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RADIO
2026.03.15
FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!PEDRO・Tyrkouaz・wanbedほか全25作品 -2026.3.14-
New Release Digest Part 1
みさと:3月9日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜、全25作品の中からPart-1をダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます!まずははじめまして、ポンツクピーヤ!3回言ってみて(笑)。
金子:ポンツクピーヤ、ポンツクピーヤ、ポンツクピー...。
みさと:あれ!?プロ!(笑)
金子:3回目言えてなかったけどね(笑)。
みさと:おまけしちゃった(笑)。早口言葉を言いたくなるような、はじめましてさんです。
金子:彼らは2022年に活動をスタートした3ピースのポップロックバンド。京都府舞鶴市にある高専の同級生3人で結成されていて、2024年に1stフルアルバムをリリース、昨年には初の全国ツアーも成功させて、勢いに乗っているバンド。andymoriの影響を受けたバンドってたくさんいると思うんですけど、ポンツクピーヤもその感じがありつつ、今回の「優しさなんてバカみたい」とかアルバム『俺の中の戦争なんて誰も興味ない』とか、結構強いワードを使った表現も持ち味なのかなと。ここからどこまで駆け上がってくれるのか、楽しみなバンドです。
みさと:疾走感の中にあるコーラスの入り方、音を止めてボーカルを立たせたり、シンガロングパートがあったり、ライブハウスであるあるな手拍子のリズムが入ってきたりと、ライブの光景が浮かぶような一曲です。全国ツアーを成功させたからこその空気感を楽曲に落とし込めるバンドなんだなと思いました。続いて、中島涼之介さん。
金子:福岡を拠点に活動するシンガーソングライターですけど、ちょっと前から『LAVENDER』というタイトルで四季をテーマにしたEPのシリーズを作っていて、そこからの曲をリリースしていたんですけど、ついに最初のEP『LAVENDER【春】』が完成。
みさと:おめでとうございます。
金子:このシリーズはより軽やかで風通しのいい、清々しい愛の歌たちを7曲入りのEPとして、飄々と送り出していこうという目論見があるそうで、今回のリード曲「年上のお姉さん」は、キャンディーズ「年下の男の子」のオマージュというか、アンサーソング。
みさと:いいね〜。
金子:アレンジは確かに軽やかで風通しいいんだけど、歌詞は〈そのまま優しく僕だけ愛して 死んでいってくれたらいいのにな〉とか、結構毒があって。
みさと:重っ(笑)!
金子:でも、そこが中島涼之介らしいなと。
みさと:「年下の男の子」を年上女性から見た"年下の男の子"としてどう描いているのか、そしてその「年下の男の子」から見た年上の女性をどう描いているのか。さらに、それを好む人たちはどういう心境になるのか、というのをいろんな矢印を向けながら、相関関係を想像しながら聴けるのがすごく面白いなと思いました。オリジナリティというか、彼が描く情愛を持った相手に対しての感情表現って、すごく極端なところまでいくんだけど、どうしても共感してしまうようなものがあるんですよね。そういった重たくてダークな感情なんだけど、「でもそれって人に言ってないだけで、あなたにもあるよね?」と突いてくる感じがして、すごく彼らしい一曲が完成したんじゃないかなと思います。そんなPart-1からどうしましょう?
金子:PEDROの新曲を紹介しようと思います。
みさと:待ってました!
金子:今回は「弱虫のうた」ということで、歌詞の〈今さらじゃないよ、今こそじゃんか!〉というフレーズがすごく印象的。背中を押すような応援歌と言ってもいい曲かなと思うんですけど、ご本人のセルフライナーノーツでは、「10年前の自分にこれがアユニ・Dの新曲だと聴かせたら、毛嫌いするだろうと思うくらい前向きな曲を、濁さずに、嘘をつかずに、自分の言葉で書くことができました」というコメントがあって。
みさと:大事な1行だね。
金子:去年『ちっぽけな夜明け』という作品を出して、あの作品で自分を見つめ直し、そして周りにいる人たちの大切さを改めて感じたからこそ、今のアユニさんはこういう言葉を書けるようになったんだと思う。『ちっぽけな夜明け』の先の新しい物語の始まりという意味では、これ以上ないんじゃないかなと思いました。
みさと:先ほどの「10年前の自分には毛嫌いされてしまう」というワードからも予測できるように、世の中を斜め45度で見ざるを得なかった子たちが、大人になって自分を見つけ始めて、変わっていきたくても、過去の自分を守るために、もしくは過去の自分に囚われて変われないことってあると思うんですよ。そこからもがいて、過去の自分には毛嫌いされるようなことでも、ちっぽけであるかもしれないけど、今の自分はこっちに行きたいという方向に覚悟を持って、確実に夜明けに向かって生きている。この姿を見て、救われる子たちは本当にたくさんいると思うし、これがなかなかできなくて、そのまま人生を進めてしまう人たちもいる中で、この「弱虫のうた」がたくさんの人に寄り添ってくれると思います。
New Release Digest Part 2
みさと:お送りしたのは新譜ダイジェストPart-2でした。リリースおめでとうございます。こちらもはじめまして、said(セッド)。
金子:2013年に宇都宮で結成されたバンドで、USエモ、ポストロック、オルタナ、日本のギターロックに通じるバランス感覚を併せ持ったバンド。本作はドラマー阿部さんの加入後、初の音源であり、同時にギター磯田さんがsaidとして参加する最後のリリースということで、バンドが転換していく最中を収めた作品ですね。10年以上活動しているバンドなので、エモ、オルタナと言いつつも、疾走感があるタイプの曲というよりは、もう少しスケール感のある楽曲で、サックスが印象的に使われています。「no flex」と「nautilus」、2曲のリリースなんですけど、「no flex」は9分に及ぶ長い曲で、キャリアがあるだけに、今の若手とは一線を画すような完成度のある楽曲だったなと思います。
みさと:一音目の殴られたようなドラムから最高で。奥行きがあって、没入感あるサウンドメイク、本当にセンスが光るバンドだなと。そのサウンドスケープに合う内省的な歌詞、しっかりと言葉一つ一つを受け取って聴いてみてください。続いて、むにゃむにゃプラスチック。
金子:今回3曲目のリリースなんですけど、やっぱりむにゃプラは面白いですね。タイトルが「集合住宅」で、もうここから気になる。歌詞からは一見ラブソングと思いきや、セルフライナーノーツを読むと、メンバーとのやり取りで、「いっぱい買っちゃった食パンを放置してしまったがために発生したカビたパンを数えると、多分タワマンぐらいになるという話を聞いて、自分も自覚があったので。恐らく誰も書いたことがない、カビたパンへの思いを書いた」という。
みさと:多分、誰も書いてないよ(笑)。
金子:でも、僕も経験はあります。タワマンにはならないけど(笑)。
みさと:タワマンにはならないよね(笑)。
金子:集合住宅にはならないけど、あるあるではある。それを曲にしてるのも面白いし、フルートが印象的なポップスなんだけど、後半はニュージャズ的なかっこいいビートになったり、言葉の面でも音の面でも面白いなと改めて思いました。
みさと:いろんなシチュエーションに置き換えられる柔軟性のある世界観は、やっぱり"むにゃプラ節"だなとも思いましたし、後半になるにつれて、洗練されたサウンドメイクで、「タワマンおしゃれだしな」みたいな気持ちになりながら聴かせてもらいました(笑)。そんなPart-2、どうしましょう。
金子:Tyrkouazの新曲を紹介しようと思います。
みさと:今回EPです。
金子:『CHAKRA ep』ということで、チャクラが開いちゃいましたね。リード曲の「CHAKRA」については、「もう情報や思考に踊らされ飽きました!好きに生きます。パッと思いついたことをそのスピード感でできるような人生にします。そんな決意表明みたいなエネルギーを歌詞、サウンドに込めたドラムンオルタナブレイクコアJ-Rockです」と。
みさと:あはは(笑)。初めて聞いたよ。
金子:でもこの通りだよね。
みさと:そうなのよ!納得しちゃう。
金子:先週スサシ(SPARK!!SOUND!!SHOW!!)のリリースがあって、彼らに通じるニューレイヴ感もTyrkouazは持っていると改めて感じました。先週も言ったんですけど、5月にEnter Shikariというイギリスのニューレイヴを代表するバンドの来日が決まってて、先週は「スサシがオープニングをやればいいんじゃないか」と言ったんですけど、2デイズ決まってるので、もう1日はTyrkouazがオープニングをやったらいいなと思います。
みさと:あはは(笑)。これだけの音数と疾走感の中で、たくさんの音が鳴っているように感じると思うんですけど、だからこそ必要な音だけが耳に飛び込んでくるというか。チャクラが開いていく感覚と似てるなと思って聴かせてもらいました。フィジカル的なビートの中に内省的な言葉と世界観があるので、程よい疲労の中で無駄な意識がなくなっていくと、必要なところにたどり着く。まさにチャクラ!チャクラを開きたいみなさま、ぜひこちらのEPをお楽しみください。
New Release Digest Part 3
みさと:お送りしたのは新譜ダイジェストPart-3でした。リリースおめでとうございます。まずは、地球から2ミリ浮いてる人たち。
金子:約1年ぶり、おひさしぶりのリリース。「これからのこと」というタイトルで、セルフライナーノーツを読むと、「未来のことを思うと今はうまくいかなくて、不安なことが色々あります。けれど、いつか悲しみは消えるし、明日はやってくる。ここで一緒に音を鳴らしていると、そう思わせてくれる仲間がいます。私が私でいたら、これからもう大丈夫なんだという思いを込めました」ということで、バンドにとっても大事な1曲かなと。シンプルにすごくいい曲で、「あいみょんの新曲」と言われて聴いたら信じちゃうぐらい、ポピュラリティがありますよね。今はインディな環境でやっていると思うけど、楽曲自体はすごく普遍性があるので、広く届いてほしいなと思いました。
みさと:地球から2ミリ浮いてるとは思えないぐらい、地に足がついた実直なメッセージっていう感じがしますね。3月・4月、新生活にぴったりだと思います。フォーキーだからこそ素朴さが魅力で、とても広い層に刺さるような1曲じゃないでしょうか。続いて、FUNKIST。
金子:FUNKISTは5月31日に縁の深い長崎の稲佐山で、1万人規模の無料ワンマンライブを行うことが決まっています。
みさと:無料ワンマンライブ、1万人規模ってすごいですね!でも、意味があるステージなんですよね。
金子:そのステージは、2011年に天国に旅立ったFUNKISTのフルートのメンバーだった、陽子さんと最初に立った野外フェスのステージ。バンド結成当初から夢に見ていた野外フェスに出たいという夢を叶えてくれた、忘れることのできないあの夏。時が流れ、年を重ね、あの夏を振り返った1曲、ということで。5月31日にこの曲が演奏されたら、グッとくる人は間違いなく多いでしょうね。
みさと:(陽子さんは)彼女がいたからこそ、FUNKISTがどんどん前に進んでいったと思わせてくれるようなキーマンだったと思うし、何年経っても彼女の思いがこのバンドに込められていて。そして新しい曲という形でも彼女の息遣いを感じられるような、そんな曲が生まれるって、本当に音楽が成せる美しい瞬間だなと思いながら聴かせてもらいました。FUNKISTは本当にライブバンドで、ドカンと会場を盛り上げてくれるような楽曲のリリースが多いイメージなんですけど、こういった楽曲があることによって、さらに心が癒やされて、「ライブっていいよね」と思える方がより増えていくんじゃないかなと思います。詳しい情報はオフィシャルウェブサイトやSNSなどご覧ください。無料ワンマンライブですので、5月31日ぜひ足を運んでください。そんなPart-3、どうしましょう?
金子:wanbedの新曲を紹介しようと思います。
みさと:めちゃかっこよかった。
金子:彼らは2025年の春に結成された4人組。東京を拠点に活動していて、今回が1st EP。ポストハードコア、エモ、グランジ、ポストパンク、ドリームポップといった異なるジャンルの要素が交差し、現在のwanbedの音像をそのまま記録した作品になっている、ということです。こういうささくれだった、ソリッドなバンドサウンドを聴くと、FRIENDSHIP.的にピンとくること、あったりしませんか?
みさと:えー!ひさしぶりにクイズですか?
金子:オルタナキーワードクイズ。これはどこのスタジオで録っているのか?
みさと:Studio REIMEI?
金子:正解!
みさと:やったー!
金子:さすが。偏差値上がってますね。
みさと:上がってる〜。これで志望校行けますかね(笑)。
金子:あはは(笑)。それもあって、やっぱり音がかっこいいですよね。さらにボーカルのYui Hashiguchiさんの英詞で歌われるクールなボーカルもかっこいいし、これからが楽しみなバンドだなと思います。3月14日にレコ発をやっていて、対バンが1月にアルバムが出ているNOUGAT。NOUGATのアルバムもStudio REIMEIで録っているので、コミュニティ的な盛り上がりもあったりして、面白いなと思いました。
みさと:いただいた資料にStudio REIMEIで録ったというのは載ってなかったんですけど、最初「めっちゃかっこいい」と言ったじゃないですか。もしかしたら、私、Studio REIMEIの音が好きかもしれません(笑)。その視点で音を楽しめるようになるとまた楽しみ方が広がりますね。自分が「気になるな」と思う音が実は同じレコーディングスタジオだったり、同じエンジニアさんが録ってくれていたり。最近はジャンルを言語化するのが難しくもなってきて、ときには野暮だったりするじゃないですか。特にオルタナティブなんて、便利な言葉である反面、本当に難しい。そういった視点だったり、自分の中でのデータを積み重ねて、聴き直すのもいいなと思いました。繊細さと複雑さの中、ソリッドでキレがある音像になっていて、本当にカッコいいですね。EPですので、他の楽曲もぜひ。
番組の後半はFoiがゲストで登場!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」
FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、奥宮みさとと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。放送時間:毎週土曜日 26:00~26:55 放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
NEW Releases FRIENDSHIP.
FM福岡で毎週水曜日の26:00~26:55まで放送中のラジオプログラム「Curated Hour〜FRIENDSHIP. RADIO」のアフタートーク、番組の中で紹介しきれなかったタイトルを紹介。DJの奥宮みさと、音楽ライターの金子厚武の2人でデジタル音楽ディストリビューション・プロモーション・サービスのFRIENDSHIP.から配信される新譜を中心に紹介するプログラム。
番組MC
金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3
奥宮みさと
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。 TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。 安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10




