FRIENDSHIP.の最新楽曲を紹介!優河・Nolzy・saccharinほか全27作品 -2025.12.13-
RADIO
2025.12.18
【読むラジオ】MC:VivaOla 拡大版!ゲストにNolzy登場「Room H」-2025.12.17-
FM福岡で毎週水曜日 26:00~26:55にオンエアしている音楽番組「Room "H"」。YOURNESSの黒川侑司、VivaOla、Laura day romanceが週替わりでMCを務め、彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。
今週のMCは、VivaOlaが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
皆さん、こんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJ務めます。シンガーのVivaOlaです。3週間ぶりに帰ってきました。収録してるのが12月半ばなんですけど、色々作品とか、提供曲とか、スタジオに結構入っています。気づいたらこのRoom"H"が振り返りの時間になっています。(今日はゲストが来ているのですが)紹介したくてワクワクしてます。ちょっと一旦聴いてもらいたいです。「RIGHT/WRONG(feat. Jimmy Brown)」
VivaOla:ここからは@リビングルーム拡大版!ということで、早速ゲストをお迎えしましょう!この方です。
Nolzy:ただいま、Nolzyです(笑)。僕は以前Room"H"を担当してまして、同じ場所で収録してたんですけど、その時は普通の照明でやっていたんですけど、(今は)ちょっとムーディーな間接照明みたいな感じでお届けしてて。
VivaOla:斜め下から来るオレンジ色の照明ね。ルームメイト入れ替わって、帰ってきたら、模様替えされてるみたいな気持ちだよね。
Nolzy:そうそう。「この部屋、こんなおしゃれになってんだ!」みたいな。
VivaOla:あはは(笑)。
Nolzy:そんなセット置けたんだみたいな。
VivaOla:Room"H"のOBでもあり、仲いい友人です。改めてお願いします。今年の9月まで(担当してて、)2年半やってたよね?だいぶ長いね。
Nolzy:自覚はなかったけど、気づいたら2年半みたいな感じではあった。
VivaOla:3週間(間隔)って忘れるぐらいじゃん。
Nolzy:そう!ちょうどいい。毎週ラジオをやってたこともあって、楽しかったけど、結構大変で。
VivaOla:ちょっとルーティンぽいというか。
Nolzy:(起きたこと)メモってた。でも3週間だと、いい感じにまとめられるから。
VivaOla:もうその頃にはエピソードあるもんね。自分は(ゲストとしてRoom"H"に)2023年の11月、ちょうどこれくらいの季節に来た気がするんですけど。僕、覚えてない(笑)。

Nolzy:来たこと覚えてない?
VivaOla:来たことは覚えてるんだけど。
Nolzy:音楽談義をどっぷりした。その後、ワッフル屋に行ってめっちゃ喋った。
VivaOla:ワッフル屋はもう3回行ってるもんね。ちょっと(お互いの)2年間のアップデートをここでしたいと思います。Nolzy君とは年齢も近いもんね。2コ上。じゃあもうアラサーということで。
Nolzy:アラサーですね。
VivaOla:どうですか?アラサー(笑)。
Nolzy:29歳でやっとアラサーを受け入れましたね。
VivaOla:受け入れられなかったんだ?
Nolzy:全然受け入れてなかった(笑)。否定はしてないんだけど、27歳ぐらいまではまだ20代って感じ。"20代をどうしてくか"みたいなビジョンだったけど、今もう完全に"30代以降をどうやって生きていくために、今何ができるか"みたいな。目線が30歳に向けての人生になってて。そういう意味で(今は)ちゃんと20代後半って感じがする。
VivaOla:なるほどね。二人とも歌が超好きで、"今しかできない歌"があるという話をしたよね。
Nolzy:そう。来年以降の動きにも繋がってくるんだけど、最近、10代の頃の曲を今の自分がアレンジして歌うみたいなことをやってて。
VivaOla:おお。セルフカバーみたいな?
Nolzy:リリースしてないから、新譜にはなるんだけど、高校2年生から高校3年生の1年間で170曲ぐらい書いてて。
VivaOla:多!
Nolzy:しかも全部フル尺。自分で言うのも変だけど天才なのよ。"そんな転調、今の俺でも思いつかない。"みたいな転調してたりとか。結構完成されてて。久しぶりに聴いたら、"この新人めっちゃいいじゃん"みたいな気持ちになっちゃって。10年前の曲を今歌い直したら、違う人。
VivaOla:うわあ!わかる...。
Nolzy:16歳、17歳の自分の歌い方って全然真似できない。
VivaOla:そうだね。
Nolzy:人って10年も経てば、ほぼ別人だなということを結構思って。
VivaOla:実際、新陳代謝して、身体から違うもんね。
Nolzy:"今しかできない表現"というか。20代の若さもあり、でも10代の頃の青さとは違うものもあり。今はそのブレンドを楽しんでる感じ。
VivaOla:確かに。(今が)30代に向けてのブリッジになるのかな。もしかしたら、(当時)そういう歌い方しかできなかったから書けた曲もあったんだろうね。
Nolzy:絶対あったと思う。
VivaOla:一旦、曲をそろそろ流したいなと思うんですけど、Nolzyくんと僕が最近聴いてる、みんな聴いてるんじゃないかな?Dijonで「YAMAHA」。
VivaOla:Dijon、33歳。
Nolzy:30代への入り口というか、今回のアルバムをそれで見つけた感じはあるよね。
VivaOla:Mk.geeもそうだけどさ、二人ずっとやってて。俺はMk.geeがすごく好きだったの。
Nolzy:俺も好きだった。
VivaOla:Dijonに関してはいい意味で、どんどん声が枯れて、熟してる感じがあるけど、Nolzy君はどうですか?
Nolzy:30歳になって、ようやくルーツを消化しつつ、オリジナリティを表現するところにたどり着けるのかなと。
VivaOla:なるほどね。
Nolzy:Dijonの4年ぐらい前に出たアルバムも聴いてたんだけど、あんまりピンとこなくて。新しいことをしようとしてるスタンスは伝わってきたし、ごちゃっとしてる感じも同時にあったんだけど、今年出たアルバムはPrince好きなんだろうなとか、そういうのもわかるんだけど、Dijonにしか出せないというか、解釈して、フィルターの掛け方がうまい。
VivaOla:はいはい。
Nolzy:ミュージシャンって、20代のうちはルーツがあんまりバレたくないってあると思う。本当は〜から影響を受けてるけど、ちょっと恥ずかしくて言えないみたいな。だからいろいろ混ぜ合わせたり、要素を足していったりするんだけど、30歳ぐらいになってくると、"これめっちゃ好き"というのもちゃんと入れた上で、模倣にはならないバランス感を乗りこなせるようになっていくのかなと。今回、Dijonのアルバムを聴いて、そんなことを思いました。
VivaOla:すごくわかる。元々、いっぱい好きなアーティストいて、俺はルーツみたいなのが多すぎて、(音楽活動を)始めた頃に選ばなきゃいけないのかなと切った。
Nolzy:めっちゃ同じ。
VivaOla:でも、やればやるほどそんなことないし、変に選ぼうとする方が嘘になって、硬い作品になったり。
Nolzy:そうそう。別にルーツはバレてもいいし、バレなくてもいいというか。そういうことをあんまり思わずに本当に浮かんで来たものをパッと作って、それがちゃんとこう、いい形になるっていうか。
VivaOla:そうだね。
Nolzy:無駄な作為がどんどんなくなっていく感じがする。
VivaOla:そうだね。個人的に思ったのは、やっぱり歌詞がすごく好き。Dijonの作品って相変わらず性愛を歌ってるんだけど、"夫婦になった後の性愛"みたいな視点があって、それがすごくいいなと思ったんだよね。「Baby!」から「Another Baby!」への流れとか、ちょっと面白いなと思いつつ、新しい視点だなと。たぶん今年出た Justin Bieber の 『SWAG』 もDijonが関わっていて、あれも Justin Bieberがパパになったことで見えた景色が反映されてる感じがあるから歌詞も面白いし、やっぱり子どもが一人生まれるだけで世界観は変わるのかもしれないし、20代から30代になる過程でもそういう変化はあるのかもね。音楽って、人生の変化がちゃんと見えてくるところが、本当にいいなとつくづく思います。
ちょっと次流したい曲あるんですけど、次の人は結婚しなかった人。8年ぐらい付き合った彼女と別れて、でも子供いるのかな。ちょっとファミリー系で、一旦聴いてもらいたいなって思います。Miguelで「Always Time」。
Nolzy:40歳の声とは思えない。
VivaOla:ずっと同じだよね。昔からうまくて。ずっとオートチューンとかもないしね。Dijonもそうだけどさ。
Nolzy:そしてうめえという。
VivaOla:そして二人ともPrinceが好き。今日Prince回なのかもしれないね(笑)。一応、2曲とも2025年リリース。2025年上半期はあんまり新譜が出ない印象だったけど。
Nolzy:そうね。下半期から盛り上がってきた感じがあるね。
VivaOla:ROSALÍAとか。
Nolzy:Tame Impala とか。(しばらく)出してなかった大物の新譜が下半期は結構あったり。
VivaOla:そうだね。いつ Frank Ocean は帰ってくるんだみたいなね。
Nolzy:ずっと待ってますけどね。もう出すモチベないな(笑)。越えなきゃいけないからね。
VivaOla:そういうのを感じたりする?プレッシャーみたいな。
Nolzy:でも、俺やっぱ売れたことはないから。
VivaOla:売れたというか、愛してくれてる人はいて、(活動始めたての)曲って自由だと思うんだよね。誰も知らないから、自己実現がしたいための作曲だったけど、今スタジオ入ると、"これはあの頃、もうやったから..."みたいな。常に相対的なライティングになっているなと。30歳手前でそういうのは感じたりする?
Nolzy:それがようやくなくなってきた感じかも。
VivaOla:本当?
Nolzy:基本的には新曲を書き下ろしてて、アルバム3枚出す裏で150曲ぐらいアレンジデモをこの5年で作ってるから。みたいなことやってて。それはやっぱ全部その過去の自分に負けたくないとか、相対的なものだったけど、今に来て、全部結局自分じゃんみたいな。
VivaOla:そうね。
Nolzy:聴いてみて、"いい"と思った時に、これが世に出てない責任は自分にあるわけじゃん。根本がダメなパターンもあるはあるけど。それよりも味付けがちょっとミスっていてしっくり来なかったり、世に出せないなみたいなことがほとんどだったりする。この時の機材で録った感じだと、世に出せないと判断したけど、今の機材や知識量でこのビートのこの質感をこうすれば、全然メロディとコード感は耐えられるなみたいなのを結構冷静に見れるようになった。いろんな感覚がフラットになっていった。
VivaOla:なるほどね。29歳の自分が16歳の自分をプロデュースしてるじゃないけど。
Nolzy:そうそう。新人シンガーソングライターをプロデュースしてあげるみたいな気持ち。ある種、自分の中の客観性がすごく生まれていってる感じはしてる。もうロックやりきったから今度ブラックミュージックちょっと掘ってみようみたいな感じでやってきて、今ようやくそれが一通り落ち着いて、じゃあ最高点を出すには、この素材とこの素材とここを組み合わせれば...というのが12年分貯まってきて、そういう意味では(今が)一番自由かもしれない。
VivaOla:いいね。最初はやっぱり音楽をやりたくてやったから。音楽以外の文脈が目的になる瞬間があるよね。歴史の文脈でブラックミュージック云々とか、大事だったけどね。
Nolzy:そう。でも、分からずに出すのもちょっと違う気がしてて、いろんな時期で触ってきたことによってようやくフラットに。
VivaOla:バランスが取れてきて。いいですね。話が変わっちゃうんだけど、今まで話したのはスタジオワークだけど、去年ぐらいから本格的にライブ活動を始めてるじゃないですか。ライブはどうですか?
Nolzy:2024年の頭からライブをやってて、その前の5〜6年はライブ自体をやってなかったんですよ。10代の頃は弾き語りでギター1本でライブをやってたんだけどそこからまた5〜6年やらなくて、去年から Nolzyとしてバンドセットで始めたんだけど、ほぼそれは初めてで。自分もフロントマンとしてバンドでは活動していたけど、ソロのミュージシャンとしてサポートを入れてやる、みたいなのは初めてだった。やってみたらすごく楽しくて、それを経て、8月くらいから一旦ライブをしてなくて、また"ライブやらない"モードに入っちゃったんだけど、やっぱりライブをやらない時期が続くと、"別にそんなにライブやらなくてもいいかもな"って気持ちにもなるんだよね。やらないって訳じゃないけど、根本的にステージに上がりたいんだ、やらずにはいられないみたいなタイプではないね。
VivaOla:俺は(そういうことが)結構多いんだけど、ライブをすることで作曲への影響とかあった?
Nolzy:あったけど、それがいいか悪いかはまだあんまり判断できてない。
VivaOla:その判断はそんな急ぐ必要もないかもね。
Nolzy:そうね。5年後10年後に理解してくる部分な気がする。Nolzyって名前を語り始めたのも、ライブを始めてちょっと経ってからぐらいなんだけど、絶対ライブをやったことでサウンドは変わった。踊れるフィーリングを求めるようになったのはライブを始めてからだった。
VivaOla:ライブで言ったら、他の人でいいなって思った人いた?ベスト。
Nolzy:どう考えても Oasis です。
VivaOla:あはは(笑)。この話100回ぐらいしてるけど。
Nolzy:俺の中で人生ベストライブと思ってる。これ以上越えてもらわなくて結構ですぐらい良かった。今年見た Oasis。それを観ちゃったからこそ、今まで別に真剣に考えてなかったわけじゃないけど、自分はどういう音楽性で、どういう佇まいで、ステージに立っていたいのかということを改めて(考えるようになった)。ライブの煽り方とかも踊れる曲だったら踊れる曲の煽り方のトンマナ的なのがあるじゃん。そのジャンルにあったステージパフォーマンスみたいなものがあるから、頑張って合わせていこうとめっちゃ思考錯誤して。それは別にそれで悪くなかったと思うし、でやった結果なんだけど。Oasis を見て、Liam の佇まい、フロントマンとしての魅力があって、Liam の生き様がそのままステージにあるからこんなに共感できるし、かっけぇとなるわけ。
VivaOla:うんうん。
Nolzy:そういうライブをやってくためには、一旦自分の今やってることを、本当にフラットに整理。やっぱり音楽的に色々好きだから、あれもやりたいこれもやりたいとやってきたけど、自分の人間性とかキャラに合うアウトプットがあるはずで、時期によっては冒険していいと思うんだけど、"こうありたい"みたいなのを見つめ直さないとこの次元にはいけないなとすごい思ったんだよね。そういう形であったら、ライブを頑張りたいと思った。
VivaOla:確かにね。
Nolzy:それまでの俺のライブは自分にない要素(がつまった)音楽と先に会って、そこに自分を合わせてく感じだったから、苦しさも結構あったんだけど。(Oasisのライブは)自分が先に会って、そこにどういう音楽がハマるのかみたいな考え方に変わったきっかけになった。
VivaOla:自分じゃなきゃいけないみたいなね。ちょっと Oasis の話をしたところで、Oasis を聴いてもらいましょう。
Nolzy:もうド定番です。Oasis で「Wonderwall」。
VivaOla:Nolzy君、ベストアルバムが出ました。
Nolzy:『Nolzy.zip』というタイトル。
VivaOla:5年間を1枚のアルバムに総括した作品ですね。
Nolzy:人生的に2025年は転機というか。新しいことがスタートする転機というよりかは、総括していく1年だった感じ。ワンマンライブも夏にあって、5年間の曲をフラットに選曲して、振り返るというか、まとめる1年だったから、まとめる1年の最後にまとめようみたいな。ベストアルバム出すと決めてて、そのぐらいの時期にOasisのライブを観て。中学1年の頃に初めて買った洋楽のCDのアーティストが初めて買った年に解散して、16年経って(生で)観れて、そのタイミングで20代も終わり、事務所から離れてみたいな、いろいろ転機もあり、神の啓示じゃないけど、人生的に流れとしてタイミングがあまりにも良くできすぎてて、「締めくくれよ。」みたいな。「20代終わるぞ、お前。」みたいな。
VivaOla:四半世紀も終わるし。
Nolzy:2026年から30代のチャプターが始まるから、一旦ここで締めとけという啓示を受けて、
VivaOla:だからZipだ。
Nolzy:Zipファイルにしましょうというコンセプトでこのベストを作りましたね。
VivaOla:いいですね。ベストアルバム、俺はやったことないんですけど、難しさとかあった?
Nolzy:仮にこの5年間1枚もアルバム出してなくて、どれでもいいから1枚のアルバムでまとめようとなってたとしたら何選ぶ?というコンセプトで16曲選んだという感じ。初出しの曲が1、2曲、今年の夏以降に出したシングルとかも、ベスト前提としていた曲だったりもするから、5曲ぐらい新曲が入って10曲シングルぐらいまとめたみたいな、オリジナルアルバムみたいな感覚もどっかであるかな。
VivaOla:なるほどね。新曲の「Romantic Dancer」が収録されているんだよね。ちょっとその話を聞いてもいいですか?
Nolzy:事務所とかレーベル無しの体制になって、毎回ミックスを自費でエンジニアに頼むのもな...と思って、いろんな意味で自分でできるようになっていった方がいいよなと思って、「Romantic Dancer」とか、最近出したシングルの曲は自分でミックス、マスタリング。完パケまで自分で持っていくという。この「Romantic Dancer」に関しては、俺の音しか入れてない。全部打ち込みとギター弾いたり、自宅で全完結みたいな。完全俺しか携わってない。
VivaOla:大変だね(笑)。
Nolzy:そんな感じでやった割には、気にならずに聴けるというか。
VivaOla:さっきの話じゃないけど、30歳手前で。
Nolzy:さらっと聴ける曲がようやく自分で作れたみたいな。それを20代の終わりの段階で初めて自分だけでやってみて、やっと納得できるものが作れたというのも含めて、集大成感があるんだよね。一旦人生くくっとこうみたいな感じがやっぱすごいある。この新曲も含めて。
VivaOla:日記にするじゃないけど、振り返れるように。
Nolzy:(「Romantic Dancer」の)歌詞で〈解像度を下げて〉という歌詞があるんですけど。会議とかで「もっと解像度上げてこう」とかよく言われていたんだけど、ぼやっとしているところにロマンがあるじゃねえかみたいな気持ちもどっかにあって。
VivaOla:なるほどね。
Nolzy:AIが発達してて、言語化だったり、100わかりやすい形で人に伝えることが正義だとか、伝え方が9割みたいな自己啓発の本があったりとか。それも理解するんだけど、情報化社会で発達した社会だからこそ、"ふんわりしたものが大事なんじゃね"という意味で、<解像度を下げて>という歌詞を書いた。
VivaOla:そうだね。何でも理由つけて、言葉をつけることで実は制約が生まれたりする。
Nolzy:何でも具現化されていくことが本当にいいのかというか。動画の画質もそうだけど、今の時代にわざわざフィルムエフェクトかけたりとか、写ルンですが流行ったりするのも。全部が全部、くっきりきれいに見えりゃそれでいいのかと言ったら、そうじゃないところに人は何かを感じていると思うんだよね。
VivaOla:昔の80年代のレコード歪んでるみたいな。
Nolzy:あの音が良いとかみたいな。
VivaOla:じゃあ、ちょっとその曲を聴いてみていいですか?
Dijon「YAMAHA」
Miguel「Always Time」
Oasis「Wonderwall」
Nolzy「Romantic Dancer」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)

黒川侑司(YOURNESS Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。最新シングル「眩」を6/20にリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。2024年7月17日には尾崎雄貴(Galileo Galilei / BBHF/ warbear)提供楽曲「夏の桜」をリリースした。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro

VivaOla
東京を拠点に活動するR&Bシンガー、ソングライター、プロデューサー。
洗練された音像、英語と日本語を織り交ぜた歌詞、唯一無二の歌声でオーディエンスを魅了する。
2020年にリリースしたミニアルバム『STRANDED』は、J-WAVE TOKYO HOT100にてトップ10入りを果たす。
翌年にstarRo,YonYon,ZINなど多彩なゲストと共に制作しリリースした1stフルアルバム『Juliet is the moon』は、「ロミオとジュリエット」を題材にしたコンセプチュアルな作品で、ストリーミングサービスのR&B チャートで1位を獲得し大きな話題を呼んだ。
2024年にはトラップ・ソウルに傾倒した内省的なムードを持つ2ndフルアルバム『APORIE VIVANT』をリリース。渋谷WWWX、大阪 yogibo HOLY MOUNTAINでリリースを記念した東阪ワンマンライブを開催し、大盛況に終わる。
同年Rolling Stoneの「Future of Music」日本代表25組へ選出。2025年には新章の幕開けとなるEP『TWOTONE』をリリース。
アメリカ・SXSWを筆頭に、台湾やシンガポール、イギリスのThe Great Escapeなど海外の数々のフェスにも出演し、アジアを代表するアーティストとして注目され始めている。
オフィシャルサイト/ @viva0la/ @viva0la

Laura day romance
国内外のミュージックラバーにファンを広げる日本のバンド。
鈴木迅が作り出す幅広い音楽性の楽曲と、井上花月の世界観のあるヴォーカル、
タイトさと柔軟さを兼ね備えたリズムを刻む礒本雄太のドラミング、
そしてそれらを表現するためのベストな形でジョインするサポートメンバー達。
2023年初頭には「関ジャム 完全燃 SHOW( テレビ朝日 )」 で川谷絵音氏が選ぶ 2023 年のマイベスト 10 曲の第三位に「sweet vertigo」が選出され、大きく注目を集め始めている。
2025年2月には、前後編を合わせて一つの作品となる3rdフルアルバムの前編にあたる、『合歓る - walls』(読み:ネムル ウォールズ)のリリース。最新シングルはアニメ『アン・シャーリー』エンディング・テーマになっている『heart』。2025年10月よりLaura day romance tour 2025 a perfect reviewを開催。
オフィシャルサイト/ @lauradayromance / @lauradayromance
今週のMCは、VivaOlaが担当。SENSAでは、オンエア内容を一部レポート!(聴き逃した方やもう一度聴きたい方は、radiko タイムフリーをご利用下さい。)
皆さん、こんばんは。ここからの1時間はRoom"H"、DJ務めます。シンガーのVivaOlaです。3週間ぶりに帰ってきました。収録してるのが12月半ばなんですけど、色々作品とか、提供曲とか、スタジオに結構入っています。気づいたらこのRoom"H"が振り返りの時間になっています。(今日はゲストが来ているのですが)紹介したくてワクワクしてます。ちょっと一旦聴いてもらいたいです。「RIGHT/WRONG(feat. Jimmy Brown)」
拡大版!ゲストにNolzy登場@リビングルーム
VivaOla:ここからは@リビングルーム拡大版!ということで、早速ゲストをお迎えしましょう!この方です。
Nolzy:ただいま、Nolzyです(笑)。僕は以前Room"H"を担当してまして、同じ場所で収録してたんですけど、その時は普通の照明でやっていたんですけど、(今は)ちょっとムーディーな間接照明みたいな感じでお届けしてて。
VivaOla:斜め下から来るオレンジ色の照明ね。ルームメイト入れ替わって、帰ってきたら、模様替えされてるみたいな気持ちだよね。
Nolzy:そうそう。「この部屋、こんなおしゃれになってんだ!」みたいな。
VivaOla:あはは(笑)。
Nolzy:そんなセット置けたんだみたいな。
VivaOla:Room"H"のOBでもあり、仲いい友人です。改めてお願いします。今年の9月まで(担当してて、)2年半やってたよね?だいぶ長いね。
Nolzy:自覚はなかったけど、気づいたら2年半みたいな感じではあった。
VivaOla:3週間(間隔)って忘れるぐらいじゃん。
Nolzy:そう!ちょうどいい。毎週ラジオをやってたこともあって、楽しかったけど、結構大変で。
VivaOla:ちょっとルーティンぽいというか。
Nolzy:(起きたこと)メモってた。でも3週間だと、いい感じにまとめられるから。
VivaOla:もうその頃にはエピソードあるもんね。自分は(ゲストとしてRoom"H"に)2023年の11月、ちょうどこれくらいの季節に来た気がするんですけど。僕、覚えてない(笑)。

Nolzy:来たこと覚えてない?
VivaOla:来たことは覚えてるんだけど。
Nolzy:音楽談義をどっぷりした。その後、ワッフル屋に行ってめっちゃ喋った。
VivaOla:ワッフル屋はもう3回行ってるもんね。ちょっと(お互いの)2年間のアップデートをここでしたいと思います。Nolzy君とは年齢も近いもんね。2コ上。じゃあもうアラサーということで。
Nolzy:アラサーですね。
VivaOla:どうですか?アラサー(笑)。
Nolzy:29歳でやっとアラサーを受け入れましたね。
VivaOla:受け入れられなかったんだ?
Nolzy:全然受け入れてなかった(笑)。否定はしてないんだけど、27歳ぐらいまではまだ20代って感じ。"20代をどうしてくか"みたいなビジョンだったけど、今もう完全に"30代以降をどうやって生きていくために、今何ができるか"みたいな。目線が30歳に向けての人生になってて。そういう意味で(今は)ちゃんと20代後半って感じがする。
VivaOla:なるほどね。二人とも歌が超好きで、"今しかできない歌"があるという話をしたよね。
Nolzy:そう。来年以降の動きにも繋がってくるんだけど、最近、10代の頃の曲を今の自分がアレンジして歌うみたいなことをやってて。
VivaOla:おお。セルフカバーみたいな?
Nolzy:リリースしてないから、新譜にはなるんだけど、高校2年生から高校3年生の1年間で170曲ぐらい書いてて。
VivaOla:多!
Nolzy:しかも全部フル尺。自分で言うのも変だけど天才なのよ。"そんな転調、今の俺でも思いつかない。"みたいな転調してたりとか。結構完成されてて。久しぶりに聴いたら、"この新人めっちゃいいじゃん"みたいな気持ちになっちゃって。10年前の曲を今歌い直したら、違う人。
VivaOla:うわあ!わかる...。
Nolzy:16歳、17歳の自分の歌い方って全然真似できない。
VivaOla:そうだね。
Nolzy:人って10年も経てば、ほぼ別人だなということを結構思って。
VivaOla:実際、新陳代謝して、身体から違うもんね。
Nolzy:"今しかできない表現"というか。20代の若さもあり、でも10代の頃の青さとは違うものもあり。今はそのブレンドを楽しんでる感じ。
VivaOla:確かに。(今が)30代に向けてのブリッジになるのかな。もしかしたら、(当時)そういう歌い方しかできなかったから書けた曲もあったんだろうね。
Nolzy:絶対あったと思う。
VivaOla:一旦、曲をそろそろ流したいなと思うんですけど、Nolzyくんと僕が最近聴いてる、みんな聴いてるんじゃないかな?Dijonで「YAMAHA」。
VivaOla:Dijon、33歳。
Nolzy:30代への入り口というか、今回のアルバムをそれで見つけた感じはあるよね。
VivaOla:Mk.geeもそうだけどさ、二人ずっとやってて。俺はMk.geeがすごく好きだったの。
Nolzy:俺も好きだった。
VivaOla:Dijonに関してはいい意味で、どんどん声が枯れて、熟してる感じがあるけど、Nolzy君はどうですか?
Nolzy:30歳になって、ようやくルーツを消化しつつ、オリジナリティを表現するところにたどり着けるのかなと。
VivaOla:なるほどね。
Nolzy:Dijonの4年ぐらい前に出たアルバムも聴いてたんだけど、あんまりピンとこなくて。新しいことをしようとしてるスタンスは伝わってきたし、ごちゃっとしてる感じも同時にあったんだけど、今年出たアルバムはPrince好きなんだろうなとか、そういうのもわかるんだけど、Dijonにしか出せないというか、解釈して、フィルターの掛け方がうまい。
VivaOla:はいはい。
Nolzy:ミュージシャンって、20代のうちはルーツがあんまりバレたくないってあると思う。本当は〜から影響を受けてるけど、ちょっと恥ずかしくて言えないみたいな。だからいろいろ混ぜ合わせたり、要素を足していったりするんだけど、30歳ぐらいになってくると、"これめっちゃ好き"というのもちゃんと入れた上で、模倣にはならないバランス感を乗りこなせるようになっていくのかなと。今回、Dijonのアルバムを聴いて、そんなことを思いました。
VivaOla:すごくわかる。元々、いっぱい好きなアーティストいて、俺はルーツみたいなのが多すぎて、(音楽活動を)始めた頃に選ばなきゃいけないのかなと切った。
Nolzy:めっちゃ同じ。
VivaOla:でも、やればやるほどそんなことないし、変に選ぼうとする方が嘘になって、硬い作品になったり。
Nolzy:そうそう。別にルーツはバレてもいいし、バレなくてもいいというか。そういうことをあんまり思わずに本当に浮かんで来たものをパッと作って、それがちゃんとこう、いい形になるっていうか。
VivaOla:そうだね。
Nolzy:無駄な作為がどんどんなくなっていく感じがする。
VivaOla:そうだね。個人的に思ったのは、やっぱり歌詞がすごく好き。Dijonの作品って相変わらず性愛を歌ってるんだけど、"夫婦になった後の性愛"みたいな視点があって、それがすごくいいなと思ったんだよね。「Baby!」から「Another Baby!」への流れとか、ちょっと面白いなと思いつつ、新しい視点だなと。たぶん今年出た Justin Bieber の 『SWAG』 もDijonが関わっていて、あれも Justin Bieberがパパになったことで見えた景色が反映されてる感じがあるから歌詞も面白いし、やっぱり子どもが一人生まれるだけで世界観は変わるのかもしれないし、20代から30代になる過程でもそういう変化はあるのかもね。音楽って、人生の変化がちゃんと見えてくるところが、本当にいいなとつくづく思います。
ちょっと次流したい曲あるんですけど、次の人は結婚しなかった人。8年ぐらい付き合った彼女と別れて、でも子供いるのかな。ちょっとファミリー系で、一旦聴いてもらいたいなって思います。Miguelで「Always Time」。
Nolzy:40歳の声とは思えない。
VivaOla:ずっと同じだよね。昔からうまくて。ずっとオートチューンとかもないしね。Dijonもそうだけどさ。
Nolzy:そしてうめえという。
VivaOla:そして二人ともPrinceが好き。今日Prince回なのかもしれないね(笑)。一応、2曲とも2025年リリース。2025年上半期はあんまり新譜が出ない印象だったけど。
Nolzy:そうね。下半期から盛り上がってきた感じがあるね。
VivaOla:ROSALÍAとか。
Nolzy:Tame Impala とか。(しばらく)出してなかった大物の新譜が下半期は結構あったり。
VivaOla:そうだね。いつ Frank Ocean は帰ってくるんだみたいなね。
Nolzy:ずっと待ってますけどね。もう出すモチベないな(笑)。越えなきゃいけないからね。
VivaOla:そういうのを感じたりする?プレッシャーみたいな。
Nolzy:でも、俺やっぱ売れたことはないから。
VivaOla:売れたというか、愛してくれてる人はいて、(活動始めたての)曲って自由だと思うんだよね。誰も知らないから、自己実現がしたいための作曲だったけど、今スタジオ入ると、"これはあの頃、もうやったから..."みたいな。常に相対的なライティングになっているなと。30歳手前でそういうのは感じたりする?
Nolzy:それがようやくなくなってきた感じかも。
VivaOla:本当?
Nolzy:基本的には新曲を書き下ろしてて、アルバム3枚出す裏で150曲ぐらいアレンジデモをこの5年で作ってるから。みたいなことやってて。それはやっぱ全部その過去の自分に負けたくないとか、相対的なものだったけど、今に来て、全部結局自分じゃんみたいな。
VivaOla:そうね。
Nolzy:聴いてみて、"いい"と思った時に、これが世に出てない責任は自分にあるわけじゃん。根本がダメなパターンもあるはあるけど。それよりも味付けがちょっとミスっていてしっくり来なかったり、世に出せないなみたいなことがほとんどだったりする。この時の機材で録った感じだと、世に出せないと判断したけど、今の機材や知識量でこのビートのこの質感をこうすれば、全然メロディとコード感は耐えられるなみたいなのを結構冷静に見れるようになった。いろんな感覚がフラットになっていった。
VivaOla:なるほどね。29歳の自分が16歳の自分をプロデュースしてるじゃないけど。
Nolzy:そうそう。新人シンガーソングライターをプロデュースしてあげるみたいな気持ち。ある種、自分の中の客観性がすごく生まれていってる感じはしてる。もうロックやりきったから今度ブラックミュージックちょっと掘ってみようみたいな感じでやってきて、今ようやくそれが一通り落ち着いて、じゃあ最高点を出すには、この素材とこの素材とここを組み合わせれば...というのが12年分貯まってきて、そういう意味では(今が)一番自由かもしれない。
VivaOla:いいね。最初はやっぱり音楽をやりたくてやったから。音楽以外の文脈が目的になる瞬間があるよね。歴史の文脈でブラックミュージック云々とか、大事だったけどね。
Nolzy:そう。でも、分からずに出すのもちょっと違う気がしてて、いろんな時期で触ってきたことによってようやくフラットに。
VivaOla:バランスが取れてきて。いいですね。話が変わっちゃうんだけど、今まで話したのはスタジオワークだけど、去年ぐらいから本格的にライブ活動を始めてるじゃないですか。ライブはどうですか?
Nolzy:2024年の頭からライブをやってて、その前の5〜6年はライブ自体をやってなかったんですよ。10代の頃は弾き語りでギター1本でライブをやってたんだけどそこからまた5〜6年やらなくて、去年から Nolzyとしてバンドセットで始めたんだけど、ほぼそれは初めてで。自分もフロントマンとしてバンドでは活動していたけど、ソロのミュージシャンとしてサポートを入れてやる、みたいなのは初めてだった。やってみたらすごく楽しくて、それを経て、8月くらいから一旦ライブをしてなくて、また"ライブやらない"モードに入っちゃったんだけど、やっぱりライブをやらない時期が続くと、"別にそんなにライブやらなくてもいいかもな"って気持ちにもなるんだよね。やらないって訳じゃないけど、根本的にステージに上がりたいんだ、やらずにはいられないみたいなタイプではないね。
VivaOla:俺は(そういうことが)結構多いんだけど、ライブをすることで作曲への影響とかあった?
Nolzy:あったけど、それがいいか悪いかはまだあんまり判断できてない。
VivaOla:その判断はそんな急ぐ必要もないかもね。
Nolzy:そうね。5年後10年後に理解してくる部分な気がする。Nolzyって名前を語り始めたのも、ライブを始めてちょっと経ってからぐらいなんだけど、絶対ライブをやったことでサウンドは変わった。踊れるフィーリングを求めるようになったのはライブを始めてからだった。
VivaOla:ライブで言ったら、他の人でいいなって思った人いた?ベスト。
Nolzy:どう考えても Oasis です。
VivaOla:あはは(笑)。この話100回ぐらいしてるけど。
Nolzy:俺の中で人生ベストライブと思ってる。これ以上越えてもらわなくて結構ですぐらい良かった。今年見た Oasis。それを観ちゃったからこそ、今まで別に真剣に考えてなかったわけじゃないけど、自分はどういう音楽性で、どういう佇まいで、ステージに立っていたいのかということを改めて(考えるようになった)。ライブの煽り方とかも踊れる曲だったら踊れる曲の煽り方のトンマナ的なのがあるじゃん。そのジャンルにあったステージパフォーマンスみたいなものがあるから、頑張って合わせていこうとめっちゃ思考錯誤して。それは別にそれで悪くなかったと思うし、でやった結果なんだけど。Oasis を見て、Liam の佇まい、フロントマンとしての魅力があって、Liam の生き様がそのままステージにあるからこんなに共感できるし、かっけぇとなるわけ。
VivaOla:うんうん。
Nolzy:そういうライブをやってくためには、一旦自分の今やってることを、本当にフラットに整理。やっぱり音楽的に色々好きだから、あれもやりたいこれもやりたいとやってきたけど、自分の人間性とかキャラに合うアウトプットがあるはずで、時期によっては冒険していいと思うんだけど、"こうありたい"みたいなのを見つめ直さないとこの次元にはいけないなとすごい思ったんだよね。そういう形であったら、ライブを頑張りたいと思った。
VivaOla:確かにね。
Nolzy:それまでの俺のライブは自分にない要素(がつまった)音楽と先に会って、そこに自分を合わせてく感じだったから、苦しさも結構あったんだけど。(Oasisのライブは)自分が先に会って、そこにどういう音楽がハマるのかみたいな考え方に変わったきっかけになった。
VivaOla:自分じゃなきゃいけないみたいなね。ちょっと Oasis の話をしたところで、Oasis を聴いてもらいましょう。
Nolzy:もうド定番です。Oasis で「Wonderwall」。
VivaOla:Nolzy君、ベストアルバムが出ました。
Nolzy:『Nolzy.zip』というタイトル。
VivaOla:5年間を1枚のアルバムに総括した作品ですね。
Nolzy:人生的に2025年は転機というか。新しいことがスタートする転機というよりかは、総括していく1年だった感じ。ワンマンライブも夏にあって、5年間の曲をフラットに選曲して、振り返るというか、まとめる1年だったから、まとめる1年の最後にまとめようみたいな。ベストアルバム出すと決めてて、そのぐらいの時期にOasisのライブを観て。中学1年の頃に初めて買った洋楽のCDのアーティストが初めて買った年に解散して、16年経って(生で)観れて、そのタイミングで20代も終わり、事務所から離れてみたいな、いろいろ転機もあり、神の啓示じゃないけど、人生的に流れとしてタイミングがあまりにも良くできすぎてて、「締めくくれよ。」みたいな。「20代終わるぞ、お前。」みたいな。
VivaOla:四半世紀も終わるし。
Nolzy:2026年から30代のチャプターが始まるから、一旦ここで締めとけという啓示を受けて、
VivaOla:だからZipだ。
Nolzy:Zipファイルにしましょうというコンセプトでこのベストを作りましたね。
VivaOla:いいですね。ベストアルバム、俺はやったことないんですけど、難しさとかあった?
Nolzy:仮にこの5年間1枚もアルバム出してなくて、どれでもいいから1枚のアルバムでまとめようとなってたとしたら何選ぶ?というコンセプトで16曲選んだという感じ。初出しの曲が1、2曲、今年の夏以降に出したシングルとかも、ベスト前提としていた曲だったりもするから、5曲ぐらい新曲が入って10曲シングルぐらいまとめたみたいな、オリジナルアルバムみたいな感覚もどっかであるかな。
VivaOla:なるほどね。新曲の「Romantic Dancer」が収録されているんだよね。ちょっとその話を聞いてもいいですか?
Nolzy:事務所とかレーベル無しの体制になって、毎回ミックスを自費でエンジニアに頼むのもな...と思って、いろんな意味で自分でできるようになっていった方がいいよなと思って、「Romantic Dancer」とか、最近出したシングルの曲は自分でミックス、マスタリング。完パケまで自分で持っていくという。この「Romantic Dancer」に関しては、俺の音しか入れてない。全部打ち込みとギター弾いたり、自宅で全完結みたいな。完全俺しか携わってない。
VivaOla:大変だね(笑)。
Nolzy:そんな感じでやった割には、気にならずに聴けるというか。
VivaOla:さっきの話じゃないけど、30歳手前で。
Nolzy:さらっと聴ける曲がようやく自分で作れたみたいな。それを20代の終わりの段階で初めて自分だけでやってみて、やっと納得できるものが作れたというのも含めて、集大成感があるんだよね。一旦人生くくっとこうみたいな感じがやっぱすごいある。この新曲も含めて。
VivaOla:日記にするじゃないけど、振り返れるように。
Nolzy:(「Romantic Dancer」の)歌詞で〈解像度を下げて〉という歌詞があるんですけど。会議とかで「もっと解像度上げてこう」とかよく言われていたんだけど、ぼやっとしているところにロマンがあるじゃねえかみたいな気持ちもどっかにあって。
VivaOla:なるほどね。
Nolzy:AIが発達してて、言語化だったり、100わかりやすい形で人に伝えることが正義だとか、伝え方が9割みたいな自己啓発の本があったりとか。それも理解するんだけど、情報化社会で発達した社会だからこそ、"ふんわりしたものが大事なんじゃね"という意味で、<解像度を下げて>という歌詞を書いた。
VivaOla:そうだね。何でも理由つけて、言葉をつけることで実は制約が生まれたりする。
Nolzy:何でも具現化されていくことが本当にいいのかというか。動画の画質もそうだけど、今の時代にわざわざフィルムエフェクトかけたりとか、写ルンですが流行ったりするのも。全部が全部、くっきりきれいに見えりゃそれでいいのかと言ったら、そうじゃないところに人は何かを感じていると思うんだよね。
VivaOla:昔の80年代のレコード歪んでるみたいな。
Nolzy:あの音が良いとかみたいな。
VivaOla:じゃあ、ちょっとその曲を聴いてみていいですか?
12月17日(水)オンエア曲
VivaOla「RIGHT/WRONG(feat. Jimmy Brown)」Dijon「YAMAHA」
Miguel「Always Time」
Oasis「Wonderwall」
Nolzy「Romantic Dancer」
番組へのメッセージをお待ちしています。
Twitter #fmfukuoka #RoomH をつけてツイートしてください。MC3人ともマメにメッセージをチェックしています。レポート記事の感想やリクエストなどもありましたら、#SENSA もつけてツイートしてください!
RADIO INFORMATION
FM 福岡「Room "H"」
毎週月曜日から金曜日まで深夜にオンエアされる、福岡市・警固六角にある架空のマンションの一室を舞台に行われ、次世代クリエイターが様々な情報を発信するプログラム「ミッドナイト・マンション警固六角(けごむつかど)」。"203号室(毎週水曜日の26:00~26:55)"では、音楽番組「Room "H"」をオンエア。ユアネスの黒川侑司、VivaOla、Laura day romanceが週替わりでMCを務め、本音で(Honestly)、真心を込めて(Hearty)、気楽に(Homey) 音楽愛を語る。彼らが紹介したい音楽をお届けし、またここだけでしか聴けない演奏も発信していく。放送時間:毎週水曜日 26:00~26:55
放送局:FM福岡(radikoで全国で聴取可能)
番組MC

黒川侑司(YOURNESS Vo.&Gt.)
福岡で結成された4人組ロックバンド。感情の揺れが溢れ出し琴線に触れる声と表現力を併せ持つヴォーカルに、変拍子を織り交ぜる複雑なバンドアンサンブルとドラマティックなアレンジで、詞世界を含め一つの物語を織りなすような楽曲を展開。
重厚な音の渦の中でもしっかり歌を聴かせることのできるLIVEパフォーマンスは、エモーショナルで稀有な存在感を放っている。2021年12月1日に初のフルアルバム「6 case」をリリース。最新シングル「眩」を6/20にリリース。2022年6月1日にソロ第1弾シングル「この星からの脱出」をリリース。2022年7月8日にはソロ第2弾シングルでギタリスト「こーじゅん」をフィーチャリングに迎えた「フライディ・チャイナタウン (Acoustic Cover)」をリリース。2024年7月17日には尾崎雄貴(Galileo Galilei / BBHF/ warbear)提供楽曲「夏の桜」をリリースした。
オフィシャルサイト/ @yourness_on/ @yourness_kuro

VivaOla
東京を拠点に活動するR&Bシンガー、ソングライター、プロデューサー。
洗練された音像、英語と日本語を織り交ぜた歌詞、唯一無二の歌声でオーディエンスを魅了する。
2020年にリリースしたミニアルバム『STRANDED』は、J-WAVE TOKYO HOT100にてトップ10入りを果たす。
翌年にstarRo,YonYon,ZINなど多彩なゲストと共に制作しリリースした1stフルアルバム『Juliet is the moon』は、「ロミオとジュリエット」を題材にしたコンセプチュアルな作品で、ストリーミングサービスのR&B チャートで1位を獲得し大きな話題を呼んだ。
2024年にはトラップ・ソウルに傾倒した内省的なムードを持つ2ndフルアルバム『APORIE VIVANT』をリリース。渋谷WWWX、大阪 yogibo HOLY MOUNTAINでリリースを記念した東阪ワンマンライブを開催し、大盛況に終わる。
同年Rolling Stoneの「Future of Music」日本代表25組へ選出。2025年には新章の幕開けとなるEP『TWOTONE』をリリース。
アメリカ・SXSWを筆頭に、台湾やシンガポール、イギリスのThe Great Escapeなど海外の数々のフェスにも出演し、アジアを代表するアーティストとして注目され始めている。
オフィシャルサイト/ @viva0la/ @viva0la

Laura day romance
国内外のミュージックラバーにファンを広げる日本のバンド。
鈴木迅が作り出す幅広い音楽性の楽曲と、井上花月の世界観のあるヴォーカル、
タイトさと柔軟さを兼ね備えたリズムを刻む礒本雄太のドラミング、
そしてそれらを表現するためのベストな形でジョインするサポートメンバー達。
2023年初頭には「関ジャム 完全燃 SHOW( テレビ朝日 )」 で川谷絵音氏が選ぶ 2023 年のマイベスト 10 曲の第三位に「sweet vertigo」が選出され、大きく注目を集め始めている。
2025年2月には、前後編を合わせて一つの作品となる3rdフルアルバムの前編にあたる、『合歓る - walls』(読み:ネムル ウォールズ)のリリース。最新シングルはアニメ『アン・シャーリー』エンディング・テーマになっている『heart』。2025年10月よりLaura day romance tour 2025 a perfect reviewを開催。
オフィシャルサイト/ @lauradayromance / @lauradayromance




