2025.09.24
音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。Vol.250は、札幌発の5人組バンド・ランチブレイクを取り上げる。
オルタナティブなルーツをポップに着地させるドラマティックな音楽性が魅力。最新作となる3rdアルバム『ナイスに恋して』は、カメダタク(オワリカラ/YOMOYA)をサウンドプロデューサーに迎えて作り上げた。いくつもの想いを音にのせ、幸せに包んで歌にする5人から目が離せない。
クソトングいのうえ(Vo/G):真面目にやりだしたのは2017年からですね。そこからは地続きですが楽しい思い出ばかりで、あっという間に8年が経ったという感覚です。
クソトングいのうえ:それで言うと、UNCHAINとSPECIAL OTHERSのツーマンライブを観た帰り道、小松くんのテンションが今まで見た中でいちばん高かったのを覚えていますね、バック走で駅まで帰っていきましたから。他にはriddim saunterやhe、WRONG SCALE、ala、asphalt frustrationにour favorite fabなど、当時の大好きなインディーズバンドをあげたらキリがないですし、今の自分の活動の礎になっていると確信できます。ほとんどのバンドが解散してしまっていますが、our favorite fabのメンバーだった方たちからお声がけいただいて、riddim saunterのメンバーだったTA-1さんと佐藤寛さんがやっているKONCOSの道内ツアーに6月に帯同させてもらって、本当にバンドを続けてきてよかったなと心の底から思いました。
小松チホコ:僕個人、ソングライターとしてすごく尊敬しているのはくるりの岸田繁さんです。すごく挑戦的な曲作りもするし、常に新しいものを見せる姿勢が好きです。
小松チホコ:今作からお世話になっているエンジニアの池田洋さん(hmc studio)がランチブレイクのサウンドを何段階もレベルアップさせてくれて、なかでも3曲目「あの街って天国」ではランチブレイクのオルタナティブで挑戦的な部分を一緒に音で表現してくれた感があって、これもぜひ注目してほしいです。
クソトングいのうえ:自分たちのやりたいことをひたすら詰め込むとどんどんとオルタナティブ方面に寄っていってしまうのですが、"着地点はあくまでポップ"を合言葉に、かつ自分たちのやりたいことを多分に盛り込みました。それで今現在の100パーセントの力を出し切れたアルバムになったと思うので、ぜひ11曲通して聴いてみてほしいですね。
クソトングいのうえ:今作もそうですが、ヴァイナルになることを想定した曲順になっているので、バンドの立ち位置としてストレスフリーでヴァイナルを作れる環境になって、過去作も含めてリリースしたいというのが近い目標ですね。
野球は大学を卒業するまでやっていたんですが、辞めてからの方が歳をとるにつれてどんどん好きになっていきますね。特にプロ野球は自分も本気で野球をやっていたぶん、やっぱり異次元の能力を持った人間の集まりだと思いますし、そのプレーをエスコンフィールドHOKKAIDOという素晴らしい環境で見ることは、エンタメの最高峰と言っても過言ではないと思っています。立ち見OKなので入場券だけ買って様々な視点で見るのがおすすめです。見方が変わると同じ野球でも全然違うものになったりしますね。ただ演出や選手の応援歌にはもちろん音楽がつきもので、ワッと心を動かされたりするので、やっぱ音楽はすげぇや!と思いながらいつも帰路につきます。



古着は学生時代から好きでしたが、いかんせんお金がなかったので、やはりこちらも大人になってからのめり込んでいきました。ヴィンテージもいいですが、90年代くらいのちょっと変わった服の方が自分には刺さります。そんなラインナップがとっても多い札幌のBACK IN THE DAYZ.という古着屋さんに自分は大体います。色々着て教えてもらったり、店内でフリマをやらせてもらえたり、いちばん安心する大好きなスポットです。


さらば青春の光は2012年のキングオブコントで「ぼったくりバー」と「イタトン」の2本のネタを見た時に、こんな発想を思いつく人間が世の中にはいるのか!と思い大好きになりました。それ以来、忘れていた時期もありましたが、近年のYouTube人気に乗っかって自分のさらば愛もより一層深まってきました。YouTubeの企画が面白いのは大前提ですが、それに加えていちばんの魅力は、個人事務所ゆえのインディペンデント性を視聴者も一緒に体感できるところだと思います。色んな角度からファンを増やして、内輪を着実に拡げていきながら、その喜びをファンと共有している構図がとても素敵です。
現に自分も、年に一度全国ツアーの公演に行くのが最大のご褒美だと思っていますし、ザ・森東(個人事務所)の成長に直接繋がるなら、いくらでもグッズを買いたいと思ってしまいます。あぁ、これがいわゆる推し活というやつか、とたまにふと気づきます。バンドだって見せ方としては一緒だと思うので、自分たちの活動方法にも参考にしていきたいなと強く思いますね。

クソトングいのうえ:自分はBS番組ですね。YouTubeやサブスクコンテンツだとどうしても自分の興味のあるものばかりに凝り固まってしまいますし、地上波のTV番組をみていると大衆向けの同じような番組ばかりになって嫌気がさしてしまいますが、BSは違います。様々な特定のテーマについて情熱を注ぎ、かつテレビ番組のクオリティをちょうどいい温度感で提供してくれるので、前情報なしにザッピングしながらリラックスして視聴することで、色々な知見を広げられます。自分たちもBS番組のような情熱的なのに安心できる、そんなバンドになりたいと心から思っていますね。

ランチブレイク「ナイスに恋して」
2025年9月24日(水)
試聴はこちら
2025年9月28日(日)
Blue Moon Music Fest. @キトウシの森(上川町)
2025年10月4日(土)
小樽音楽祭 @小樽GOLD STONE

2025年10月25日(土)
モエレ沼公園 ガラスのピラミッド
OPEN 18:00 START 18:20
TICKET 一般 ¥3,800 学生 ¥2,000
オンラインショップ"おひるや"にて販売(https://lunchbreak.base.shop/ )

ランチブレイク
いくつもの想いを音にのせ、幸せに包んで歌にする。札幌発、進化したポップをドラマチックに体現する5人組。
クソトングいのうえ (Vo/G)、小松チホコ(Vo/G)、misaki (Vo/Key)、船橋"ロリス"孝太郎 (Dr)、すみれスミス(B)。
@helunchbreak
@thelunchbreak_sapporo
@thelunchbreak_sapporo
FRIENDSHIP.
オルタナティブなルーツをポップに着地させるドラマティックな音楽性が魅力。最新作となる3rdアルバム『ナイスに恋して』は、カメダタク(オワリカラ/YOMOYA)をサウンドプロデューサーに迎えて作り上げた。いくつもの想いを音にのせ、幸せに包んで歌にする5人から目が離せない。

活動を始めたきっかけ
小松チホコ(Vo/G):最初は高校時代にASIAN KUNG-FU GENERATIONのコピーバンドをしていたのがきっかけです。お昼休みに練習していたので、それがそのままバンド名の由来になったりしています。その後すこしずつオリジナル曲を増やし、社会人になってから真面目にやろうかということで再びメンバーを集めて再開し今に至ります。クソトングいのうえ(Vo/G):真面目にやりだしたのは2017年からですね。そこからは地続きですが楽しい思い出ばかりで、あっという間に8年が経ったという感覚です。
影響を受けたアーティスト
小松チホコ:自分たちが一緒に観に行ったことがあるバンドでいえば、the band apartが思い出に残っています。『the Surface ep』をリリースした頃だったかな、札幌のペニーレーン24で観て、帰りに一緒に行った友達みんなで焼肉食べたのを覚えています。クソトングいのうえ:それで言うと、UNCHAINとSPECIAL OTHERSのツーマンライブを観た帰り道、小松くんのテンションが今まで見た中でいちばん高かったのを覚えていますね、バック走で駅まで帰っていきましたから。他にはriddim saunterやhe、WRONG SCALE、ala、asphalt frustrationにour favorite fabなど、当時の大好きなインディーズバンドをあげたらキリがないですし、今の自分の活動の礎になっていると確信できます。ほとんどのバンドが解散してしまっていますが、our favorite fabのメンバーだった方たちからお声がけいただいて、riddim saunterのメンバーだったTA-1さんと佐藤寛さんがやっているKONCOSの道内ツアーに6月に帯同させてもらって、本当にバンドを続けてきてよかったなと心の底から思いました。
小松チホコ:僕個人、ソングライターとしてすごく尊敬しているのはくるりの岸田繁さんです。すごく挑戦的な曲作りもするし、常に新しいものを見せる姿勢が好きです。
注目してほしい、自分の関わった作品
小松チホコ:今回の3rd Full Album:『ナイスに恋して』の2曲目の「バカと自由」は、ランチブレイクらしさも詰まっているし、初めてランチブレイクを知る方の心をガシッと捉えられるくらいキャッチーだと思うので、ぜひ聴いてほしいし、アニメーターのしょけんさん(ZOMOZ)に作ってもらった最高のMVも一緒に注目してほしいです。小松チホコ:今作からお世話になっているエンジニアの池田洋さん(hmc studio)がランチブレイクのサウンドを何段階もレベルアップさせてくれて、なかでも3曲目「あの街って天国」ではランチブレイクのオルタナティブで挑戦的な部分を一緒に音で表現してくれた感があって、これもぜひ注目してほしいです。
クソトングいのうえ:自分たちのやりたいことをひたすら詰め込むとどんどんとオルタナティブ方面に寄っていってしまうのですが、"着地点はあくまでポップ"を合言葉に、かつ自分たちのやりたいことを多分に盛り込みました。それで今現在の100パーセントの力を出し切れたアルバムになったと思うので、ぜひ11曲通して聴いてみてほしいですね。
今後挑戦してみたいこと
小松チホコ:自分は早く次のアルバムを作りたいです!池田さんとの制作がすごく楽しかったし、しょけんさんにもまたビデオを作ってほしいので、そのためにもまずは今回のアルバムが売れるように頑張りたいです。クソトングいのうえ:今作もそうですが、ヴァイナルになることを想定した曲順になっているので、バンドの立ち位置としてストレスフリーでヴァイナルを作れる環境になって、過去作も含めてリリースしたいというのが近い目標ですね。
カルチャーについて
触れてきたカルチャー
クソトングいのうえ:音楽以外だと、野球・古着・さらば青春の光です。野球は大学を卒業するまでやっていたんですが、辞めてからの方が歳をとるにつれてどんどん好きになっていきますね。特にプロ野球は自分も本気で野球をやっていたぶん、やっぱり異次元の能力を持った人間の集まりだと思いますし、そのプレーをエスコンフィールドHOKKAIDOという素晴らしい環境で見ることは、エンタメの最高峰と言っても過言ではないと思っています。立ち見OKなので入場券だけ買って様々な視点で見るのがおすすめです。見方が変わると同じ野球でも全然違うものになったりしますね。ただ演出や選手の応援歌にはもちろん音楽がつきもので、ワッと心を動かされたりするので、やっぱ音楽はすげぇや!と思いながらいつも帰路につきます。

自分の立ち見席の中での特等席です。場内で醸造しているクラフトビールとシャウエッセンのホットドッグの組み合わせは世界一だと思います

年に8回前後ルーフオープンでの試合になります。開放感がありすぎて、もうほぼフェス状態です

いつも清宮幸太郎選手のレプリカユニフォームを着て応援歌を歌っています
古着は学生時代から好きでしたが、いかんせんお金がなかったので、やはりこちらも大人になってからのめり込んでいきました。ヴィンテージもいいですが、90年代くらいのちょっと変わった服の方が自分には刺さります。そんなラインナップがとっても多い札幌のBACK IN THE DAYZ.という古着屋さんに自分は大体います。色々着て教えてもらったり、店内でフリマをやらせてもらえたり、いちばん安心する大好きなスポットです。

先日店内で私物フリマをさせてもらった時の写真です。ビールを飲みながらファッションやカルチャーの話をするのは最高です

ワンマンの告知フライヤーを置いてもらった時の写真です。活動の応援もしてくれています
さらば青春の光は2012年のキングオブコントで「ぼったくりバー」と「イタトン」の2本のネタを見た時に、こんな発想を思いつく人間が世の中にはいるのか!と思い大好きになりました。それ以来、忘れていた時期もありましたが、近年のYouTube人気に乗っかって自分のさらば愛もより一層深まってきました。YouTubeの企画が面白いのは大前提ですが、それに加えていちばんの魅力は、個人事務所ゆえのインディペンデント性を視聴者も一緒に体感できるところだと思います。色んな角度からファンを増やして、内輪を着実に拡げていきながら、その喜びをファンと共有している構図がとても素敵です。
現に自分も、年に一度全国ツアーの公演に行くのが最大のご褒美だと思っていますし、ザ・森東(個人事務所)の成長に直接繋がるなら、いくらでもグッズを買いたいと思ってしまいます。あぁ、これがいわゆる推し活というやつか、とたまにふと気づきます。バンドだって見せ方としては一緒だと思うので、自分たちの活動方法にも参考にしていきたいなと強く思いますね。

年に一度の自分へのご褒美です。2025年八百長・札幌公演
今注目しているカルチャー
小松チホコ:カルチャーと言えるのかわからないんですが、近年インスタやアーティストのMVなどでも見かけるローポリ動画が好きで、世代だからなのか見かけると胸がキュンとしていいねや保存をしてしまいます。海外では初代プレイステーションになぞらえて「PS1-Style」などと呼ばれているらしく、調べるとHow to系の動画も出てくるので、アルバム1曲目「うごきだせ!」のMVは参考にして自分で作ってしまいました。クソトングいのうえ:自分はBS番組ですね。YouTubeやサブスクコンテンツだとどうしても自分の興味のあるものばかりに凝り固まってしまいますし、地上波のTV番組をみていると大衆向けの同じような番組ばかりになって嫌気がさしてしまいますが、BSは違います。様々な特定のテーマについて情熱を注ぎ、かつテレビ番組のクオリティをちょうどいい温度感で提供してくれるので、前情報なしにザッピングしながらリラックスして視聴することで、色々な知見を広げられます。自分たちもBS番組のような情熱的なのに安心できる、そんなバンドになりたいと心から思っていますね。
RELEASE INFORMATION

ランチブレイク「ナイスに恋して」
2025年9月24日(水)
試聴はこちら
LIVE INFORMATION
2025年9月28日(日)
Blue Moon Music Fest. @キトウシの森(上川町)
2025年10月4日(土)
小樽音楽祭 @小樽GOLD STONE
3rd Full Album "ナイスに恋して"リリース記念ワンマンコンサート "暁鐘は鳴る"

2025年10月25日(土)
モエレ沼公園 ガラスのピラミッド
OPEN 18:00 START 18:20
TICKET 一般 ¥3,800 学生 ¥2,000
オンラインショップ"おひるや"にて販売(https://lunchbreak.base.shop/ )
PROFILE

ランチブレイク
いくつもの想いを音にのせ、幸せに包んで歌にする。札幌発、進化したポップをドラマチックに体現する5人組。
クソトングいのうえ (Vo/G)、小松チホコ(Vo/G)、misaki (Vo/Key)、船橋"ロリス"孝太郎 (Dr)、すみれスミス(B)。
LINK
オフィシャルサイト@helunchbreak
@thelunchbreak_sapporo
@thelunchbreak_sapporo
FRIENDSHIP.