SENSA

2022.09.22

【読むラジオ】MC:黒川侑司(ユアネス) 小林私とオタク話を極める回「Room H」 -2022.09.21-

【読むラジオ】MC:黒川侑司(ユアネス) 小林私とオタク話を極める回「Room H」 -2022.09.21-

FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本 大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、ユアネスの黒川侑司が担当(番組は事前収録)。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!
(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)

(黒川)今夜は久しぶりに対面ゲストをお迎えしています。僕のオタク仲間でもあり、ミュージシャンとして大変尊敬しているアーティスト、小林私くんをお招きしております。音楽の話、アニメ、ゲーム、もしかしたら放送に乗せられないことをついポロッと言ってしまうかもしれませんが、カットされているので安心してください(笑)。マニアックに盛り上がっていきたいと思いますので楽しんで聞いてくれたら嬉しいです。

ユアネス・黒川の念願のゲスト、小林私が初登場!

黒川:ここからは@リビングルーム拡大版ということで、早速ゲストに登場していただきましょう。この方です!

小林:こんばんは!小林私です!

黒川:(笑)。

小林:いや笑いすぎでしょ(笑)!ゲストでそんな笑っちゃだめだよ。

黒川:ちゃんとこういう場で小林くんと会うのが初めてだからさ。

小林:そうですね。仕事で関わらないのにめっちゃ遊ぶというのはあまりないよね(笑)。

黒川:しかもこのRoom "H"のゲストに小林くんをめちゃくちゃ提案しまくったけど、小林くんのライブの日程とか、Twitterの感じで「あ、たぶん誘えない時期だな」というのを察して、10回くらい挑戦でやっとゲストに迎えることができました。

小林:言ってくれたら予定空けるのに〜(笑)。でもありがとうございます!

黒川:僕らの出会いは、共通の先輩というか、憧れの存在というか、中原くんという歌がめちゃくちゃ上手いお兄さんがいまして。

小林:それだと「お母さんといっしょに」に出ていたみたいな感じになっちゃうよ(笑)。シンガー・ソングライターの先輩がいらっしゃって、僕はその人の背中を見てシンガーソングライターになったみたいなところがあるくらい我々の敬愛する大先輩がいるんですけれども、そこに「芋会」という中原くんという先輩が我々後輩に芋を食わしてくれる代わりに、我々はその分"よいしょ"をするという会がありまして。

黒川:全部喋ってくれるからめちゃくちゃやりやすい(笑)。中原くんという共通の先輩のきっかけで知り合うことができたんですけど、僕はもともと小林くんのYouTubeを知っていたんですよね。

小林:へえ〜。

黒川:なんならサブアカでリスナーをして、コメントもしていたので。

小林:そうそう(笑)。初めて会ったときに「コメントしていたよ」って言っていたよね。

黒川:それで本人と知り合ってから、ちゃんと本アカの黒川侑司でコメントすると決めていたから、でないと本人アピールみたいなのは少しキツイじゃないですか?

小林: 我々ね、ネットリテラシーが凄まじいので(笑)。

黒川:そうそう(笑)。だからずっと知っていたけど、まさかの中原くんがきっかけで出会うことができてよかったです。僕はYouTubeで見た感じ、結構、破天荒な方という印象で、YouTubeの配信上で音楽じゃないところばっかり見ていたので、結構やんちゃな子かなと思いながらも、でもエンターテイメントでそういう破天荒できる方というのは、反対を知っている人なんですよ。真面目な部分をちゃんとわかっている人がそういうことができる人だと思っているので。

小林:一番恥ずかしい説明の仕方じゃん(笑)。

黒川:絶対に真面目だと思って(笑)。

小林:「中原くんの後輩だしな〜」という感じね。

黒川:そうそう(笑)。しっかり真面目です、本当に真面目でびっくり。初対面でもビシッと足を揃えていてお辞儀してきたのをめっちゃ覚えてる(笑)。

小林:業界で一番僕がまともですから。

一同:(笑)。

黒川:小林くんは僕の第一印象はあったりしますか?

小林:今まで音楽業界の知り合いみたいなのがその時はそんなにいなかったし、中原くんという先輩とちゃんと遊ぶというのも、なんなら黒川さんと会った時が初めてぐらいの感じだったので。

黒川:あ、そうなんだ。

小林:だからめちゃめちゃ緊張して、すごい"ザ・バンドマン"みたいな人が、しかも体もでかいし、「怖いな...」と思いつつ、喋ったら「絶対にオタクだ」と思って(笑)。

黒川:(笑)。そうなんですよね...。打ち解けた理由も共通の趣味、アニメとかゲーム。

小林:あとインターネットで見ていたところも近いし。

黒川:そうそう!古のインターネットのネタとかが通じると、そこで勝手に仲良くなれるんですよね。

小林:「この人は親友だ」みたいな。

黒川:そうそう。一番心が打ち解けた大きなきっかけがあるんですよ。でも話題がちょっと放送上に乗せられない可能性があるので、簡単に言いますと、とある同人作品で僕しか知らないだろうと思っていたものを、まさか小林くんが知っていて、それが出てきた瞬間に僕が一番でかい声を出しました。

小林:しかも人の家の小さいアパートの一室でね(笑)。

黒川:「うわー!!!」ってね。「その単語をこの歳になって聞けるんだ」って思うようなことがありました。

小林:「拙者もでござる」みたいな感じでね(笑)。

黒川:そうそう(笑)。あれは本当にびっくりした。本当に足がガクガク震えていたもん。

小林:そういう同人作品があって、ここじゃない場で言えそうなら言うかなという感じの作品ですね。

黒川:それは小林くんのYouTubeの配信の中で言ってくれたら...もう言っていたけど(笑)。

小林:それが仲良くなったきっかけだよね。 「この人を信用できるな」みたいな感じになりましたね。その我々の僕とか黒川さんがいる界隈って、アコギを一本持って弾き語りの動画とかをTwitterにあげている、弾き語りの界隈みたいなところもありつつ、インターネットでよく活発に不気味なことをしている人間の痛い集いみたいなところありますよね(笑)。インターネット発のミュージシャンですよ、ボカロPとか。僕もインターネット発のアーティストですけど、弾き語りの界隈とも近かったから。それに僕が誘われるどの食事会とかにも黒川さんいるんだよね。

黒川:そうだ!忘年会とか3回中の2回は小林くんと同じになっているよね。

小林:そうそう。ニシハラスンホさんという共通の知り合いがいるんですけど、その知り合いが誘ってくれる遊びとか毎回黒川さんいるから、最初はめっちゃ怖かったですけど、「でもユアネスの黒川さんいるなら大丈夫だろう」みたいなね(笑)。

黒川:大丈夫だよ(笑)。

小林:そういうのがあって、よく会うことが多くなって、どんどん仲良くなっていった感じですよね。

黒川:だから必然ですよね(笑)。

小林:出会いは必然(笑)。

黒川: そんな僕たちなんですけども、今日はせっかくラジオで、公共の電波で話ができるということで、改めて小林くんの音楽のこと。まあ音楽の話を一度もしたことないんですけど(笑)。音楽のことであったり、あとは共通の趣味であるアニメとゲームの話をしたいなと思っております。まずは小林くんのルーツに迫ってみましょうということで、いきなりですが小林くんの子供時代の話をしていければと思います(笑)。小林くんは1999年生まれの23歳。そんな若かったっけ!?

小林:1月18日の早生まれなので24歳の代ですね。

黒川:そうなんだ。そして東京あきる野市生まれということですが、どんな子だったでしょうか(笑)?

小林:全部台本通りに読むんだから(笑)。今の僕から明るさと社交性を失った状態という、一番めんどくさい、一番こじらせているタイプの子供でした(笑)。それこそ小学生時代は本読むのがめっちゃ好きで、小学校の中休みと昼休みという制度があるじゃないですか?どこもたぶんあるのかなと思いますけど、中休みに図書室行って借りた本をお昼休みまでに読んで、昼休みに返してまた借りて、放課後までに読んで、放課後に返して放課後に借りて、そして家の帰る途中に図書館が近くにあったので、図書館に行って本を借りてみたいなのを6年間ぐらいやっていて(笑)。

黒川:すごい!

小林:だからアニメやゲームはその時は全然触れてなかったんですよね。学校の図書室の貸出冊数みたいなのがランキングで出るんですよ。それで僕は小学校2年生の時にランキング1番になって(笑)。

黒川:2年間で(笑)?

小林:そうそう。だから小6の人に勝っているという(笑)。あとその当時競っていた友達というか、競うくらい本を読んでいた友達がいて、そいつは一橋大学にいくという(笑)。

黒川:(笑)。

小林:どこでこんな差がついてしまったのかちょっとわからないのですが(笑)。

黒川:うちに秘めた物を持っている子供ですね。

小林:それで中学の時からようやくアニメとかマンガに興味を持ち始めたんですよね。

黒川:そうなんだ!

小林:小学校の時は漫画も読んでなかったので、家にもそんな本も漫画もなかったので、ずっと図書室とかに入り浸って、ずっと今で言う逆張りみたいなことを地で行っていたという感じでしたね。

黒川:逆張り(笑)。

小林:もう本当に終わっていたので(笑)。

黒川:僕と結構真逆ですね。僕は運動していたし、昼休みにドッジボールしていましたし、本はたぶん学校で読んだことないです(笑)。ドラゴンクエストの小説だけ読んだことはある。

小林: デルトラクエストね。

黒川:そうそう(笑)。でももともとパソコンを小学校1年生の頃から親から「これからはインターネットの時代になるから」ということで与えられていて、だからインターネットでの流行りものとかのルーツの部分で繋がっているところがありますよね。

小林:僕も小学校5〜6年生のころはパソコンクラブでしたよ。

黒川:めちゃくちゃいいな。

小林:でも何もしなかったですけどね。ずっと『スーパー正男』というよくわからないゲームやっていた(笑)。

黒川:フラッシュゲームね!わかるよ(笑)。

小林:これはわかるリスナーだけがめっちゃ笑ってくれていたら嬉しいですけど(笑)。

黒川:スーパー正男(笑)。もうすでにちょっと重いやつが一つ出ましたね。

小林:(笑)。そんな感じでしたね、小学5・6年でインターネットに触れて、それまではずっと読書していて、中学校でアニメと漫画に触れて、いよいよ取り返しのつかないところに来たという感じでしたね。

黒川:音楽はその頃に聴いていたの?

小林:当時はパソコンに触れる前は、いきものがかりと嵐がめちゃめちゃ好きでした。特に山下穂尊さんがめちゃくちゃ好きで聴いていましたね。いわゆるいきものがかりの中でもいきものがかりっぽくない曲、山下穂尊さんが書いている楽曲とかを聴いていて、嵐も『僕の見ている風景』という大名盤があるのですが、それも嵐の中で嵐っぽくないロックテイストであったり、ヒップホップみたいなテイストだったりするやつが入ったアルバムがあって、それをめちゃめちゃ聴いていましたね。中学の時にネットに触れて、これはマジな話なのですが、初めて聴いたのが96猫の「脳漿炸裂ガール」だったんですよね。

黒川:えーーー!そうなんだ!

小林:初めてボーカロイドに触れたのはそれがきっかけでした。「こんなかっこよすぎる曲がこの世にあっていいのか!」というくらい衝撃でした。あと「早!!!」って思って(笑)。

黒川:楽器もすごいもんね。

小林:僕が今まで聴いてきた曲の中で一番早かったんですね(笑)そこからズブズブとボーカロイドにハマって行って、そこから自分でディグり始めたみたいなのはそれが最初でした。

黒川:そうなんだ。でもJ-Popを好きと素直に言えるのがめちゃくちゃいいことだなと思って。僕もJ-Pop大好きだけど。

小林:みんな隠すんだよね(笑)。

黒川:そうそう!J-Popが一番いいんだからね。だって"Japanese Pop"と言われているからね(笑)。

小林:そうそう!そういう感じでめっちゃ聴いていましたね。中学生の時に家族で行ったカラオケで、じんというボカロPさんの「カゲロウデイズ」を歌って完全に家での立場が終わるという。

黒川:(笑)。

小林:「何これ?」みたいになりましたね。



黒川:でも音楽のルーツでいうと、めちゃくちゃ似ているかもしれない。僕はそれにプラスして歌謡曲があるという感じですね。インターネットの音楽とJ-Popもめちゃくちゃ聴いていました。ORANGE RANGEとかも聴いていたな。

小林:それが最初でしたね。

黒川:幅広い理由ですね。小林くんのルーツソングはいきものがかり?

小林:いきものがかりなのかな(笑)?でも音楽を始めるきっかけになったのは、中原くんだね。

黒川:それはずっと言っているもんね。

小林:というのがあるので、名前も出したので、中原くんの曲流そうかな?

黒川:そうだね。

小林:僕は中原くんを初めて聴いたのは、中原くんがネットで活動していた時代かな。特にニコニコ動画とかで中原くんの曲、厳密には中原くんのお兄さんと呼ばれる人物がいて。

黒川:僕もお兄さんのやつ見ていたよ。

小林:そのお兄さんのやつから入って、「こんなかっこいい人がこの世にいるのか!?」と思って、そのときに聴いていた曲から1曲流します。小林私のルーツソング、中原くんで「日記」。




小林私がアーティストを目指したきっかけ

黒川:ここで音楽の話をしておいた方がいいかなと思うので、ここで大学時代に話を戻します。あ、大学時代ってもう知り合っていたのか!

小林:そうですね、ギリギリ知り合っていましたね。

黒川:EP『生活』をリリースされたのが、2020年の6月。この時はまだ大学生でした。リリースに至った経緯を聞きたいんですけども、その前に音楽を始めたきっかけは中原くんの背中を見て始めたという話だったと思うんですけど、最初に手にしたのはアコースティックギターなの?

小林:最初は全然音楽やる予定はなくて、中学生の時は家庭科部に3年間在籍していて、ずっと放課後ティーパーティーを地でやっていたのですが。

黒川:また広がった(笑)。

小林:楽器も全然よくわかってなかったし、ただやっぱり高校に入ってモテたくなるんですよ。

黒川:(笑)。

小林:モテたいなと思って、「じゃあ軽音部だな」と思って入って、初めて買った楽器はエレキギターですね。同級生とバンドを組んでやり始めて、その当時はコピーバンドをやっていて、高校2年生の時に、高1の段階で組んでいたバンドを一旦解散して、新しく組み直したんですよ。その時にWhiteberryの「夏祭り」をコピーしたいねという話になって、「これはエレキギターより、ちょっとアコギの音欲しいんじゃないか?」みたいな話になって、アコギを買って、そこから弾き語りというか、「1人でやるのめちゃめちゃおもろいな」みたいになって、そこからめっちゃアコギを弾くようになったのが最初でしたね。

黒川:バンドがきっかけだったんだ。

小林:でもコピバンだったんで、そんなに大したことはできなかったというかほぼコミックバンドみたいな感じで。「リンダリンダ」を当時僕はボーカルじゃなくて、ギターとコーラスをやっていたんだけど、ボーカルが全身灰色の全身タイツを着て、「チュウ!」って言いながらネズミの声真似をしながら出てきて、盛り上げるだけ盛り上げて帰るみたいなことしていましたね(笑)。

黒川:それはコミックバンドだよ(笑)。

小林:お客さん呼んで盛り上げられたらそれでいいみたいな。だから一人も楽器上手くなくて。僕が当時組んでいたコピバンのドラムがたぶん世界で一番ドラムが下手だったと思う(笑)。本当にやばいくらい下手で、グルーヴだけでやっていましたね。

黒川:そうなんだ(笑)。それは初めて聞いたかもしれない。いろんな楽器が弾けることというか、持っていたり、触っていたりすることは知っていたんだけど、配信でピアノを3本指で弾いたりとか。

小林:そうそう。ティラノサウルスね。



黒川:ティラノサウルス奏法みたいな感じか。小林私切り抜きchで上がっていた(笑)。

小林:あれは誰にも褒められてないから(笑)。早く直さないと。

黒川:やっぱり多趣味ですね。さっきも言ったのですが、小林くんはYouTubeで配信者という扱いでいいのかな?

小林:そうですね。あれはミュージシャンがやる配信では多分ないなと自分でも思っていますが(笑)。ただただずっと喋っているだけで、音楽も話をすることもありますし、「楽器始めたいんですけど...」みたいなコメントもよく来ますけども、やっぱ一番来るのは「小林このマンガ読んだか?」ですね。

黒川:そう!これが小林くんの魅力なんですよ!言葉が間違っていたら申し訳ないですけど、はぐれ者が集まれるんですよ(笑)。僕なんかもやっぱ喋りたいアニメのネタとか、誰も知らないであろう「自分しかこの世界で知らないんじゃないのか?」くらいのものを、ポッと反応もらえたらめちゃくちゃ嬉しくて。それって例えば道を歩いていて「これ知ってますか?」と言ってもわからないと思うし、今まで付き合ってきた高校の友達とかに言っても伝わらないわけですよ。僕は一人で楽しんで生きてきたので。でもそういうやつって世の中にたくさんいるなと思っていて、その溜まり場が小林くんの配信なんですよ!

小林:だいたい僕知っていますからね(笑)。

黒川:そう!それはすごいと思って、それは知識がないとできないから、普通に才能とか云々ではなく、それは勉強とはまた違う多趣味が故にだよね。

小林:またこの後のコーナーでも話しますが、『謎の彼女X』とか。

黒川:おいおいちょっと...(笑)!

小林:『げんしけん』とか。

黒川:僕を音楽の道に連れ込んだのが『げんしけん』です。

小林:あとで話しましょうよ。

黒川:あとに取っておきます(笑)。

小林:それこそ僕が一人でずっとやっていたゲームで『マジカ☆マジカ』というゲームがあるのですが、『マジカ☆マジカ』のゲーム内の野球拳めちゃくちゃ難しいよなという話が、500人見ていても、1人か2人にしか伝わらないんですよ。でもその伝わった1人か2人はずっと俺のこと好きでいてくれるという。

黒川:そうだよね!そうなんだよ。それがマジで一番の強み。

小林:僕は僕で、500人中1人にしか伝わらないだろうなという話がある種打率は10割なんですよ。キャッチャーは1人しかいないけど、誰かしらにはあたっているんですよね。別に男性向けのオタク系のやつみたいなだけじゃなくて、僕はBLとかも好きだし、僕は心の中に男と女のオタクを両方持ち合わせているので、この世の男で他に誰が見てるの?みたいなジャンルとか全然見れるので。

黒川:だから小林くんの誕生日プレゼントにイナズマイレブンのゲームをプレゼントしたもんね。

小林:そうそう(笑)ミュージシャン同士のプレゼントじゃないよね。

黒川:あれは開拓できるんじゃないかなと思ってプレゼントしました。

小林:ちょっと長く話しすぎたな(笑)

黒川:音楽の話をしていたはずがいつの間にか違う話に(笑)。それではこの辺りで音楽をかけましょう。僕が小林くんの曲でめちゃくちゃ好きな曲があって、前もかけたのですが、僕は2ちゃんの面白スレとか、モバゲーの空想ファンタジーとかを読むのがめちゃくちゃ好きだったんですよね。なろう系みたいなのをつらつらと文字だけで書き綴ったやつがめちゃくちゃ好きで、小説は読んでこなかったけど、そういうインターネットの面白コンテンツをめちゃくちゃ見ていたんだよね。その雰囲気をこの曲から感じたんですよ。言葉選びやお話の持っていき方とか、言葉の掛け方もめちゃくちゃうまいなと。歌詞を見ていただいたら大体わかるかもしれませんが、では聴いていただきましょう。小林私で「アニメ漫画研究部の姫は俺のことが好きなんじゃないか」。




小林私がアニメにハマったきっかけ

黒川:台本にちょっと真面目な話が続いたのでと書いてありますが。

小林:全然続いておりませんでした(笑)。

黒川:尺がすごく心配ですが(笑)。

小林:ここからアニメやゲームの話をしていきましょう。台本も基本お二人にお任せしますと書いてあります(笑)。

黒川:助かります...(笑)。

小林:最初にハマったアニメは?

黒川:人生で一番最初は...でも小林くんから聞きたい!

小林:僕が中学の時の初めての深夜アニメですよね。親とかが寝静まった後に、ちょろっとスマッシュブラザーズXのフィギュアを眺めに降りた時にやってたアニメ『ドラゴンクライシス!』というライトノベル原作のアニメがありまして、それが僕の中で革命でした。小学校時代の時とかは、むっつりではないけど「僕はあくまで本が好きで、アニメとかはマンガの絵とかはちょっと子供の遊びですわ」って自分も子供なのに思っていたけど、そのアニメを見て完全にぶっ壊されたくらいのアニメでしたね(笑)。

黒川: ずっとじーっと横目でテレビをチラチラ見ているみたいな感じなのわかる(笑)。「ダメだ...」って思いながらね(笑)。

小林:「俺はこれを見るんだ...!」という風にね(笑)。そのアニメに出てくる単語がまたかっこいいわけですよね。"呪念物"と書いて、"カーズド・プレシャス"とか(笑)。

黒川:(笑)。

小林:そういうのがあって、そのアニメの当時のオープニングが堀江由衣さんが歌っている清竜人さんが作詞作曲されている「インモラリスト」で、エンディングがももいろクローバー。それでゴリゴリのオタクというか、それがめちゃくちゃ好きになって、ちゃんとアニメが面白いとなったのはそこが最初でしたね。

黒川:そうなんだ。僕も見よう。タイトルは知っていたけど、中身は全く知らなくて。でも小林くんが好きなのは知っていたのよ。

小林:そのアニメの心理描写みたいなのがすごく優れていて、アニメに出てくる女の子ってめちゃくちゃ都合がいいじゃないですか?

黒川:都合がいいですね。

小林:このアニメは全然都合が良くなくて、最初に正規ヒロインが出てくるんですけど、割と幼くて最初の頃は主人公のことにすごくちょっかいをかけてくる感じなんですけど、後半に生々しい思春期を迎えるクダリがあって、見ているこっちがゴリゴリの思春期だし、自分が見ていて恥ずかしくなるくらい思春期を描くんですよ。それがめちゃくちゃ美しいなと思って、当時見ていましたね。

黒川:ちゃんとアニメの中のそういう感想も喋れるところがすごいなと。

小林:喋れた方がいいかなと(笑)。

黒川:喋りすぎてしまいましたがそろそろお別れの時間が近付いてきました。たぶんお別れの時間すぎています(笑)。

小林:過ぎていますね(笑)。福岡のみなさまは楽しんでいただけていますでしょうか(笑)。

黒川:(笑)。最後に小林くんの曲をかけたいのですが、どの曲にしましょうか?

小林:そうですね。最新でMVが出ている曲がありまして、僕は今一人暮らしを始めているのですが、僕の実家の方でMVの雰囲気など最初の原案を僕が作って、途中アニメーションが入っているのですが、そのアニメーションも僕が描いているというMVがYouTubeにも上がっているので、その曲をかけさせてもらえればなと。「冬、頬の綻び、浮遊する祈り」でお願いします。

黒川:本日のゲスト、小林私くんでした。ありがとうございました!



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9月21日(水) オンエア楽曲
ユアネス「ありえないよ。」
中原くん「日記」
小林私「アニメ漫画研究部の姫は俺のことが好きなんじゃないか(Acoustic Ver.)」
小林私「冬、頬の綻び、浮遊する祈り」

番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!


RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC
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黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。
オフィシャルサイト @yourness_on @yourness_kuro

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松本大
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2021年12月8日にEP「A Dream Of Dreams」を配信リリース。
オフィシャルサイト @lampinterren @pgt79 / @lampinterren

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森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した3人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2022年3月16日に「三月」を配信リリース。
オフィシャルサイト @odol_jpn @KokiMoriyama


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FM福岡「Room "H"」

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