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2021.09.02
FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、LAMP IN TERRENの松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、odolの森山公稀が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
前回に引き続き、写真家・濱田英明がゲストに登場!写真と音楽の違う点や、現在のSNSについてトークをしています。
また、今月レコーディングを控えたodolの新曲のスケッチ音源も紹介!音源はradikoタイムフリーで聴くことができるので、是非チェックしてください!
▼前回のトーク内容はこちら▼
森山:音楽と写真は似ているというお話もありましたが、逆に音楽と写真で違うなと思うこととかってありますか?
濱田:そうですね、個人的に圧倒的に入り口が広いのは写真だと思っています。この言葉で合っているか分からないですけど、技術によって表現できることのレベルが全然違うなと思っていて。もちろん音楽も歌も口笛とか口ずさんだりとか、ギターもどんな音でもポーンと弾いて、それが「音楽」だと言えば音楽なんですけど、やっぱり写真はシャッターを押せば一応撮れてしまうというところで決定的な違うんじゃないかなと思っています。もしかしたらその一枚が、例えば1億円で売れる場合もあるんですよね。これは作品です、といえば作品なので。その気軽さが世界中の人々のライフスタイルを変えるまでに至っているのが今なんですよね。何かをやったから写真を撮るではなくて、写真を撮るために何かをする、それ自体は僕は全然否定はしていなくて、良いこともあるし、でも悪いこともあるっていう。カメラも楽器もそうですけど、道具でしかないので、それを豊かに扱えるかどうかというのはその人にかかってると思います。すごく手軽なものなんですけど、実は試されてるという。
森山:そうですよね。それこそ、iPhoneのカメラみたいなものは皆が同じ機材というか、同じスタートラインに立たされていて、使う人によってそれがどうなるかというのは、違いが顕著に現れてくる部分でもありますもんね。確かに音楽は一歩レベルを上げるために、お金がかかったりとか、練習時間をかけて何か技術を習得するっていうのはどうしても必要になってきますよね。もちろん最近だといろいろとインスタントに音楽を作ることができる技術も発展してきているとは思うんですけど、それでもやっぱりそのハードルの低さっていうのは写真にはまだまだ及ばないですよね。
濱田:そうですね。スマホというのは革命的なもので、スマホというかカメラなんですよね、あれはもはや。もちろん持ってない人もいると思うんですが、今や世界中のほとんど全員がカメラを持ってるっていうすごい時代なんですよね。
森山:確かに。相当、性能もいいですもんね。
濱田:スマホというのは、カメラ付き携帯ではなくて、カメラに携帯がついてるんですよね、もはや。それぐらいの性能があるはずなんですよね。
森山:そうですよねー。なるほど。そこは確かに写真独自のものかもしれないですね。
森山:写真とは少し離れたお話なんですけど、濱田さんは活動の中で、SNSの活用にとても積極的な印象があります。濱田さんのTwitterもそうなんですけど、Instagramとか是非皆さんも見て頂きたいんですけど、そんな中で近年、SNSというのは良い部分だけではなく、悪い部分もかなり顕在化してると思うんです。現在、濱田さんはそんなSNSをどういう場と捉えているのか、どういうものだと思って向き合っていらっしゃるのでしょうか?
濱田:例えば、SNSが普及した10年ぐらい前と今って全然違う状況だと思うんですよね。あの頃のような無邪気さっていうのはもはや無いと思うんですよ。それがすごく時代の空気とリンクしてしまっていて、というよりもむしろSNSがその空気を醸成しているかもしれないんですけど、特に何か問題が立ち上がった時にそれが如実に現れるというか。色々な価値観がどんどん更新されていく中で、人々がどんどん高潔な状態になっていると思うんですね。
それ自体はいい状態だとは思うのですが、反面、誠実さが失われてると感じる時もあるんですよね。正しいことを求める反面、その発言に責任を取らない状態が同時に起こっていますよね。一対一の真摯なコミュニケーションが取り辛いが故に。でもみんな正しくあろうとしているだけで。それが僕の中でジレンマなんですよね。皆がより良くなろうとすればするほど難しくなるという。それをこの数年感じていて。
SNSは基本的には個人のプラットフォームだと思うんですが、もはやひとつのメディアというか。もしフォロワー数がたくさん増えた場合に、ここは一般の個人の場所ですよ、と言ってみても多くの人々はそういう風には見てないんですよね。実際は一般人なのにそう思われない人がどんどん増えていってると思うんですよね。軽い気持ちで発言したことも、あなたは影響力があるんだからそういうこと言っては駄目ですよ、と言われることもあるんですよね。じゃあ、影響力というのは誰が決めるものなのか、って思うんですね。自分で決めるものなのか、誰かが決めるものなのかっていうのもはっきりしなくて、そういう混沌がすごく今、より深まっていて、ひと昔前のようにSNSが遊び場のような、学校みたいなものではもはや無くなってしまったんですよね。そこが自分にとって今後どうしていくべきなのか、というのは現在進行形ですごく悩んでいるところです。なんか質問の意図と違う話をしてる気がするんですけど(笑)。
森山:いやいや、全くそんなこと無いです。僕も同じように感じている部分もあって、序盤の話でみんなが正しい方向に行こうとするからこそ難しくなってるっていう話がありましたけど、それは本当に僕も感じていて。自分の中の正しくなさを見つけた時には、それを変える実践が必要だと思うんですけど、それって時間のかかることだと思うんですね、実際は。でも言葉の上での正しさっていうのは本当に10秒でできてしまって、SNS上ではそうやって言葉の上での正しさをみんなが凄いスピードでやり取りをし合っているから、実体が正しくなる時間を持てずにどんどん次の高潔さに直面していて、そこのギャップが全員にとって辛いものになっているんじゃないかなっていう風に日々感じていて。ゆっくりと正しいスピードで正しくなっていくっていうことがSNSには向いていない部分なのかなっていう風に思っていて、まさにその話をされていたので。
かと言って、じゃあ自分はどうするのかっていう話になった時に、どうしたらいいんだろうって僕もまだまだ悩んでいる部分はあるんですけど。
濱田:僕も悩みながらひとつ思っているのは、誠実であろうとする、ということなんですよね、何に対しても。コミュニケーションの取り方に対しても。無礼を働かないとか、そういうことから始まり、本当のことをちゃんと言うとか、相手に敬意を持つとか、当たり前のことなんですがSNSの性質的に皆が皆そうではないと思うんです。SNSかどうか関係なく、目の前にいる人に対してどれだけ誠実にいられるか。今はその誠実さがどんどん失われている気がしています。
森山:社会の中に正しくないと思うこととか良くないと思うことを見つけた時に、自分の中にその正しくなさを見つけられるのかっていうのは、結構重要なのかなって思っていて、そこをゆっくりと誠実に取り組んでいくっていうのはSNSの中ではなかなか見え辛くなってしまうなっていう風に最近は特に思ってますね。
僕が1年間位、ずーっと考えていることがあって、ちょっと本当に思考実験みたいな話になるんですけど、理想的なSNSってあり得ると思いますか?
濱田:うーん。
森山:様々なSNSのタイプが今もあってそれぞれに特徴があると思うんですけど。
濱田:そういう理想的なSNSのような場が育つにはまだまだ時間はかかると思いますし、人にはグラデーションがあるはずなんですよね。悪い人もいれば良い人もいて、その間にいろいろな人たちがいる。さらに1人1人の中にもグラデーションがあって、今言ったことが、次の瞬間、「いや、違う」って思うこともいっぱいあると思うんです。だから構造を解決してもイタチごっこなんじゃないかなって、ちょっと悲観的にも思ったりしています。
結局それよりも自分たちがどうあるべきかというのをもっと考える時間の方が必要っていうか。もちろんそういうユートピアみたいなSNSがあればいいと思うし、その与えられた枠組みをいかに活用、発展させて拡張させていくかっていう発想が大切で。SNSもやっぱり道具なので、それに操られるよりも豊かに使いこなせるよう意識を持てたら良いんですが、やっぱりそれができないんですよね。どうしてもプラットフォーム上で踊らされてしまう。
森山:そこを強く持つことが本当に難しいけども、必要なことではありますよね。
濱田:昔、正しくはなかったけれど社会として見過ごされてきたことがどんどんどんどん今問題になっているし、今当たり前だと思ってることが10年後にはもうとんでもない問題になることもあり得るわけで。常にその自覚っていうのは持ち合わせてないと、次は自分たちの番だっていう風にすごく思うんですよね。
森山:本当は良くないけど見過ごされてきたものっていうのを見つけて、更新していこうというスピードが上がっているっていうのは、良い面でもあるかもしれないですよね。
濱田:そうですね、それが1人1人がじっくり考えられる許容量とか、そういう社会が抱えられる許容量を超えてしまってるんだろうなって。
森山:そうですね、とても深い話になってしまったのですが、でもこういう話は現代を生きる皆さんも各々色々と思うところがあると思いますので、皆で考えていきたいなぁと思いますね。
森山:最後にそういえば、もう1つ質問しないといけないことがあったんですけど、この番組を聞いていただいてる中にもしかしたら写真を仕事にしていきたいと思っている方がいらっしゃるかもしれないので、ちょっと難しいと思いますが、濱田さんからそんな方に向けて何かアドバイスなど頂けると嬉しいです。
濱田:これは質問されて2番目に困る質問です。
森山:(笑)。1番が何を撮ってるんですかって質問でしたね。
濱田:何、撮られてるんですか?と聞かれると、うーん、となるんですけど。
森山:アドバイス下さい。
濱田:と言われると、さらに、うーん、と。
森山:ごめんなさい(笑)。
濱田:実は僕は写真の仕事をしたいと思ったことがないんですよね、未だに。他にできることがなくてそれ選び取るしかなかったっていうところから始まっていて。かたや、写真の仕事をしたいと思う人がいっぱいいて、学校やスタジオで働いて下積みをする人もいれば、写真がないと生きていけないというくらい切実な人もいます。ただ、自分は写真の仕事をしたいからじゃなくて、表現したいという気持ちがあって、たまたま写真というやり方を選んだだけなんですよね。それは音楽でも良かったし、変な話、自転車で走るっていうことでもいいと思うんですね。なぜ写真だったかというと、呼吸をするように自然にできたのが写真だったっていうだけなんです。何が言いたいかというと、その人が自然に無理せずにできることがあれば、それを仕事にすればいいと思うんです。
もし写真の仕事をしたいっていう人は、まずはそこから疑うべきじゃないかなって思っていて。もし写真が当たり前のようにできることでやっていて何のストレスも感じなければ、写真の仕事が合っていると思います。やっていて違和感を感じるのであれば違うかもしれません。そういう生き方とか働き方をもっと本当はすべきなんだと思うんですが、私にはこれしかない、とか、ひとつのことを続けていかないといけない、というのは正しい部分もあるけれど、それに縛られることで生き辛いこともたくさんあると思うんですよね。実際、自分は10年以上デザインの仕事を続けて、あとで振り返った時に「あ、これが問題だったんだ」ってことにようやく気付いて。写真を仕事にするという目的よりも、自分が一番何に向いているかっていうことに気付けるかの方が大事かなと思っています。
森山:まさに、そうですね。今日の話を聞いたら皆さんによく伝わっていると思います、このお話は。貴重なアドバイスをありがとうございました。
森山:本当はまだまだお話をしたいところなんですけども、かなりたっぷりとお話をして時間が来てしまいましたので。あっ、最後の質問が。
濱田:まだ、あるんですか(笑)?
森山:ごめんなさい、僕が先読みしてなくて、本当にこれ最後なので。
濱田:(笑)。
森山:これ、もしかしたら3番目に難しい質問かもしれませんが。
濱田:個人的に質問してもらってもいいんですけど(笑)。
森山:最後に、濱田さんが思う、良い写真とはどのようなものだと思いますか?という質問がありますね。
濱田:質問されて3番目に難しいやつ(笑)。
森山:(笑)。いやー、てんこ盛りですね今日は。
濱田:これ、また期待に応えられないなー。どうしよう。良い写真って、ずっと問い続けてるんですよ、実は。
以前あるインスタレーション的な展示をしたことがあって、1枚の写真をいろんな方法で展示するっていうのをやったんです。小さいプリントだったり、Tシャツにプリントしたり、ブラウン管に表示させたり、スクリーンに投影させたり。でも全部同じ写真なんです。そうすることで、メディアによってどういう見え方の違いが生まれるのか、どういう人がどういう風に向き合い方を変えるのかっていうのを実験したかったんですよね。そうすることで本当に良い写真って一体何だろうなっていうのを、見る側が考えるきっかけを作りたくて。結果、面白かったのは、一番多かった意見が 「Tシャツ欲しい」っていう(笑)。「このTシャツ、可愛いから欲しい」って。それって、ひとつ答えだなって思っていて。僕が実は理想としていることでもあるんですね。つまり、その人のものになるって事なんですよ、写真が。ここに写っていることは自分と関係ないと思われたり、ただ、綺麗だ!で終わるのは自分が目指すものではないと思っていて。写真がその人のものになる、それができたら良い写真だと思っています。そこはodolとすごく共有、実は言葉にせずとも分かるだろうじゃなくて、なんだっけ(笑)。
森山:君には分かるだろう(笑)。
濱田:っていう、実は。
森山:良い写真というか、良い表現とも取れるかもしれないですね、この質問は。本当に僕たちも、それが僕たちだけのものじゃなくなった時に一番喜びを感じますね。最後の質問を何回もさせてもらったんですけど、これで本当に最後でした(笑)。本当にありがとうございました。
濱田:ありがとうございました。
森山:今回は、前回に引き続き濱田さんと腰を据えて、たくさんお話を伺わせていただいたんですけど、ある意味軽薄な質問というか、僕もミュージシャンとして、リリースしたりするとインタビューとかをやっていただくことがあるんですけど、そういう時にさっきのパートで僕が濱田さんに伺っているような、すごくざっくりとした質問というかね、漠然とした質問って本当に困るなっていうのはひしひしと感じておりまして。すごく難しく思うんですけど、でもそういう何とでも取れるような質問にどう答えるかっていうのも、その人の人となりだったり、普段その人がどういったことを考えて作品を作っているのかっていうことが垣間見えるきっかけになることもあるなっていう風には感じていて。
僕が失礼な聞き方をしている部分もあったと思うんですけど、濱田さんは、そんなことは一切素振りを見せず、真摯に誠実に会話をしていただけました。そんなお人柄も、今回は声だけですけども、伝わっているのではないかなと思います。濱田さんは写真を撮る時にどういったことを考えているかとか、なぜ写真を撮るのか、など写真を撮っていく中で気付いたことを言葉にして残していってるというのも、写真家、濱田英明さんの一つの魅力でもあると思っていて。それは濱田さんのSNSもそうですけど、noteなどに文章がまとまっているので、是非興味がある方は読んでみていただければ面白いかなと思います。
森山:続いてはリビングルームから仕事部屋へと移動です。@レコーディングルームと題しまして、Room"H"の住人が弾き語りや宅録で何か1曲収録してきて皆さんに聴いていただこうという時間です。
このレコーディングルームはいつ振りか、前回、アンビエントログの曲を流したんだったかなと思うんですけど、それかフジファブリックのカバーだったか、ちょっと定かでないぐらい前なんですけど。今回は、実は僕たちodol、今月レコーディングを控えておりまして。「はためき」を今年の6月にリリースさせていただきましたが、その次の作品を制作中ということで、そこに向けてたくさんまた新しい音楽を作っているわけなんですが。
今日はそのカケラというか、新しく作る音楽の種みたいなものを、恥ずかしながら流してみて、皆さんの反応を伺いながら、ちょっと参考にさせてもらおうかなと、そういう時間にしたいなと思っております。このスケッチというのが、どういうものなのかって伝わり辛いかもしれないですが、レコーディングをする前に、パソコンの中で各パートのアレンジとかを結構細かく詰めていくんですね、僕は。それはアーティストそれぞれにやり方はあるんですけど、僕はレコーディングまでにはかなり細かく作っていくんですけど、そのさらに前の段階というかアイデアを音で繋いでいって、どういった曲にしていこうかな、みたいなのを探っている、その現在進行形のデータがありますので、それを1曲聴いてください。
<ラジオではodolのスケッチをオンエア!radikoタイムフリーで是非お楽しみください。>
本日はodolの新曲のスケッチをお聴きいただきました。これが、もしかしたら、皆さんからの反応が悪かったらリリースされないということも、無きにしも非ずなので、是非良いと思った方は良いって言って欲しいですね。
今、この番組を収録している日からレコーディングまでの間に、ブラッシュアップされて新しいアイデアが追加されて、歌も入って、歌詞ものって、そしてレコーディングの日に改めて全部のパートを演奏してミックスしてという感じで、どんどんここから変わっていきますので、もしこれが無事リリースされた暁にはもう一度聴き比べとかしてみたりしても面白いかもしれないなと思っております。良い反応がいただければいいなとちょっとドキドキしますね。@レコーディングルーム、久しぶりでしたがありがとうございました。
odol「独り」
odol「小さなことをひとつ」
odol「新曲 スケッチ音源」
高木正勝「Kaze Kogi」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #FM福岡 #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年4月21日にFRIENDSHIP.より新曲「Alles Liebe」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
松本大(LAMP IN TERREN Vo.&Gt.)
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2020年10月14日にアルバム「FRAGILE」をリリース。
オフィシャルサイト/ @lampinterren/ @pgt79 / @lampinterren
森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した5人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2021年6月9日に、NEW ALBUM「はためき」をリリース。
オフィシャルサイト/ @odol_jpn/ @KokiMoriyama
今週のMCは、odolの森山公稀が担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
前回に引き続き、写真家・濱田英明がゲストに登場!写真と音楽の違う点や、現在のSNSについてトークをしています。
また、今月レコーディングを控えたodolの新曲のスケッチ音源も紹介!音源はradikoタイムフリーで聴くことができるので、是非チェックしてください!
ゲスト:写真家・濱田英明
森山:音楽と写真は似ているというお話もありましたが、逆に音楽と写真で違うなと思うこととかってありますか?
濱田:そうですね、個人的に圧倒的に入り口が広いのは写真だと思っています。この言葉で合っているか分からないですけど、技術によって表現できることのレベルが全然違うなと思っていて。もちろん音楽も歌も口笛とか口ずさんだりとか、ギターもどんな音でもポーンと弾いて、それが「音楽」だと言えば音楽なんですけど、やっぱり写真はシャッターを押せば一応撮れてしまうというところで決定的な違うんじゃないかなと思っています。もしかしたらその一枚が、例えば1億円で売れる場合もあるんですよね。これは作品です、といえば作品なので。その気軽さが世界中の人々のライフスタイルを変えるまでに至っているのが今なんですよね。何かをやったから写真を撮るではなくて、写真を撮るために何かをする、それ自体は僕は全然否定はしていなくて、良いこともあるし、でも悪いこともあるっていう。カメラも楽器もそうですけど、道具でしかないので、それを豊かに扱えるかどうかというのはその人にかかってると思います。すごく手軽なものなんですけど、実は試されてるという。
森山:そうですよね。それこそ、iPhoneのカメラみたいなものは皆が同じ機材というか、同じスタートラインに立たされていて、使う人によってそれがどうなるかというのは、違いが顕著に現れてくる部分でもありますもんね。確かに音楽は一歩レベルを上げるために、お金がかかったりとか、練習時間をかけて何か技術を習得するっていうのはどうしても必要になってきますよね。もちろん最近だといろいろとインスタントに音楽を作ることができる技術も発展してきているとは思うんですけど、それでもやっぱりそのハードルの低さっていうのは写真にはまだまだ及ばないですよね。
濱田:そうですね。スマホというのは革命的なもので、スマホというかカメラなんですよね、あれはもはや。もちろん持ってない人もいると思うんですが、今や世界中のほとんど全員がカメラを持ってるっていうすごい時代なんですよね。
森山:確かに。相当、性能もいいですもんね。
濱田:スマホというのは、カメラ付き携帯ではなくて、カメラに携帯がついてるんですよね、もはや。それぐらいの性能があるはずなんですよね。
森山:そうですよねー。なるほど。そこは確かに写真独自のものかもしれないですね。
現在のSNSについて感じること
森山:写真とは少し離れたお話なんですけど、濱田さんは活動の中で、SNSの活用にとても積極的な印象があります。濱田さんのTwitterもそうなんですけど、Instagramとか是非皆さんも見て頂きたいんですけど、そんな中で近年、SNSというのは良い部分だけではなく、悪い部分もかなり顕在化してると思うんです。現在、濱田さんはそんなSNSをどういう場と捉えているのか、どういうものだと思って向き合っていらっしゃるのでしょうか?
濱田:例えば、SNSが普及した10年ぐらい前と今って全然違う状況だと思うんですよね。あの頃のような無邪気さっていうのはもはや無いと思うんですよ。それがすごく時代の空気とリンクしてしまっていて、というよりもむしろSNSがその空気を醸成しているかもしれないんですけど、特に何か問題が立ち上がった時にそれが如実に現れるというか。色々な価値観がどんどん更新されていく中で、人々がどんどん高潔な状態になっていると思うんですね。
それ自体はいい状態だとは思うのですが、反面、誠実さが失われてると感じる時もあるんですよね。正しいことを求める反面、その発言に責任を取らない状態が同時に起こっていますよね。一対一の真摯なコミュニケーションが取り辛いが故に。でもみんな正しくあろうとしているだけで。それが僕の中でジレンマなんですよね。皆がより良くなろうとすればするほど難しくなるという。それをこの数年感じていて。
SNSは基本的には個人のプラットフォームだと思うんですが、もはやひとつのメディアというか。もしフォロワー数がたくさん増えた場合に、ここは一般の個人の場所ですよ、と言ってみても多くの人々はそういう風には見てないんですよね。実際は一般人なのにそう思われない人がどんどん増えていってると思うんですよね。軽い気持ちで発言したことも、あなたは影響力があるんだからそういうこと言っては駄目ですよ、と言われることもあるんですよね。じゃあ、影響力というのは誰が決めるものなのか、って思うんですね。自分で決めるものなのか、誰かが決めるものなのかっていうのもはっきりしなくて、そういう混沌がすごく今、より深まっていて、ひと昔前のようにSNSが遊び場のような、学校みたいなものではもはや無くなってしまったんですよね。そこが自分にとって今後どうしていくべきなのか、というのは現在進行形ですごく悩んでいるところです。なんか質問の意図と違う話をしてる気がするんですけど(笑)。
森山:いやいや、全くそんなこと無いです。僕も同じように感じている部分もあって、序盤の話でみんなが正しい方向に行こうとするからこそ難しくなってるっていう話がありましたけど、それは本当に僕も感じていて。自分の中の正しくなさを見つけた時には、それを変える実践が必要だと思うんですけど、それって時間のかかることだと思うんですね、実際は。でも言葉の上での正しさっていうのは本当に10秒でできてしまって、SNS上ではそうやって言葉の上での正しさをみんなが凄いスピードでやり取りをし合っているから、実体が正しくなる時間を持てずにどんどん次の高潔さに直面していて、そこのギャップが全員にとって辛いものになっているんじゃないかなっていう風に日々感じていて。ゆっくりと正しいスピードで正しくなっていくっていうことがSNSには向いていない部分なのかなっていう風に思っていて、まさにその話をされていたので。
かと言って、じゃあ自分はどうするのかっていう話になった時に、どうしたらいいんだろうって僕もまだまだ悩んでいる部分はあるんですけど。
濱田:僕も悩みながらひとつ思っているのは、誠実であろうとする、ということなんですよね、何に対しても。コミュニケーションの取り方に対しても。無礼を働かないとか、そういうことから始まり、本当のことをちゃんと言うとか、相手に敬意を持つとか、当たり前のことなんですがSNSの性質的に皆が皆そうではないと思うんです。SNSかどうか関係なく、目の前にいる人に対してどれだけ誠実にいられるか。今はその誠実さがどんどん失われている気がしています。
森山:社会の中に正しくないと思うこととか良くないと思うことを見つけた時に、自分の中にその正しくなさを見つけられるのかっていうのは、結構重要なのかなって思っていて、そこをゆっくりと誠実に取り組んでいくっていうのはSNSの中ではなかなか見え辛くなってしまうなっていう風に最近は特に思ってますね。
僕が1年間位、ずーっと考えていることがあって、ちょっと本当に思考実験みたいな話になるんですけど、理想的なSNSってあり得ると思いますか?
濱田:うーん。
森山:様々なSNSのタイプが今もあってそれぞれに特徴があると思うんですけど。
濱田:そういう理想的なSNSのような場が育つにはまだまだ時間はかかると思いますし、人にはグラデーションがあるはずなんですよね。悪い人もいれば良い人もいて、その間にいろいろな人たちがいる。さらに1人1人の中にもグラデーションがあって、今言ったことが、次の瞬間、「いや、違う」って思うこともいっぱいあると思うんです。だから構造を解決してもイタチごっこなんじゃないかなって、ちょっと悲観的にも思ったりしています。
結局それよりも自分たちがどうあるべきかというのをもっと考える時間の方が必要っていうか。もちろんそういうユートピアみたいなSNSがあればいいと思うし、その与えられた枠組みをいかに活用、発展させて拡張させていくかっていう発想が大切で。SNSもやっぱり道具なので、それに操られるよりも豊かに使いこなせるよう意識を持てたら良いんですが、やっぱりそれができないんですよね。どうしてもプラットフォーム上で踊らされてしまう。
森山:そこを強く持つことが本当に難しいけども、必要なことではありますよね。
濱田:昔、正しくはなかったけれど社会として見過ごされてきたことがどんどんどんどん今問題になっているし、今当たり前だと思ってることが10年後にはもうとんでもない問題になることもあり得るわけで。常にその自覚っていうのは持ち合わせてないと、次は自分たちの番だっていう風にすごく思うんですよね。
森山:本当は良くないけど見過ごされてきたものっていうのを見つけて、更新していこうというスピードが上がっているっていうのは、良い面でもあるかもしれないですよね。
濱田:そうですね、それが1人1人がじっくり考えられる許容量とか、そういう社会が抱えられる許容量を超えてしまってるんだろうなって。
森山:そうですね、とても深い話になってしまったのですが、でもこういう話は現代を生きる皆さんも各々色々と思うところがあると思いますので、皆で考えていきたいなぁと思いますね。
仕事をする上で、目的よりも大事なこと
森山:最後にそういえば、もう1つ質問しないといけないことがあったんですけど、この番組を聞いていただいてる中にもしかしたら写真を仕事にしていきたいと思っている方がいらっしゃるかもしれないので、ちょっと難しいと思いますが、濱田さんからそんな方に向けて何かアドバイスなど頂けると嬉しいです。
濱田:これは質問されて2番目に困る質問です。
森山:(笑)。1番が何を撮ってるんですかって質問でしたね。
濱田:何、撮られてるんですか?と聞かれると、うーん、となるんですけど。
森山:アドバイス下さい。
濱田:と言われると、さらに、うーん、と。
森山:ごめんなさい(笑)。
濱田:実は僕は写真の仕事をしたいと思ったことがないんですよね、未だに。他にできることがなくてそれ選び取るしかなかったっていうところから始まっていて。かたや、写真の仕事をしたいと思う人がいっぱいいて、学校やスタジオで働いて下積みをする人もいれば、写真がないと生きていけないというくらい切実な人もいます。ただ、自分は写真の仕事をしたいからじゃなくて、表現したいという気持ちがあって、たまたま写真というやり方を選んだだけなんですよね。それは音楽でも良かったし、変な話、自転車で走るっていうことでもいいと思うんですね。なぜ写真だったかというと、呼吸をするように自然にできたのが写真だったっていうだけなんです。何が言いたいかというと、その人が自然に無理せずにできることがあれば、それを仕事にすればいいと思うんです。
もし写真の仕事をしたいっていう人は、まずはそこから疑うべきじゃないかなって思っていて。もし写真が当たり前のようにできることでやっていて何のストレスも感じなければ、写真の仕事が合っていると思います。やっていて違和感を感じるのであれば違うかもしれません。そういう生き方とか働き方をもっと本当はすべきなんだと思うんですが、私にはこれしかない、とか、ひとつのことを続けていかないといけない、というのは正しい部分もあるけれど、それに縛られることで生き辛いこともたくさんあると思うんですよね。実際、自分は10年以上デザインの仕事を続けて、あとで振り返った時に「あ、これが問題だったんだ」ってことにようやく気付いて。写真を仕事にするという目的よりも、自分が一番何に向いているかっていうことに気付けるかの方が大事かなと思っています。
森山:まさに、そうですね。今日の話を聞いたら皆さんによく伝わっていると思います、このお話は。貴重なアドバイスをありがとうございました。
"良い写真"とは
森山:本当はまだまだお話をしたいところなんですけども、かなりたっぷりとお話をして時間が来てしまいましたので。あっ、最後の質問が。
濱田:まだ、あるんですか(笑)?
森山:ごめんなさい、僕が先読みしてなくて、本当にこれ最後なので。
濱田:(笑)。
森山:これ、もしかしたら3番目に難しい質問かもしれませんが。
濱田:個人的に質問してもらってもいいんですけど(笑)。
森山:最後に、濱田さんが思う、良い写真とはどのようなものだと思いますか?という質問がありますね。
濱田:質問されて3番目に難しいやつ(笑)。
森山:(笑)。いやー、てんこ盛りですね今日は。
濱田:これ、また期待に応えられないなー。どうしよう。良い写真って、ずっと問い続けてるんですよ、実は。
以前あるインスタレーション的な展示をしたことがあって、1枚の写真をいろんな方法で展示するっていうのをやったんです。小さいプリントだったり、Tシャツにプリントしたり、ブラウン管に表示させたり、スクリーンに投影させたり。でも全部同じ写真なんです。そうすることで、メディアによってどういう見え方の違いが生まれるのか、どういう人がどういう風に向き合い方を変えるのかっていうのを実験したかったんですよね。そうすることで本当に良い写真って一体何だろうなっていうのを、見る側が考えるきっかけを作りたくて。結果、面白かったのは、一番多かった意見が 「Tシャツ欲しい」っていう(笑)。「このTシャツ、可愛いから欲しい」って。それって、ひとつ答えだなって思っていて。僕が実は理想としていることでもあるんですね。つまり、その人のものになるって事なんですよ、写真が。ここに写っていることは自分と関係ないと思われたり、ただ、綺麗だ!で終わるのは自分が目指すものではないと思っていて。写真がその人のものになる、それができたら良い写真だと思っています。そこはodolとすごく共有、実は言葉にせずとも分かるだろうじゃなくて、なんだっけ(笑)。
森山:君には分かるだろう(笑)。
濱田:っていう、実は。
森山:良い写真というか、良い表現とも取れるかもしれないですね、この質問は。本当に僕たちも、それが僕たちだけのものじゃなくなった時に一番喜びを感じますね。最後の質問を何回もさせてもらったんですけど、これで本当に最後でした(笑)。本当にありがとうございました。
濱田:ありがとうございました。
森山:今回は、前回に引き続き濱田さんと腰を据えて、たくさんお話を伺わせていただいたんですけど、ある意味軽薄な質問というか、僕もミュージシャンとして、リリースしたりするとインタビューとかをやっていただくことがあるんですけど、そういう時にさっきのパートで僕が濱田さんに伺っているような、すごくざっくりとした質問というかね、漠然とした質問って本当に困るなっていうのはひしひしと感じておりまして。すごく難しく思うんですけど、でもそういう何とでも取れるような質問にどう答えるかっていうのも、その人の人となりだったり、普段その人がどういったことを考えて作品を作っているのかっていうことが垣間見えるきっかけになることもあるなっていう風には感じていて。
僕が失礼な聞き方をしている部分もあったと思うんですけど、濱田さんは、そんなことは一切素振りを見せず、真摯に誠実に会話をしていただけました。そんなお人柄も、今回は声だけですけども、伝わっているのではないかなと思います。濱田さんは写真を撮る時にどういったことを考えているかとか、なぜ写真を撮るのか、など写真を撮っていく中で気付いたことを言葉にして残していってるというのも、写真家、濱田英明さんの一つの魅力でもあると思っていて。それは濱田さんのSNSもそうですけど、noteなどに文章がまとまっているので、是非興味がある方は読んでみていただければ面白いかなと思います。
odol 新曲スケッチ音源紹介@レコーディングルーム
森山:続いてはリビングルームから仕事部屋へと移動です。@レコーディングルームと題しまして、Room"H"の住人が弾き語りや宅録で何か1曲収録してきて皆さんに聴いていただこうという時間です。
このレコーディングルームはいつ振りか、前回、アンビエントログの曲を流したんだったかなと思うんですけど、それかフジファブリックのカバーだったか、ちょっと定かでないぐらい前なんですけど。今回は、実は僕たちodol、今月レコーディングを控えておりまして。「はためき」を今年の6月にリリースさせていただきましたが、その次の作品を制作中ということで、そこに向けてたくさんまた新しい音楽を作っているわけなんですが。
今日はそのカケラというか、新しく作る音楽の種みたいなものを、恥ずかしながら流してみて、皆さんの反応を伺いながら、ちょっと参考にさせてもらおうかなと、そういう時間にしたいなと思っております。このスケッチというのが、どういうものなのかって伝わり辛いかもしれないですが、レコーディングをする前に、パソコンの中で各パートのアレンジとかを結構細かく詰めていくんですね、僕は。それはアーティストそれぞれにやり方はあるんですけど、僕はレコーディングまでにはかなり細かく作っていくんですけど、そのさらに前の段階というかアイデアを音で繋いでいって、どういった曲にしていこうかな、みたいなのを探っている、その現在進行形のデータがありますので、それを1曲聴いてください。
<ラジオではodolのスケッチをオンエア!radikoタイムフリーで是非お楽しみください。>
本日はodolの新曲のスケッチをお聴きいただきました。これが、もしかしたら、皆さんからの反応が悪かったらリリースされないということも、無きにしも非ずなので、是非良いと思った方は良いって言って欲しいですね。
今、この番組を収録している日からレコーディングまでの間に、ブラッシュアップされて新しいアイデアが追加されて、歌も入って、歌詞ものって、そしてレコーディングの日に改めて全部のパートを演奏してミックスしてという感じで、どんどんここから変わっていきますので、もしこれが無事リリースされた暁にはもう一度聴き比べとかしてみたりしても面白いかもしれないなと思っております。良い反応がいただければいいなとちょっとドキドキしますね。@レコーディングルーム、久しぶりでしたがありがとうございました。
9月1日(水) オンエア楽曲
odol「未来」odol「独り」
odol「小さなことをひとつ」
odol「新曲 スケッチ音源」
高木正勝「Kaze Kogi」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #FM福岡 #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。九州にゆかりのある3組のバンド、ユアネスの黒川侑司、LAMP IN TERRENの松本大、odolの森山公稀が週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC
黒川侑司(ユアネス Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、
詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年4月21日にFRIENDSHIP.より新曲「Alles Liebe」を配信リリース。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro
松本大(LAMP IN TERREN Vo.&Gt.)
2006年に長崎県で結成。バンド名「LAMP IN TERREN」には「この世の微かな光」という意味が込められている。松本の描く人の内面を綴った歌詞と圧倒的な歌声、そしてその声を4人で鳴らす。聴く者の日常に彩りを与え、その背中を押す音楽を奏でる集団である。
2020年10月14日にアルバム「FRAGILE」をリリース。
オフィシャルサイト/ @lampinterren/ @pgt79 / @lampinterren
森山公稀(odol Piano&Synth.)
福岡出身のミゾベリョウ(Vo.)、森山公稀(Pf./Syn.)を中心に2014年東京にて結成した5人組。ジャンルを意識せず、自由にアレンジされる楽曲には独自の先進性とポピュラリティが混在し、新しい楽曲をリリースする度にodolらしさを更新している。
2021年6月9日に、NEW ALBUM「はためき」をリリース。
オフィシャルサイト/ @odol_jpn/ @KokiMoriyama