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2026.03.29

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!odol・Rol3ert・烏兎 -uto-ほか全33作品 -2026.3.28-

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!odol・Rol3ert・烏兎 -uto-ほか全33作品 -2026.3.28-

カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。 キュレーターの金子厚武とナビゲーターの奥宮みさとによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!

New Release Digest Part 1


みさと:3月23日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜、全33作品の中からPart-1をダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます!はじめましてさんです、Bocchi


金子:このバンドは2021年結成の3人組。「メンバー全員がボカロやロック、ポップスの影響を受けており、ボーカル・マサヤの憂いを帯びた儚い歌声、青く繊細でストレートな楽曲が特徴。全員が作詞作曲を手がけ、それぞれの感性を持ち寄りながら制作を行っている」とのことです。このプロフィール、よくわかる気がします。ボカロの影響という意味では、ヨルシカの作家性に近いものを感じたり、「憂いを帯びた儚い歌声」に関しては、YOURNESSの黒ちゃん(黒川侑司)にも通じるような部分があって。YOURNESSも2.5次元的な立ち位置のバンドだったりするから、ネットの音楽が進化して、これまでのアーティストの良いところを併せ持った新しい存在が出てきてるんだなと感じました。

みさと:「天国」というタイトルなんですけど、春という喪失と成長の季節にリンクさせたような歌詞の世界になっていて、こういう曲に出会うと、春夏秋冬を心の機微と重ねられる国に生まれて本当に良かったなと感じます。季節をストーリーテラーにした作品って、自分の経験に投影しやすいと思うんです。すでにミュージックビデオがYouTubeで再生回数80万回を突破している楽曲「夏に溺れる」がリリースされていたり、感情は季節の巡りの中にあるんだなと感じさせてくれるようなバンドに出会いました。続いて、森永陽実さん。こちらもはじましてさんです。


金子:東京を拠点に活動するポップ音楽家で、「MPB(ブラジル音楽)、歌謡曲、ネオソウル、ディスコなど多様なジャンルを独自に融合し、現代的なサウンドへと昇華。フィクションとそれに隣接する現実を歌うスタイルは、かつて『ニュー・ミュージック』と呼ばれた自作自演のポップス作家たちの作品に近似する」と。森永さん、めっちゃいいですね。

みさと:すごくよかった!

金子:僕、個人的に大好きです。KIRINJIを連想する人もいるかなと思うんですけど、本当にいろんな音楽性が融合していて、ポップス職人という感じ。録音メンバーもベースがceroなどのサポートで知られる厚海義朗さん、ドラムがトクマルシューゴさんとも関係性のある河合宏知さんだったり、参加メンバーの演奏も、サウンドデザインも素晴らしい。

みさと:ファルセットがすごく印象的な歌唱で、歌謡曲的な湿度も感じるし、サウンド的にはR&BだったりAORだったり、ご自身のルーツであるMPBもすごく感じられる。ジャンルの横断をこんなにシームレスにできる、かつ唯一無二なご自身のオリジナリティを表現するクリエイティブ力は、なかなか実現できるものではないなと思い、興味深く聴かせていただきました。そんなPart-1から、どうしましょう?

金子odolの新曲を紹介しようと思います。

みさと:待ってた!待ってた!


金子:4月のアルバムリリースに向けて新曲が出てきてますけど、今回の曲は「好きなアーティストの楽曲を何度も繰り返し聴きながら新しい音を発見する喜びや、しばらくはこの曲さえあれば他に何もいらないと思えるほど夢中になってしまう、そんな誰もが一度は経験したであろう普遍的な感情を描いている」ということで、歌詞の中に〈ヘッドフォン〉が出てきて、まさに音に没入するような雰囲気がサウンドそのものでも表されていました。いろんな楽器のレイヤーもポイントで、トランペットやフリューゲルホルンも印象的に使われているほか、クラップっぽい音も使われていて、それによってプリミティブな没入感が生まれているというか、さすがの構築力だなと感じました。

みさと:イントロからまさに耳を奪われたときの心に花が咲くような始まり。ヘッドフォンでノイズキャンセリングしたときのような密閉感、硬めの音像がビートやクラップの中で表現されていましたね。心の機微に伴走してくれるような、流麗なピアノやストリングスが完璧!また好きな曲ができてしまいました。素晴らしい音楽讃歌だと思います。

New Release Digest Part 2


みさと:お送りしたのは新譜ダイジェストPart-2でした。リリースおめでとうございます!まずは、.jvkn

金子:Part-1のodolや森永陽実さんと、サウンドデザインが美しい人の作品が続いている印象ですけど、その点で言うと、.jvknは美術家としても活動されているということもあって、やはりサウンドデザインのセンスが素晴らしいなと。しかも、今回はリズム隊として、ベースにskillkillsのGuruConnect、ドラムにtoeの柏倉隆史さんが参加。


みさと:わ〜!すごいよ!

金子:この人選からも伺えるように、ポストロックにも通じる編集感覚も感じるし、さらに言うと、ミックスは奥田泰次さん。ceroやTempalayなど、いろんな方のミックスを手がけている音の魔術師的な存在だったりするので、素晴らしい才能が結集された、素晴らしい曲だったなと思います。

みさと:楽曲としては、量子力学好きの私にはたまらない世界観でして。「別の人生」は隣の世界にあるかもしれないという量子力学で言う「観測するまで状態は決まらない」という考えを私的に解釈したそんな楽曲とセルフライナーいただいています。この並行世界のことを歌っている世界観が、良い音を構築する人たちによって音像化されている気がしていて。そこにのる声もいいですし、言葉のリフレインも本当にデザイン的で素晴らしい楽曲になっています。続いて、WOZNIAK


金子:約1年ぶりの新曲で、今回はオルタナティブアイドルグループ・RAYの内山結愛さんをゲストボーカルに迎えています。

みさと:いいコラボでした。

金子:RAYはバンド好きの中ではよく知られていて、特に内山さんがめちゃ音楽マニアで、いろんな音楽を聴いていて。RAY自体もよくバンドと対バンしてるんですけど、4月のイベントでは、ZAZEN BOYSとdownyと対バンするという。

みさと:今までの常識じゃ考えられないですよね。

金子:アイドルとバンドの対バンは増えているとは思うんだけど、RAYはその中でも行き切っている感じがあるというか、ZAZENとdownyだからね(笑)。

みさと:ZAZENとdownyってすごいですよね(笑)。

金子:バンドセットではドラムを星(優太)くんが叩いたり、the cabsのドラムの中村一太くんが参加したこともあったり。

みさと:面白すぎる(笑)。

金子:WOZNIAKの音楽はミニマルなエレクトロニック・ミュージックだったりするんだけど、内山さんもちゃんとそういうものが好きで参加していて、本人のコメントも「最高!!最高!!!最高~!!!!」と書いてて(笑)。ただ歌をのせるだけじゃなくて、ちゃんと音楽に対する愛情があって一緒にやってるという感覚が伝わってくるのがすごくいいなと思いました。

みさと:こうやってジャンルを横断していく人たちのおかげで、リスナーの(聴く)きっかけになるというのは、すごく素晴らしいと思いますし、楽曲のイメージ的には、toeの「グッドバイ」みたいな、そういう楽曲に成長していく可能性があるのでは...なんてことを思いながら味わわせてもらいました。そんなPart-2から、どうしましょう?

金子Rol3ertの新曲を紹介しようと思います。


みさと:新曲と言っていいですね?

金子:新曲と言っていいでしょう。リミックスと言ってもいいけど、ほぼリメイクのような感じだしね。過去に出した「(how could i be)honest?」を、韓国のプロデューサーであるDAULがミックスして、同じく韓国のシンガーソングライターであるTHAMAが参加。DAULは藤井 風の「きらり」のリミックスもしていて、それもかなり聴かれています。(今回の楽曲は)リミックス的な側面もありつつ、THAMAが韓国語で歌っていたりして、新しい「(how could i be)honest?」に生まれ変わった感じですね。Rol3ertは最初から日本だけじゃなくて海外に目線が向いていて、こうやってアジアのミュージシャンとコラボレーションをしたり、先日は韓国で初ライブもしていて。アーティスト自体に魅力があることはもちろん、チームも含め、最初から目線を外に向けて動いている、その活動スタイル自体もさすがだなと改めて思いました。

みさと:K-POPのアイドルグループがJapanese Versionみたいな形で日本語に新解釈してリリースするというのは結構あるあるだと思うんですけど、そういったアジアを横断していく、この文化がすごく好きで。言語を変えただけで、曲の聞こえ方が変わっていったり、そこで新しいファンができたり。本当に素晴らしい文化だなと感じています。Rol3ertもこの楽曲をきっかけに、韓国をはじめ、アジア圏内にどんどんシームレスに届いていくんだろうなと思うと、もともと彼が持っている音楽センスがありきではありますが、また一つ時代を作っていくと思いますし、国を越えて仲間をどんどん増やしていくんだろうなと。2026年が楽しみで仕方がないですね。

New Release Digest Part 3


みさと:お送りしたのは新譜ダイジェストPart-3でした。リリースおめでとうございます!カブトムシ、アルバムリリースです。おめでとうございます!


金子:Part-2で紹介した.jvknさんは美術家でもあるわけですけど、カブトムシも藝大出身のメンバーが揃っていて、メンバーの中に美術作家がいたりするので、音楽プロジェクトであり、アートプロジェクトでもあるなと改めて感じました。今回のアルバムは体育館で全曲同時録音ということで、演奏の生々しさを閉じ込めていて、それによって彼らの最近の特徴である"即興と作曲の中間"の感じもありつつ、アウトプットとしてはちゃんとポップスになっているという、やっぱり独特なバンドだなと改めて思いました。

みさと:体育館って人が動く場所じゃないですか。その生っぽさというか、広い空間の中で人がいて成り立つ場所で制作されている点も、カブトムシのみなさんが持っている信念とリンクしているように感じながら聴かせてもらいました。生感と自分自身を見つめる内省的な部分、そして構築された芸術性が共存していて、どこが即興でどこが構築されているのかはちょっと素人にはわからないんですけど、パッケージ力がすごく高いなと思いながらアルバムを聴かせていただきました。続いて、日髙晴野さん。


金子:昨年EPをリリースしたときの完成記念公演で砂場泥棒というバンドとコラボレーションをして、アンコールで「春の身体」を演奏し、そのときのアレンジをブラッシュアップして今回シングルとしてリリースと。原曲はシンプルなガットギターの弾き語りなんですけど、砂場泥棒とコラボすることによって、尖ったバンドサウンドに仕上がって、ただ伴奏を付けただけではない、コラボならではの曲に生まれ変わっていました。ちょっとカネコアヤノさんを連想させるような、カネコさんも弾き語りのスタイルとバンドスタイルで大きく変化するので、今後もこの組み合わせで曲を聴いてみたいなと思いました。

みさと:春が持つ生命力を感じられる1曲になっているんですけど、お一人でやっているときは"一人でそっと咲く一輪の花感"があるけど、バンドサウンドにすることで"一緒に咲いて、ワッと華やかに散る桜"みたいな、そんな楽曲の変化も味わえるなと思っていて、オリジナルの楽曲の素晴らしさはもちろんのこと、このメンバーだからこその楽曲の変化も味わってほしいですね。そんなPart-3からどうしましょう?

金子烏兎 -uto-の新曲を紹介しようと思います。


みさと:またいい曲が出ましたね!

金子:今回の「ハミング」という曲は、昨年、北海道テレビ放送で放映されたテレビドラマの主題歌として書き下ろした楽曲。烏兎のメンバーも北海道出身ということもあって、ドラマの監督が熱心にオファーをしてくれて、実現したそうです。さらにドラムにも北海道出身の髙橋直希さんが参加してるということで、北海道パワーが集まった楽曲になっています。ドラマ主題歌ということもあって、すごく開かれた作品になっていて、物語にも寄り添いつつ、コメントを読むと「強くステップを踏んでいくために、暖かく手を添えるために、軽やかでありつつも芯を持ったリズムとメロディに仕上げました」とあって、まさに「軽やかでありつつも芯を持った」を体現する1曲になっていたなと思います 。

みさと:ブラックミュージックアウトプットが強い星野源さんの『YELLOW DANCER』と『POP VIRUS』をちょっと想起するような。ポップなんだけど、ちゃんとルーツを感じるような。

金子:烏兎はジャズがベーシックにあるからね。

みさと:ベイちゃんの伸びやかで透明感と温もりが共存したこの歌声は唯一無二なので、しっかりオリジナリティがありつつも、ドラマ主題歌ということもあって、お茶の間に開かれるような曲作りになってたかと思います。とっても素晴らしい1曲でした。

RADIO INFORMATION

FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」

fmgfukuoka_curatedhour_logo_ok_2204.jpg FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、奥宮みさとと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。放送時間:毎週土曜日 26:00~26:55 放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)



NEW Releases FRIENDSHIP.
FM福岡で毎週水曜日の26:00~26:55まで放送中のラジオプログラム「Curated Hour〜FRIENDSHIP. RADIO」のアフタートーク、番組の中で紹介しきれなかったタイトルを紹介。

DJの奥宮みさと、音楽ライターの金子厚武の2人でデジタル音楽ディストリビューション・プロモーション・サービスのFRIENDSHIP.から配信される新譜を中心に紹介するプログラム。



番組MC

kanekoatsutake_20210528.jpg金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3

1697255226457.jpg奥宮みさと
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。 TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。 安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10

LINK
FM福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」 FRIENDSHIP.

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