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2022.10.13
【読むラジオ】MC:黒川侑司(ユアネス) 小林私とのオタトークの蔵出しを公開!「Room H」-2022.10.12-
FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本 大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、ユアネスの黒川侑司が担当(番組は事前収録)。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
(黒川)最近のユアネスの近況ですが、オフィシャルファンコミュニティの「ハムスター伝説」を開設しました。そのファンコミュニティに入っている人しか基本的には楽しめないものになっているので詳しくはちょっと喋れないですけども、メンバーそれぞれのコンテンツを発信したり、あとはグループチャットみたいなのがあります。すごく人数の多いLINE会議みたいなやつですね。一対一で会話をしたりというよりかは、全体に向けて発信して、それに反応もらえたりみたいな感じです。これ以上喋りすぎるとファンコミュニティに入っている人たちに申し訳ないので、ここら辺で控えておきます。やっぱり楽しい場になっていて、自分たちもすごく楽しめているんですよ。そういうファンコミュニティ「ハムスター伝説」ができました。
名前の由来はいろんなところでしゃべりすぎているんですけど、僕がiPhoneに「ハムスター伝説」という名前をつけていて、それが結構親しみやすいワードチョイスだねとメンバーに言われて、ファンコミュニティというのは親しみやすさというのが大切なんじゃないのかということで、なぜかそれが選ばれました(笑)。もしこのラジオ聴いてくださっている方の中で「ハムスター伝説」に加入してない方は、ぜひお待ちしております。僕らはいつでも「ハムスター伝説」で待っております。よろしくお願いします!
ここで早速、小林私くんとのオタクトークの蔵出しオンエアをしたいと思います。前回は小林くんが本が好きな子供だったとか、すごく自由に過ごしている美大生時代のお話とか、音楽を始めたきっかけとか、いろいろ過去についてお伺いしたんですけども、今日は僕たちの最大の共通点で、打ち解けるきっかけとなったアニメ・ゲームの話をしたいと思います。まずはオタク二人の激熱アニメトークです。それではお聞きください。
黒川:アニメに本格的にハマるというか、お金を使ったという点で考えたら、『シュタインズ・ゲート』とかのシリーズの一番最初の『CHAOS;HEAD』というアニメ!
小林:いつも言っているやつだね。
黒川:そうそう。ニトロプラスのやつ!一番最初に隠れてアニメをこそこそ見るようになったのがその『CHAOS;HEAD』だった。
小林:我々は隠れてアニメを見るという習慣があってね(笑)。
黒川:あはは。普通に『鋼の錬金術師』とか、それこそよく話している高橋留美子作品の『らんま1/2』『うる星やつら』とかももめちゃくちゃ見ていたんですけど、本格的にアニメの路線に走ったのは『CHAOS;HEAD』がきっかけで、萌え要素の多いアニメを見たというのが、その作品が初めてだったんですよね。夜中の12時ぐらいにキッズステーションという番組でやっていて、最初は女の子がいっぱい出ているから、それこそ思春期のスケベ心じゃないですけど、それで気になって見ていたら、オープニングがめちゃくちゃ良くて!いとうかなこさんの「F.D.D.」という主題歌なんですけど、オープニングにすごくハマって、そこからアニメの内容もすごくハマっていきました。主人公は引きこもりという設定で、なぜか引きこもりでビルの屋上にコンテナハウスを持っているという、厨二心をくすぐられる設定なんですよ。
小林:わかりますね。
黒川:電気が消えているコンテナの中でパソコンでオンラインゲームをずっとやっていて、そのオンラインゲームではその主人公が一番強くて。
小林:あるある(笑)!
黒川:部屋の中にもフィギュアがたくさん飾ってあって、でも可愛い美少女は周りに寄ってくるみたいな。
小林:オタクの夢の部屋みたいなね(笑)。謎の資金源と。
黒川:そう!それでこのアニメの重要なキーは妄想なんですよ。妄想が具現化されたみたいな描写をされるんで、可愛い女の子が身の回りにいたり、剣を持った美少女が街中を歩いていたりするけど、それは実は主人公の妄想で生み出したものだったり...みたいなそういう描写がすごく面白いなと思いました。現実世界と妄想世界の描写が入れ替わったりして。
小林:まさに"カオスヘッド"だね。"頭の中の混沌"という。
黒川:そう(笑)!
小林:ってうまいこと言ったりしてね(笑)。
一同:(笑)。
黒川:『CHAOS;HEAD』にめちゃくちゃハマって、『CHAOS;HEAD』の中に出てくるヒロインが持っているガラケーに付いている携帯ストラップ、"ゲロカエルん"というカエルのストラップを僕も同じやつを買って、ガラケーにつけていた。
小林:ガラケーをデコっていた時代ね(笑)。ありましたね。
黒川:そうそう。そのストラップのカエルは特殊で少し大きくて。
小林:俺もあのヒロインになったかのようにね...。
黒川:そうそうそう(笑)!!
小林:現実にも『CHAOS;HEAD』が起きているみたいな。
黒川:自分がその中の世界のキャラになったような感覚でいれたのはそのアニメが最初だったので、一番影響が出ていますね。
小林:我々の共通でいくと、『げんしけん』ですよね。現代視覚文化研究会という略ですね。僕は割と大人になってから大学生ぐらいの時に、たまたま読み始めた漫画で、「なんて面白い漫画なんだろう」と思いましたね。
黒川:本当にあの作品はすごい!
小林:あの作品でたぶん人生が変わった人って少なくないと思う(笑)。
黒川:僕は人生変わったので。
小林:僕も変わったので(笑)。
黒川:それこそ小林くんの配信で得られる快感みたいなのがその作品から得られるんですよね。現代視覚文化研究会という、同人誌とかアニメとかいろいろあるんですけど、そういうのを研究するという体で仲間内で楽しむみたいな感じですよね。
小林:大学のサークルが舞台でね。
黒川:コミケに出たり、コスプレをしたりとか。
小林:そこの人間関係の描写も生々しいというか。あれで黒川さんは音楽の道へ進んだという。
黒川:僕もそれで音楽が好きになったんじゃなくて、「本当はこんなにアニメとかインターネット好きなのに、友達とか人と話さないのはもったいない!」と思って、それで就職がしたくなくなって...(笑)。
小林:(笑)。
黒川:それで音楽の専門学校にたまたま行くことになりました。
小林:『げんしけん』がなかったらユアネスは誕生していないのか。
黒川:マジでそうですね。作品に出会ってなかったら専門学校行っていないからね。
小林:『げんしけん』は初代と二代目みたいな感じでシリーズがあるのですが、僕は二代目の最後まで読んで、恋人を作る恐ろしさと、恋をするすごさみたいなのを体感して、それで彼女ができたみたいなところありますからね(笑)。勇気をもらって(笑)。
黒川:そのときちょうど僕ら友達になってたな(笑)。しかもちゃんと大学生活の話もあるから、それこそ恋の描写もあったり。
小林:その恋の描写が生々しいですよ(笑)。性的な生々しさではなく、人間関係の生々しさ、オタクが持つ良くない側面をちゃんと良くないように描くという。
黒川:そうそうそうそう!
小林:いわゆるオタク礼賛じゃないけど、オタクが気持ち悪くて、人間関係でちょっと破滅的なことをしてしまって、でもそれでも俺たちはいいんだみたいな手放しの礼賛じゃなくて、ちゃんとその人間関係で破綻してくるんですよね。それが偉いと思うし、美しく描かれているなという。
黒川:そう!すごい!全部話してくれる!
小林:ずっとそれ言っている(笑)。
黒川:僕にない語彙力を持っている人がいるとだいぶ助かりますね。「やばい!」とか「すげぇ!」とかしか言わないから(笑)。
小林:僕が前に自分のラジオやっているときに、崎山蒼志さんをお呼びして『僕のヒーローアカデミア』のお話をしたんですよ。崎山さんがエンディングテーマを担当していたので。そのときに「すごい...」っておっしゃっていただいて(笑)。それだけは言わせてくれれば、任せてくれれば(笑)。
黒川:(笑)。『げんしけん』ぜひみんなも観てください。『ドラゴンクライシス!』と『CHAOS;HEAD』、そして『げんしけん』。今年中に観てください。
黒川:曲名から小林くんのセンスが溢れ出ていますね。僕はこの曲がすごく大好きです。ちなみに蔵出しPart 1はどうだったでしょうか?僕はこのラジオだけじゃなくて、それこそSNSのメッセージとかで「おすすめのアニメ作品ありますか?」って言われたら、さっきも話に上がった『げんしけん』はめちゃくちゃ勧めているんですよね。僕のちょっと語彙力ではその魅力は完全に伝えきれてないなという部分、正直モヤモヤしたところは今までもあったんですよ。でもただ熱量で伝えていくしかないとずっと思っていたんですけども、今回小林くんと話すことによって、より僕の熱というか、この『げんしけん』の良さの解像度がどんどん綺麗になった状態、高まった状態できっと皆さんに伝えられたと思うので、すごくいいオタトークだったと思います。
小林くんの言葉選びって、その作品とちゃんと向き合っているというか、良いところを見つけるのがめちゃくちゃ上手だなと思っています。それは作品に限らず、人間とかの良いところとか、許せる範囲とかも彼は結構広い人間だと思っているんですよね。「この人こういう人間だし、それはそれで面白いからいいか」みたいなタイプの人間だと思っていて、そういう人間性というのはきっとアニメとか作品とかを見る時にすごく関わってくる部分だなと、改めてアニメを解説する小林くんの言葉を聞いて、「やっぱりこの人ってそういう優しい人間なんだな」というのをすごく感じました。なおかつ『げんしけん』の魅力も、僕の言葉足らずの部分をしっかりと埋めてくれて、伝えてくれました。ぜひ皆さんも『げんしけん』の他にもちょっとずつ作品名が出たんですけども、まず僕たちは『げんしけん』をみんなに見てほしいです。本当に人生が変わります。あの作品はすごく良いです。ぜひよろしくお願いします。
続いては宅録コーナー。@レコーディングルーム。Room "H"の住人が弾き語りや宅録で何か1曲収録してきて、皆さんに聴いていただこうという時間です。今日ピックアップしたのは、斉藤和義さんの「歌うたいのバラッド」です。これはよく弾き語りをさせて頂いております。昔から知っています。物心ついたというと昔すぎるんですけど、おそらく父親が結構聴いていたイメージがあるのと、街中とかでも良く流れてくる楽曲だと思うんですよね。なので正直どこで知ったかとかというのは覚えてないんですよ。
あとずっと前から弾き語りをしていたというわけじゃないんですよ。この曲を歌おうと思ったきっかけというか、いい曲だなと改めて認識したきっかけというのがあって、3年前ぐらいですかね。僕には兄妹がいるんですけど、お兄ちゃんと妹がいて三人兄妹の真ん中なんです。妹とはめちゃくちゃ仲良いんですけど、お兄ちゃんとは仲が悪いわけじゃないですけど、僕と真逆の性格の存在なんですよね(笑)。いわゆる僕がオタクトークとかをする中で、お兄ちゃんは飲み会をしてサッカーをして、なんなら海に遊びに行くようなタイプの男なので、なんでここが兄弟なんだというくらいの差があるんですけど(笑)。
そんなお兄ちゃんが突然東京にくることになって、「これから夜飲みに行こうよ」って連絡が来て、めちゃくちゃ珍しくて。僕も断る理由がないから普通に行くんですよね。「でも話すことも特にないしな...」と思いながら、もちろん嫌いじゃないですよ、むしろ好きですよ。その時にカラオケがついているバーに連れて行ってもらって、お兄ちゃんがこの「歌うたいのバラッド」を歌って、それでめっちゃ泣きそうになってしまって。「そっか、家族とカラオケに行くのってこんな感じなんだろうな」って思って、そこからすごく好きな曲になったんですよね。それで「今日から練習して弾き語りが出来るようになろう」と決めたのがそのお兄ちゃんとカラオケバーに行って、お兄ちゃんが「歌うたいのバラッド」を歌っているのを聴いたのがきっかけです。ということで僕はラジオでそのカバーを歌いたいと思います。
原曲通りですね。"ジャンジャン"というギターのストロークで歌うのもまたよくやるんですけども、今回はちょっと方向性を変えてアルペジオで、少ししっとりめな「歌うたいのバラッド」でお送りしました。未練がましいようなというか、ちょっと後ろめたさみたいなのも感じられるような「歌うたいのバラッド」にしていましたが、いかがだったでしょうか?
僕はこういうアレンジの仕方が結構好きなんですよね。ちょっとネガティブ思考の要素を組み込むというカバーの仕方がすごい好きで、よくやったりするんですけども、結構こういう曲調がすごく好きなので、自分でもやってみましたがいかがでしょうか?ということで@レコーディングルーム、次回もどうぞお楽しみに。
ここからはRoom "H"の住人がそれぞれのディープな偏愛ソングを紹介する、@ベッドルームのコーナーです。今日このコーナーで皆さんに聴いていただきたい楽曲は、『おジャ魔女どれみ』の主題歌楽曲です。アーティスト名は、MAHO堂で「おジャ魔女でBAN2」という曲ですね。MAHO堂というのが『おジャ魔女どれみ』というアニメの中で出てくる架空のお店があるんですよ。そこにおジャ魔女たちが所属しているというか、在籍しているみたいな感じなので、アーティスト名が一応MAHO堂となっています。タイトルの「おジャ魔女でBAN2」というアニメソングっぽいタイトルですごくいいなとも思います。『おジャ魔女どれみ』の楽曲と聞くと、「おジャ魔女カーニバル!!」という曲が一番ポピュラーではあると思うんですよ。それこそカラオケの歌われているランキングとか見ても、「おジャ魔女カーニバル!!」って未だに入っていたりするんですよね。履歴とかを見ても、歌ってたりしますし、僕もTikTokとかTwitterとかに弾き語りカバーをあげたりしたこともあるんですよ。それで見たことないけど、曲は知っているという人がめちゃくちゃ多いんですよね。それぐらいすごく有名な楽曲がある作品なんですね。
でも「おジャ魔女カーニバル!!」だけじゃないんですよ。本当にすごくいい曲がたくさんあって、もうオープニングもエンディングもそうなんですけども、オープニングというのはアニメの始まりだから基本的には、引き込まなくてはいけない要素のひとつであると思うので、オープニングは本当にすごいんですよ。それで「おジャ魔女でBAN2」は『おジャ魔女』の第3シリーズで、『も〜っと! おジャ魔女どれみ』という作品名なんですけど、それに使われた楽曲ですね。それこそ最近のインターネットミュージックの方向性にはすごくあいそうな感じで、TikTokでいつ聴こえてきてもおかしくないようなサウンド感・アレンジになっているなと思うんですよね。
1曲しか選べないのであれなんですけども、最近僕が聴いているおジャ魔女の楽曲の中で一番聴いているのが、この「おジャ魔女でBAN2」だったというだけであって、ぶっちゃけ、おジャ魔女はキャラソン(キャラクターが歌ってる曲)もあるんですよね。そのキャラクターが単体で歌っている曲もすごく良くて。ちょっとそれもおすすめしたいんですけど、時間がないのでぜひ皆さんの方でも調べてみてください。最近サブスクがすごく便利というか、作品名を打ったら、その作品に関連する曲が出てくるんですよね。ぜひそれで調べて、自分のお気に入りを見つけていただいて、Twitterとかで僕に教えてください。「あーそれ知っていますよ」とマウントを取りたいなと思います(笑)。よろしくお願いします。
小林私「アニメ漫画研究部の姫は俺のことが好きなんじゃないか (Acoustic Ver.)」
小林私 「えらばれし子供たちの密話 (Cover)」
斉藤和義「歌うたいのバラッド」弾き語りカバー
MAHO堂「おジャ魔女でBAN2」
ユアネス「籠の中に鳥」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
松本大
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2021年12月8日にEP「A Dream Of Dreams」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @lampinterren/ @pgt79 / @lampinterren
森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した3人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2022年3月16日に「三月」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @odol_jpn/ @KokiMoriyama
今週のMCは、ユアネスの黒川侑司が担当(番組は事前収録)。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
(黒川)最近のユアネスの近況ですが、オフィシャルファンコミュニティの「ハムスター伝説」を開設しました。そのファンコミュニティに入っている人しか基本的には楽しめないものになっているので詳しくはちょっと喋れないですけども、メンバーそれぞれのコンテンツを発信したり、あとはグループチャットみたいなのがあります。すごく人数の多いLINE会議みたいなやつですね。一対一で会話をしたりというよりかは、全体に向けて発信して、それに反応もらえたりみたいな感じです。これ以上喋りすぎるとファンコミュニティに入っている人たちに申し訳ないので、ここら辺で控えておきます。やっぱり楽しい場になっていて、自分たちもすごく楽しめているんですよ。そういうファンコミュニティ「ハムスター伝説」ができました。
名前の由来はいろんなところでしゃべりすぎているんですけど、僕がiPhoneに「ハムスター伝説」という名前をつけていて、それが結構親しみやすいワードチョイスだねとメンバーに言われて、ファンコミュニティというのは親しみやすさというのが大切なんじゃないのかということで、なぜかそれが選ばれました(笑)。もしこのラジオ聴いてくださっている方の中で「ハムスター伝説」に加入してない方は、ぜひお待ちしております。僕らはいつでも「ハムスター伝説」で待っております。よろしくお願いします!
前回オンエアできなかった小林私とのオタトークを蔵出し!
ここで早速、小林私くんとのオタクトークの蔵出しオンエアをしたいと思います。前回は小林くんが本が好きな子供だったとか、すごく自由に過ごしている美大生時代のお話とか、音楽を始めたきっかけとか、いろいろ過去についてお伺いしたんですけども、今日は僕たちの最大の共通点で、打ち解けるきっかけとなったアニメ・ゲームの話をしたいと思います。まずはオタク二人の激熱アニメトークです。それではお聞きください。
前回のオンエアは下記の記事からチェックしてください!
黒川:アニメに本格的にハマるというか、お金を使ったという点で考えたら、『シュタインズ・ゲート』とかのシリーズの一番最初の『CHAOS;HEAD』というアニメ!
小林:いつも言っているやつだね。
黒川:そうそう。ニトロプラスのやつ!一番最初に隠れてアニメをこそこそ見るようになったのがその『CHAOS;HEAD』だった。
小林:我々は隠れてアニメを見るという習慣があってね(笑)。
黒川:あはは。普通に『鋼の錬金術師』とか、それこそよく話している高橋留美子作品の『らんま1/2』『うる星やつら』とかももめちゃくちゃ見ていたんですけど、本格的にアニメの路線に走ったのは『CHAOS;HEAD』がきっかけで、萌え要素の多いアニメを見たというのが、その作品が初めてだったんですよね。夜中の12時ぐらいにキッズステーションという番組でやっていて、最初は女の子がいっぱい出ているから、それこそ思春期のスケベ心じゃないですけど、それで気になって見ていたら、オープニングがめちゃくちゃ良くて!いとうかなこさんの「F.D.D.」という主題歌なんですけど、オープニングにすごくハマって、そこからアニメの内容もすごくハマっていきました。主人公は引きこもりという設定で、なぜか引きこもりでビルの屋上にコンテナハウスを持っているという、厨二心をくすぐられる設定なんですよ。
小林:わかりますね。
黒川:電気が消えているコンテナの中でパソコンでオンラインゲームをずっとやっていて、そのオンラインゲームではその主人公が一番強くて。
小林:あるある(笑)!
黒川:部屋の中にもフィギュアがたくさん飾ってあって、でも可愛い美少女は周りに寄ってくるみたいな。
小林:オタクの夢の部屋みたいなね(笑)。謎の資金源と。
黒川:そう!それでこのアニメの重要なキーは妄想なんですよ。妄想が具現化されたみたいな描写をされるんで、可愛い女の子が身の回りにいたり、剣を持った美少女が街中を歩いていたりするけど、それは実は主人公の妄想で生み出したものだったり...みたいなそういう描写がすごく面白いなと思いました。現実世界と妄想世界の描写が入れ替わったりして。
小林:まさに"カオスヘッド"だね。"頭の中の混沌"という。
黒川:そう(笑)!
小林:ってうまいこと言ったりしてね(笑)。
一同:(笑)。
黒川:『CHAOS;HEAD』にめちゃくちゃハマって、『CHAOS;HEAD』の中に出てくるヒロインが持っているガラケーに付いている携帯ストラップ、"ゲロカエルん"というカエルのストラップを僕も同じやつを買って、ガラケーにつけていた。
小林:ガラケーをデコっていた時代ね(笑)。ありましたね。
黒川:そうそう。そのストラップのカエルは特殊で少し大きくて。
小林:俺もあのヒロインになったかのようにね...。
黒川:そうそうそう(笑)!!
小林:現実にも『CHAOS;HEAD』が起きているみたいな。
黒川:自分がその中の世界のキャラになったような感覚でいれたのはそのアニメが最初だったので、一番影響が出ていますね。
小林:我々の共通でいくと、『げんしけん』ですよね。現代視覚文化研究会という略ですね。僕は割と大人になってから大学生ぐらいの時に、たまたま読み始めた漫画で、「なんて面白い漫画なんだろう」と思いましたね。
黒川:本当にあの作品はすごい!
小林:あの作品でたぶん人生が変わった人って少なくないと思う(笑)。
黒川:僕は人生変わったので。
小林:僕も変わったので(笑)。
黒川:それこそ小林くんの配信で得られる快感みたいなのがその作品から得られるんですよね。現代視覚文化研究会という、同人誌とかアニメとかいろいろあるんですけど、そういうのを研究するという体で仲間内で楽しむみたいな感じですよね。
小林:大学のサークルが舞台でね。
黒川:コミケに出たり、コスプレをしたりとか。
小林:そこの人間関係の描写も生々しいというか。あれで黒川さんは音楽の道へ進んだという。
黒川:僕もそれで音楽が好きになったんじゃなくて、「本当はこんなにアニメとかインターネット好きなのに、友達とか人と話さないのはもったいない!」と思って、それで就職がしたくなくなって...(笑)。
小林:(笑)。
黒川:それで音楽の専門学校にたまたま行くことになりました。
小林:『げんしけん』がなかったらユアネスは誕生していないのか。
黒川:マジでそうですね。作品に出会ってなかったら専門学校行っていないからね。
小林:『げんしけん』は初代と二代目みたいな感じでシリーズがあるのですが、僕は二代目の最後まで読んで、恋人を作る恐ろしさと、恋をするすごさみたいなのを体感して、それで彼女ができたみたいなところありますからね(笑)。勇気をもらって(笑)。
黒川:そのときちょうど僕ら友達になってたな(笑)。しかもちゃんと大学生活の話もあるから、それこそ恋の描写もあったり。
小林:その恋の描写が生々しいですよ(笑)。性的な生々しさではなく、人間関係の生々しさ、オタクが持つ良くない側面をちゃんと良くないように描くという。
黒川:そうそうそうそう!
小林:いわゆるオタク礼賛じゃないけど、オタクが気持ち悪くて、人間関係でちょっと破滅的なことをしてしまって、でもそれでも俺たちはいいんだみたいな手放しの礼賛じゃなくて、ちゃんとその人間関係で破綻してくるんですよね。それが偉いと思うし、美しく描かれているなという。
黒川:そう!すごい!全部話してくれる!
小林:ずっとそれ言っている(笑)。
黒川:僕にない語彙力を持っている人がいるとだいぶ助かりますね。「やばい!」とか「すげぇ!」とかしか言わないから(笑)。
小林:僕が前に自分のラジオやっているときに、崎山蒼志さんをお呼びして『僕のヒーローアカデミア』のお話をしたんですよ。崎山さんがエンディングテーマを担当していたので。そのときに「すごい...」っておっしゃっていただいて(笑)。それだけは言わせてくれれば、任せてくれれば(笑)。
黒川:(笑)。『げんしけん』ぜひみんなも観てください。『ドラゴンクライシス!』と『CHAOS;HEAD』、そして『げんしけん』。今年中に観てください。
黒川:曲名から小林くんのセンスが溢れ出ていますね。僕はこの曲がすごく大好きです。ちなみに蔵出しPart 1はどうだったでしょうか?僕はこのラジオだけじゃなくて、それこそSNSのメッセージとかで「おすすめのアニメ作品ありますか?」って言われたら、さっきも話に上がった『げんしけん』はめちゃくちゃ勧めているんですよね。僕のちょっと語彙力ではその魅力は完全に伝えきれてないなという部分、正直モヤモヤしたところは今までもあったんですよ。でもただ熱量で伝えていくしかないとずっと思っていたんですけども、今回小林くんと話すことによって、より僕の熱というか、この『げんしけん』の良さの解像度がどんどん綺麗になった状態、高まった状態できっと皆さんに伝えられたと思うので、すごくいいオタトークだったと思います。
小林くんの言葉選びって、その作品とちゃんと向き合っているというか、良いところを見つけるのがめちゃくちゃ上手だなと思っています。それは作品に限らず、人間とかの良いところとか、許せる範囲とかも彼は結構広い人間だと思っているんですよね。「この人こういう人間だし、それはそれで面白いからいいか」みたいなタイプの人間だと思っていて、そういう人間性というのはきっとアニメとか作品とかを見る時にすごく関わってくる部分だなと、改めてアニメを解説する小林くんの言葉を聞いて、「やっぱりこの人ってそういう優しい人間なんだな」というのをすごく感じました。なおかつ『げんしけん』の魅力も、僕の言葉足らずの部分をしっかりと埋めてくれて、伝えてくれました。ぜひ皆さんも『げんしけん』の他にもちょっとずつ作品名が出たんですけども、まず僕たちは『げんしけん』をみんなに見てほしいです。本当に人生が変わります。あの作品はすごく良いです。ぜひよろしくお願いします。
小林私さんと「ポケモンユナイト」というゲームを一緒にやっていた時の写真
小林私さんに麻雀を教えてもらって国士無双が出来た時の写真
斉藤和義「歌うたいのバラッド」弾き語りカバー@レコーディングルーム
続いては宅録コーナー。@レコーディングルーム。Room "H"の住人が弾き語りや宅録で何か1曲収録してきて、皆さんに聴いていただこうという時間です。今日ピックアップしたのは、斉藤和義さんの「歌うたいのバラッド」です。これはよく弾き語りをさせて頂いております。昔から知っています。物心ついたというと昔すぎるんですけど、おそらく父親が結構聴いていたイメージがあるのと、街中とかでも良く流れてくる楽曲だと思うんですよね。なので正直どこで知ったかとかというのは覚えてないんですよ。
あとずっと前から弾き語りをしていたというわけじゃないんですよ。この曲を歌おうと思ったきっかけというか、いい曲だなと改めて認識したきっかけというのがあって、3年前ぐらいですかね。僕には兄妹がいるんですけど、お兄ちゃんと妹がいて三人兄妹の真ん中なんです。妹とはめちゃくちゃ仲良いんですけど、お兄ちゃんとは仲が悪いわけじゃないですけど、僕と真逆の性格の存在なんですよね(笑)。いわゆる僕がオタクトークとかをする中で、お兄ちゃんは飲み会をしてサッカーをして、なんなら海に遊びに行くようなタイプの男なので、なんでここが兄弟なんだというくらいの差があるんですけど(笑)。
そんなお兄ちゃんが突然東京にくることになって、「これから夜飲みに行こうよ」って連絡が来て、めちゃくちゃ珍しくて。僕も断る理由がないから普通に行くんですよね。「でも話すことも特にないしな...」と思いながら、もちろん嫌いじゃないですよ、むしろ好きですよ。その時にカラオケがついているバーに連れて行ってもらって、お兄ちゃんがこの「歌うたいのバラッド」を歌って、それでめっちゃ泣きそうになってしまって。「そっか、家族とカラオケに行くのってこんな感じなんだろうな」って思って、そこからすごく好きな曲になったんですよね。それで「今日から練習して弾き語りが出来るようになろう」と決めたのがそのお兄ちゃんとカラオケバーに行って、お兄ちゃんが「歌うたいのバラッド」を歌っているのを聴いたのがきっかけです。ということで僕はラジオでそのカバーを歌いたいと思います。
原曲通りですね。"ジャンジャン"というギターのストロークで歌うのもまたよくやるんですけども、今回はちょっと方向性を変えてアルペジオで、少ししっとりめな「歌うたいのバラッド」でお送りしました。未練がましいようなというか、ちょっと後ろめたさみたいなのも感じられるような「歌うたいのバラッド」にしていましたが、いかがだったでしょうか?
僕はこういうアレンジの仕方が結構好きなんですよね。ちょっとネガティブ思考の要素を組み込むというカバーの仕方がすごい好きで、よくやったりするんですけども、結構こういう曲調がすごく好きなので、自分でもやってみましたがいかがでしょうか?ということで@レコーディングルーム、次回もどうぞお楽しみに。
MAHO堂「おジャ魔女でBAN2」@ベッドルーム
ここからはRoom "H"の住人がそれぞれのディープな偏愛ソングを紹介する、@ベッドルームのコーナーです。今日このコーナーで皆さんに聴いていただきたい楽曲は、『おジャ魔女どれみ』の主題歌楽曲です。アーティスト名は、MAHO堂で「おジャ魔女でBAN2」という曲ですね。MAHO堂というのが『おジャ魔女どれみ』というアニメの中で出てくる架空のお店があるんですよ。そこにおジャ魔女たちが所属しているというか、在籍しているみたいな感じなので、アーティスト名が一応MAHO堂となっています。タイトルの「おジャ魔女でBAN2」というアニメソングっぽいタイトルですごくいいなとも思います。『おジャ魔女どれみ』の楽曲と聞くと、「おジャ魔女カーニバル!!」という曲が一番ポピュラーではあると思うんですよ。それこそカラオケの歌われているランキングとか見ても、「おジャ魔女カーニバル!!」って未だに入っていたりするんですよね。履歴とかを見ても、歌ってたりしますし、僕もTikTokとかTwitterとかに弾き語りカバーをあげたりしたこともあるんですよ。それで見たことないけど、曲は知っているという人がめちゃくちゃ多いんですよね。それぐらいすごく有名な楽曲がある作品なんですね。
でも「おジャ魔女カーニバル!!」だけじゃないんですよ。本当にすごくいい曲がたくさんあって、もうオープニングもエンディングもそうなんですけども、オープニングというのはアニメの始まりだから基本的には、引き込まなくてはいけない要素のひとつであると思うので、オープニングは本当にすごいんですよ。それで「おジャ魔女でBAN2」は『おジャ魔女』の第3シリーズで、『も〜っと! おジャ魔女どれみ』という作品名なんですけど、それに使われた楽曲ですね。それこそ最近のインターネットミュージックの方向性にはすごくあいそうな感じで、TikTokでいつ聴こえてきてもおかしくないようなサウンド感・アレンジになっているなと思うんですよね。
1曲しか選べないのであれなんですけども、最近僕が聴いているおジャ魔女の楽曲の中で一番聴いているのが、この「おジャ魔女でBAN2」だったというだけであって、ぶっちゃけ、おジャ魔女はキャラソン(キャラクターが歌ってる曲)もあるんですよね。そのキャラクターが単体で歌っている曲もすごく良くて。ちょっとそれもおすすめしたいんですけど、時間がないのでぜひ皆さんの方でも調べてみてください。最近サブスクがすごく便利というか、作品名を打ったら、その作品に関連する曲が出てくるんですよね。ぜひそれで調べて、自分のお気に入りを見つけていただいて、Twitterとかで僕に教えてください。「あーそれ知っていますよ」とマウントを取りたいなと思います(笑)。よろしくお願いします。
今回のお題に関わるユアネス黒川の運動会の時の写真。気になる方は放送を最後までぜひチェックしてください!
10月12日(水) オンエア楽曲
ユアネス「ありえないよ。」小林私「アニメ漫画研究部の姫は俺のことが好きなんじゃないか (Acoustic Ver.)」
小林私 「えらばれし子供たちの密話 (Cover)」
斉藤和義「歌うたいのバラッド」弾き語りカバー
MAHO堂「おジャ魔女でBAN2」
ユアネス「籠の中に鳥」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
松本大
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2021年12月8日にEP「A Dream Of Dreams」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @lampinterren/ @pgt79 / @lampinterren
森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した3人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2022年3月16日に「三月」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @odol_jpn/ @KokiMoriyama