2018.12.23
アメリカ、ナッシュビル育ち。若干21歳のソフィー・アリソンによるソロ・プロジェクト「Soccer Mommy(サッカー・マミー)」。学生時代にTascamのデジタル・レコーダーで録音した楽曲がBandcamp内でバズが起き始め、その後、ベッドルームを飛び出した彼女はフルバンドを率いて、名門・FAT POSSUMよりファースト・スタジオ・アルバム『Clean』を2018年4月にリリース。
このアーティストはSpotifyの「ファンのお気に入り」の項目を掘り進めて出会いました。何にも予備知識なしに、一聴して感じる90sエモの空気をはらんだポップセンスに撃ち抜かれました。初めてElliott smithを聴いた時のように懐かしさを感じつつも、他に類をみない個の存在感の強さを感じました。気だるさと儚さを感じる歌声と切ない楽曲が魅力的で「Snail Mail」「Japanese Breakfast」「Mitski」などが引き合いに出されますが、私はもう彼女が圧倒的に飛び抜けていると思っております。(前述のアーティストも聴いておりますが)
彼女の楽曲には必ず「フック」があり、ロックでいうリフ。ポップスでいうサビ。歌詞の語感だったり、いわゆる楽曲における芯がとてもしっかり明確に提示されているように感じます。また昨今にありがちなシンプルな展開(むしろ展開ほぼしない)ではなく、1曲1曲に対して熟考されたであろう、楽曲に導かれるような気持ち良さを感じる展開があり、前述の「フック」を最大限に生かした「アレンジ」が加わることで音の強度がまし、楽曲の中でより彼女自身の存在感が際立って感じられます。インタビューによるとDeerhunterやBeirutも手がけるプロデューサーであるGabe Waxを手腕も大きそうな気がしております。
そんな「Soccer Mommy」ですが来年1月に初来日を果たします!SMASHさん本当にありがとう!私は行きます!
「Soccer Mommy -JAPAN TOUR 2019- 」
2019/1/10 (Thu) 渋谷 WWW
OPEN 18:30 START 19:20
スタンディング 前売り:¥4,500
LIVE : Soccer Mommy(フルバンドセット) / 羊文学
また私的な話になりますが、日本以外の海外のアーティストもとても好きで、Spotifyによって今までなかなか入ってこなかった海外インディーの音源や情報などを、本国でのムーブメント前夜の同タイミングで聴いたり知ったりできるので、能動的に音楽を聴くひとにとってサブスクは本当にありがたい存在です。(また海外のインディーアーティストを探せば探すほどに、海外のレベルの高さを感じ日本との根本的な水準の差を感じたりもします。すげーやつらがゴロゴロいます。)
私は週1のディスクユニオンへのCD&レコードを発掘に行っているのですが、CD&レコードにはそれでしか感じられないもの楽しみがあり、サブスクにはサブスクなりの楽しみがあり、色んな形で音楽を楽しめる今の時代。私は悪くないと思います。
皆さんもそれぞれの楽しみ方で音楽を楽しんでくださいませ。
だけど違法アプリはダメ絶対。