SENSA

2022.10.06

【読むラジオ】MC:森山公稀(odol) 作曲家のヨハン・ヨハンソンを特集!「Room H」-2022.10.05-

【読むラジオ】MC:森山公稀(odol) 作曲家のヨハン・ヨハンソンを特集!「Room H」-2022.10.05-

FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本 大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、odolの森山公稀が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!
(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)

(森山):実は昨日、一昨日(10/3と10/4)と、東京のSHIBUYA PLEASURE PLEASUREにてodolのワンマンライブ2022"individuals"を開催したんですけれど、お越しいただいた皆さまありがとうございました!楽しんでいただけましたでしょうか?感想などたくさん話したいところなんですけれど、実はこの番組を収録している段階ではまだライブ前なので、どうだったかというのはまだわからないのですが、きっといい時間になったのではないかと思っております。皆さんが楽しんでくれていたら嬉しいなと思います。

日本のチャートで見つけたお気に入りの音楽を紹介!@リビングルーム

ここからは@リビングルーム。最近僕がハッとしたことと今聴いてもらいたい音楽についてお話しするお時間です。ということで最近僕がハッとしたことですが、久しぶりの健康トークみたいなことを今日はしようかなって思うんですけど、年齢とともに体質が変わってきたなと実感していて。自分の記憶の中では大学生ぐらいまでは体を壊したりするような、不調な状態になるというのはほとんどなかったと思っているんですよ。たまにインフルエンザにかかったとかはありますけど、「体は強い方だな」と感じていました。それこそ大学生の頃とかはバンドもやって、学校も行って、結構無茶しながら生活してはいたんですけど、いくらでも無茶ができたなと記憶しているんですね。でも最近はやっぱり無理したりすると、その分ちゃんと後からしわ寄せが来るというのが結構はっきりしていて。ちゃんと休みながらで、計画的に無茶せずにやるのが本当は一番いいんですけれど。最近の悩みのタネの一つとして、腰痛が癖になっているところがあります。ライブ前とか曲作っている時とかにずっと座っているんですけど、その時間が長くなればなるほど、腰痛がでることが多くて、3週間ぐらい前に1回すごい腰痛になっちゃって、その名残で今も若干かばいながら動いているんですけれども、どうしたらこれを克服できるのかというのも最近の悩みです。
やっぱり運動不足なのかなと自分では思っているんですけど、何がいいですかね?散歩を始めただけでも僕としてはすごく進歩したんですよ。それまでは外に出ない日もあったくらいだったので、毎日ちゃんとある程度の時間歩いているというのは僕の中でだいぶ進歩なんですけれども、そういう段階の人にとって次のステップとして何かおすすめがあったらぜひ教えてください。僕は性格的にたぶんジムとか通えないと思うので(笑)。簡単に徐々に始められるものがいいなと思っています。おすすめがあったら教えてください。

1曲目:佐藤千亜妃「S.S.S.」
それではリビングルームのコーナーを始めて行きたいんですけれども、今日僕は「チャートで見つけた音楽:日本編」というテーマで3曲を紹介したいなと思っております。これはどういうことかといいますと、これまでこの番組では僕が単純に好きで、深く語れる音楽というのを選曲させてもらってきたんですよ。本当に好き勝手といいますか、自由にやらせてもらってきたんですけれども、ディレクターの方やスタッフの皆さんから「できればもう少し有名な曲とか、みんながよく知っている曲というのも選曲してみてもいいかもね」という提案をしていただきまして、「それもそうか」と思い、多くの人が知っている曲といえば、チャートなのかなと。いくつかチャートを聴いてみる中で耳にとまった音楽を選んできました。もちろんこれまで選んでいなかったのは「チャートインしている曲なんて」みたいなそういう意図ではないですよ。僕も自分の曲がチャートインするとすごく嬉しいですからね。チャートの数字自体には全く意味を感じていませんけど、新しく出会う音楽の場として、プレイリストの一つとしてチャートというのはすごくいいなと思います。
ということでそんな中でも今回は国内のミュージシャンに絞って3曲ほど選びましたので、ぜひ聴いてもらえればなと。みなさんは僕よりもっと知っている可能性がありますけど、僕なりにご紹介させていただけたらなと思います。
まず1曲目に選んできたのが、佐藤千亜妃さんの「S.S.S.」という曲です。「S.S.S.」はテレビ朝日『イワクラと吉住の番組』のテーマソングで、小さな秘密を深夜に電話で打ち明ける夜をテーマに描いた曲ということです。どんな番組なんですかね?皆さんご覧になっていますか?この曲を聴いて、佐藤千亜妃さんはやっぱりメロディーと声がいつ聴いても素敵ですよね。佐藤千亜妃さんの声に作るメロディーが本当にマッチしているんですよね。こういう低体温なメロディーが大好きです。この曲では特にBメロの箇所が好きでしたね。



オンエアでは、2曲目にBREIMEN「MUSICA」、3曲目にRyu Matsuyama「kid feat. 優河」を紹介!ぜひradikoタイムフリーでお聴きください!




「今日の一人」:ヨハン・ヨハンソンを紹介!

ここからは「今日の一人」のお時間です。毎回1曲もしくは1枚、もしくはお一人ピックアップさせて頂いて、僕の視点でその魅力を語らせていただくというコーナーです。コーナーの趣旨が全くまとまっておりません(笑)。とにかく好き勝手に喋りたいように喋るというコーナーです。今日取り上げさせていただくのは、作曲家ヨハン・ヨハンソン先生です。大先生です。皆さんご存知でしょうか?今回とあるきっかけがあってこちらのテーマを選んだのですが、まずはざっくりとヨハン・ヨハンソンについてご紹介します。
1969年生まれ、そして2018年に48歳で亡くなりました。映画やテレビの音楽を中心に活躍しオリジナル作品としてアルバムもリリースしています。代表作は映画『博士と彼女のセオリー』や『メッセージ』など。いわゆる映画音楽的なオーケストレーションだけではなくて、アンビエント、電子音楽や室内楽、ポスト・クラシカル的なジャンルを横断した作風が特徴の作曲家です。個人的には、全然違いますけど、ハンス・ジマーとか、ルドヴィコ・エイナウディとかと並んでトップレベルで好きな映画音楽の作曲家でもあります。本日はこのヨハン・ヨハンソンの作品について少し話して行こうかなと思っております。音楽をいくつか聴きながら話して行きたいんですけども、まずは代表作ともいえる『博士と彼女のセオリー』のスコアからお聴きください。



『博士と彼女のセオリー』はご覧になりましたか?面白かったですよね。日本公開は2015年となっていますね。もう7年前ですか。スティーヴン・ホーキング博士の伝記的な映画ですよね。ホーキング博士がALSと戦いながら、周りの人と関係を築きながら偉業を成し遂げていくというそういう半生を追った作品です。ヨハン・ヨハンソンはこの映画のスコアを担当しておりまして、ゴールデングローブ賞の作曲賞を受賞しているんですね。この仕事でおそらくヨハン・ヨハンソンの存在感というか、映画音楽界での存在感も一段と増したんじゃないかなと思います。

そして『メッセージ』という映画を皆さんご存知ですか?ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の『メッセージ』の音楽も担当しております。いまや大巨匠となったドゥニ・ヴィルヌーヴなんですけれども、こちらの監督とは2010年代にヨハンソンは何作も一緒に仕事をしているんですね。この『メッセージ』のフィルムスコアですごく好きなシーンがあって、「Heptapod B」という曲があるんですけど、その曲が流れるとても好きなシーンがあるんですよ。
映画の中で最初は謎の存在だったヘプタポッド。ヘプタポッド言語の意味が全く分からなかったんですけど、登場人物のルイーズとイアンが最初はガチガチに防護服を着て恐る恐る距離をとってコミュニケーションを図ろうとしていたんですけど、埒が開かなくなってその防護服を脱いで顔を見せたりとか、徐々に近付いて行ったりして恐怖を克服してということで、コミュニケーションが段々と深まっていって、そのヘプタポッドと心を通じ合わせていきながら、だんだん語彙を得ていくことに成功するというシーンがあります。ルイーズが自分のことを指差しながら、"ルイーズ"と発音して名前を教えたりとか、"歩く"という言葉を"Walk"と発音しながら実際に歩いて見せたりして、そうするとヘプタポッドの方も一緒に歩いていったりして、その"歩く"を意味する文字みたいなものをこちらに示したりしてくれたりするわけですよ。その未知とのコミュニケーションが徐々に生まれていく、深まっていくワクワク感とか。最初は謎ですごく怖い存在で、本当に気味悪く描かれるんですよ。黒くて大きくて、タコみたいな感じなんですけど、でもそのシーンとかではすごく可愛く見えるんですよね。そのシーン自体がまず好きなんですけど、そこで「Heptapod B」という曲が流れており、そういう感情に本当にフィットするというか。とはいっても演出しすぎ感もなくて、心の中の静かなワクワク感や高揚感みたいなものが表現されていて、すごく好きなシーンなんですよね。もう観たよという方もたくさんいらっしゃるかと思うので、ぜひ音楽にも注目してもう一度見てみてください。



あと2点ほどヨハン・ヨハンソンについてご紹介したいなと思います。実はヨハン・ヨハンソンは自身で監督した短編そして長編の映像作品もあったりするんですね。惜しくも亡くなってしまった2018年には間に合わずに、途中まで作っていたものを周りのスタッフがそのあと完成させて公開されているという作品です。タイトルは『最後にして最初の人類』という作品なんですけれども、初そして最後の長編監督作品です。内容をちょっとだけ説明すると、基本的には古典SFの小説のテキストをナレーションしているだけなんですよ。登場人物はいなくて、語り部としてナレーションが入っていて、あとは音楽と映像のみなんですけれども、はっきりとしたストーリーとかはなく、「それぞれの要素が補い合って微妙に結びついているかも...」みたいな。
想像力を最大限発揮させると、すごい腑に落ちる瞬間があるかもみたいな、そういう感じなので、僕も初めて観た時は寝落ちしました(笑)。
余白がたっぷりある作品というのは、その日の自分のコンディションとか、その時期の自分が考えていることとか、興味があることというのをすごく引き出してくれたりとか。それによって一瞬で寝られる日もあれば、すごく目が冴える日もあるかもしれないんですけど、そういうところがいいなと思っています。音楽でアンビエントミュージックとかが好きなのもそういうところに近い部分があります。そういう作品です。ちょっとでも興味が出てきていたら嬉しいなって思います。
そして最後にヨハン・ヨハンソンのソロ作品のスタジオアルバムからもう1曲ご紹介させてください。『Orphée(オルフェ)』というアルバムから「Flight From The City」という曲を本日はご紹介したいと思います。ヨハンソンは映画音楽だけではなくて、ソロのスタジオアルバムも本当に素晴らしくて、この『オルフェ』というアルバムは2016年にリリースされています。1曲目が「Flight From The City」という曲なんですけれども、この曲は一つのフレーズが最初から最後まで繰り返されながら進んでいくんですけれども、この曲のミニマリズムと情緒のバランスとか、あと生楽器とエレクトロニクスのバランスとか、そういうヨハンソンの楽曲の本当に素晴らしいところが凝縮されている曲だなと思っています。耳を澄まして聴いてみてくれたら嬉しいなと思います。寝落ちしても大丈夫です。



今回は通常回ということで、前回がスタジオライブだったので、今日はたくさん音楽を流せて楽しかったです。


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Photo by 濱田英明



10月5日(水) オンエア楽曲
odol「光の中へ」
佐藤千亜妃「S.S.S.」
BREIMEN「MUSICA」
Ryu Matsuyama「kid feat. 優河」
Jóhann Jóhannsson「The Theory of Everything」
Jóhann Jóhannsson「Flight From The City」

番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!


RADIO INFORMATION

FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。

放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)


番組MC
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黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。
オフィシャルサイト @yourness_on @yourness_kuro

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松本大
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2021年12月8日にEP「A Dream Of Dreams」を配信リリース。
オフィシャルサイト @lampinterren @pgt79 / @lampinterren

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森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した3人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2022年3月16日に「三月」を配信リリース。
オフィシャルサイト @odol_jpn @KokiMoriyama


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FM福岡「Room "H"」

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