SENSA

2021.05.29

カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。
キュレーターの金子厚武とラジオDJ MISATOによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!


New Release Digest Part1


MISATO:FRIENDSHIP.からリリースの新譜、全14作品の中から前半7作品ダイジェストでご紹介しました。meatmountainは肉食なんですかね(笑)。

金子:肉食じゃないですかね(笑)。山盛りの肉を食べてるんじゃないかな(笑)。



MISATO:元々この方がやっていたバンド、どういうバンドでしたっけ?

金子:meatmountain、FRIENDSHIP.から初めてのリリースなんですけど、内山泰斗さんのソロプロジェクトで、元々ハラフロムヘルというバンドをやっていたので、お腹を空かせていたのかもしれない(笑)。

MISATO:あ、もしかしたら、それがお肉山盛り食べられるようになったのかもしれない(笑)。

金子:ハラフロムヘルからmeatmountainだと、そういうストーリーを想像してしまいますよね(笑)。

MISATO:もし全然違った、すごく意味のあるバンド名だったら申し訳ないんですけど。是非、今度内山さん、聞かせて欲しいですよね。
 
金子:バンドサウンドから一人の宅録のプロジェクトになりつつ、でもバンドの仲間も演奏で参加しているみたいで、人数的にはソロで一人になったけど、音楽的にはより豊かでリッチに、それこそお肉山盛りくらいの感じに、meatmountainくらいになった、みたいな。

MISATO:流石だなー、厚武さん!でも本当に、音楽性でも、生音をちゃんと分かってて、宅録に移動したっていうのが、音の表現として伝わってくるアーティストですよね。

金子:よいですね。

MISATO:その他も1曲目から素晴らしかったですね。VivaOla



金子:VivaOlaくんも新しいモードに入ったような気がします。今回Solgasaのメンバーでもあるmichel koくんのトラックを手がけているKRICKさんという人がトラックを手掛けていて。VivaOlaくんはこれまでずっとセルフプロデュースでやってきて、基本的に自分一人でやってきていたところから今回、外部のトラックメーカーを招いているのは大きな変化で。michel koくんはVivaOlaくんよりも、もうちょっとメインストリームのポップス寄りというか、ダンサブルな曲調が得意だったりして、その要素がVivaOlaくんにも入ってきたことによって、よりVivaOlaくんの音楽自体も開けてきているというか。新しいモードに入ったなという印象を受けますね。

MISATO:いいですね。やっぱり、チームを組んでるからこその良さですよね。

金子:だと、思いますね。

MISATO:お互いに刺激を与えつつ受けつつっていう。さらに、宇宙まおちゃん。これはすごいですね〜。



金子:これも、それこそ、チームというかね。

MISATO:うん。元々『永遠のロストモーメント』っていう宇宙まおさんの、昨年出した作品に収録されてる「潮騒」という楽曲のリアレンジなんですけど。すごい、もうポップでキラキラで、LOVEズッキュンみたいな、そういう感じの楽曲なんですよ、オリジナルは(笑)。
なんですけど、同じ歌詞なのにこんなに見える景色が変わるって、これはアレンジ力のすごさと、あと元々の楽曲の良さと双方が 引き立て合ってるなって。素晴らしいですね、これは。

金子:そこはやはり、The Departmentのアレンジ力が。

MISATO:ほんとにすごい。こんなに変わるんですね。

金子:面白いですよね。miida and The Departmentは、miida単体、The Department単体でも曲をリリースするし、miida and The Departmentとしても曲をリリースするし、さらには今回みたいにプロデュースチームみたいな感じでも動けるというか。

MISATO:いや、ワクワクしますね。

金子:YouTubeのStudio KIKIで映像を見れるというのもあるし。相変わらず面白いですね。

MISATO:さあ、この中から1曲かけたいと思うんですけど、どうしましょうか?

金子:今回は広瀬大地さんを紹介しようかなと思って。大阪出身で現在25歳のソロアーティストなんですけど、最近男性ソロアーティストがシーンを引っ張っているというか。ちょっと前から考えると、星野源さんが出てきて、米津玄師さんが出てきて、ファンク、ソウル、R&B とかの色がありつつも、それを新しい J-POP みたいな形でやってる人たちが出てきて。

MISATO:藤井風さんなんかもそうですね。

金子:まさに。去年で言うと、藤井風くんであったり、Vaundyくんとか。

MISATO:うん。

金子:そういった人たちが出てきた中で、広瀬さんも面白いなーと思って。

MISATO:続いて欲しい!

金子:曲調的にはファンキーで、それこそ「ダイチ」つながりで三浦大知さんみたいな。

MISATO:そうですよねー、ダンサブルな。

金子:そうそう、マイケル・ジャクソン的な。なので、曲だけを聴くとバリバリに踊りながら歌うのかな、みたいな印象もあると思うんですけど、この方、マルチ・インストゥルメンタリストで、楽器も全部自分で演奏するんですよね。トラックも全部自分で作って、1stアルバムはマスタリングまで自分でやっちゃって。

MISATO:え?!才能の塊!そうだったんですね。

金子:歌だけでも良いのに、そこまで全部やっちゃうっていうのは今っぽいなーという感じはすごくして。
去年のアルバムは、楽器の演奏を自分でする人らしく、良くも悪くもバンドサウンドな感じだったけど、今年リリースをしている楽曲はよりプロダクトとしてクオリティが上がっている感じがすごくして、その成長過程を見せてくれている感じもしますね。

MISATO:今のうちにしっかりと聴き込んでおきたいですね。



MISATO:広瀬大地さん、やっぱり一人でやっているのが想像できないクオリティというか。

金子:ね、プロデューサーさんが付いているという印象を持たれているかもしれないですけど。ご自分でやってらっしゃる。

MISATO:前回も聴いていて思ったのが、日本語でこの楽曲で戦う、というのが広瀬さんの一つのアイデンティティなのかな、っていう風に感じていて。符割りがどうしても難しいリズム感だと思うんですよ。私も喋っていてすごく思うんですけど、日本語は一拍に一音なのに対して、そうではない英語で成り立っていた音楽性に日本語を乗せるという難しさ。すごく歌詞も考えてられるんだろうな、と思いますね。

金子:VivaOlaくんとかが英語と日本語を混ぜて、面白い音楽を作っているのに対して、広瀬大地さんは良い意味で昔のJ-POP感もあって、その日本語の良さも感じるし。色々とあるのが面白いですよね。


New Release Digest Part2



MISATO:お送りしたのが5月24日週リリースの新譜ダイジェスト Part2でした。厚武さん、ナシゴレン食べに行きません?

金子:食べたい(笑)。

MISATO:今から肉大盛りの何かとナシゴレンと食べに行きませんか(笑)?

金子:それにピクルス入れようかな。という歌を歌っていた人がいましたね(笑)。

MISATO:いましたね。今日はちょっと飯テロ番組ですね(笑)。

金子永原真夏「輝け炒飯」の歌詞ですね。



MISATO:輝いていましたよ。さらに、アツキタケトモさんも素敵でしたね。

金子:いやー良いですね。

MISATO:それこそ、広瀬大地さんにも通ずる。全部一人でやってらっしゃる。

金子:そうですね。

MISATO:あと、ダイジェスト Part2は初めてFRIENDSHIP.からリリースされる方が何組かいらっしゃいますね。Strip Jointの「Hike」。これFRIENDSHIP.初リリースですね?



金子:これもキュレーターのBASEMENTBARの片山翔太くんが紹介してくれたバンドで。片山くんは現場から面白い人たちをどんどんピックアップしてくれていて。

MISATO:ERWITも初ですね?



金子:ERWITも初ですね。彼はリリースまでの経緯が面白いというか、興味深いというか、元々、バンドをやってた人が休止してソロを始めたのがERWITらしいんですけど、出身が愛知県で、上京を考えていたらしいんですね。でも、世の中がコロナ禍になってしまって、一旦見送りになってしまった。そんなときに、ソロ作品をFRIENDSHIP.からリリースしていたりもするドラマーの神谷洵平さん、大橋トリオさんとか森山直太朗さんとか本当に色々なところで叩いていらっしゃる方ですけど、その神谷さんがコロナ禍で活動が頓挫しちゃってるアーティストを支援するプロジェクトとして、誰かをプロデュースするという募集をかけて。それに応募した人の中から選ばれたのがERWITだったんです。

MISATO:そうなんだ。

金子:なので詞・曲はERWITがやりつつ、プロデュース、アレンジ、ドラムに神谷さんが関わってて、今回の曲が出来てるという。

MISATO:なんという盤石の布陣(笑)。すごいですね。

金子:ですよね。もちろんERWITの曲自体が良かったからこそ選ばれてるわけで。神谷さんの作品とも通じる普遍的なポップスというか。

MISATO:そうですね。ポップスの中にも余白がちゃんとあるというか、空間を感じられる曲作りというのはERWITの良さなのかもしれないです。わりと、そういうミュージシャンと神谷さんよくやってらっしゃいますもんね。

金子:そうかもしれないですね。

MISATO:きっと二人のベクトルも合うところでのコラボなんですね。素敵。もう一組、初めての方がいらっしゃいますけど。せっかくなので、この辺りをかけていきますか?

金子キツネの嫁入りを紹介したいなと。

MISATO:キツネの嫁入り、FRIENDSHIP.からの配信なんだ、と思って。

金子:そうですね、もう歴が長いアーティストで。関西のアーティストですけど、今年で結成15周年。

MISATO:おめでとうございます!

金子:さっきは片山くんからの紹介という話をしましたけど、これは同じくキュレーターを務めているdownyのロビンさんからの紹介もあってということみたいです。
先ほど、男性ソロアーティストの話をしましたけど、それって要は、バンドに元気がなくなってきた、みたいな話の裏返しで。日本は意外とそうでもないというか、バンドが結構元気だったりしましたけど、やっぱり海外だと本当にバンドに元気がない時期が長くて、でもここ数年イギリスのロンドンを中心に新たなバンドシーンの盛り上がりみたいなのがあって。マスというよりは、エクスペリメンタルな、実験的な音楽をやる人たちが音楽ファンの中で盛り上がってきてたんですけど、それが徐々にチャートでも結果を残すようになってきていて。

MISATO:あー、良い流れ。

金子:ポストバンクとかポストロックみたいな音楽をベースにしつつ、そこに管弦楽器の要素が入ってたり、あとボーカルも歌っていうよりかはちょっとポエトリーリーディングみたいな要素が入ってたりっていうバンドが出てきてて。で、キツネの嫁入りを聴いて「あ、近い感じだな」と思ったんです。イギリスのバンドの方はもうちょっと、いわゆるロックバンドっぽい感じで、キツネの嫁入りの方はもうちょっと生感が強いですけど、キツネの嫁入りもポストロック的な背景があるし、ジャズも背景にあるし、結構ね、リンクする部分が多いなと思って。なので、今のイギリスの新しいロックに盛り上がっているリスナーに、こっちも聴いてみてほしいなと思っていたりします。





RADIO INFORMATION

FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」
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FM福岡で毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"303号室"(毎週水曜日の27:00~27:55)では、FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」をオンエア。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、MISATOと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。番組後半ではThe fin.のYuto Uchinoが月替りでゲストを迎え、深い音楽談義を繰り広げるコーナーを展開。

放送時間:毎週水曜日 27:00~27:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)

番組MC
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金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。

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MISATO
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。
TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。
安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10

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Yuto Uchino(The fin. Vocal / Synth / Guitar)
神戸出身、ロックバンドThe fin.のフロントマン、ソングライター。80~90年代のシンセポップ、シューゲイザーサウンドから、リアルタイムなUSインディーポップの影響や、チルウェーヴなどを経由したサウンドスケープは、ネット上で話題を呼び、日本のみならず海外からも問い合わせ殺到している。
The Last Shadow Puppets、MEW、CIRCA WAVESなどのツアーサポート、そしてUS、UK、アジアツアーを成功させるなど、新世代バンドの中心的存在となっている。
オフィシャルサイト / @_thefin / @yuto__the_fin


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