest Part 1
MISATO:3月6日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全23作品の中から、まずはPart 1の8作品をダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます!はじめましてさんがいらっしゃって、Tattletale(タートルテイル)です。
金子:2020年10月に結成された、札幌を拠点としているバンドです。もともとカタカナで「タートルテイル」というバンド名だったのが、今年の1月にアルファベット表記に変わって「Tattletale」となったそうです。熱いバンドですね。
MISATO:熱いですね。
金子:札幌にはハードコアのシーンがあって、激情系ハードコアなこの感じは個人的にはちょっと懐かしい感じもあって、好きですね。
MISATO:原動力が悲しみと怒りというようなバンドにひさしぶりに出会ったなという印象があります。ブルースとかも奴隷解放から生まれたわけだし、怒りや悲しみの先でこのバンドが何を作るのかすごく楽しみだなと感じています。
MISATO:そして、sangdeiさんがひさしぶりに出したんですよ。嬉しい。
金子:MISATOさんは前から"推し"ですもんね。
MISATO:そうです!「辛いときはそこに光が灯っているって気が付けないよな」とこの曲を聴きながら思いました。「喜びも悲しみも噛み締めよう」と歌うこの曲の歌詞や音が入ってくるときは、もう光の方向に進めているときなんじゃないかなと、そんなことを想像していました。
金子:「光の方向に進み始めている」というのは納得というか、もともとsangdeiさんって最初の曲を出したときに、「Wezくんに影響を受けて曲を作り始めた」みたいな話があったと思うんですけど、今回の曲はWezくんのバックDJを務めているnonomiさんがアレンジャーとして参加していて。まさに自分が向かいたかった光の方に進み始めている曲と言えるかもしれないですね。
MISATO:たしかにそうですね。彼にとっては目指しているところに一歩近づけた作品になったわけですからね。
金子:道が見え始めているのかもしれない。
MISATO:いいな〜。さあ1曲選ぶのはYAJICO GIRLでいいですか?
金子:そうしましょう!
MISATO:本当に厚武さんはブレないですね。
金子:遂にアルバムですからね。
MISATO:ファーストフルアルバムのリリース、本当におめでとうございます。
金子:2019年にリリースした『インドア』という作品以降から厳選された楽曲たち、プラス新曲やインタールードを加えた全18曲という。
MISATO:めちゃめちゃ多いですね(笑)。
金子:最近はコンパクトにしようとする流れもあると思うけれど、これまでの集大成をひとつ形にして、それによってここから先の道をまた見つけていこうとする、その一歩となるような、新たな名刺代わりになるような作品だと思います。でも本当にいいんですよ。
MISATO:「もう言葉はいらない、いいから聴いて!」みたいなね。
金子:もともとはいわゆるギターロックというところからスタートしたバンドなんだけど、『インドア』という作品で現代的なR&Bやヒップホップも吸収しながらバンドをリモデルして、さらにはダンスミュージックとかも吸収しながらどんどんアップデートさせて、その先に今回のアルバムがあります。ボーカルの四方くん以外のメンバーも曲を書いてたり、まさにタイトルにもなっている"コレクティブ化"がどんどん進んだ作品にもなっております。
MISATO:ユーモア満載な音遊びのある歌詞も"かわちぃ"ですね。
金子:今回かける曲もタイトルからして「だりぃ」ですからね。
MISATO:とてもいい!楽しんで聴いてほしいですね。
金子:前に「寝たいんだ」という曲もありましたけど、こういう言葉遊びというか、口に出して言いたくなるような言葉が増えていて。「だりぃ」に関してはいかにもダンスミュージック的な、ライブ映えする曲でありつつ、歌詞の中に固有名詞が入っていて、その感じも四方くんらしいですね。
MISATO:"iPhone"とかね。
金子:"ゴールデンカレー"とか。
MISATO:「何個見つけられるかな?」みたいなゲームを勝手にやっていました(笑)。あなたは何個見つけられるでしょうか?それではぜひお聴きください。
MISATO:告知があるそうですが。
金子:このアルバムのCDの初回生産限定盤にアートブックが付くんですけど、そのアートブックの中でメンバーの個人インタビューをやっていまして。
MISATO:そうなんですね!
金子:デジタルで聴いて、「メンバーのことをもっとよく知りたい!」と思ったら、ぜひCDの初回生産限定盤の方もよろしくお願いいたします。
MISATO:やっぱりフィジカルの良さってそういうところですよね。洋楽とかを盤で買うと、楽曲の解説が載っていること多いじゃないですか?あれを読むのが大好きで、自分以外の人とか専門家がどういう風にこの曲を捉えているのかを読むだけで、その曲との距離が一気に変わってくると思います。厚武さんはYAJICO GIRLのことを初期から応援してきて、彼らとも親密な関係値があってという、そんな厚武さんが何を書かれて何をインタビューされたか、ぜひチェックしてみてください。
YAJICO GIRLのインタビューが前編と後編に分かれて公開されております!あわせてぜひチェックしてください!
New Release Digest Part 2
MISATO:新譜ダイジェストPart 2でした。リリースおめでとうございます!スティールパンが好きなんですよ。ただ優しいだけの音だと個人的な好みとしてはあんまりという感じで。ほどよくビートがあって、低音で聴かせて、ソリッドさがあるとストライクなんですが、それってForever Luckyのニューアルバム『Recollection Of Drum』の「AS A BLANKET」のことですか?
金子:なんですか、一人で急に茶番が始まりましたけど(笑)。
MISATO:あはは。というアルバムがリリースになりましたよ!
金子:いいですよね。TAMTAMのドラムの高橋アフィくんのソロプロジェクトです。まさに今言っていただいたように、ビートメイクとドラムの生演奏が結びつきつつ、さらにそこにスティールパンの演奏が加わっていて。もともと「カセットテープで聴くビートミュージック」みたいなイメージを音像としては考えているということで、柔らかすぎず、かといってバキバキでもない、この塩梅が素晴らしいですよね。
MISATO:そして、DENIMSもリリースとなりました!
金子:今年1月にアルバムを出したばっかりですけど、またしても新曲が届きました。今ちょうどツアー中で残りが3本なんですけど、そんな中で新曲が届いて、今回初めてスカに挑戦ということです。DENIMSはいろんな曲があるから、スカとかもやっていそうなイメージを勝手に持ってたけど、今回が初なんですね。
MISATO:もともと万人に優しい音作りというイメージがあったんですけど、スカになるとより際立ちますね。
金子:ライブで絶対盛り上がれる曲になっていますね。この「春告」というタイトルは文字通り季節の「春を告げる」という意味もあるし、声出しができるようになって、ライブに「春」のような雰囲気が戻ってきたという、その両方の意味が入っているようです。
MISATO:では、Part 2からはどの曲にしましょう?
金子:てら(band set)の曲をオンエアしようかなと思います。これは聴き入っちゃいましたね。
MISATO:そうですよね。
金子:てらさんはもともと弾き語りで活動されていて、今はバンドセットでも曲をリリースしています。この曲は若い頃に亡くした父親への想いを綴った曲ということで、具体的なエピソードも交えながら、リアルな言葉を綴っています。この曲7分40秒ぐらいあって、最初は弾き語りっぽいニュアンスで始まるんだけど、どんどん想いが募っていって、Part 1で激情系ハードコアのバンドを紹介しましたけど、最後の方はむしろこっちの方がハードコアなんじゃないかというくらいの楽曲でした。めちゃめちゃ熱量を感じさせる曲で、引き込まれましたね。
MISATO:どこにもぶつけられない気持ちを、音楽をやっていたから言葉にできて、外に出せたんじゃないのかなと思うので、てらさんに音楽があって良かったなと。それくらいなかなか言葉にすることができない想いを作品にされたんじゃないかなと受け止めています。
金子:長い曲なので最後までは流れないかと思いますけど、じわじわと高まっていく雰囲気は感じられると思うので、聴いていただけたらなと思います。
MISATO:最後の方の高まっていくところをぜひ聴いていただきたいです。
金子:最後とんでもないですからね。
MISATO:想像以上の感じですよね。それぐらいの想いがなかったらこの曲は作れないと思いますので、ぜひ聴いてみてください。
New Release Digest Part 3
MISATO:新譜ダイジェストPart 3でした。リリースおめでとうございます!はじめましてさんがいて、N4TURALKILLERS(ナチュラルキラーズ)です。
金子:こちらは日本だけに留まらず、韓国など海外でも定期公演を行っている関西ストリートシーンを基盤とするバンドです。かなりキャリアもあるんですけど、そこからさらにいろんな音楽性を持っている多才なプレイヤーを集めてコレクティブ化して新たに始動。今回の曲が新体制での第1弾シングルと。
MISATO:本当にさまざまなアーティストさんがFRIENDSHIP.からリリースされるんだということを感じたのと、アフロファンクの怪しげな泡々ソングというとこでしょうか?
金子:もともと1968年にトルコから7インチで発売されたレコードにインスパイアされているということで、それも面白いですよね。
MISATO:他にPart 3だとEwoks(イォーク)を紹介するのは初めてですか?
金子:そうですね。旧譜がFRIENDSHIP.からリリースされているみたいなんですけど、新作を紹介するのは今回が初めてです。2021年に結成されたバンドで、中心人物はSUMMERMANというバンドもやっているMaruokaくんという人。SUMMERMANはもともとKiliKiliVilla(キリキリヴィラ)というレーベルからリリースしていたバンドで、KiliKiliVillaはNOT WONKとかも輩出しているレーベルなので、90年代インディーやオルタナみたいな感じのニュアンスがすごくあって。個人的にはめっちゃツボです。
MISATO:好きそう!レイジーな雰囲気はあるんだけど、とても凝って作られているアレンジだなと。ご本人たちは遊び心を入れたに過ぎないのかもしれないけど、変化球がストレートに聴こえるという、Ewoksらしさの一枚なんじゃないかなと思いました。
MISATO:そんな中、Part 3はワンダフルボーイズがひさしぶりにリリースです。
金子:ひさしぶりですよね。
MISATO:嬉しい!待っていました。
金子:Sunday カミデさんは最近、菅田将暉くんの曲のプロデュースとかもやっていて、多方面で活躍中ですが、ワンダフルボーイズとしてはひさびさの新曲です。コメントによるとこの曲はもともと2020年5月に制作した楽曲だそうで、要はコロナ禍が始まったタイミングですけど、「これから起こる全てに対して、前向きにやっていこうという決意のもとに作詞した曲」とのことです。そこからなかなかリリースには至らなかったけど、3年近くが経って状況が少しずつ変わってきて、「今なら出せるんじゃないか」というのでリリースを決めたという背景があるみたいです。
MISATO:2020年の5月に作られたということは1回目の緊急事態宣言のタイミングだと思うので、こんなポジティブマインドで過ごせていた人がいたんだなという。一般人の私からすると、今聴くとすごくフィットする1曲になっているなと思うので、ぜひ聴いてみてください。
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」
FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。
放送時間:毎週土曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
MISATO
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10
Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin
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