SENSA

2025.08.15

福岡から全国へ突風を吹かせる恐るべき10代「奏人心」-Highlighter Vol.245-

福岡から全国へ突風を吹かせる恐るべき10代「奏人心」-Highlighter Vol.245-

音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。 Vol.245は、福岡の突風ロックバンド・奏人心を取り上げる。
全員が19歳の男女3人組。飾らないけれど詩的な言葉と激しいビートで歌う楽曲が、早くも九州では注目の的に。すでに「FM801 MINAMI WHEEL2024」「Bayside Music Jamboree2025」などに出演しており、全国区で話題になるのは時間の問題だ。8月6日にリリースされたばかりのEP『風がゆく若色の街』を、ぜひチェックしてほしい。


素材2.【新アーティスト写真_L1】奏人心_2025_1500.jpg
活動を始めたきっかけ
永松有斗夢(以下、あとむ B/Vo):高校生の時、バンドを組み、ライブハウスという存在を知り、いろんな人に支えてもらって今に至ります。

影響を受けたアーティスト
山路あげは(G/Vo):バンドや曲は、メンバーに教えてもらったり、先輩に教えてもらったり、自分で見つけたりするのですが、上京した叔父が残していったCDを漁ったりしながらバンドを知ることも結構あります。高校生のときに「Back to the future vol.47」と手書きで書かれた叔父厳選の曲が詰め込まれたCD-Rをもらったことがあって。ヒップホップや『らんま1/2』の曲だったりとごちゃ混ぜだったのですが、聴き込めば聴き込むほどよい曲ばかりだと年々思ってきて。
そのなかにBoatN'夙川BOYSチャットモンチー住所不定無職なんかが入っていて、影響はかなり受けたなと思います。叔父からeastern youthや(ブラッドサースティ・)ブッチャーズの動画が送られてきたりして、衝撃を受けた記憶もあります。



今橋一翔(以下、まさと Dr/Cho)Glans。元々好きなバンドで曲を聴いていて、対バンしたときがありまして、それで更に好きになりました。



あとむ響心SoundsorChestrAナンバーガールに影響受けました。どちらもインターネットでの出会いでした。僕自身が日本にルーツを多く持っていると、心がとても大きく揺れていたのを憶えています。



注目してほしい、自分の関わった作品
あげは:今回(の『風がゆく若色の街』)は、あとむのボーカルに加え、私もボーカルとして歌っています。私が歌っている「それがすべて」「フィールドアンドサンセット」は、難しい言葉や壮大で文学的な比喩をしている訳ではなく、すべて私が生きているなかで無意識のうちにいつも考えていることだったり、昔感じたことだったり、出てきた言葉をそのまま曲にしたという感じでできた2曲になります。



演奏面では、今回の4曲はこれまでと違って、俯瞰しながら録っていく瞬間が増えました。表現したいことをおりゃ!ってやっても伝わらないというか。おりゃ!だけでやってきた部分を聴いた人がおりゃ!となるように作ることを学びました。ぜひ、おりゃ!となっていただきたいです。

まさと:「それがすべて」。周りからの人気が高く、とても気持ちよく演奏できる1曲です。

あとむ:『風がゆく若色の街』。前作を知っている人も、まだ聴いた事のない人もぜひ聴いて欲しいです。自分の想いだったり、衝動性みたいなものを、高校生のときは全部で吐き出すことをやってたけど、今作はうちに秘めてとどめることを意識しています。前作『search感受youth』とあわせて聴いて頂けると、変化がとてもわかりやすくなると思います!





今後挑戦してみたいこと
あげは:10月1日(水)に初めての東京のワンマンライブが決まりました。ここから関東の方への進出もバンバンやりたい!と思っています。福岡のライブハウスもとても楽しく刺激的なので、福岡での活動もまた幅を広げながら、目の前にあるものを一つ一つ掴んでいくようにやっていこうと思っています。
※コメント動画では10月1日を金曜日と言っておりますが、正しくは水曜日になります。

まさと:大きなフェスやライブで演奏をすること。

あとむ:いろんなところに行ってみたいです。たくさん曲を作りたいです。いつも刺激の匂いがする方へ、僕たちはそういう動き方を続けたいです。

カルチャーについて

触れてきたカルチャー
あげは:本や映画や漫画はよく観るし、よく読みます。漫画も映画もコメディやギャグを好むことが多いです。
中学生の時、プロジェクターを買ってもらいました。日が暮れて、朝日が昇る朝方までのあいだはプロジェクターを壁に映すことができるのでいろんな映画を観ました。『チャーリーズ・エンジェル』を観始めて、自分もちょっと逆立ちとかしてみたりして、『パッチギ』を観て泣いて、『岸和田少年愚連隊』を観て、なんかニヤニヤしちゃったりして。

友だちが泊まりにきたときに、いっしょに『クルーレス』とか『ミーン・ガールズ』を観る時間とか、弟と別に喋るわけじゃないけど黙って『GO』をじっと観る時間とか。そういう時間がすごく好きで、映画観て、心がふわふわしたり、どくどくしたり、そういう感覚もすごく好きです。ラブコメディで急に、あっ!キスするかもって瞬間がたまらなく好きですね。
映画観ながら食べるドリトスも好きです。あとは『クレイジー・ジャーニー』は毎週欠かさず観ています。



漫画も小さい時から好きです。550円持って、コンビニに「ちゃお」を買いに行ったり、お母さんの持っている矢沢あいと安野モヨコ読んだり、学童に『キャンディ・キャンディ』があって、ずっと読んだりしてました。最近読んで、すごく面白かったのは『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』という漫画です。猫も堪りません。



あとむ:映画というか映画館がとても好きです。もちろん映画もとても好きなのですが、空間がとても好きです。
目の前で観ている作品以外の余計な情報が入ってこず、集中して観れるからです。夜、家で音楽聴いたり、本読んだりすることと一緒なのかもしれないです。

今注目しているカルチャー
あげは:私はチキン南蛮がすごく好きで、メニューにチキン南蛮があれば、チェーン店でも喫茶店でも定食屋さんでも他のメニューを見ずにチキン南蛮を頼んでしまうのですが、どこに行ってもだいたい美味しいので、ここのは他のと確実に違うというチキン南蛮を探し求めたいと思っています。
大変興味のあるカルチャーです。今のところ好きなのは「ハローコーヒー」のチキン南蛮です。コーヒーおかわりし放題なのもとても嬉しいです。

RELEASE INFORMATION

風がゆく若色の街_奏人心_jk_20250806.jpg
奏人心「風がゆく若色の街」
2025年8月6日(水)

試聴はこちら

LIVE INFORMATION

奏人心 第1回福岡ワンマンライブ 2025"巻き起こる福岡の突風"Maki okoru Hukuoka no toppū
【福岡ワンマンライブ・フライヤー】奏人心_1000_20250806.jpg
2025年8月22日(金)
福岡The Voodoo Lounge
https://voodoolounge.jp/

開場 / 開演 : 18:30 / 19:00
オールスタンディング ¥2,500(税込/ドリンク代別/整理番号付)
中学生以上有料/未就学児童入場・可

問い合わせ
BEA
092-712-4221(平日 12:00~16:00)
https://www.bea-net.com/


DONUT Presents Imagination ErA 東京 イマジネーションの時代
【初東京ワンマン_フライヤー_L】奏人心_2025年10月1日東京ワンマン_1500_20250806.jpg
2025年10月1日(水)
下北沢THREE
OPEN 18:00 / START19:00

フリーコンサート(入場時、要・1ドリンク代)
整理券必要(電子チケット)
受付PG:イープラスhttps://eplus.jp/soutosin-f/
受付・先着発券
※整理券をお持ちでない方:整理券をお持ちの方の後に入場。満員の際は、ご入場をお断りする場合がございます。

主催:BEAT HAPPY
企画制作:BEAT HAPPY/HAPPY HEADS MUSIC
お問合せ:下北沢THREE TEL03-5486-8804 https://www.toos.co.jp/3/

PROFILE

素材2.【新アーティスト写真_L1】奏人心_2025_1500.jpg
奏人心
奏人心(そうとしん)。福岡で活動するスリーピース・ロックバンド。永松有斗夢(ベース&ヴォーカル)、山路あげは(ギター&ヴォーカル)、今橋一翔(ドラム)の3人編成。メンバー全員、今年20才になる。
思春期の終わり、街で暮らす少年少女の心の景色を詩的な表現と自由なビートで鳴らしている。(撮影:ひさとまる)

LINK
@soutosin6969
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