2019.09.26
ユーモアとテクニカル。タイのポストロック「Two Million Thanks」
今回のレコメンドは、「Two Million Thanks」です。
Two Million Thanks
2010年結成、タイのバンコクで活動する4人組ロックバンド「Two Million Thanks」。2015年には東名阪とフェスを含んだ来日ツアーをおこなっており、マスロックやポストロック、プログレの影響を感じさせつつ、その言葉だけではくくることのできない、圧倒的に個性的で奇想天外な曲構成と、癖は強いがポップなメロディを兼ね備えた、素敵でいびつなサウンドが特徴的なバンドです。
私が日本以外のアジアの音楽を聴くようになったきっかけでもある、同じくタイのシューゲイズ、ポストロックバンド「Desktop Error」のレーベルメイトである事からこのバンドに出会いました。Vo&GuのDuiさんはLed ZeppeliやOzzy Osbourne、Black Sabbathなどのハードロックをルーツにもちつつ、MogwaiやExplosions in the Skyなどの欧米のバンドを始めtoe、LITEなど日本のバンドもフェイバリットにあげています。
冒頭はマスロック、ポストロック好きにはたまらない開放弦を多用したテクニカルなギターフレーズから始まり、アグレッシグなバンドアンサンブルを聴かせたかと思うと、伸びやかな歌声でしっとりと。したかと思うとリズミカルでポップな展開になり、約1分ほど歌なしでインストバンドの如くバンドサウンドで畳み掛けてきます。そして最後は大団円を迎えたかのようなダイナミックな展開でハードロックライクなギターソロが炸裂。予想がつかない曲展開とMVのシュールさが魅力的です。
コーラスワークの効いたメロディ、民族音楽チックなギターフレーズ、変拍子が相まってエキゾチックな雰囲気が癖になります。そして2:45と短い曲ですがこちらも全く予想もつかない曲展開の応酬で、ライブ映像を見ると冒頭のコーラス部分はライブではルーパーを使い生でサンプリングしその場で再現されておりました。こちらのMVも全く意味不明。MVが毎度、手作り感が溢れ、謎のストーリーが展開され、とてもシュールなのもバンドのユーモアとセンスの良さを感じさせます。
こちらは昨年公開された、癖のあるギターリフは健在ながらシンセベースや電子パッドの音などのエレクトロ的なサウンドアプローチが大胆に取り入れた最新楽曲。後半ではまさかのエフェクトを加えて悪そうなヒップホップボーカルにもチャレンジ。ライブ映像などを見るとシンセメンバーが加わっておりバンドの新たな一面を見せてくれています。MVも相変わらずと思いきや、明らかにカメラのレンズが良くなっていたり、スタビライザーカメラを使用したかのような滑らかなカメラワークが見られたり映像面も進化しております。
そしてこちらは私がとても気になっているタイで開催されているインディペンデントフェス「STONE FREE MUSIC FESTIVAL」でのライブ映像。まずこの広大なロケーション!ステージもなく機材を地面に直置き!モニタースピーカーもなし!ですがバンドの演奏は非常に伸びやかで、荒削りな印象もありつつもロケーションも含めたすべてがかっこいいです。崖の上からもお客さんがたくさん見ていたりタイの音楽シーンのユニークさも垣間見れます。
Two Million Thanksはサブスクには登録されていないですが、YouTubeでたくさんの音源やMVが公開されています。また台湾の「VOOID」や「DSPS」、中国の「CARSICK CARS」「Hedgehog」、韓国の「The Black Skirts」「Hyukoh」、インドネシアの「Adhitia Sofyan」などなど。アジア圏にはかっこいいアーティストがたくさんおりますのでこちらで興味を持たれた方はぜひチェックを。
Two Million Thanks
Two Million Thanks
@twomillionthanks
Two Million Thanks
2010年結成、タイのバンコクで活動する4人組ロックバンド「Two Million Thanks」。2015年には東名阪とフェスを含んだ来日ツアーをおこなっており、マスロックやポストロック、プログレの影響を感じさせつつ、その言葉だけではくくることのできない、圧倒的に個性的で奇想天外な曲構成と、癖は強いがポップなメロディを兼ね備えた、素敵でいびつなサウンドが特徴的なバンドです。
私が日本以外のアジアの音楽を聴くようになったきっかけでもある、同じくタイのシューゲイズ、ポストロックバンド「Desktop Error」のレーベルメイトである事からこのバンドに出会いました。Vo&GuのDuiさんはLed ZeppeliやOzzy Osbourne、Black Sabbathなどのハードロックをルーツにもちつつ、MogwaiやExplosions in the Skyなどの欧米のバンドを始めtoe、LITEなど日本のバンドもフェイバリットにあげています。
Two Million Thanks「1.9 มิติ」
冒頭はマスロック、ポストロック好きにはたまらない開放弦を多用したテクニカルなギターフレーズから始まり、アグレッシグなバンドアンサンブルを聴かせたかと思うと、伸びやかな歌声でしっとりと。したかと思うとリズミカルでポップな展開になり、約1分ほど歌なしでインストバンドの如くバンドサウンドで畳み掛けてきます。そして最後は大団円を迎えたかのようなダイナミックな展開でハードロックライクなギターソロが炸裂。予想がつかない曲展開とMVのシュールさが魅力的です。
Two Million Thanks「ดู」
コーラスワークの効いたメロディ、民族音楽チックなギターフレーズ、変拍子が相まってエキゾチックな雰囲気が癖になります。そして2:45と短い曲ですがこちらも全く予想もつかない曲展開の応酬で、ライブ映像を見ると冒頭のコーラス部分はライブではルーパーを使い生でサンプリングしその場で再現されておりました。こちらのMVも全く意味不明。MVが毎度、手作り感が溢れ、謎のストーリーが展開され、とてもシュールなのもバンドのユーモアとセンスの良さを感じさせます。
Two Million Thanks「เด็กดี (Dek-D)」
こちらは昨年公開された、癖のあるギターリフは健在ながらシンセベースや電子パッドの音などのエレクトロ的なサウンドアプローチが大胆に取り入れた最新楽曲。後半ではまさかのエフェクトを加えて悪そうなヒップホップボーカルにもチャレンジ。ライブ映像などを見るとシンセメンバーが加わっておりバンドの新たな一面を見せてくれています。MVも相変わらずと思いきや、明らかにカメラのレンズが良くなっていたり、スタビライザーカメラを使用したかのような滑らかなカメラワークが見られたり映像面も進化しております。
Two Million Thanks「ยา (Live at Stone Free II) 」
そしてこちらは私がとても気になっているタイで開催されているインディペンデントフェス「STONE FREE MUSIC FESTIVAL」でのライブ映像。まずこの広大なロケーション!ステージもなく機材を地面に直置き!モニタースピーカーもなし!ですがバンドの演奏は非常に伸びやかで、荒削りな印象もありつつもロケーションも含めたすべてがかっこいいです。崖の上からもお客さんがたくさん見ていたりタイの音楽シーンのユニークさも垣間見れます。
Two Million Thanksはサブスクには登録されていないですが、YouTubeでたくさんの音源やMVが公開されています。また台湾の「VOOID」や「DSPS」、中国の「CARSICK CARS」「Hedgehog」、韓国の「The Black Skirts」「Hyukoh」、インドネシアの「Adhitia Sofyan」などなど。アジア圏にはかっこいいアーティストがたくさんおりますのでこちらで興味を持たれた方はぜひチェックを。
Two Million Thanks
Two Million Thanks
@twomillionthanks