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2021.10.14
【読むラジオ】MC:森山公稀(odol) メンバー全員集合!「Room H」 -2021.10.13-
FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、LAMP IN TERRENの松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、odolの森山公稀が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
今回は、odolメンバーのミゾベリョウ&シェイク・ソフィアンをゲストに迎え、初のメンバー全員集合回!メンバーが選ぶ秋に聴きたい楽曲や、制作中の新曲デモ音源を紹介しています。
森山:さあ、本日はゲストお2人をお迎えしております。
ミゾベ:はい、odolのボーカルのミゾベリョウです。
ソフィアン:はい、odolのベースのシェイク・ソフィアンです。
ミゾベ:真似すんな(笑)。
森山:来ましたね。ついに。
ソフィアン:真のホーミーが集まりましたよ。
森山:集まりましたね。3人だとメンバー大集合が簡単でいいですね。
ミゾベ・ソフィアン:そうですね。
森山:odolは最大6人だったことがありますけど。本当に何ヶ月かメンバー集合がなかったりしたもんね。
ミゾベ:コロナ禍がない時代やったんやけど、月1位でしか集まれてない感じやったもんね。
森山:そう、3人だと気軽ですよ。これも、「出られる?」って連絡したの数日前ですからね、2人に。
ミゾベ:いや、昨日だったと思います(笑)。
ソフィアン:「予定空いてる?」って深夜連絡が来て。
ミゾベ:なんでこのタイミングで3人集合してみたんですか?
森山:ちょうどね、今僕たち新曲を作っているじゃないですか。この番組でも実はデモバージョンとか流してるんですけど、そんな話も具体的にしていきたいなと思って。制作も、だいぶいい感じじゃないですか。なので、このホットな時にちょっと話してみようかなと思いまして。
ミゾベ:なるほどね。
森山:ということで、リモートですけれども、3人揃って今日はお送りしていきたいなと思っております。まずは1曲紹介したいのですが、今日はソフィアンに選んで頂こうかなと思います。
ソフィアン:はい、そんな僕たちodolが3人組になって一番最初に作った曲です。
森山:どうですか、最近2人は。
ソフィアン:がっつり制作ですよね。
ミゾベ:確かにね。
ソフィアン:なので、制作してない時間の方が日々の変化にあるところかと。
森山:僕も朝から晩まで作って録ってという感じですけど、そんな中で息抜きに料理にハマったみたいな話を前回にしたんです。2人はそういうものは何かありますか?
▼前回のレポート内容はこちら▼
ソフィアン:被っちゃいますけど、僕も制作の合間に、この前、ニンジンめっちゃ余ってるなと思って。
森山:ニンジン安いよね、今(笑)。
ソフィアン:早く使わなきゃなと思って、ノリでキャロットケーキを作ったんですよ。
ミゾベ:おーっ、すごい!
ソフィアン:本当に勢いだけで作ったので、失敗してもいいやと思って、ほぼ目分量で。
ミゾベ:え!?まじで?
ソフィアン:見つけたレシピも流し見しながら適当に作って、うまくいったらいいなぐらいの気持ちでやったら、結構しっかり上手く出来ちゃって。
ミゾベ:すげー!
ソフィアン:それがここ最近の一番ハッピーな話で、また挑戦してみようかなって思ってます。
ミゾベ:シェイク家って、牛乳を6本常に家に置いているんやろ?
ソフィアン:超牛乳使うんですよ。
ミゾベ:お菓子作りのハードル、ソフィアンの家はなんか低そう。
ソフィアン:うちの母親はいつも頻繁にケーキを作ってたんですよ。お茶菓子が自分で作ったやつだと、またひとしおなんですよね。そういうのもあって、気軽に挑戦できたのもありますけど。
森山:なるほどね、秋らしくていいですね、お菓子作り。ミゾベは最近はどうですか?もう10月、秋ですけども。
ミゾベ:正直新たにハマったことはないんですけど、季節も変わってきたので、長袖になってくるじゃないですか。もとから古着が好きなんですけど、より最近詳しくなりました。
森山・ソフィアン:(笑)
森山:古着は、秋と何か関係があるんですか?
ミゾベ:ちょっと新しいの欲しいな、みたいになるじゃないですか。
森山:季節の変わり目でね。
ミゾベ:そうそう。高円寺のお店でポップ・アップをしたりもしたので、人に「こんな服どうですか?」って提案する場合、年代とかブランドが間違ってたらまずいじゃないですか。なんでめちゃくちゃ調べるようになって、90年代とか80年代のものとかそういう浅い年代のやつも、すごく詳しくなってきた。見たら、これは90か、80かって分かるようになってきた。
ソフィアン:へーっ。
ミゾベ:という、ソフィアンとは全然違う話やったけど(笑)。
森山:しかも、秋とどういう関係があるのかはちょっと分からなかったけど(笑)。
ミゾベ:あーーっ、秋は関係ない(笑)!
森山:それでは、音楽をかけていきたいなと思うんですが、せっかく10月ということで、"秋といえば"の曲を選んでいただきました。ではまずボーカル、ミゾベリョウ。秋ソング紹介していただきましょう。
ミゾベ:Big Thief の「Paul」って曲なんですけど、ちょうど一年前の今頃出会った曲で。NPRのライブ映像を見てたら出てきて、めちゃくちゃかっこいいなって。この曲を聴いてすごくハマって、ボーカルのエイドリアン・レンカーって人がいるんですけど、その人のSNSをチェックしてたら、山にポツンとある一軒家みたいなスタジオにここから2ヵ月籠りますって書いてあって。多分ソロアルバムの制作をやってたんですけど、ひたすら作っとるみたいな感じで、寒くなったら籠もったり俺もしたいなあって思った。
森山:なるほど、そういうことか。確かにいいね、それ。
ソフィアン:山籠りとか憧れますよね。
ミゾベ:憧れるね。
ソフィアン:ロッジとかで焚き火とかたいて。
ミゾベ:そうそうそう。
森山:やろうと思えば今もできると思うけどね。でも実際やってみたとして、最近の制作に追われている状況をみると焚き火とかしとる暇余裕はなさそう。
ソフィアン:(爆笑)
森山:多分カップラーメンになってくるよね。
ミゾベ:そうやねー(笑)。
森山:ゆったり余裕のある制作スケジュールを取って、その中でやるって言うのが良いかもしれないですね。
森山:続いて、odolのベース、ソフィアンから秋に聴きたい曲のセレクトをお願いします。
ソフィアン:僕が秋に聴きたい曲はStingで「Englishman In New York」です。これはもうド鉄板というか、超有名な曲ではあるんですけど。
森山:ガラッと雰囲気変えてきましたね。
ミゾベ:せやな。
ソフィアン:Music Videoは真冬なんですよね、雪が降っている街の中を、Stingが歩いているビデオなのですが、これがなんで秋かというと、ちょうど今の時期に大学の学祭があって、ジャズ研究会でこの曲を演奏したんですね。
ミゾベ:なるほど!
ソフィアン:演奏が上手くいったかは、あまり覚えていないのですが、その学祭前のみんな浮き足立ってる構内をずっとこの曲のことを考えながら歩いたりして。僕の中でやっぱり秋になると、あの頃のこの学祭シーズンを思い出すというか。そういう思い出があるんですよね。
森山:学祭誘ってくれたことないよね?
一同:(笑)
ミゾベ:ないね!
ソフィアン:恥ずかしいですよ(笑)。
森山:今となっては、行きたかったなぁって思うよね。ジャズ研に入っていることは知っていたけど。
ミゾベ:なんかシェイク・ソフィアン・カルテットっていうバンドがあるのだけは知っとったけど。
ソフィアン:(笑)。僕が中心メンバーの4人編成のバンドですね。宇都宮まで遠征したこともあります。
ミゾベ:え!知らなかった(笑)。
森山:全然知らなかった。なんで教えてくれなかったの(笑)。
ミゾベ:結構ライブしてるとは思ったけど、意外です。
森山:確かにコンサートあるのはちょいちょい小耳に挟んでましたけど。
ミゾベ:その時「ジャズ研ちょっとあるんで!」って。
ソフィアン:なかなかジャズはね、熟練したら呼ぼうと思っていたら、至る前に終わってしまった...。
森山:いやいやまだまだこれから深み増していくかもしれないですね。
森山:名曲ですね。いいですね、やはりこうやって聴くと。ピアノの音とかからかっこいいんだよね。こういうところを基準にしてさ、今の曲たちが生まれてきているんだなって感じられるよね。
ソフィアン:本当ですよね。ただいつまで経っても、途中のドラムのセクションの意図を完全には掴みきれてないんですよね。なんでここが入ったんだろうって、諸説はありますが、いまだに明確な答えが見つからない(笑)。
森山:作った本人にしかわからない何かがあるんだろうね。僕たちの曲にもそういう部分はあると思うんですよね。
ミゾベ:ジャズ研とかだと、原曲のアレンジそのままというより、ガッツリアレンジしてライブとかで演るんですか?
ソフィアン:曲によりけりなんですけど、完コピする場合もあれば、コード譜だけであとは自由にアレンジしたり、その場のテンションで演っているので、ソロの尺とかはそんなに決まっていない場合も多いです。
ミゾベ:なるほど。いやー聴きたかったね。
森山:シェイク・ソフィアン・カルテットバージョン。
ソフィアン:そうですね、またいつか機会があればぜひ(笑)。
森山:楽しみにしています。次のコーナーに行く前にちょっと補足をしたいのですが、Apple MusicとSpotifyで毎月3つodolのメンバーが曲をセレクトしたプレイリストが更新されておりますので、是非チェックしてみていただければと思います。
森山:ということで続いてのコーナーは、「@レコーディングルーム」です。毎週1曲、Room "H"の住人が弾き語りや宅録を何か収録してきて皆さんに聴いていただこうという時間ですが、ここ2回の放送ではodolの某新曲のデモ音源と、レコーディングした素材Ver.を聴いてもらっていたんですが。
ソフィアン:茹で野菜状態の曲たちを聴いてもらったというか。
森山:生野菜状態ですかね(笑)。
ソフィアン:生野菜状態か(笑)。
森山:その段階までね、聴いてもらっていましたが、今日はいよいよ、歌あり歌詞ありVer.を聴いていただきたいかなって思うんですけども、流してもいいですか?
ミゾベ:はい、ちょっと恥ずかしいけど(笑)。
森山:そうよね。まだワンコーラスの1番までの部分を流してきたので、そこまでにはなるのですが、どうですかこの曲の手応えは?
ミゾベ:これはね、むちゃくちゃいいと思う歌詞(笑)。
一同:(笑)
ミゾベ:いままでは結構シリアスなというか、すごく真面目に丁寧に歌詞を書いてきたんですけど、この曲はちょっと遊び心じゃないけど、作詞してる時にこことここが繋がったら面白いかなみたいな発想、言葉遊びみたいなのを入れながら作った曲なんで。今はワンコーラス流れるとのことなので、フルで「ああなるほどな」みたいに思って頂けたら嬉しいですね。
森山:そうだね。そこはちょっとフルを聴いてのお楽しみというか。ソフィアンはどう?
ソフィアン:この曲はやっぱビートとベースが特異な曲なので、その歌詞が重なるとさらにその譜割りでリズムの感覚がまた一新されるというか、絶対ハッとなるだろうなって思います、歌詞ありVer.は。
森山:そうだね。歌詞なしと歌詞ありで結構印象変わるかもね。実はもしかして気づいてる人もいるかもしれませんが、実はこれは5拍子の曲なんですね。
ソフィアン:あ!これ5拍子だったんだ!
一同:(笑)
森山:譜面に書いてあったやん(笑)。そうなんですよ、5拍子なんですよ。メロの部分が5拍子で、コーラスの部分は4拍子になるのですが。ということで長々とお話ししましたが。
ソフィアン:待ちきれないですよ。
森山:それでは聴いていただこうかなと思います。odolの某新曲、第3形態歌ありVer.です、どうぞ。
▼ラジオではodolの新曲デモ音源をオンエア!radikoタイムフリーで是非お楽しみください。▼
森山:はい、ということでいかがでしたか?
ミゾベ:いやあ第3形態ですね(笑)。
森山:聴いていただいている皆さんにもね、どう聴こえたかドキドキですね。
ミゾベ:この曲ね、最初にデモが来た時、音階の使い方とかシンセの音とかが、いい意味でちょっとYMO的な要素もあるじゃないですか?
森山:シンセの量が多分過去で一番多いかもしれないですね。
ミゾベ・ソフィアン:あ、そうなんですね!
森山:シンセをシンセらしく使った曲としてはかなり多いかもしれないね。
ミゾベ:今までのodolだったら、このテンポがこの曲みたいに速い曲だとさ、ギターを弾くかなっていう感じだったけど、このシンセでテンポが早いっていうのがめちゃくちゃいい形に作ったなーって思った。これはかっこいいなと思ったよ。
森山:良かったです。
ソフィアン:僕はサビのストリングスの入れ方が、馴染み深いというか、これはポップとも言えるのかな?「トゥ〜〜」ってあるじゃないですか?あの入れ方は今までのodolではあまりなかった使い方のような気がしていて。
森山:確かにそうかもね。オリエンタルな感じのね。たしかに言われてみるとキャッチーさというか、ポップさもあるのかもしれないですね。
ソフィアン:odolの新たなステージっていう感じがして。
ミゾベ:耳がそこにいくもんね、それが入ってきたときに。これは第何形態ぐらいまで流すんですか?
森山:流石にそろそろ次は完成品を聴いてもらいたいよね。次回の放送で流せるかどうかは分からないけど、途中経過はここぐらいまでかな。次回はフルで、歌詞の続きとかも皆さん気になっていると思うので、聴いていただきたいかなと思います。
ミゾベ:お願いします。
ソフィアン:楽しみです。
森山:ということでね、最近制作頑張ってる3人で色々話してきました。よかったら皆さんの感想もぜひ聞かせてください。Twitter #FM福岡 #RoomH をつけてツイートしてください。よろしくお願いします。
ソフィアン:お待ちしてます。
森山:では、この辺りで今日のラストソングを送りしたいんですが、いつもはね僕が選んでますが、せっかくなんでラスト、ミゾベに選んでもらいたいと思います。
ミゾベ:はい!では聴いてください、odolがまだ今の倍の人数、6人いたときの曲です。『往来するもの』というアルバムより「GREEN」。
森山:Room "H"で「GREEN」を流したのは初めてなんですけど。
ミゾベ・ソフィアン:あ、そうなの?
森山:そうですね。なんで「GREEN」を選んでいただいたんですか?
ミゾベ:久しぶりに聴くときがありまして、その時の気持ちを思い出したいなと思って、すごく力を込めて書いた曲だったので。あの曲を作ったときに第2のバンド人生が始まったみたいなところでもあったので。今回3人初めて集合したので、改めて聴いて欲しいなと思って流させていただきました。
森山:ありがとうございます。やっぱね、こうやって時間が経ってから聴いてもね、いい曲作れたなと思う曲があるって幸せですよね。新譜だけじゃなくて。
ソフィアン:本当にね。
ミゾベ:本当!
-ミゾベリョウが選ぶ、秋に聴きたい楽曲-
Big Thief「Paul」
NUUAMM「めのう」
-シェイク・ソフィアンが選ぶ、秋に聴きたい楽曲-
Sting「Englishman In New York」
Rosie Carney「K.」
odol「新曲 デモ音源」
odol「GREEN」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #FM福岡 #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年4月21日にFRIENDSHIP.より新曲「Alles Liebe」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
松本大(LAMP IN TERREN Vo.&Gt.)
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
9月1日に「ニューワールド・ガイダンス」をリリース。
オフィシャルサイト/ @lampinterren/ @pgt79 / @lampinterren
森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した5人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2021年6月9日に、NEW ALBUM「はためき」をリリース。
オフィシャルサイト/ @odol_jpn/ @KokiMoriyama
今週のMCは、odolの森山公稀が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
今回は、odolメンバーのミゾベリョウ&シェイク・ソフィアンをゲストに迎え、初のメンバー全員集合回!メンバーが選ぶ秋に聴きたい楽曲や、制作中の新曲デモ音源を紹介しています。
ゲスト:odol ミゾベリョウ&シェイク・ソフィアン
森山:さあ、本日はゲストお2人をお迎えしております。
ミゾベ:はい、odolのボーカルのミゾベリョウです。
ソフィアン:はい、odolのベースのシェイク・ソフィアンです。
ミゾベ:真似すんな(笑)。
森山:来ましたね。ついに。
ソフィアン:真のホーミーが集まりましたよ。
森山:集まりましたね。3人だとメンバー大集合が簡単でいいですね。
ミゾベ・ソフィアン:そうですね。
森山:odolは最大6人だったことがありますけど。本当に何ヶ月かメンバー集合がなかったりしたもんね。
ミゾベ:コロナ禍がない時代やったんやけど、月1位でしか集まれてない感じやったもんね。
森山:そう、3人だと気軽ですよ。これも、「出られる?」って連絡したの数日前ですからね、2人に。
ミゾベ:いや、昨日だったと思います(笑)。
ソフィアン:「予定空いてる?」って深夜連絡が来て。
ミゾベ:なんでこのタイミングで3人集合してみたんですか?
森山:ちょうどね、今僕たち新曲を作っているじゃないですか。この番組でも実はデモバージョンとか流してるんですけど、そんな話も具体的にしていきたいなと思って。制作も、だいぶいい感じじゃないですか。なので、このホットな時にちょっと話してみようかなと思いまして。
ミゾベ:なるほどね。
森山:ということで、リモートですけれども、3人揃って今日はお送りしていきたいなと思っております。まずは1曲紹介したいのですが、今日はソフィアンに選んで頂こうかなと思います。
ソフィアン:はい、そんな僕たちodolが3人組になって一番最初に作った曲です。
最近ハマっていること
森山:どうですか、最近2人は。
ソフィアン:がっつり制作ですよね。
ミゾベ:確かにね。
ソフィアン:なので、制作してない時間の方が日々の変化にあるところかと。
森山:僕も朝から晩まで作って録ってという感じですけど、そんな中で息抜きに料理にハマったみたいな話を前回にしたんです。2人はそういうものは何かありますか?
ソフィアン:被っちゃいますけど、僕も制作の合間に、この前、ニンジンめっちゃ余ってるなと思って。
森山:ニンジン安いよね、今(笑)。
ソフィアン:早く使わなきゃなと思って、ノリでキャロットケーキを作ったんですよ。
ミゾベ:おーっ、すごい!
ソフィアン:本当に勢いだけで作ったので、失敗してもいいやと思って、ほぼ目分量で。
ミゾベ:え!?まじで?
ソフィアン:見つけたレシピも流し見しながら適当に作って、うまくいったらいいなぐらいの気持ちでやったら、結構しっかり上手く出来ちゃって。
ミゾベ:すげー!
ソフィアン:それがここ最近の一番ハッピーな話で、また挑戦してみようかなって思ってます。
ミゾベ:シェイク家って、牛乳を6本常に家に置いているんやろ?
ソフィアン:超牛乳使うんですよ。
ミゾベ:お菓子作りのハードル、ソフィアンの家はなんか低そう。
ソフィアン:うちの母親はいつも頻繁にケーキを作ってたんですよ。お茶菓子が自分で作ったやつだと、またひとしおなんですよね。そういうのもあって、気軽に挑戦できたのもありますけど。
森山:なるほどね、秋らしくていいですね、お菓子作り。ミゾベは最近はどうですか?もう10月、秋ですけども。
ミゾベ:正直新たにハマったことはないんですけど、季節も変わってきたので、長袖になってくるじゃないですか。もとから古着が好きなんですけど、より最近詳しくなりました。
森山・ソフィアン:(笑)
森山:古着は、秋と何か関係があるんですか?
ミゾベ:ちょっと新しいの欲しいな、みたいになるじゃないですか。
森山:季節の変わり目でね。
ミゾベ:そうそう。高円寺のお店でポップ・アップをしたりもしたので、人に「こんな服どうですか?」って提案する場合、年代とかブランドが間違ってたらまずいじゃないですか。なんでめちゃくちゃ調べるようになって、90年代とか80年代のものとかそういう浅い年代のやつも、すごく詳しくなってきた。見たら、これは90か、80かって分かるようになってきた。
ソフィアン:へーっ。
ミゾベ:という、ソフィアンとは全然違う話やったけど(笑)。
森山:しかも、秋とどういう関係があるのかはちょっと分からなかったけど(笑)。
ミゾベ:あーーっ、秋は関係ない(笑)!
秋に聴きたい楽曲を紹介!
森山:それでは、音楽をかけていきたいなと思うんですが、せっかく10月ということで、"秋といえば"の曲を選んでいただきました。ではまずボーカル、ミゾベリョウ。秋ソング紹介していただきましょう。
ミゾベ:Big Thief の「Paul」って曲なんですけど、ちょうど一年前の今頃出会った曲で。NPRのライブ映像を見てたら出てきて、めちゃくちゃかっこいいなって。この曲を聴いてすごくハマって、ボーカルのエイドリアン・レンカーって人がいるんですけど、その人のSNSをチェックしてたら、山にポツンとある一軒家みたいなスタジオにここから2ヵ月籠りますって書いてあって。多分ソロアルバムの制作をやってたんですけど、ひたすら作っとるみたいな感じで、寒くなったら籠もったり俺もしたいなあって思った。
森山:なるほど、そういうことか。確かにいいね、それ。
ソフィアン:山籠りとか憧れますよね。
ミゾベ:憧れるね。
ソフィアン:ロッジとかで焚き火とかたいて。
ミゾベ:そうそうそう。
森山:やろうと思えば今もできると思うけどね。でも実際やってみたとして、最近の制作に追われている状況をみると焚き火とかしとる暇余裕はなさそう。
ソフィアン:(爆笑)
森山:多分カップラーメンになってくるよね。
ミゾベ:そうやねー(笑)。
森山:ゆったり余裕のある制作スケジュールを取って、その中でやるって言うのが良いかもしれないですね。
森山:続いて、odolのベース、ソフィアンから秋に聴きたい曲のセレクトをお願いします。
ソフィアン:僕が秋に聴きたい曲はStingで「Englishman In New York」です。これはもうド鉄板というか、超有名な曲ではあるんですけど。
森山:ガラッと雰囲気変えてきましたね。
ミゾベ:せやな。
ソフィアン:Music Videoは真冬なんですよね、雪が降っている街の中を、Stingが歩いているビデオなのですが、これがなんで秋かというと、ちょうど今の時期に大学の学祭があって、ジャズ研究会でこの曲を演奏したんですね。
ミゾベ:なるほど!
ソフィアン:演奏が上手くいったかは、あまり覚えていないのですが、その学祭前のみんな浮き足立ってる構内をずっとこの曲のことを考えながら歩いたりして。僕の中でやっぱり秋になると、あの頃のこの学祭シーズンを思い出すというか。そういう思い出があるんですよね。
森山:学祭誘ってくれたことないよね?
一同:(笑)
ミゾベ:ないね!
ソフィアン:恥ずかしいですよ(笑)。
森山:今となっては、行きたかったなぁって思うよね。ジャズ研に入っていることは知っていたけど。
ミゾベ:なんかシェイク・ソフィアン・カルテットっていうバンドがあるのだけは知っとったけど。
ソフィアン:(笑)。僕が中心メンバーの4人編成のバンドですね。宇都宮まで遠征したこともあります。
ミゾベ:え!知らなかった(笑)。
森山:全然知らなかった。なんで教えてくれなかったの(笑)。
ミゾベ:結構ライブしてるとは思ったけど、意外です。
森山:確かにコンサートあるのはちょいちょい小耳に挟んでましたけど。
ミゾベ:その時「ジャズ研ちょっとあるんで!」って。
ソフィアン:なかなかジャズはね、熟練したら呼ぼうと思っていたら、至る前に終わってしまった...。
森山:いやいやまだまだこれから深み増していくかもしれないですね。
森山:名曲ですね。いいですね、やはりこうやって聴くと。ピアノの音とかからかっこいいんだよね。こういうところを基準にしてさ、今の曲たちが生まれてきているんだなって感じられるよね。
ソフィアン:本当ですよね。ただいつまで経っても、途中のドラムのセクションの意図を完全には掴みきれてないんですよね。なんでここが入ったんだろうって、諸説はありますが、いまだに明確な答えが見つからない(笑)。
森山:作った本人にしかわからない何かがあるんだろうね。僕たちの曲にもそういう部分はあると思うんですよね。
ミゾベ:ジャズ研とかだと、原曲のアレンジそのままというより、ガッツリアレンジしてライブとかで演るんですか?
ソフィアン:曲によりけりなんですけど、完コピする場合もあれば、コード譜だけであとは自由にアレンジしたり、その場のテンションで演っているので、ソロの尺とかはそんなに決まっていない場合も多いです。
ミゾベ:なるほど。いやー聴きたかったね。
森山:シェイク・ソフィアン・カルテットバージョン。
ソフィアン:そうですね、またいつか機会があればぜひ(笑)。
森山:楽しみにしています。次のコーナーに行く前にちょっと補足をしたいのですが、Apple MusicとSpotifyで毎月3つodolのメンバーが曲をセレクトしたプレイリストが更新されておりますので、是非チェックしてみていただければと思います。
odol 新曲のデモ音源紹介@レコーディングルーム
森山:ということで続いてのコーナーは、「@レコーディングルーム」です。毎週1曲、Room "H"の住人が弾き語りや宅録を何か収録してきて皆さんに聴いていただこうという時間ですが、ここ2回の放送ではodolの某新曲のデモ音源と、レコーディングした素材Ver.を聴いてもらっていたんですが。
ソフィアン:茹で野菜状態の曲たちを聴いてもらったというか。
森山:生野菜状態ですかね(笑)。
ソフィアン:生野菜状態か(笑)。
森山:その段階までね、聴いてもらっていましたが、今日はいよいよ、歌あり歌詞ありVer.を聴いていただきたいかなって思うんですけども、流してもいいですか?
ミゾベ:はい、ちょっと恥ずかしいけど(笑)。
森山:そうよね。まだワンコーラスの1番までの部分を流してきたので、そこまでにはなるのですが、どうですかこの曲の手応えは?
ミゾベ:これはね、むちゃくちゃいいと思う歌詞(笑)。
一同:(笑)
ミゾベ:いままでは結構シリアスなというか、すごく真面目に丁寧に歌詞を書いてきたんですけど、この曲はちょっと遊び心じゃないけど、作詞してる時にこことここが繋がったら面白いかなみたいな発想、言葉遊びみたいなのを入れながら作った曲なんで。今はワンコーラス流れるとのことなので、フルで「ああなるほどな」みたいに思って頂けたら嬉しいですね。
森山:そうだね。そこはちょっとフルを聴いてのお楽しみというか。ソフィアンはどう?
ソフィアン:この曲はやっぱビートとベースが特異な曲なので、その歌詞が重なるとさらにその譜割りでリズムの感覚がまた一新されるというか、絶対ハッとなるだろうなって思います、歌詞ありVer.は。
森山:そうだね。歌詞なしと歌詞ありで結構印象変わるかもね。実はもしかして気づいてる人もいるかもしれませんが、実はこれは5拍子の曲なんですね。
ソフィアン:あ!これ5拍子だったんだ!
一同:(笑)
森山:譜面に書いてあったやん(笑)。そうなんですよ、5拍子なんですよ。メロの部分が5拍子で、コーラスの部分は4拍子になるのですが。ということで長々とお話ししましたが。
ソフィアン:待ちきれないですよ。
森山:それでは聴いていただこうかなと思います。odolの某新曲、第3形態歌ありVer.です、どうぞ。
森山:はい、ということでいかがでしたか?
ミゾベ:いやあ第3形態ですね(笑)。
森山:聴いていただいている皆さんにもね、どう聴こえたかドキドキですね。
ミゾベ:この曲ね、最初にデモが来た時、音階の使い方とかシンセの音とかが、いい意味でちょっとYMO的な要素もあるじゃないですか?
森山:シンセの量が多分過去で一番多いかもしれないですね。
ミゾベ・ソフィアン:あ、そうなんですね!
森山:シンセをシンセらしく使った曲としてはかなり多いかもしれないね。
ミゾベ:今までのodolだったら、このテンポがこの曲みたいに速い曲だとさ、ギターを弾くかなっていう感じだったけど、このシンセでテンポが早いっていうのがめちゃくちゃいい形に作ったなーって思った。これはかっこいいなと思ったよ。
森山:良かったです。
ソフィアン:僕はサビのストリングスの入れ方が、馴染み深いというか、これはポップとも言えるのかな?「トゥ〜〜」ってあるじゃないですか?あの入れ方は今までのodolではあまりなかった使い方のような気がしていて。
森山:確かにそうかもね。オリエンタルな感じのね。たしかに言われてみるとキャッチーさというか、ポップさもあるのかもしれないですね。
ソフィアン:odolの新たなステージっていう感じがして。
ミゾベ:耳がそこにいくもんね、それが入ってきたときに。これは第何形態ぐらいまで流すんですか?
森山:流石にそろそろ次は完成品を聴いてもらいたいよね。次回の放送で流せるかどうかは分からないけど、途中経過はここぐらいまでかな。次回はフルで、歌詞の続きとかも皆さん気になっていると思うので、聴いていただきたいかなと思います。
ミゾベ:お願いします。
ソフィアン:楽しみです。
森山:ということでね、最近制作頑張ってる3人で色々話してきました。よかったら皆さんの感想もぜひ聞かせてください。Twitter #FM福岡 #RoomH をつけてツイートしてください。よろしくお願いします。
ソフィアン:お待ちしてます。
odol「GREEN」紹介
森山:では、この辺りで今日のラストソングを送りしたいんですが、いつもはね僕が選んでますが、せっかくなんでラスト、ミゾベに選んでもらいたいと思います。
ミゾベ:はい!では聴いてください、odolがまだ今の倍の人数、6人いたときの曲です。『往来するもの』というアルバムより「GREEN」。
森山:Room "H"で「GREEN」を流したのは初めてなんですけど。
ミゾベ・ソフィアン:あ、そうなの?
森山:そうですね。なんで「GREEN」を選んでいただいたんですか?
ミゾベ:久しぶりに聴くときがありまして、その時の気持ちを思い出したいなと思って、すごく力を込めて書いた曲だったので。あの曲を作ったときに第2のバンド人生が始まったみたいなところでもあったので。今回3人初めて集合したので、改めて聴いて欲しいなと思って流させていただきました。
森山:ありがとうございます。やっぱね、こうやって時間が経ってから聴いてもね、いい曲作れたなと思う曲があるって幸せですよね。新譜だけじゃなくて。
ソフィアン:本当にね。
ミゾベ:本当!
10月13日(水) オンエア楽曲
odol「未来」-ミゾベリョウが選ぶ、秋に聴きたい楽曲-
Big Thief「Paul」
NUUAMM「めのう」
-シェイク・ソフィアンが選ぶ、秋に聴きたい楽曲-
Sting「Englishman In New York」
Rosie Carney「K.」
odol「新曲 デモ音源」
odol「GREEN」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #FM福岡 #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、LAMP IN TERRENの松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年4月21日にFRIENDSHIP.より新曲「Alles Liebe」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
松本大(LAMP IN TERREN Vo.&Gt.)
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
9月1日に「ニューワールド・ガイダンス」をリリース。
オフィシャルサイト/ @lampinterren/ @pgt79 / @lampinterren
森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した5人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2021年6月9日に、NEW ALBUM「はためき」をリリース。
オフィシャルサイト/ @odol_jpn/ @KokiMoriyama