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2020.03.13
先日公開された【SENSA講座】音楽サブスクリプションサービスを知るでは、国内で使われている主な音楽サブスクリプションサービスについてご紹介しましたが、国内外問わず他にもまだまだたくさんの音楽サブスクリプションサービスが存在しています。どちらかというと楽曲を聴くユーザー向けの内容でしたが、今回は、そんな数多くの音楽サブスクリプションサイトでの配信をお手伝いしてくれるサービス、"デジタルディストリビューションサービス"について調べてみました!
まず、"ディストリビューション"という言葉の意味ですが、主に"分布 · 流通"を意味します。デジタルディストリビューションサービスとは簡単に言うと「デジタル配信の流通」をお手伝いするサービスです。例えば、アーティストが自身の楽曲をSpotifyやApple Music、YouTube Musicなどのプラットフォームで配信する為には、音楽ディストリビューションを取り扱う会社を通す必要があります。ディストリビューション会社は、アーティストやレーベルから寄せられた楽曲をそれぞれのプラットフォームに提供する役割を担います。デジタル配信を行う方法・手段を持たない個人活動しているアーティスト、インディーズのアーティストやインディーズレーベルにとって、ディストリビューション会社は今の時代、無くてはならない存在です。
*ちなみに、"アグリゲーションサービス"という呼び方もありますが、概ね意味は同じです。
昨今は多くのレコード会社や企業がデジタルディストリビューションサービスに力を入れています。今回は日本国内を中心にデジタルディストリビューションサービスを展開している会社とは、どのような会社でどのようなサービスを受けられるのか、費用がどれくらいかかるのかを、代表的な会社を中心にいくつか簡単にまとめてみました!
(2020年3月13日現在の機能・料金を記載しています。)
<年間手数料>(サブスク方式)シングルが¥1,410/年〜、アルバムが¥4,750/年〜、リングトーンが¥1,410/年〜
*全世界185ヵ国以上で配信
*35ストア、全187ヵ国以上で配信
<フリープラン>
配信代行サービス利用手数料はシングルもアルバムも0円
還元率はサブスクリプション:受領額の70%、ダウンロード:販売価格の50%
<ベーシックプラン>
"収録楽曲数"に合わせての年間料金プラン
収録曲1~2曲 990円(税込)/収録曲3~6曲 2,390円(税込)/収録曲7~25曲 4,490円(税込)
還元率はサブスクリプション:受領額の100%、ダウンロード:販売価格の60%
※販売時の受領額と販売価格の違い
受領額=iTunesやレコチョクなどが取るシステム手数料などが差し引かれてから受領した金額を還元。
販売価格=200円で販売したらそこからの%で還元。(システム手数料は残りの%部分で負担)
*全世界40ストア以上で配信。
2020年9月7日 料金内容更新
*Eggsアプリのみの配信
日本国内だけでも、様々なディストリビューションサービスが存在していますが、基本のシステムは同じでも、ディストリビューターによってはその音楽のジャンル専門のサービスで配信することができたり、サポートをしてくれる幅などが変わってきます。それぞれのサービスの個性が出ていることが分かります。また、日本のデジタルディストリビューションサービスだからと言って、配信できるのは日本国内だけではなく、アジア圏をはじめとした海外へも音楽配信をすることが可能です。今の時代、メジャー・インディーズ関係なく、アーティスト自身が選択できる機会が増え、"世界へ向けて音楽を送り出すことができる"というチャンスや夢、可能性が広がっています。
これから音楽活動を始めたい!自分の楽曲を多くの人に聴いてもらいたい!という人に、こういったサービスがあり、多くの選択肢があるということを知ってもらいたいです。各紹介文中にサイトへのリンクもありますので、ぜひ見比べてみてください!また、リスナーにとっても、デジタルディストリビューションサービスを通して、より良い音楽を見つけられるのではないでしょうか?
デジタルディストリビューションサービスとは?
まず、"ディストリビューション"という言葉の意味ですが、主に"分布 · 流通"を意味します。デジタルディストリビューションサービスとは簡単に言うと「デジタル配信の流通」をお手伝いするサービスです。例えば、アーティストが自身の楽曲をSpotifyやApple Music、YouTube Musicなどのプラットフォームで配信する為には、音楽ディストリビューションを取り扱う会社を通す必要があります。ディストリビューション会社は、アーティストやレーベルから寄せられた楽曲をそれぞれのプラットフォームに提供する役割を担います。デジタル配信を行う方法・手段を持たない個人活動しているアーティスト、インディーズのアーティストやインディーズレーベルにとって、ディストリビューション会社は今の時代、無くてはならない存在です。
*ちなみに、"アグリゲーションサービス"という呼び方もありますが、概ね意味は同じです。
昨今は多くのレコード会社や企業がデジタルディストリビューションサービスに力を入れています。今回は日本国内を中心にデジタルディストリビューションサービスを展開している会社とは、どのような会社でどのようなサービスを受けられるのか、費用がどれくらいかかるのかを、代表的な会社を中心にいくつか簡単にまとめてみました!
(2020年3月13日現在の機能・料金を記載しています。)
日本のディストリビューションサービス
TuneCore Japan
2012年2月に日本でサービスが開始されたTuneCore Japan。国内ではどこよりも早く、音楽配信企業として立ち上がり毎日多数の作品を配信し、有名なアーティストからインディーズのアーティストまで、ジャンルを問わず幅広く利用されています。還元率に関しては、楽曲売り上げから配信ストアの手数料を除く全ての収益をアーティストに100%還元しており、料金プランも非常にシンプルでわかりやすく、配信も最速2日で音楽サブスクリプションサービスにアップされます。気軽に簡単に、アーティストのデジタル配信が行えます。<年間手数料>(サブスク方式)シングルが¥1,410/年〜、アルバムが¥4,750/年〜、リングトーンが¥1,410/年〜
*全世界185ヵ国以上で配信
FRIENDSHIP.
FRIENDSHIP.は、2019年5月にHIP LAND MUSICが立ち上げたディストリビューションサービス。アーティスト、DJ、ライブハウススタッフ、アパレルショップオーナーなどカルチャーの前線で活躍するキュレーターを迎え、FRIENDSHIP.のサイトからエントリーされたアーティストの楽曲の配信を行うか審査します。審査を通過したアーティストがFRIENDSHIP.から楽曲の配信を行うことができます。キュレーターによるプレイリストの公開や、FRIENDSHIP.主催のライブイベントの開催もしており、アーティスト活動を全力でサポートしています。また、中国エリアでのストリーミングサイトへの配信も行っているのも特徴です。そして、FRIENDSHIP.から配信された楽曲は、ウェブメディアへの情報発信やストリーミングサービスのプレイリストへアプローチ等のデジタルプロモーションをはじめ、ラジオや雑誌などの一般メディアへの個別プロモーションなどを行います。国内だけでなく、海外メディアへプレスリリースを配信し、SXSWなど海外でのライブ・フェスのブッキングもサポートしており、グローバルな活動の支援も行っています。その他にも、フィジカル(CD・アナログ盤)の制作からグッズ制作(MD)のサポートプランなど、必要なサービスプランをセレクトできるシステムになっており、音楽マネジメント事務所ならではのサポートが可能。また、配信手数料に関しては年間固定費は無料で、売上入金額の85%(サービス提供内容によって変動)をアーティストへバックしています。*35ストア、全187ヵ国以上で配信
BIG UP!
レコード会社「avex」の新規事業として2016年10月に立ち上げたディストリビューションサービスのBIG UP!。アーティスト情報や注目のプレイリストを紹介する音楽メディア「BIG UP!zine」や、YouTubeオフィシャルチャンネルでの配信アーティストの紹介といった、2つのメディアを使った支援や、イベントへの出場をかけたオーディションを開催しています。その他にもより良いアーティストにはクリエイティブな支援が受けられるなどプランが充実しています。<フリープラン>
配信代行サービス利用手数料はシングルもアルバムも0円
還元率はサブスクリプション:受領額の70%、ダウンロード:販売価格の50%
<ベーシックプラン>
"収録楽曲数"に合わせての年間料金プラン
収録曲1~2曲 990円(税込)/収録曲3~6曲 2,390円(税込)/収録曲7~25曲 4,490円(税込)
還元率はサブスクリプション:受領額の100%、ダウンロード:販売価格の60%
※販売時の受領額と販売価格の違い
受領額=iTunesやレコチョクなどが取るシステム手数料などが差し引かれてから受領した金額を還元。
販売価格=200円で販売したらそこからの%で還元。(システム手数料は残りの%部分で負担)
*全世界40ストア以上で配信。
2020年9月7日 料金内容更新
Caroline
Universal Music Groupのキャピトル・ミュージック・グループに属するレコードレーベルが運営しており、世界最大のインディーズディストリビューターの1つです。ATOレコード、メキシカン・サマー、Gユニット・レコードといった海外のインディーズ・レコード/レーベルなどが流通をCarolineに委託しており、配信などは国内だけでなくキャロライン・インターナショナルが持つグローバル・ネットワークを利用することができます。The Orchard Japan
1997年にアメリカにて創立され、現在は全世界に 40 カ所以上の拠点を持つ大手音楽配信会社The Orchardが、日本へ向けたサービスを展開する「The Orchard Japan」を2019年8月に開設しました。今回設立された 「The Orchard Japan」 は、国内のレーベルやマネジメント・アーティストに、音楽配信と各種のサービスを、日本だけでなく全世界へ展開できる場を提供。配信するアーティストやレーベルは、世界規模での展開や売上促進を拡大することが可能です。Eggs
Eggsはタワーレコードとレコチョクの2社による、インディーズ及び新人アーティストの活動を支援するサービス「Eggsプロジェクト」として、2015年にスタート。アーティストは「アーティスト登録」することで、自身の作品である楽曲を公開することができ、リスナーはEggsアプリをインストールし、アーティストの公開した楽曲を自由に聴くことができます。他のディストリビューションサービスとは違い、独自のプラットフォーム上で完結させているのが特徴的。さらに、音楽配信だけでなくオーディションプラットフォームにもなっています。CDリリース・ライブ・プロモーションもサポートしており、PARTNERとして渋谷・下北沢のライブハウスやWEBメディアなどがアーティストのバックアップに協力しています。*Eggsアプリのみの配信
まとめ
日本国内だけでも、様々なディストリビューションサービスが存在していますが、基本のシステムは同じでも、ディストリビューターによってはその音楽のジャンル専門のサービスで配信することができたり、サポートをしてくれる幅などが変わってきます。それぞれのサービスの個性が出ていることが分かります。また、日本のデジタルディストリビューションサービスだからと言って、配信できるのは日本国内だけではなく、アジア圏をはじめとした海外へも音楽配信をすることが可能です。今の時代、メジャー・インディーズ関係なく、アーティスト自身が選択できる機会が増え、"世界へ向けて音楽を送り出すことができる"というチャンスや夢、可能性が広がっています。
これから音楽活動を始めたい!自分の楽曲を多くの人に聴いてもらいたい!という人に、こういったサービスがあり、多くの選択肢があるということを知ってもらいたいです。各紹介文中にサイトへのリンクもありますので、ぜひ見比べてみてください!また、リスナーにとっても、デジタルディストリビューションサービスを通して、より良い音楽を見つけられるのではないでしょうか?