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2023.01.26
FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本 大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、松本 大が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
(松本)2023年の最初の松本回ということで、今日2023年になって初めて収録をしています。年末に東京で開催したイベントの模様を先日オンエアしましたが、たくさんのツイートありがとうございました。
ということであの日は楽しかったですね。森山くんのアンビエントミュージックというか、ひたすら環境音とちょっとしたメロディーを織り交ぜながら、開場してお客さんが入ってくる中でずっとやってくれていました。すごく面白い音をたくさん使っていたし、面白い機材とかたくさん使っていて、仲良くなりたいなとすごい思いながら一日過ごしたりとか。ただ森山くんはクールなキャラなので、お互いにとっつきづらいみたいなところがあって(笑)。一方クロ(黒川)は、「僕、クロって呼ばれるのが好きなんですよ」と言っていて(笑)。ひたすら後輩ムーブで、敬ってくれているというか。気持ち良いんですよ(笑)。先輩として、ちゃんと扱ってくれるというか。「僕以上に大さんのこと好きない人いないっすよ」みたいなことを、どの後輩も言ってくれるんですけど、改めてそういう後輩がたくさんいることはありがたいなと。
そして「"心身二元論"やりたい」とクロが言って2人でやったんですけど、やっぱプロ意識高いんですよ。Twitterとかでは「自分は歌うまいので」みたいな感じで、虚勢を張っていくというか、強気で出ていくんだけど、やっぱ反省もすごいストイックなんですよね。「ここはもうちょっとこうできたな」とか終わった後すぐに言っていたので、シンガーとしてやっていけるだろうなと思いましたね。僕は変わらないですね(笑)。たぶん変わらなかったと思います。ありがとうございました。
ここからは@リビングルーム。毎回Room "H"の住人がそれぞれのカラーで今聴いてもらいたい音楽を自由にセレクトしていきます。今週は、「10年前の2013年に聴いていた曲」を紹介します。2013年はまだアマチュアのアーティストだった、アーティストと言えるほどのものではなかったですね。バイトやりながら一生懸命下北沢でどうにかできないかとか。それでその2013年の年末に僕はロッキンオンジャパンが主催している「RO69JACK」というのと、今所属しているヒップランドミュージックも関わりのあるMASH A&Rと言われる事務所の「MASH FIGHT!」という2つのグランプリを頂きましてこの音楽業界にやってきたっていう感じなんですけど、2013年はギリギリまだそのグランプリ取る前だからね。それは2013年末の話だから。2013年は付き合っていた彼女に振られたりとか、いろいろあったと思いますね。その頃の自分が何を聴いていたのか、どんな音楽が好きだったのかというのを少しずつ話していけたらいいなと思います。
ドラムの澤村さんはベースの中原健仁の大学の先輩で、割と面倒見てくれていたというか。ちょくちょくライブに遊びに来てくれてたり、あと初めてCOUNTDOWN JAPANに出るという2013年末は、袖でずっと見てくれていて。ちょっとだけ関わりがあって、自分がファンだったというのもあったし、ドラムすごく上手かったからね。大好きなバンドでした。
続いては宅録コーナー。@レコーディングルーム。Room "H"の住人が弾き語りや宅録で何か1曲収録してきて、皆さんに聴いていただこうという時間です。今日、松本大がピックアップしたのはGalileo Galileiの「サークルゲーム」という曲です。
今日は「2013年にリリースされた楽曲縛り」みたいな感じでやっているので、その中では比較的自分が歌いやすいかなと思うものをピックアップしたという感じです。あと最近マンドリンを購入しまして、マンドリンを使ってみたいなと思って、「サークルゲーム」だったらもしかしたら似合うかもなと思いながらなんですけど。いかんせんアレンジする時間みたいなものがほとんどなくて、もう録りながら進めていく感じだったので、自分的には若干今回は心残りが結構あるんですけど、楽しんでもらえたら幸いです。
やっつけみたいな感じになっちゃったかな?ということで@レコーディングルーム、次回もどうぞお楽しみ。
ここからはRoom "H"の住人がそれぞれのディープな偏愛ソングを紹介する、@ベッドルームのコーナーです。今日このコーナーで皆さんに聴いていただきたいのは、赤い公園の「交信」という曲です。
この曲も2013年にリリースされた曲なんですけど、赤い公園ってギターの米咲はいなくなっちゃったけど、米咲以外が同い年だったんですよ。「同い年でこんなバンド出てきたんだ」ってすごく思いました。タワレコでもやっぱプッシュされていたし。今ってタワーレコードに行く文化ってほとんどないかもしれないですけど。「同い年でこんなバンドいるんだ」というびっくりさと悔しさみたいなものもあったりして、この時期すごく聴いてました。あと曲として面白いというのもあったし。
米咲はこの前後でたしかSMAPに「Joy!!」という楽曲提供していて、「ひたすらすごいアーティストが歳近いところにいるわ」って思ってました。ライブとかはその当時見に行ったことないけど、でも最終的には同い年だから、アーティストとして2014年に活動し始めて、ライブしていたらどこかで会うわけですよ。フェスとかにも、ありがたいことに呼んでいただいてみたいなところから始まって、「同い年なの?」みたいな感じで話しましたね。いまだにちょくちょく連絡取ったりしますよ。ベースのひかりさんとか。菜穂も子供生まれたとか言うし、今後も関わりがあるといいね。米咲の寂しさを一緒に埋めていけたらいいよねとか勝手に思っていたりするんすけど。
「交信」という曲はピアノからスタートして、メロディーが秀逸なんですね。めっちゃ綺麗なんですよね。そうなんですけど、少し毒を盛られている感覚というのがあって、赤い公園はすごいバンドだったなと本当に思いますね。新曲を出すのがすごく楽しみだったアーティストなんですよ。やっぱ全幅の信頼を置き始めると、新しい曲を信頼し始めちゃって。
僕のファンに僕が新しく作る曲は「絶対一回は聴くぜ」くらいの興味持ってくれてるんじゃないかなと思ってるんだけど、何か新しいワクワクがあるというか。俺にとっての米咲はそんな感じだった。新しい曲を次にどんなものを出してくるのか、それで毎回ワクワクさせてくれるようなアーティストだったというのもそういう作曲、自分の表現したいことがこの時点でちゃんと軸がしっかりあると言う感じですかね。というところも含めて僕は赤い公園が本当に大好きでしたね。今でも聴いたりするしね。だから今日はお裾分けです。
こうなるとやっぱアルバムも聴きたくなってくるね。赤い公園が出したやつも全部聴きたくなりますね。しんみりしますね。10年前ね。10年前か...。10年も経ったのか。それは30歳になるか。2011年に上京してきたから、12年ぐらい経っているってこと?本当に?ヤバ!東京12年生。でも未だに12年経っても新宿駅で迷子になるな。わりと東京なんだけどな。ずっと23区の中にいるんだけどな。杉並区なり渋谷区なりにいるんですけどね。なかなかうまくいきませんね(笑)。
ここからは「ザ・スタンダード・ナンバー」の時間です。時代の移り変わりとともに音楽を聴いていくスタイルも大きく変わりました。音楽の聴き方がどれほど変わっても今も聴き続けられる名曲には人の心を揺さぶる力があると我々は信じております。この時間は発表から時間が経った今も世界中の人々から愛され続け、歌い継がれ、引き継がれてきた名曲の魅力に迫ります、「ザ・スタンダード・ナンバー」。
2023年初回となる今日選んだのは、チャーリー・チャップリンの残した「スマイル」という曲です。この曲は1936年に公開されたチャーリー・チャップリンの映画『モダン・タイムス』で使用されたインストのテーマ曲で、チャップリン自身が作曲した曲です。1954年にジョン・ターナーとジェフリー・パーソンズが歌手とタイトルを加えて、今の「スマイル」が生まれ、数多くのアーティストにカバーされ、スタンダードとなりました。オリジナルのインストのテーマ曲は映画の中で3回流れるんですが、ラストシーンでチャップリンが"スマイル(笑って)!"というジェスチャーをすることから、「スマイル」というタイトルが付いたそうです。
映画の内容は不況で生活が苦しいけれど、愛する人と共に生きることこそが幸せなんだという労働者たちの慎ましやかな夢を描いた作品。この中で家庭の幸せとか愛や夢、希望を描いたシーンで流れるのがオリジナルのテーマ曲でした。さあ一体どんな歌詞が付けられたのでしょうか?ということで読みます。
結局さ、俺もLAMP IN TERRENをやっている時に言いたいことって大体こういうことだったんだよ。自分の生活とか置いといて、とにかく誰かの背中を押したいと思いながら生きていたんだけど、やっぱここまでストレートに言わんとダメよね。俺はもう恥ずかしくてこんな言葉の使い方はできなかったけど。
あとちょっとひねくれ人間だから、「そうだったらいいよね」という感じの見方をしちゃうんだけどけど、やっぱメロディーがスーパーグッドメロディーでこの言葉が歌詞になっていたら、それはやっぱ名曲ですよ。名曲たる強さっていうか。やっぱ一見恥ずかしいような言葉が、これ意外ないというメロディーと、これ意外ないアレンジに乗っかっていると、もうそれは名曲なんですよ。
この曲はちょっと宇宙っぽいんだよね。月とかで聴きたくなるのよ。宇宙船に乗りながら聴きたくなるんだよ。なんでだろう。ディズニーの『ウォーリー』みたいな印象があるからかな?すげー好きなんですよね。やっぱ目を閉じて、もしくは部屋を真っ暗にしてプラネタリウムを投影しながら聴くのがいい。宇宙を想像しながら聴いてみてください。それでは聴いていただきましょう。今日はナット・キング・コールさんのあたたかい歌声で聴きましょう。
宇宙想像できた?俺の言っていることわかる?わかってほしい。これはいいのよね。
いつかこういう感じの曲をわざとこういう加工にして、「宇宙を想像しながら聴いてください」みたいな感じで流したいですね。逆に古すぎる音というのがいいのかもね。今自分たちは未来に生きているから、すごい未来にいるということを意識させてくれるのかもしれない。
この曲が多くの人を惹きつける魅力はどういうところだと思いますか?やっぱりさっきも話したけど、歌詞のシンプルさ。もしかしたら綺麗ごとに見えるようなことが書いてあるけれども、シンプルかつメロディーが凄まじくて、人の心に寄り添うサウンドであるということ。それでメロディがスッと入ってくること。あとは誰が歌うかというところもあるかもしれないね。もちろんインストでもすごくよかった曲だけども、作曲者自身の意志がこの曲にはすごく反映されているんだと思います。中身をほどいていけば、きっとこの曲も複雑な響きをしているんだろうけど、それでも「スマイル」と言われると、より強調されて"スマイル"できるというか。そういうところにあるんじゃないかなと思いますね。見習いたいですね。
ねごと「nameless」
Nothing's Carved In Stone「Assassin」
バイザラウンド「ラブソング」
Galileo Galilei「サークルゲーム」弾き語りカバー
赤い公園「交信」
Nat King Cole「Smile」
BUMP OF CHICKEN「スノースマイル」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
松本大
長崎県出身。2021年までLAMP IN TERRENのフロントマンとしてバンド活動し、現在次の活動に向けて準備中。
@pgt79/ @n.trueve
森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した3人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2022年3月16日に「三月」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @odol_jpn/ @KokiMoriyama
今週のMCは、松本 大が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
(松本)2023年の最初の松本回ということで、今日2023年になって初めて収録をしています。年末に東京で開催したイベントの模様を先日オンエアしましたが、たくさんのツイートありがとうございました。
ということであの日は楽しかったですね。森山くんのアンビエントミュージックというか、ひたすら環境音とちょっとしたメロディーを織り交ぜながら、開場してお客さんが入ってくる中でずっとやってくれていました。すごく面白い音をたくさん使っていたし、面白い機材とかたくさん使っていて、仲良くなりたいなとすごい思いながら一日過ごしたりとか。ただ森山くんはクールなキャラなので、お互いにとっつきづらいみたいなところがあって(笑)。一方クロ(黒川)は、「僕、クロって呼ばれるのが好きなんですよ」と言っていて(笑)。ひたすら後輩ムーブで、敬ってくれているというか。気持ち良いんですよ(笑)。先輩として、ちゃんと扱ってくれるというか。「僕以上に大さんのこと好きない人いないっすよ」みたいなことを、どの後輩も言ってくれるんですけど、改めてそういう後輩がたくさんいることはありがたいなと。
そして「"心身二元論"やりたい」とクロが言って2人でやったんですけど、やっぱプロ意識高いんですよ。Twitterとかでは「自分は歌うまいので」みたいな感じで、虚勢を張っていくというか、強気で出ていくんだけど、やっぱ反省もすごいストイックなんですよね。「ここはもうちょっとこうできたな」とか終わった後すぐに言っていたので、シンガーとしてやっていけるだろうなと思いましたね。僕は変わらないですね(笑)。たぶん変わらなかったと思います。ありがとうございました。
イベントの模様は前回の記事で取り上げておりますので、あわせてチェックしてみてください!
2013年に聴いていた曲を紹介!@リビングルーム
ここからは@リビングルーム。毎回Room "H"の住人がそれぞれのカラーで今聴いてもらいたい音楽を自由にセレクトしていきます。今週は、「10年前の2013年に聴いていた曲」を紹介します。2013年はまだアマチュアのアーティストだった、アーティストと言えるほどのものではなかったですね。バイトやりながら一生懸命下北沢でどうにかできないかとか。それでその2013年の年末に僕はロッキンオンジャパンが主催している「RO69JACK」というのと、今所属しているヒップランドミュージックも関わりのあるMASH A&Rと言われる事務所の「MASH FIGHT!」という2つのグランプリを頂きましてこの音楽業界にやってきたっていう感じなんですけど、2013年はギリギリまだそのグランプリ取る前だからね。それは2013年末の話だから。2013年は付き合っていた彼女に振られたりとか、いろいろあったと思いますね。その頃の自分が何を聴いていたのか、どんな音楽が好きだったのかというのを少しずつ話していけたらいいなと思います。
1曲目:ねごと「nameless」
1曲目はもう解散してらっしゃいますけども、ねごとというバンドの曲です。ガールズバンドで4人組ですね。すごい声の癒し具合というか、僕はこの時期のねごとが大好きでめちゃくちゃ聴いてたんですよね。『5』というアルバムだったかな?その中に収録されてる曲なんですけど、ねごとはすごく影響を受けた気がします。楽曲の構築の仕方だったり、面白さの盛り込み方だったり、バンドのアンサンブルに対する声の使い方だったり。彼女たちが意識していたかどうかはわかんないですけど、自分たちで曲作って頑張っていらっしゃったんですよね。そういうところにも感銘を受けました。ドラムの澤村さんはベースの中原健仁の大学の先輩で、割と面倒見てくれていたというか。ちょくちょくライブに遊びに来てくれてたり、あと初めてCOUNTDOWN JAPANに出るという2013年末は、袖でずっと見てくれていて。ちょっとだけ関わりがあって、自分がファンだったというのもあったし、ドラムすごく上手かったからね。大好きなバンドでした。
オンエアでは、2曲目にNothing's Carved In Stone「Assassin」、3曲目にバイザラウンド「ラブソング」を紹介!ぜひradikoタイムフリーでお聴きください!
Galileo Galilei「サークルゲーム」弾き語りカバー@レコーディングルーム
続いては宅録コーナー。@レコーディングルーム。Room "H"の住人が弾き語りや宅録で何か1曲収録してきて、皆さんに聴いていただこうという時間です。今日、松本大がピックアップしたのはGalileo Galileiの「サークルゲーム」という曲です。
今日は「2013年にリリースされた楽曲縛り」みたいな感じでやっているので、その中では比較的自分が歌いやすいかなと思うものをピックアップしたという感じです。あと最近マンドリンを購入しまして、マンドリンを使ってみたいなと思って、「サークルゲーム」だったらもしかしたら似合うかもなと思いながらなんですけど。いかんせんアレンジする時間みたいなものがほとんどなくて、もう録りながら進めていく感じだったので、自分的には若干今回は心残りが結構あるんですけど、楽しんでもらえたら幸いです。
やっつけみたいな感じになっちゃったかな?ということで@レコーディングルーム、次回もどうぞお楽しみ。
赤い公園「交信」@ベッドルーム
ここからはRoom "H"の住人がそれぞれのディープな偏愛ソングを紹介する、@ベッドルームのコーナーです。今日このコーナーで皆さんに聴いていただきたいのは、赤い公園の「交信」という曲です。
この曲も2013年にリリースされた曲なんですけど、赤い公園ってギターの米咲はいなくなっちゃったけど、米咲以外が同い年だったんですよ。「同い年でこんなバンド出てきたんだ」ってすごく思いました。タワレコでもやっぱプッシュされていたし。今ってタワーレコードに行く文化ってほとんどないかもしれないですけど。「同い年でこんなバンドいるんだ」というびっくりさと悔しさみたいなものもあったりして、この時期すごく聴いてました。あと曲として面白いというのもあったし。
米咲はこの前後でたしかSMAPに「Joy!!」という楽曲提供していて、「ひたすらすごいアーティストが歳近いところにいるわ」って思ってました。ライブとかはその当時見に行ったことないけど、でも最終的には同い年だから、アーティストとして2014年に活動し始めて、ライブしていたらどこかで会うわけですよ。フェスとかにも、ありがたいことに呼んでいただいてみたいなところから始まって、「同い年なの?」みたいな感じで話しましたね。いまだにちょくちょく連絡取ったりしますよ。ベースのひかりさんとか。菜穂も子供生まれたとか言うし、今後も関わりがあるといいね。米咲の寂しさを一緒に埋めていけたらいいよねとか勝手に思っていたりするんすけど。
「交信」という曲はピアノからスタートして、メロディーが秀逸なんですね。めっちゃ綺麗なんですよね。そうなんですけど、少し毒を盛られている感覚というのがあって、赤い公園はすごいバンドだったなと本当に思いますね。新曲を出すのがすごく楽しみだったアーティストなんですよ。やっぱ全幅の信頼を置き始めると、新しい曲を信頼し始めちゃって。
僕のファンに僕が新しく作る曲は「絶対一回は聴くぜ」くらいの興味持ってくれてるんじゃないかなと思ってるんだけど、何か新しいワクワクがあるというか。俺にとっての米咲はそんな感じだった。新しい曲を次にどんなものを出してくるのか、それで毎回ワクワクさせてくれるようなアーティストだったというのもそういう作曲、自分の表現したいことがこの時点でちゃんと軸がしっかりあると言う感じですかね。というところも含めて僕は赤い公園が本当に大好きでしたね。今でも聴いたりするしね。だから今日はお裾分けです。
こうなるとやっぱアルバムも聴きたくなってくるね。赤い公園が出したやつも全部聴きたくなりますね。しんみりしますね。10年前ね。10年前か...。10年も経ったのか。それは30歳になるか。2011年に上京してきたから、12年ぐらい経っているってこと?本当に?ヤバ!東京12年生。でも未だに12年経っても新宿駅で迷子になるな。わりと東京なんだけどな。ずっと23区の中にいるんだけどな。杉並区なり渋谷区なりにいるんですけどね。なかなかうまくいきませんね(笑)。
名曲の魅力に迫るコーナー「ザ・スタンダード・ナンバー」
ここからは「ザ・スタンダード・ナンバー」の時間です。時代の移り変わりとともに音楽を聴いていくスタイルも大きく変わりました。音楽の聴き方がどれほど変わっても今も聴き続けられる名曲には人の心を揺さぶる力があると我々は信じております。この時間は発表から時間が経った今も世界中の人々から愛され続け、歌い継がれ、引き継がれてきた名曲の魅力に迫ります、「ザ・スタンダード・ナンバー」。
2023年初回となる今日選んだのは、チャーリー・チャップリンの残した「スマイル」という曲です。この曲は1936年に公開されたチャーリー・チャップリンの映画『モダン・タイムス』で使用されたインストのテーマ曲で、チャップリン自身が作曲した曲です。1954年にジョン・ターナーとジェフリー・パーソンズが歌手とタイトルを加えて、今の「スマイル」が生まれ、数多くのアーティストにカバーされ、スタンダードとなりました。オリジナルのインストのテーマ曲は映画の中で3回流れるんですが、ラストシーンでチャップリンが"スマイル(笑って)!"というジェスチャーをすることから、「スマイル」というタイトルが付いたそうです。
映画の内容は不況で生活が苦しいけれど、愛する人と共に生きることこそが幸せなんだという労働者たちの慎ましやかな夢を描いた作品。この中で家庭の幸せとか愛や夢、希望を描いたシーンで流れるのがオリジナルのテーマ曲でした。さあ一体どんな歌詞が付けられたのでしょうか?ということで読みます。
<著作権の関係で歌詞の掲載は省略しております>
結局さ、俺もLAMP IN TERRENをやっている時に言いたいことって大体こういうことだったんだよ。自分の生活とか置いといて、とにかく誰かの背中を押したいと思いながら生きていたんだけど、やっぱここまでストレートに言わんとダメよね。俺はもう恥ずかしくてこんな言葉の使い方はできなかったけど。
あとちょっとひねくれ人間だから、「そうだったらいいよね」という感じの見方をしちゃうんだけどけど、やっぱメロディーがスーパーグッドメロディーでこの言葉が歌詞になっていたら、それはやっぱ名曲ですよ。名曲たる強さっていうか。やっぱ一見恥ずかしいような言葉が、これ意外ないというメロディーと、これ意外ないアレンジに乗っかっていると、もうそれは名曲なんですよ。
この曲はちょっと宇宙っぽいんだよね。月とかで聴きたくなるのよ。宇宙船に乗りながら聴きたくなるんだよ。なんでだろう。ディズニーの『ウォーリー』みたいな印象があるからかな?すげー好きなんですよね。やっぱ目を閉じて、もしくは部屋を真っ暗にしてプラネタリウムを投影しながら聴くのがいい。宇宙を想像しながら聴いてみてください。それでは聴いていただきましょう。今日はナット・キング・コールさんのあたたかい歌声で聴きましょう。
宇宙想像できた?俺の言っていることわかる?わかってほしい。これはいいのよね。
いつかこういう感じの曲をわざとこういう加工にして、「宇宙を想像しながら聴いてください」みたいな感じで流したいですね。逆に古すぎる音というのがいいのかもね。今自分たちは未来に生きているから、すごい未来にいるということを意識させてくれるのかもしれない。
この曲が多くの人を惹きつける魅力はどういうところだと思いますか?やっぱりさっきも話したけど、歌詞のシンプルさ。もしかしたら綺麗ごとに見えるようなことが書いてあるけれども、シンプルかつメロディーが凄まじくて、人の心に寄り添うサウンドであるということ。それでメロディがスッと入ってくること。あとは誰が歌うかというところもあるかもしれないね。もちろんインストでもすごくよかった曲だけども、作曲者自身の意志がこの曲にはすごく反映されているんだと思います。中身をほどいていけば、きっとこの曲も複雑な響きをしているんだろうけど、それでも「スマイル」と言われると、より強調されて"スマイル"できるというか。そういうところにあるんじゃないかなと思いますね。見習いたいですね。
1月25日(水) オンエア楽曲
サカナクション「ミュージック」ねごと「nameless」
Nothing's Carved In Stone「Assassin」
バイザラウンド「ラブソング」
Galileo Galilei「サークルゲーム」弾き語りカバー
赤い公園「交信」
Nat King Cole「Smile」
BUMP OF CHICKEN「スノースマイル」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年8月24日にシングル「ありえないよ。」を、同年11月30日にはシングル「Blur」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
松本大
長崎県出身。2021年までLAMP IN TERRENのフロントマンとしてバンド活動し、現在次の活動に向けて準備中。
@pgt79/ @n.trueve
森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した3人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2022年3月16日に「三月」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @odol_jpn/ @KokiMoriyama