INTERVIEW

2026.07.21

DEEPSLAUTER小川保幸がオーナーのクラフトビール専門店が主催『SANITY 5th Anniversary Festival』toe山㟢廣和ら出演者による

DEEPSLAUTER小川保幸がオーナーのクラフトビール専門店が主催『SANITY 5th Anniversary Festival』toe山㟢廣和ら出演者による"ほろ酔い"座談会

8月30日に、渋谷のWWW X/CYCLONE/GARRETという3つの会場を横断する『SANITY 5th Anniversary Festival』が開催される。これは、三軒茶屋を拠点に展開するクラフトビール専門店『SANITY』が主催するライブ・フェスティバルで、SANITYと親交のあるミュージシャンやバンドが多数出演するサーキット・イベントだ。
今回、イベントの開催を前に、出演者であるtoeの山㟢廣和、MASS OF THE FERMENTING DREGSの宮本菜津子と小倉直也、松田"CHABE"岳二、そしてSANITYオーナーでありDEEPSLAUTERのギタリストでもある小川保幸が集まり、特別座談会を実施!
SANITYという店が持つ不思議な引力、通いたくなる店の条件、クラフトビールと音楽の共通点、そして『SANITY 5th Anniversary Festival』に込めた思いなどについて、ビールを片手にほろ酔いで語り合ってもらった。


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SANITYという場所が持つ、不思議な引力

─最初に、出演者のみなさんがSANITYというお店に対して、どんな印象を持っていますか?


CHABE:僕が初めて三茶のお店に行った時、「やっくん(小川保幸)は本当にビールが好きなんだな」って思いました(笑)。ビール好きの人が趣味をこじらせると、ここまで突き抜けるんだなって。いち早くタップ(ビールサーバーの蛇口)を用意したり、クラフトビールの専門店としての個性を打ち出すのも早かったと思います。

山㟢:自分は"バンドをやっている人が店を出した"という話を訊くと、すぐに現地確認したいタイプで。DEEPSLAUTERの人が三茶にお店をオープンさせたと聞きつけて、オープンから1週間以内のタイミングで行きました。クラフトビールが好きなのもありますが。

小川:当時は、まだ山さんとはあまり面識がなかった時期で。ただ、僕はもちろん一方的に知っていたので、「ヤバ! toeの山㟢さんだ!」って、ひとりですげえザワついていました(笑)。

宮本:ヤスくんがお店を始めたって情報は知っていたので、行きたいなぁって思っていたんですけど、普段は関西に住んでいるのでなかなか足を運ぶことができなくて。でも、去年、初めて行くことができました。「オシャレなお店やな」って印象でしたね。私自身、もともとお酒がすごく好きやし、クラフトビールもよく飲むので、こんなお店が自分の住んでいる場所の近くにあったらいいのになぁって思いました。

小倉:ヤスさんとは、お互いにやっていたバンドを通じて20年以上前からの知り合いなんですけど、お店に行かせてもらったのは今日が初めてなんです。すごく最高のお店ですね......!

─オープンから5年が経った現在、SANITYは学芸大学や高輪ゲートウェイを含めて3店舗ありますが、小川さんがSANITYをオープンさせる時に"こんなお店にしたい"と思い描いていたイメージはあったんですか?


小川:ありましたね。もともとは、友達同士で「あそこ行かない?」みたいな、未来のワクワクを作りたかったんですよ。それは、5年前に三茶にお店をオープンしてから今まで変わらず、実現できている気がしますね。

山㟢:SANITYは、席が独立して置かれていないのがいいよね。普通の居酒屋だと、違う席の人とは特に接点はないけど、SANITYは奥に向かって細長い造りになっているから、ビールオーダーするには必然的に誰かと顔を合わせるというか。「ちょっとすみません」的な。

小川:店の構造上、エリアを分けすぎないようにしようとは意識していましたね。なのでレジやスタッフがいる場所を一番奥に作ったんです。

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─お客さん同士が自然とつながっていく瞬間もたくさんありそうですね。


小川:そうですね。だから、うちのお店で知り合ってお付き合いが始まって、結婚した方とかも全然いるんですよ。"SANITY婚"みたいな。

宮本:え! すごい!

小川:そういうお話を聞いた時は、すっごくうれしかったです。ほかにも、ラップをやっている若い子たちもたくさん来てくれたりして。僕はハードコア畑のライブハウス育ちみたいな人間なので、ヒップホップのシーンのことはあまり詳しくないんですけど、うちの店長が詳しいので「あの子、めちゃめちゃ有名なラッパーですよ」って教えてくれたりして。で、そのあとに「アーティスト写真を撮りたいんで、お店を使わせてもらえないですか?」みたいな相談をされたり。そういうのもすごくうれしかったですね。そうやって自分でも思いもよらない使われ方をした時に、予想外の広がりを感じたりしましたね。

─クラフトビール専門店をやろうと思ったきっかけは?


小川:僕のやっているDEEPSLAUTERというバンドでアメリカ・ツアーをやった時、一緒に回ったTHANK GODのボーカルがブルワー(ビールを造る職人)だったんです。それがきっかけで、初めてアメリカのIPA(インディア・ペール・エール)を飲んでみたんですけど......最初は、あまりおいしいとは思えなくて(苦笑)。でも、日本のIPAも含めて、いろんな種類のクラフトビールを飲んでいくうちに、どんどんハマっていったんです。そんな時期と重なる形でコロナ禍になって、テイクアウトでお酒を販売しやすい状況もあったので、それもお店を始めるきっかけのひとつになりましたね。ありがたいことに、うちでクラフトビールを知ってくれた人がすごく多くて。なので、もっとクラフトビールを飲む人口を増やしていきたいな、という思いは常にありますね。

─なるほど。では皆さんにとって、SANITYのように通いたくなるお店の条件とは?


CHABE:僕の場合、第一にスタッフですね。飲み屋なんかは特に、その人に会いに行くっていうのが大きな理由になっていると思います。そのうえで、カウンターに座って飲んでいるお客さん同士で横のつながりができていく。それが飲み屋の醍醐味なんじゃないかなって思います。

山㟢:僕の場合は、基本的に飲食店恐怖症というか、お店で異常に緊張しちゃうんですよね。たとえば、カウンターだけのお店で、こだわりの食材を仕入れて、「美味しいものを作りました、さぁどうぞ」って料理を出されると、「残したら作ってくれた人に失礼になるな......」などと考えすぎてしまって、精神的プレッシャーで余計に食べられなくなっちゃうんです。気が小さくて。だから個人的には、いい意味で放っておいてもらえるような、気楽な店のほうが好きですね。その点SANITYは、基本的に飲みたいビールを自分で選んで飲む場所だし、カジュアルな感じで入れるので、バッと行って美味しいビールを飲んで、友達がたまにいたら「どうも」って挨拶してパッと帰れるので、すごく好きな場所です。

CHABE:SANITYってさ、どこか"おしゃれ角打ち"みたいな雰囲気があるよね。いろんなデザインの缶が大きな冷蔵庫にバーッと並んでいるから、コンビニの冷蔵ケースの前でそのまま飲んでいるような感覚にもなるというか(笑)。

宮本:わかります、たしかに"おしゃれ角打ち"ですね。

小川:缶のIPAを買う時って、自分で「これにしよう!」って決めるじゃないですか。個人的には、最後に自分で好きなものを選ぶ感じがいいなって思いますね。

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─宮本さん、小倉さんはいかがですか?


宮本:今考えていたんですけど......確かに、いくら美味しくても、感じ悪い人がやっていたら行かなくなるなと思いました。ただ、めっちゃいい感じだけど美味しくないんだったら、それも行かないなと思うし......なので、自分が好きなお店を思い浮かべた時に、お店の人も魅力的で料理も美味しいって奇跡のバランスのお店にだけ通っているのかもしれないですね。私はひとりで飲みに行ったりすることがあまりなくて、基本的には友達と一緒に行っておしゃべりすることが多いから、居心地がいいお店が好きですね。

小倉:僕は、すごくラフなところが好きです。SANITYも、すごくラフだなと思いました。

小川:本当?(笑)

小倉:たとえば、アメリカでツアーをやっていると、たまに寄るガソリンスタンドにいろんなお酒が売っているんですよ。でも、ラインナップされている種類がたくさんありすぎるから、わからないまま"ジャケ買い"で自分が飲みたいビールを選ぶんです。しかも、買ってすぐには飲めないので、持ち帰って飲むまでのワクワク感があるんですけど、それと同じ雰囲気をSANITYにもめちゃくちゃ感じました。

宮本:たしかに。さっき取材前にオグと一緒にIPAを飲んだんですけど、「なんかアメリカ・ツアーの味がする」って話をしていたんです。やっぱり日本ではあまり飲んだことがないような味のビールが、向こうでは結構スタンダードだったりして。海外でライブをやる時、ケータリングを頼むとけっこう種類が充実しているんですよ。ドラムの吉野(巧)さんはお酒を飲まないんですけど、私もオグもマネージャーもお酒が好きなので、会場にビールを用意してもらうんですけど、その土地でしか飲めないような味に出会うことができるんですよね。さっきSANITYで飲んだIPAも、本当にそういう感じ。アメリカの味がしました。

山㟢:アメリカのライブハウスってバーのベーシックなビールがクラフトビールだったりするんですよね。ちゃんと樽の冷蔵庫もあって、インディペンデント・ブルワリーみたいなご当地ビールが置いてあったりして。ライブで訪れる都市、その土地ごとにローカルなクラフトビールがあるんだなってことを知りました。海外ツアーではそういったいろんな種類のビールを飲むということも楽しみのひとつです。

小川:クラフトビールの世界は、種類もめちゃくちゃたくさんあるし、ラベルを見ただけじゃわからないところもあると思うんですけど、SANITYでは、そういう部分も丁寧に伝えていきたいなって思っています。

山㟢:ナチュラル・ワインとかもそうだけど、けっこうインディーズ・バンドの在り方と親和性があるというか、似ている感じがあるんですよね。同じ音楽だけど、それぞれのやり方が違っていて。メインストリームみたいなものはあるんだけど、ある意味そのカウンター的にDIYで始めちゃう。で、「俺たちが考えた〇〇。勝手にやってみたんですけど!」みたいなところは、すごく似ているように感じます。

小川:そうなんですよね。ウエストコーストは西海岸のスタイルで、濁っていないとか、そういう特徴はあるんですけど、それが味に関しての定義というわけではなかったりもするんですよね。でも、焼酎みたいに、これは芋、これは麦、みたいな違いもけっこうあるので、ちゃんと説明しなきゃなって思うところはあります。

CHABE:フルーツを混ぜたりする人もいるしね。なんか、スパイスカレーの世界にも通じるものがあるかもしれない。

宮本:わかる! めっちゃ似ている気がします。

─ちなみに場所づくりという点では、CHABEさんは原宿でKIT GALLERYを運営されていて、山㟢さんはインテリア・デザイナーとして内装設計も手がけられています。CHABEさんがKIT GALLERYを作った時、どんな場所にしたいと思っていましたか?


CHABE:KIT GALLERYに関してはちょっと特殊で......僕は自分のことを"管理人"だと思っているんですよ。あくまでも展示をする人が主役で、その人が自分の家のリビングに作品を飾って、友人たちに観に来てもらう、みたいなことがKIT GALLERYの最初のコンセプトだったんです。規模は大きくなくてもいいから、展示をやってみたことがない人でも気軽に作品を発表できるような場所にしたかったんです。ライブハウスでたとえるなら、"下北シェルターの昼の部"みたいなイメージというか(笑)。もう15年やっているんですけど、当時、事務所兼制作部屋として借りていた物件を山ちゃんに頼んでギャラリーにしてもらいました。

山㟢:もともとは手前が別のデザイナーさんの事務所で、奥の部屋がCHABEさんの制作スタジオみたいになっていたんですよね。

CHABE:そうそう。KIT GALLERYを作った時のことで覚えているのは、ドアの色を一緒に選んだことですね。僕は黄色にペイントしたかったんですけど、山ちゃんに相談したら「どの黄色にするか選びに行こう」ってペンキ屋さんに連れて行ってくれて、一緒に選んで決めたんです。

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気持ちを切り替える装置としてのステージ・ドリンク

─皆さんは、ライブ前やライブ中にお酒を飲むタイプですか?


山㟢:僕の場合、シラフだと「ギターのスケール音をはずさないように気をつけないと......!」って固くなってしまって、リラックスした良い演奏できないイメージがあるので、その対策としてステージ・ドリンクでウイスキーを飲んでいます。ほんのちょっとだけリミッターをはずすような感じというか。

CHABE:僕もライブ前にお酒を飲むほうなんですけど、山ちゃんと同じでリミッターをはずす感覚はあるかもしれない。LEARNERSの時は、リハ終わりくらいから飲み始めたりするんですけど、鍵盤を弾かなきゃならないFRONTIER BACKYARDのサポートの時なんかは、指が動かなくなっちゃうといけないので、ギリギリまで飲むのを我慢していたりします(笑)。

小倉:僕は、バンドメンバーが飲んでいなかったら絶対に飲まないです。そもそも酔っ払ってしまうと本当にヤバいので......(苦笑)。

宮本:でも、マスドレでは絶対に飲まへんやん?

小倉:マスドレでは絶対に飲まないですね。ライブ前はなっちゃんも吉野さんも飲まないし、僕の場合は酔っ払ってしまうと本当に何も演奏できなくなってしまうので(苦笑)。

宮本:私もライブ前は、基本的には飲まないですね。でも、長いツアー中だと、ライブ前にひと口だけビールを飲んでからステージに出ていくってことをルーティーンにしてました。海外のいろんな街で何十本もツアーをしていると、自分が今どこにいて、何をしているのかがちょっとわからなくなる時があって。そんな時に気持ちを切り替えるために苦い炭酸を飲むと、「よし、これからライブ!」みたいなモードが、自然と自分の中にセットされるんですよね。

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─そういう時に飲むお酒の銘柄は決まっているんですか?


CHABE:僕はなんでも大丈夫です(笑)。

宮本:私も決まってないですけど、現地のビールを飲むことが多いですね。

山㟢:結局のところ、ライブの時は"楽しむために飲んでいる"感じではないから。俺の場合、自分のリミッターをはずすためだけの起爆剤でしかないので、なんでもいいっちゃいいんですよね。お店で楽しく飲むのと、ライブ中に飲むのでは、意味合いがまた違いますから。

CHABE:そういえば、山ちゃんのお酒の飲み方でたまげたことがあって。以前、山ちゃんと一緒に古い居酒屋に飲みに行ったことがあったんですけど、最初は瓶ビールを飲んでいて、途中で日本酒に切り替えたんですけど、喉が渇くからってチェイサーみたいにビールも一緒に飲んでいたんですよ。

山㟢:やっぱり......いい感じに酔っ払ってトイレに行った時に、そこの蛍光灯がギラギラしていると酔いが覚めるじゃん? あの感じが好きじゃないんですよね。水を挟む行為がそれに近い感じになっちゃうというか。

CHABE:山ちゃんは、ずっと夢の中に居続けたいんだね(笑)。

山㟢:だから酔っ払って、長い時間電車に乗って帰るのも嫌だし。みんなでお酒を飲んだあとは、どっちかというと歩いて帰りたいから......まぁタクシーで帰れるくらいの距離のお店にいたいですね。だから遠い街の呑み屋にはあまり行きたくないんです。

CHABE:それ以来、僕はそういう飲み方を"山ちゃんスタイル"って呼んでます(笑)。

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─なるほど(笑)。昨年、toeはヨロッコビール(Yorocco Beer)さんと伊勢角屋麦酒さんと一緒にオリジナル・ビールを作りましたが、改めて経緯について教えてください。


小川:toeが25周年を迎える1年ほど前に、山さんから「25周年で色々やろうと思っていて、ビールを作りたいんだよね」って相談を受けたのが、最初でしたね。それから一緒にいろんなスタイルのビールを飲んで、たぶん「これが好きだろうな」ってタイプが自分なりにわかってきた感覚があったので、満を辞して「こういう感じのビールでどうですか?」って提案したら......「うーん、なんか違うな」みたいな。

宮本:ちゃうかったんや(笑)。

山㟢:そうそう(笑)。そういう好みは時期によって変わっていくし、これからもまだまだ変わっていくと思うから。

小川:でも、山さんの中では「ライブを見ながら飲んでほしい」というのが、すごく大きなテーマとしてあったので、"飲み疲れしない"ようなビールというところで、鎌倉のヨロッコビールさんと伊勢の伊勢角屋麦酒さんと一緒に作らせてもらいました。

─オリジナル・ビールが完成した時に感じたことは?


山㟢:すごく良かったし全部美味しかったです。ビール作りに関して、こだわり抜いているからこそ出てくる、ヨロッコならではの独特の解釈もおもしろかったですね。

小川:"LONELINESS WILL SHINE"というビールの名前は、toeの曲名から取ったものなんですけど、そのネーミングと味が本当に合っている感じがしました。

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─マスドレでも、オリジナル・ビールを作りたい気持ちは?


宮本:めっちゃあります。MASS OF THE FERMENTING DREGSというバンド名って、"発酵したカスの集まり"という意味なんですよ。Fermentingが発酵で、Dregsが澱(おり)とかカスみたいな意味なんです。だから、発酵して作るビールにもハマりそうだなって。

小川:ビールの発酵タンクのことをファーメンターって呼んだりするんだよね。

宮本:そうなんや! 来年は結成25周年になるので、お願いしたいですね(笑)。

小川:オグがむちゃくちゃ飲むから、ドリンカブルなビールがいいんじゃないかな(笑)。

宮本:めちゃめちゃ良さそう! 実現できたらマジでおもしろそうですね。

音楽からでも、ビールからでも自由に"酔える"素敵な1日に

─今回の5周年記念イベントの出演ラインナップは、どのような経緯で決めていったのですか?


小川:まず一番大切にしていたのが、SANITYに来てくれている人たちに声をかける、ということです。そこはすごく大事にしていました。山さんには、さっきのビール作りもそうですけど、この2年間はいろんなところで一緒に仕事をさせてもらっていたから、toeには絶対に出てもらいたい、と思っていました。で、山さんに「こういう周年イベントをやるのってアリですか?」って相談したら、「アリだよ」って言ってくれたんです。そこで「じゃあやろう!」って決めました。それが去年の4周年を迎えた日でしたね。

山㟢:みなさんやろうと思ったことは、どんどんやったほうがいいと思います。もう本当に。「やろう!」と思ったら「失敗しないかな......?」とかあまり考えずにドーンとやっちゃったほうがいいですよ。SANITYで飲んでたおかげでイベント誘ってもらえたんで、通ってた甲斐があり、嬉しかったです。

小川:CHABEさんは、僕が20代の頃からお世話になっている大先輩なので、どこかのタイミングで何か一緒にできたらなとずっと思っていたんです。で先日、CHABEさんの弾き語りのライブを観に行く機会があって、それがもう、泣いちゃうレベルで素晴らしくて。なのでDJだけではなく、「弾き語りもお願いできませんか?」ってお願いさせてもらいました。

CHABE:ありがたいです。

小川:マスドレは、いつもは関西に住んでいるなっちゃんがSANITYに来てくれたのも大きいし、何よりも僕はマスドレのことがずっと好きだったんです。なので今回、こういうイベントをやるなら絶対に声をかけたいと思っていました。

宮本:うれしいですね。

小川:やっぱり今回のイベントに出てくれるミュージシャンやバンドの方たちって、全員がSANITYとの関係を持っている人たちばかりだし、僕自身もちゃんと自分とつながっている人たちに出てもらいたかったんです。もちろん音楽がカッコいいというのは大前提にあるのかもしれませんが、お店に来てくれるとか、一緒に飲んだことがあるとか、ちゃんと顔が見える関係の人たちに声をかけさせてもらいました。

宮本:やっぱり私たちも「ヤスくんがやるんやったら出たいし、お祝いしたい」という気持ちは大きかったです。SANITYの5周年ということならお祝いしたいな、バンドとしてその日を盛り上げたいな、なんてことを思いました。私も一緒になって楽しみたいですね。

小倉:ヤスさんのことは昔から知っているし、僕のギター・ヒーローのひとりでもあるので、記念のタイミングで呼んでもらえるのはすごくうれしいです。

山㟢:こういうお祝い系のイベントだと、本当は客としてゆっくり楽しみたい気持ちもあるんです。自分たちのライブがあると、そのことで手一杯になっちゃうので。でも、せっかく呼んでいただいたので、良いライブができるように頑張りたいなと思っています。

CHABE:僕は弾き語りでやらせてもらう予定なので、皆さんがゆっくりと一休みしに来てもらえたらなって思います。なので、この日は僕が一番楽しませてもらおうかなって。夏の終わりに、好きなバンドを観ながら美味しいビールを飲んで楽しい1日を過ごそうと思っています。でも、DEEPSLAUTERも出るんでしょ? やっくん自身も演奏するなら、乾杯する時間があるのかなって(笑)。

小川:一応出るんですけど......3会場あるので、「どこかのタイミングで乾杯の時間を入れたほうがいいんじゃないか?」って案も出てますね(苦笑)。僕、こういう記念イベントの時は1日で90杯くらいビールをいただくので......この日もそれくらい飲むことを覚悟しないといけないなって。そこも含めてちゃんと頑張ろうと思っています(笑)。

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─最後に、イベントを楽しみにしている人にメッセージをお願いします。


小川:SANITYのお客さんって、音楽が好きなお客さんももちろん大勢いるんですけど、ライブハウスにはあまり行ったことがないって人も多いと思うので、そういう人にも「こんなにもカッコいいバンドがたくさんいるんだ」ってことを知ってもらいたいですね。やっぱり生でライブを観ると、超素晴らしくて感動すると思うんです。なので、美味しいビールを飲みに来ていただいてもいいし、目当てのバンドを観に来てもらってもいい。どちらからでも楽しめるイベントになると思うので、素敵な音楽と美味しいビールを、自由に楽しんでほしいですね。

取材・文:尾藤雅哉
撮影:山川哲矢
取材場所:
SANITY三軒茶屋 @sanitybeer
〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋1-37-2 三茶栄通りビル 1F


WAFT 三軒茶屋 @waft.sangenjaya
〒154-0024 東京都世田谷区三軒茶屋2丁目13−9


LIVE INFORMATION

SANITY 5th Anniversary Festival
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2026年8月30日(日)
◆会場:渋谷WWW X / CYCLONE / GARRET Udagawa
12:00リストバンド交換開始 / 13:00開演予定

◆出演アーティスト(アルファベット順 / 5月8日時点):
bacho / Buenos Caminos / CRYSTAL LAKE / DEEPSLAUTER / Earthists. / ENDZWECK / LOSTAGE / MASS OF THE FERMENTING DREGS / MEANING / nervous light of sunday / RAZORS EDGE / SLIGHT SLAPPERS / toe / 松田"CHABE"岳二(cbsmgrfc)
and more...!!

◆チケット:前売 一般¥7,700(リストバンド交換時、別途2ドリンク代必要)

チケット一般発売中
受付URL:https://eplus.jp/sanity-5th/
・SANITY三軒茶屋・学芸大学店頭でオリジナルチケット販売中(枚数限定)

◆イベント特設サイト:https://sanity5th.studio.site/

【 SANITY 】
◆SANITYとは:2021年8月、東京・三軒茶屋にてスタートしたクラフトビール専門店。2023年6月に学芸大学店、2025年9月にはNEWoMan高輪「SUPER RAW」内に高輪ゲートウェイ店をオープン。"すべての人にクラフトビールを"をステイトメントに掲げ、日々一生懸命元気よく営業中!!

LINK
@sanitybeer
@sanity.gakudai
@sanity.takanawa

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