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2026.03.08

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!ハルカミライ・ポニーのヒサミツ・upandcomingほか全24作品 -2026.3.7-

FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!ハルカミライ・ポニーのヒサミツ・upandcomingほか全24作品 -2026.3.7-

カルチャーの前線で活躍するキュレーター達が厳選した音楽を配信するサービス FRIENDSHIP.の新譜を紹介。 キュレーターの金子厚武とナビゲーターの奥宮みさとによるFM福岡のラジオ番組「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」から、今週オンエアした内容を掲載!FRIENDSHIP.がリリースした最新の音楽をいち早くチェックしよう!

New Release Digest Part 1


みさと:3月2日週にFRIENDSHIP.からリリースの新譜、全24作品の中からPart-1をダイジェストでご紹介しました。リリースおめでとうございます!ちょっとおひさしぶり、omeme tenten


金子:去年の9月にアルバムを出し、そのタイミングで灯さんが遊びに来てくれて、それ以来となる新曲なんですけど、2月にドラムのたえりさんの脱退が発表されました。omeme tentenはもともとコロナ禍に灯さんが引き語りでやってた曲をたえりさんが聴いて、「ちょっと一緒にスタジオ入ろうよ」みたいなところから始まってるバンドだったりするので、たえりさんの脱退はきっと灯さんにとっても、もちろんYujiさんにとっても大きな出来事だったはずで。今回の「きらめきだった」は曲の中の2人の関係性を綴りながら、その瞬間が一生分の煌めきであり、永遠のように感じられるということを歌っていて。いろんな関係性に置き換えられる曲だとは思うけど、やっぱりこの曲は灯さんのたえりさんへの想いが詰まった一曲なんじゃないかなと思いました。

みさと:出会いと別れの春という季節にも本当にぴったりだし、たえりさんの脱退が大きなキーワードにはなっているけれども、今、共感力の高い一曲になっていると思うし、一言一言でいろんなシーンが思い浮かぶようなドラマチックな一曲になっていると思います。そして、やっぱり灯ちゃん上手ですね。この歌声、ぜひじっくりと聴いてみてください。続いて、Redhair Rosy。EPです。


金子:2024年にthe McFaddinからRedhair Rosyに変わり、『turn red』というEPを3作出してきたんですけど、3月27日に梅田クラブクアトロでの初ワンマンを控えているということで、ちょっとEnfantsを思い出すというか。LAMP IN TERRENからEnfantsになって、『Q.』『E.』『D.』という3部作を出して、「証明完了」という意味だったように、Redhair Rosyにとってもこれで証明を完了して、満を持して、ワンマンをやるタイミングなのかなと。「I'm here if you need to talk」はすごくかっこいい曲で、ちょっと前にリリースされた「8abyrousa」もそうだったんですけど、ピアノが印象的に使われていて、これがRedhair Rosyの今を表しているのかなと感じました。

みさと:何をしても、どうしてもカッコよくなっちゃう彼らだと思うんですけど、10代の青い夏を思い出すようなワードが印象的で、〈うすいスポドリ〉とか、〈暑が夏い〉とか、私も言ってたな〜って。こういったワードチョイスで一気に自分たちの曲にさせてくれるような楽曲作りも最高でした。では、Part-1からどうしましょう。

金子ハルカミライの新曲を紹介しようと思います。

みさと:ハルカミライ、FRIENDSHIP.からのリリースになりました。はじめましてさんです。


金子:バンド好きなら、みんなよく知っている名前だと思います。去年の5月から47都道府県ツアーをやってきて、そのファイナルが3月4日に横浜アリーナであり、その翌日にも横浜アリーナでワンマンをやってるんですけど、そのタイミングで自分たちのインディレーベル、"AVAN"の立ち上げを発表して、この曲をサプライズリリース。〈この歌は僕からの贈り物 聞こえたらこれからもよろしくね〉と、まさにハルカミライにとっての新たな始まりをファンに伝える一曲だなと、明確に伝わってきました。

みさと:〈あなたを巻き込んだ日々〉もたまんないですよね!シンガロングが起こるであろう、スローテンポのパート、光景を想像しただけで、グッと来ちゃいましたし、煌めきの中で合唱が起こるような曲に育っていくんだろうなという感じがしています。ハルカミライ、ようこそ!

New Release Digest Part 2


みさと:お送りしたのは新譜ダイジェストPart-2でした。リリースおめでとうございます。はじめましてさんです。TBD(ティービーディー)。

金子:このバンドはドラム・松下マサナオ、ベース・ペトロールズの三浦淳悟、そして、タップダンサーのSAROからなる3人組のリズムトリオ。

みさと:またすごいバンドが生まれましたね。


金子:ドラム、ベースに、タップというのが珍しいですよね。TBDは「To Be Determined」の略で、常に未確定であることを恐れず、その瞬間にしか生まれない音を追い求める唯一無二のリズムトリオバンド、という意味が込められていると。あとは多分、「タップ、ベース、ドラム」の略でもあるんだろうなと思ったり。マサナオくんはHHMMというベースの日向秀和さんとのユニットもやってますけど、TBDだとタップを目立たせる意味も含めて、より引き算のリズムの面白さを感じます。さらに、MC Mystieさんの歌が乗ることによって、ちょっとネオソウル味も出ていたり、とても面白かったです。

みさと:踊る楽器と言われるタップダンスがメンバーに入っているのが特徴だと思うんですけど、タップは床の材質と足の打ち方で音の鳴りも変わってくるじゃないですか。だから再現できない希少感も味わえるバンドだなと思っていて、ライブでどういった見せ方をするのか。ショー向きのタップと、リズムを取るためのタップはテクニックが違うみたいだし、ライブを観たくなるユニットだと思います。続いて、SPARK!!SOUND!!SHOW!!


金子:新しいEPが完成しました。僕はスサシを聴くと2000年代のニューレイヴ、Klaxonsとかを思い出したりするんですけど、コロナ禍が過ぎて、レイヴのムーブメントがまた戻ってきて、となると順番的に次はニューレイヴで。実際ニューレイヴとかエレクトロとか、2000年代の感じが結構戻ってきてるなと思うんですけど、そんな中、今年の5月にニューレイヴを代表するバンドの1つ、ENTER SHIKARIが14年ぶりに単独で来日することが発表されて。

みさと:おお、来てますね。

金子:そんな流れに今回の作品はバシっとハマるというか。ニューレイヴにもいろんなバンドがいるなか、ENTER SHIKARIはメタルとかハードコア寄りなバンドで、スサシも重めなサウンドが特徴的だったりするので、来日公演でオープニングアクトをやったら、すごくハマるんじゃないかな、なんてことも聴きながら思いました。

みさと:リード曲の「鱗粉」は重さのなかにも、〈り〉と〈ぷ〉がたくさん出てきて、日本語の〈ぷ〉はかわいくて、ぷかぷか浮いてるような印象があるじゃないですか。可愛らしさを重めのサウンドと音として聴く面白さ。バウンシングしながらも、高揚感を高められるような素晴らしいアンバランスだなと思います。パーティー感がマックスな一曲です。そんなPart-2からどうしましょう?

金子ポニーのヒサミツの新曲を紹介しようと思います。


みさと:アルバムでございます。タイトルは『ウゴーの短編集』。リリースおめでとうございます。

金子:「歌詞の内容に取り留めはないため、当初は『烏合の衆』という言葉に掛けて、『烏合の短編集』というタイトルを考えていました。ただ、"ウゴー"と片仮名にするとなんだか知らない作家の名前のような感じがして、それが面白く、結果的にこのタイトルに落ち着いた」とのことです。すごくポニーのヒサミツらしいですよね。で、今回も色んなゲストが参加してはいるんですけど、前作の制作の過程で、親友から「もっと自分で楽器を弾けばいいのに」と言われたこともあって、よりDIY、シンガーソングライター然とした制作を目指したと。その結果、「自分が好きなものの根本の部分、The Beatles、はっぴいえんど、The Bandの影響が素直に出たアルバムになった」というコメントもあって。実際「宿世拙し」を聴くと、めっちゃ(はっぴいえんどの)「風をあつめて」。歌い出しも〈街を歩けばそこらにある既視感を拾い集めて〉で、これは完全に狙ってる。

みさと:拾い集めてますもんね(笑)。

金子:こうしたオマージュをポニーのヒサミツらしい楽曲に落とし込む、そのセンスが作裂しているアルバムになっていると思います。

みさと:いいですよね。ちゃんとリスペクトを感じられる楽曲づくりで、クリエイティブとして必要なエッセンスだなと思いながら聴かせてもらいました。「宿世拙し」というタイトルは"不幸せな運に生まれついている"という意味が込められているんですけど、今回の歌詞作りにおいて、"全曲、明らかなフィクションとする"をテーマに作られたと聞いています。振り切っているからこその辛さ、不幸なニュアンスとその中に見え隠れしている幸せとの対比とか、クリエイティブの世界だからこそ生み出されるものがすごく詰まっているなと思いました。ポニーのヒサミツのクリエイティブをぜひ食らってみてください。

New Release Digest Part 3


みさと:お送りしたのは新譜ダイジェストPart-3でした。リリースおめでとうございます。まずはアツキタケトモ

金子Nolzyとして活動していたわけですけど、再度アツキタケトモ名義に戻しての新曲リリース。


みさと:名前、やっぱいいよね!

金子:まあ、僕は「アツタケ」仲間が増えるのは嬉しいですよ(笑)。

みさと:アツキタケトモ、略して「アツタケ」(笑)。

金子:不器用な僕の歌なんでね(笑)。

みさと:あはは(笑)。すごいね。テーマソングができたね。

金子:アツキくんは20代最後の1年を迎えた中で、ある日10代の頃に書いたこの曲のデモ音源を偶然見つけ、聴いてみたら、歌もギターも拙いが、言葉の生々しさとメロディーの素朴さに心を打たれたと。そこからその曲を今の自分として表現してみたという、このエピソードも新たな始まりにふさわしいなと思うし、アツキくんは今年の6月で30歳になるみたいなんですけど、現在はここまでの集大成としての作品作りを目指しているそうなので、果たしてどんな作品になるのか、気になりますね。

みさと:ちょっと話逸れちゃうんですけど、私、ラジオDJの裏垢をTikTokでやってるじゃないですか。

金子:裏垢公表しちゃっていいんですか?

みさと:裏垢なんだけど、ちょっとずつ公表していこうと思ってます(笑)。ちょうど1年ぐらいやって、思ったんだけど、クリエイティブを発信してる人って、初期段階である一定のクリエイティブはあるじゃないですか。そこからもちろん成長はするんだけど、クリエイティブセンスみたいなものは成長率を上げることよりも、どれだけ続けていくかということの方が難しいんじゃないかなと思うんです。レベルは違うけど、自分のクリエイティブを発信するようになって、それを痛感していて。こうやってアツキくんが10年前の作品を振り返ることができるというのは、10年以上続けてきたことの証拠だし、客観的に自分の才能を見られることも素敵ですよね。プロデューサーというのもちょっとAI的な感じでも、今の令和にもすごくフィットするなと思うし、活動を続ければ続けるほど、10代からの作品が財産になっていくと思うと、彼は色々不器用に名義を変えたり、試行錯誤しながら、もがきながら、今この時を迎えているけど、全然そんなことはなく。胸を張って、これからの活動、そして今までの作品を抱きしめながら向かっていってほしいなと思います。続いて、んoon


金子:んoonは先日『FUJI ROCK FESTIVAL'26』の出演が発表されまして。

みさと:いや〜、この新曲、フジロックで聴きたいね。

金子:聴きたいですよね。4月にアルバムが出るんですけど、この前も話したように、タイトルが『Zoo』。「HEBITORA」、「HITSUJI」と来て、今回が「OTODO」。

みさと:あれれ?

金子:「ん?トド?」みたいな。まあでも、アルバムのトラックリストを見たら、全曲が動物の名前ということではないみたいで、「OTODO」も別にトドではなさそうです(笑)。この曲はアルバムの最後に収録される曲で、ハープが印象的。んoonはメンバーにハープがいるというのが面白さなんだけど、でもそんなにハープを押し出さないというのもまた面白さで。

みさと:そうなんですよね。

金子:でも、この曲に関してはしっかりハープが前面に出ていて、そういう意味ではめっちゃんoonらしくもあり、ある意味らしくもないというか。不思議な感触。それも含めて、最終的には「らしい一曲」と言っていい曲かな。

みさと:らしさを固定しないところがらしさじゃないですか。そういう意味でんoonの良さが本当に出てるなと思うし、楽曲によって誰がフロントに来るのかわからない、このエクスペリメンタルさというか、生で観たときに、どうやって場を掌握していくのか、今から楽しみです。フジロックの出演も決定して、ますます世の中に見つかっちゃうね。そんなPart-3からどうしましょう。

金子upandcomingの新曲を紹介しようと思います。

みさと:ベテランですけど、はじめましてさんですね。

金子:2000年代から京都を拠点に活動するエモ・インディロックバンド。このバンドは"toeの盟友"というのが一番わかりやすい紹介かなと思います。2000年代はレーベルメイトだったり、ボーカルの干川さんはtoeのアルバムに参加したことがあったり、干川さんのソロプロジェクトでdry river stringというのがあるんですけど、そのアルバムのエンジニアをtoeの美濃さんが手がけたこともあったり。長年活動を隣で見てきたような関係性で、今回の作品もtoeのレーベル「Machu Picchu Industrias」からのリリース。多分、このレーベルからtoe以外の作品が出るのめちゃひさしぶりで、今作はエンジニアも美濃さんが手がけています。そういう関係性があるだけに、音楽的にもミニマルなフレーズを重ねていく感じは通じる部分があるんだけど、upandcomingは干川さんの歌心が特徴的でもあって、サウンドのかっこよさと歌の良さ、両方の要素を兼ね備えています。タイトル曲の「nothing is but what is not」に関しては、頭から1分数秒まで弦楽器はベースのみのアンサンブルで構成されていて、その面白さもぜひ注目してほしいなと思います。

みさと:感情を抑えたボーカリゼーション、淡々と進む言葉を音がいろんなところに連れていってくれるような、聴き手の感情をコントロールしてくれる音の重ね方が本当に美しいですね。要所要所にベースだけとか、この潔さというのは、経験値と世界の音を知り尽くした人たちにしか鳴らせない音の美意識だなと思いながら聴かせてもいました。



番組の後半はGateballersがゲストで登場!



RADIO INFORMATION

FM 福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」

fmgfukuoka_curatedhour_logo_ok_2204.jpg FRIENDSHIP.キュレーター達が厳選した音楽をラジオで紹介するプログラム「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」。キュレーターの金子厚武をコメンテーターに迎え、奥宮みさとと共にFRIENDSHIP.がリリースをする最新の音楽を紹介。放送時間:毎週土曜日 26:00~26:55 放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)



NEW Releases FRIENDSHIP.
FM福岡で毎週水曜日の26:00~26:55まで放送中のラジオプログラム「Curated Hour〜FRIENDSHIP. RADIO」のアフタートーク、番組の中で紹介しきれなかったタイトルを紹介。

DJの奥宮みさと、音楽ライターの金子厚武の2人でデジタル音楽ディストリビューション・プロモーション・サービスのFRIENDSHIP.から配信される新譜を中心に紹介するプログラム。



番組MC

kanekoatsutake_20210528.jpg金子厚武
1979年生まれ。埼玉県熊谷市出身。インディーズでのバンド活動、音楽出版社への勤務を経て、現在はフリーランスのライター。音楽を中心に、インタヴューやライティングを手がける。主な執筆媒体は『CINRA』『Real Sound』『ナタリー』『Rolling Stone Japan』『MUSICA』『ミュージック・マガジン』など。『ポストロック・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)監修。デジタル配信サービス「FRIENDSHIP.」キュレーター。
@a2take / @a2take3

1697255226457.jpg奥宮みさと
ラジオパーソナリティ/ナレーター/MC/ヨガインストラクター/酵素風呂サロンオーナー。 TOKYO FM、ZIP-FM、InterFM、FM 福岡など、ラジオパーソナリティ歴12年目。 安室奈美恵さんをはじめとするお茶の間ミュージシャンからコアなインディーズミュージシャンまで無数のインタビューを経験。コロナ前は年間200件程ライブや全国のフェスに行く現場派。野外フェスのヨガプログラムなども担当。倍音と1/fゆらぎの声を持ち、耳馴染みの良いベルベットボイスが特徴。
@_M1110_ / @11misato10

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FM福岡「Curated Hour ~FRIENDSHIP. RADIO」 FRIENDSHIP.

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