SENSA

2022.03.11

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!今週もMCにmiidaが登場!Wez Atlas・YAJICO GIRL・Nagakumo ほか全17作品 -2022.03.09-

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!今週もMCにmiidaが登場!Wez Atlas・YAJICO GIRL・Nagakumo ほか全17作品 -2022.03.09-

カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。
キュレーターの金子厚武とラジオDJ MISATOによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!

先週に引き続き、今週もゲストMCとしてmiidaが登場!
▼先週のオンエアレポートはこちら▼



New Release Digest Part 1


金子:3月7日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全17作品の中から、まずはPart 1の9作品をダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます!

マスダ:おめでとうございます!

金子YAJICO GIRLmiida and The Departmentのコラボレーションがありましたけど、こちらはあとでゆっくり紹介させていただくとして、他の曲に触れていこうと思います。前半ははじめましての方が3組いまして、まずはUHHO UHHO UHHOと、NINEDYNEの2組。はじめましてと言いつつ、どちらもキャリアのある方たちのバンドでして、NINEDYNEは、On button down、BP.などをやっていたKOBAYASHIさん、さらにはBalloonsをやっていたSHIOKAWAさんとか、日本のオルタナ系のキャリアのある人たちが集まっていて、さらにミックスがNATSUMENのAxSxEさん、マスタリングにtoeの美濃さんという、この名前を聞いただけでも音は想像できますよね。

マスダ:なるほど、そうですね。ザックザックという感じでかっこいいですね。

金子:ザックザック、ゴリゴリ(笑)。

マスダ:そうなんだけど、toeとかに通じる抜きのあるインストゥルメンタル感もあっていいですね。

金子:ありますよね。こういうキャリアのある人たちがもう一度新しいことをやるというのはいいですね。



金子:そして、UHHO UHHO UHHO。ウッホウッホウッホ、名前を読むとどうしても跳ねたくなる(笑)。

マスダ:最高のネーミングですね。

金子:このハネ感のあるジャジーなインストゥルメンタルで、サックスの栗原さんはJazztronikとかSOIL & "PIMP" SESSIONSとかをやっていたり、 ベースの岩見さんがSTUTSのバンドをやっていたり、ドラムの永田さんは在日ファンクだったりとか、こちらもキャリア組が揃っています。

マスダ:メンバーが幅広いですね。

金子:ジャズを基調にしてるんだけど、808の音が入ってたり、ちゃんと今に更新されているサウンドになっていてかっこよかったですね。

マスダ:その場の即興的な演奏だけでも完結するんだけど、そこにちゃんと録音を重ねていくみたいな技術も入れ込んでいるところが、余裕のある大人たちって感じがして、楽しいですよね。



金子:逆に同じジャズ系統でも若手ならではの勢いを感じさせるのが、小室響さんの「Frontline」。ベースはBREIMENの高木祥太さん、さらにはドラムがジャズ・ドラマー界で最近だと若手ナンバーワンの呼び声も高いという山田玲さん。この3ピースを基本にしつつ、いまの時代のジャズはもうジャンルレスであることが基本みたいになっているので、このドラムとかも一歩間違えればハードコアと言ってもいいぐらいの感じで。

マスダ:かなり自由ですね。3人が3人の音楽を奏でつつも、ジャズという。



金子:さっきのUHHO UHHO UHHOのベテラン感に対して、若手の勢いがありますが、もちろん勢いだけじゃなくて、上質で洗練された部分もある。いい対比の2組な気がしますね。
そんな中で前半1曲改めて紹介するのは、Wez Atlasの新曲にしようと思います。Wezくんはmiidaともコラボレーションをしてますよね。

マスダ:1曲リリースさせていただきました。いろんな方とフィーチャリングしてますけど、Wezくんの自由度の高い楽曲に対するラップの乗せ方が毎回楽しいです。今回もすごくハマってますね。

金子:今回フィーチャリングのSagiri Sólは、Wezくんと仲が良いVivaOlaくんの作品にも参加してたりして、たぶんもともと仲良しだと思うので、だからこその相性の良さもあるのかなと。Wezくんが昨年出したミニアルバムは結構メロウでチルな作品だったんですけど、今回はダンサブルなサウンドになっていて。

マスダ:アッパーな感じでしたね。

金子:あの作品を通過して、また今度はアッパーなモードになってきてるのかなと感じますね。

マスダ:でもやっぱりWezくんのラップって気持ちいいですよね。メロディアスというか、Wezくんにしか歌えない、不思議なメロディアス感がいいです。

金子:その感じをぜひ堪能していただきたいなと思います。



金子:声の加工とかもたぶんWezくんの曲ではあんまりなかった気がするけど、それもバッチリハマってるなと。

マスダ:このコントラストが良いですよね。WezくんのラップとメロディアスなSagiri Sólさんの歌がめちゃくちゃいい。

金子:いいですよね。Sagiri Sólさん単体の曲とかも聴きたくなりますね。

New Release Digest Part 2


金子:3月7日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜全17作品の中から、後半8作品をダイジェストでご紹介しました。
Part 2でもはじめましてのバンドがいて、最後のsimsiis。2019年の11月に結成されたバンドで、聴いていただくとわかる通り、エモやポストロックの流れを感じさせるバンドですね。ちなみにボーカルの子の名前が、kocoronoちゃんというらしく。

マスダ:kocoronoちゃん?ほんとだ!

金子:これはもう完全に、 bloodthirsty butchersですね。

マスダ:ですね!そうか、そうなっちゃいますね。

金子:それを名前につけちゃうって、僕らの世代からすると畏れ多くてできない感じだけど、それをしちゃうのは新しい世代が出てきているんだなという感じがして面白いなと思います。

マスダ:たしかに、そうですね。



金子:ミズキさん的にPart 2はどうですか?

マスダ:Part2はヒップホップも入っていますけど、ロックバンド然とした作品も多くて、なんか嬉しいです。自分もロックバンドをやっていたので(笑)。

金子:その中で気になったのはありましたか?

マスダ:私は千葉出身なので、ユレニワは同郷として注目して聴いておりましたが、やっぱりこういうストレートな音楽ってずっと続きますよね。普遍性というか、バンドの生き物感が楽曲にストレートに入ってるじゃないですか?その感じがすごくむき出しになっていいですね。好きです。これから来ちゃいそうな感じがするし、そのワクワク感が伝わってきました。



金子:実際このリリースの後の3月27日に渋谷のWWWでワンマンが決まってて、もう手売りだけでソールドアウトしているとのことです。

マスダ:素晴らしい!

金子:やっぱりこのご時世、ライブハウスをメインでやってる人たちがある意味一番大変で、お客さんを集めることも大変だと思うんですけど。

マスダ:制限もまだまだありますからね。

金子:でもこうやってちゃんとライブをやっていて、お客さんが入ってるというのは素晴らしいことですよね。そんな中で1曲、Nagakumoを紹介しようかなと思います。『EXPO』というEPがリリースされました。このバンドはこの番組で何回か紹介しているんですけど、2021年にスタートしたばかりの若いバンドです。で、自分たちのことを"ネオネオアコ・バンド"と呼んでいるという(笑)。

マスダ:"ネオ"が1つ多いですね(笑)。

金子:たしかにネオアコ感ありつつも、それだけじゃない感じがあって。ネオアコというと端正なイメージがあると思うのですが、このバンドはインディー・ロック感があって、結構アップテンポだったり、曲によっては歪んだギターが出てきたり、手数の多いドラムが出てきたりとか、ネオアコ感と、そのルーツにあるパンクの感じをちゃんと今に呼び起こしてるというか。「なるほど、これが"ネオネオアコ"か」という。

マスダ:納得の感じですね。たしかに彼ら彼女らの好きな音楽って、きっとネオアコだけじゃないですよね。なので、そういう自分の「好き好き好き」というのが集まったときに、「ネオネオネオ」というのが、どんどんついていってしまうという(笑)。

金子:でもたしかにそういうもんですよね。ニューウェーブからポストロックから、ちょっと前だとジャズもニュージャズと言われたりとか。そうやって更新されていくんですね。

マスダ:いろんなものがミックスされて、その中でそれぞれの良さを見出していくという。

金子:そんな中でNagakumoは、ネオアコの最先端にいるということですね、きっとね。

マスダ:素晴らしい。昨年活動開始なので、これからもどんどんいろんな曲を作っていきますよね。

金子:楽しみです。個人的にShiggy Jr.が最初に出てきたときみたいな、「これ絶対みんな好きでしょ?」みたいな感じもして。

マスダ:あー!

金子:そういう感触を感じたりもして、これからが楽しみです。



金子:お送りしているのはNagakumoで「思いがけず雨」。いいですね。

マスダ:いいですね。もう新しさしかないですね。

金子:このガチャガチャしてるのがいいんですよね。

マスダ:ちょっと散らかりつつも、でもみなさんの演奏がすごい上手。本当にすごい。

金子:Cymbalsとかも好きらしいんですけど、端正にまとめるというよりは、あえてのこの感じ。

マスダ:はみ出んばかりのエモーショナルで、でもちゃんとおしゃれな感じもありますね。

金子:そうなんですよね。絶妙な感じ、さすが"ネオネオ"です。




YAJICO GIRL with miida and The Departmentの新曲を紹介「金子厚武の、これ気になる!」

金子:続いてはこちらのコーナー、金子厚武の、「これ気になる!」。ということで僕が「これ気になる!」というものを紹介するという文字通りのコーナーなんですけど、今週はやはりダイジェストでもご紹介しました、YAJICO GIRL with miida and The Departmentの曲をここで紹介しようかなと思っております。

マスダ:ありがとうございます!

金子:そもそもこのコラボレーションはどういった経緯で生まれたのでしょうか?

マスダ:自分が主催してやっているYouTubeチャンネルの「from Studio KiKi」というチャンネルがあるんですけど、そこでいろんなアーティストさんとコラボして、with miida and The Departmentな楽曲を演奏してるんです。そこにFRIENDSHIP.繋がりで「YAJICO GIRL がいいんじゃない?」という風に紹介していただいたというのと、うちの夫もミュージシャンで、ギターを弾いてるやつがいるんですけど(笑)。

金子:OKAMOTO'Sでギターを弾いているコウキさんですね。

マスダ:コウキくんも「YAJICO GIRLすごいいいんだよね」と言っていて、というかその前から聴いていて、そういうのもあり、タイラさんに「どうですか?」と聞いたら、「ぜひ!」という形で来てくれたんですね。そのときにアレンジメントでコラボさせていただいたスタジオバージョンを今回ちゃんと綺麗に整えて、音源化させていただいた流れです。

金子:なるほど。だからすでにYouTubeではこのライブが見れる状態になってるわけですよね。

マスダ:見れます!

金子:アレンジがまさにmiida and The Departmentならではのものになっていて、ポイントとしてはどんな部分がありましたか?

マスダ:YAJICO GIRLの楽曲はジャパニーズ・ポップソングとしてすごく優秀だと思っていて、Mr.Childrenとか、そういう昔からみんなが愛しているようなメロディーラインだったり、言葉もみんなわかるような言葉が選ばれていたりしたので、あんまりそこを崩さないアレンジというか、普遍的に聴こえつつ、マシーンならではの音色だったりというのを混ぜ込んでいるという。なので、四方くんの歌ありきですね。

金子:「街の中で」という曲は、YAJICO GIRLの中でも特にそういうタイプの曲ですもんね。

マスダ:めちゃくちゃいい曲ですよね。すごく歌が上手で、収録でドキドキしながら来てくれたのですが、バチッと決めてくれて、「すごいな〜」と思いましたね。今回の音源はスタジオ録音されている声を使わせていただいているので、そもそもちゃんとしてるんですけど。

金子:でもそこにサウンドメイクの部分では違うものが入っていて、さっきも言っていたように、マシンの部分とかはThe Departmentの2人もいろいろ考えてやってると思うんですけど。

マスダ:そうですね。これをきっかけに彼らもどんどん前に行きたいという感じだったし、いろんな音楽の作り方とかも吸収してもらいたいなって。ちょっと上から目線であれなんですけど。これから伸びちゃいそうな四方くんの雰囲気もあったりして、お姉さんとしてすごく応援したくなる感じですね。

金子:ははは。四方くん、キャラクター的にはかわいいですからね。 ちょっと母性本能をくすぐるところある気がする。

マスダ:そうですね、何とかしてやりたいという(笑)。たぶんFRIENDSHIP.のみなさんもHIP LANDのみなさんもそうなんじゃないかなという感じがします。愛されてるなって。



金子:いいですね。

マスダ:改めて、リリースできて嬉しいです。

金子:キュレーターがFRIENDSHIP.からリリースしてるアーティストと関わって曲を作るのって、もっと増えたらいいなと勝手に思っていたりして。

マスダ:そうですね!キュレーターになってから本当にいろんな広がりが、アーティストとの関わりも増えて、すごい楽しいです。

金子:先週今週と番組に来ていただいて、さらにいろんなアーティストに触れていただいたかと思うのですが、どうでしたか?

マスダ:幅広いですよね。でも一定のクオリティーがしっかりあって、そこは本当にキュレーター会議でみんなで聴いて、ジャッジが難しいところもあったりするんですけど、その中で選ばれた人たちのリリースなので、すごくいいですよね。応援したい楽曲がいっぱいあって、気持ち良い時間を過ごさせていただきました。

金子:よかったです!ミズキさん2週に渡ってありがとうございました!

マスダ:こちらこそありがとうございました!


RADIO INFORMATION

FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」
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FM福岡で毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"303号室"(毎週水曜日の27:00~27:55)では、FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」をオンエア。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。

放送時間:毎週水曜日 27:00~27:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)

番組MC
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金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3

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MISATO
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10

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Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin


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