SENSA

2022.11.27

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!JunIzawa・ayutthaya・VivaOlaとSIRUPのWネームシングルほか全9作品 -2022.11.26-

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!JunIzawa・ayutthaya・VivaOlaとSIRUPのWネームシングルほか全9作品 -2022.11.26-

カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。
キュレーターの金子厚武とサトーカンナによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!

New Release Digest Part 1


カンナ:11月21日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全9作品の中から、まずはPart 1の5作品をダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます!VivaOlaさんがSIRUPさんを迎えた、とても豪華なシングルがリリースされました。

金子:VivaOlaくんは去年アルバムを出して以降、コラボレーションが続いています。彼が所属しているSolgasaのメンバーと一緒にやったり、最近はCrystal Kayさんの曲に参加したりとか、かなり活動の幅を広げている中で、今回はSIRUPさんとのコラボ。SIRUPさんは先日、初の武道館公演もやっていて、そういう人とガッツリ組んでのコラボは熱いですね。去年のアルバムではSIRUPさんが所属しているSoulflexというコレクティブのメンバーでもあるZINさんともコラボしていたので、おそらくはそこからの流れもあって今回のコラボが実現したんだと思うんですけど、「ついに!」という感じもありますね。

カンナ:たしかに。

金子:曲自体は作詞作曲、トラックメイクからミックスまでVivaOlaくんがやっています。前半のVivaOlaくんの歌と後半のSIRUPさんの歌の対比もかっこいいし、尺的には短めなので「もう少し聴きたい!」というところで終わる感じがまたよかったです。



カンナ:そしておひさしぶりとなりました、Orland!よかったですね。

金子:Orland、いいですよね。去年7インチは出してるんですけど、FRIENDSHIP.から配信でリリースするのは約2年半ぶりとなります。改めて紹介すると、名古屋在住の4人編成のバンドで、「3台のシンセサイザーと生ドラム、トークボックスを駆使し、80'sや90'sのブラックミュージックやシンセ・ファンク、邦洋問わずのポップミュージックをブレンドした独自のスタイルを確立」とプロフィールにありまして、まさにですね。

カンナ:YouTubeでライブ映像を見たからだと思うのですが、フェスとか野外のイメージがあります。

金子:絶対に気持ちいいですよね。

カンナ:そうですよね!草っ原で寝転がって聴きたいなと思いながら今回の曲も聴きました。

金子:今回の曲は2010年にデモCD音源として出している曲のセルフリメイクで。2010年だから結成当初くらいだと思うので、だからこそOrland印100%の曲という感じがしました。FRIENDSHIP.だと、Pictured Resortとかとも相性が良さそうだなと。



カンナ:さてPart 1からはなにをお送りしましょうか?

金子JunIzawaの曲を聴いてもらおうかなと思います。

カンナ:EPがリリースされました。

金子:我らがFRIENDSHIP.のキュレーターでもある、LITEのベーシストの井澤さんです。LITEは最近DÉ DÉ MOUSEとのコラボのFake Creatorsでも活動していますけど、その一方でソロでもEPを完成させました。すごい活発に活動されてますよね。

カンナ:そうですね。

金子:作品としては、もちろん井澤さんのベーシストとしての、プレイヤーとしてのかっこよさも感じられるんですけど、シンプルにインストのトラックとしてかっこいい曲が並んでいて、サンプリングとかも多用しているから、世代的にも"エレクトロ"というより"エレクトロニカ"という感じの、少し繊細さもあるトラックが並んでいます。言ってみれば、LITEとFake Creatorsの中間というか、そこのミッシングリンクにもなっているような音楽性に感じました。

カンナ:なるほど。

金子:もう少し言うと、そもそもなぜソロを始めたかという理由についてコメントをされています。それによると、まずもちろんコロナ禍というのがあって、特にLITEはこれまで世界で活動していて、日本を世界の一部として捉えていたから、日本各地をくまなく回るみたいなことそんなにやってきていなかったと。でもこのコロナ禍でパンドとして回るのは大変だから、身軽な状態で自分がベースだけを背負って、全国を一人で回ってみるのが良いんじゃないかとなったそうです。そこに関しては、LITEを海外に導く存在だったUSのレジェンドであるMike Wattを見習って、彼がやっていたように井澤さんもベース背負い、全国を回るということをやったみたいで。すごくいい話だなあと思いました。



Fake Creatorsのインタビューも公開されておりますので、ぜひあわせてチェックしてみてください!




New Release Digest Part 2


カンナ:新譜ダイジェストPart 2でした。リリースおめでとうございます。時期的にもクリスマスソングが入ってきましたね。

金子:「ちょっと早くないかな?」と一瞬思ったけど、街はもうクリスマスムードですね。

カンナ:クリスマス当日となると、1日や2日で終わっちゃうので、そこまでの一か月はむしろ「楽しもう!」みたいな、その空気が大好きです(笑)。

金子:なるほど(笑)。

カンナKeishi Tanakaさんのクリスマスソングはラブソングで、リ・ファンデさんは自分のための音楽という感じでしたね。



金子:どっちもホーンが入っていたりして、クリスマスムードはありつつ、リ・ファンデさんはこの一年ぐらいご自身の生活の中でいろいろ大変なこともあったみたいです。でもクリスマスという日を心の休息日として捉えて、「クリスマスには 毛布の中で ろうそくを灯してよ」みたいな歌詞があったりもして。パーティーで楽しく過ごすクリスマスもいいけど、休息の日としてのクリスマスっていう、その捉え方もいいなと思いました。



カンナ:一年の最後はゆっくりしようよ、みたいな感じがいいですよね。そしてUHHO UHHO UHHOのリリースもありまして、 今回は覆面レスラーの入場曲をテーマにしたとのことです。

金子:相変わらずコンセプトが面白いですよね。でもやっぱりメンバーそれぞれプレイヤーとしてレベルが高くて、楽曲はかっこいいです。特に最近ベースの岩見さんの名前を見る機会が多くて。先月STUTSの新しいアルバムが出ましたが、岩見さんはもともとSTUTSのバンドに参加してます。あと今STUTSのバンドのキーボードをSuchmosのTAIHEIがやってるんですけど、TAIHEIが賽(SAI)という新しいバンドを始めていまして、スリーピースなんですけど、それにも岩見さんが参加していて。さらに言うと、もう一人のメンバーが佐瀬悠輔さんというトランペッターで、その方もソロでFRIENDSHIP.から作品を出していたりして、そのあたりの人脈がいろいろ動いていて。その中でも岩見さんはキーパーソンだなという感じがするので、UHHO UHHO UHHOにも改めて注目が集まってほしいなと思っております。



カンナ:さてPart 2から何をお送りしましょうか?

金子ayutthayaをかけようかと思います。ついにアルバムが完成しました。

カンナ:おめでとうございます!

金子:ayutthayaは結成が2015年で、すでに長く活動しているバンドで。

カンナ:そうですよね。

金子:改めて言うと、いまゲスの極み乙女。のドラマーで最近は女優としても活躍されている、ほな・いこかさんとマイクロコズムという2人組で活動していた、太田美音さんを中心に結成されたバンドです。いまはベースの右田さんと2人なんですけど、過去にはVELTPUNCHとかで弾いている荒川さんというギタリストがいたり、skillkillsのドラマー、ビートさとしさんがいたりとかして。もともとそういう実力派が揃って始めたバンドなので、今回ファーストアルバムではあるんですけど、クオリティは間違いない。こういう90年代オルタナやエモは一部でリバイバル的なことも起こっていたりするので、そういう流れも含め、いまアルバムが出るというのはすごくいいんじゃないかなと思います。

カンナ:紹介文を拝見していて、知り合いが参加していることを知りました。

金子:どなたですか?

カンナ:「ギターにNENGUの馬場庫太郎さんを呼んで制作しています」と書いてあるんですけど、この前Eupholksというバンドのライブにサポートとして出て、そのときのギターが庫太郎さんで、「めちゃくちゃいいギターを弾く人だな」と思っていたので、個人的にそこがすごく熱いです。色気のあるギターというか、そこにも注目してこのアルバムを聴いてみていただけたらなと思います。

金子:今回は現状メンバーが2人だからこそのフットワークの軽さを活かして、"ayutthayaらしさを取っ払う"みたいな意識改革もアルバムには入っているらしくて。ゲストを入れたりというのも、そのひとつの手段だし、これまでずっと太田美音さんが曲を作っていたんだけど、右田さんが作曲した曲も入っていたり。1stアルバムだけど単なるこれまでの集大成じゃなくて、新しい試みが感じられます。アルバムタイトルが『Lighthouse』で"灯台"という意味ですけど、帰ってくる場所でもあり、ここから先を照らす作品でもあるんだろうなという感じがしました。



カンナ:フルアルバムがリリースされておりますので、みなさんぜひアルバム通して聴いてみてください。

金子:ちなみに最新のアーティスト写真のスタイリングをしているのは、FRIENDSHIP.のキュレーターでもある奥富くんらしいです。

カンナ:そうなんですね!

金子:なので、アー写もぜひご覧ください。ソロのリリースがあったLITEの井澤さんも含め、キュレーターのみなさん各所でご活躍されているので、そちらにも注目していただきたいなと思います(笑)。


RADIO INFORMATION

FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」
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FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。

放送時間:毎週土曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)

番組MC
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金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3

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サトーカンナ
ボーカル、コーラス、作詞、ナレーション、執筆など、声と言葉にかかわる幅広い活動を続ける。
バンド(Kurhaus、グッド・ライフ・フェロウズ)ではシンセサイザーやパッドの演奏も担当。
ウェブサイト / @milkcupcakes / @kannasat

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Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin


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