SENSA

2025.07.05

YOURNESSがエンディングテーマを手がけたドラマ『被写界深度』の宇佐卓真・平野宏周・川崎僚監督が集結!黒川侑司&古閑翔平と語り合うスペシャル座談会

YOURNESSがエンディングテーマを手がけたドラマ『被写界深度』の宇佐卓真・平野宏周・川崎僚監督が集結!黒川侑司&古閑翔平と語り合うスペシャル座談会

2025年6月20日(金)よりFODにて独占配信がスタートしたドラマ『被写界深度』。このたび、主演キャストの宇佐卓真(早川秀一郎役)、平野宏周(紺野遼平役)、川崎僚監督、そしてエンディングテーマ「眩」(読み:げん)を担当するYOURNESSの黒川侑司(Vo)、作詞作曲も手がけた古閑翔平(G)が集結したスペシャル座談会をドラマの配信に先駆けて行った。異なるフィールドで「表現」に向き合う4人が、それぞれの視点から作品の魅力に迫る、ここでしか読めないクロストークを楽しんでほしい。

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原作を読んだときに、お互いに眩しさを感じているような物語だなと思った(古閑)

─まずYOURNESSのおふたりに伺いたいのですが、最初に『被写界深度』のエンディングテーマを担当することになったときはどう思いましたか?


黒川:今まで、楽曲提供やアニメのタイアップはやらせていただいていたのですが、実写は初めて。実写ということは、演じている人間がいるのに、そこに別の人の声が乗るわけじゃないですか。だから作品の寄り添い具合が本当に大切になるなと思いました。そこは、楽曲制作においても、レコーディングでもすごく心がけました。貴重な機会をいただきました。ありがとうございます。

古閑:エンディングテーマってめちゃくちゃ大事だと思うので、最初はプレッシャーもあったんですが、僕は作品に対して音をつけるというのが結構好きで。作品を読み込んで、「このシーンを想像できる歌詞の綴り方をしてみよう」とか考えたり、自分の得意なことを活かして、結構ノリノリで作らせてもらいました。

─『被写界深度』のどのようなところからインスピレーションを受けて制作していったのでしょうか?


古閑:原作の漫画を読んだときに、(早川と紺野が)お互いに眩しさを感じているような物語だなと思ったので、その「眩しさ」だったり、眩惑やくらんでしまうような感覚をテーマにしようと思いました。青春時代にお互いのことをうらやましいと思ったことによって、お互いの考えがどんどん混ざっていく感覚も楽曲で味わえたらいいかなと思って、こういう曲になりました。

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─宇佐さん、平野さん、川崎監督は、「眩」を初めて聴いたとき、どのように感じましたか?


平野:すごいと思いました! すごいよね?

宇佐:本当にすごい!プロの方にこんなこと言うのは失礼かもしれないですけど「歌、うまっ!」って思いました。歌詞もメロディも素敵なんですけど何より、「この高音すごいな」って。僕が演じた早川秀一郎という役が、より音楽というものに向かい合っていたこともあって、いちばんそこを感じました。

黒川:ありがとうございます。

平野:『被写界深度』というドラマにもすごく合っており、「眩」がドラマをより一層奥深くしてくれていると思っています。この曲のおかげでドラマの奥深さがより出て。映像に合わせて聴くのと、曲だけで聴くのだと、また色が変わって感じられそうなので、早くフルで聴きたいなと思いました。

川崎監督:本当に作品に寄り添っていただいた素敵な楽曲で。頑張ってドラマを作ったご褒美なのかなと思いました。私、特にイントロのオルゴールのような音に、大切な思い出を開けるような感覚があって。そこにシャッターの音が入るのもすごく好きです。

古閑:ありがとうございます。

川崎監督:実は、楽曲をお願いするとき、お手紙を書かせていただいたんです。そのお手紙で、屋上での(早川と紺野の)ふたりの時間はすごく大切な時間で、ふたりの人生においてのきらめきなので、大切にしてほしいとお伝えしました。そうしたら、それ以上のものが返ってきた。屋上から見た青い空とか青い海、屋上での空気がそのままで。すごいなと思いました。歌詞も、2番まで聴くと、早川くんと紺ちゃん︎が大人になっていくところも感じられるような内容で。書き下ろしていただけて幸せでした。

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古閑:よかったです。ありがとうございます。

黒川:もうその感想だけでうれしいです。

平野:監督が手紙を書いていたなんて知らなかった。

宇佐:ね。でも、同じ方向を向けていたんだなと思うとうれしいです。

川崎監督:確かに。手紙、書いてよかったです。

─先ほど監督が印象に残ったとおっしゃっていたイントロについては、どういった思いを込められたのでしょうか?


古閑:エンディングなので、イントロは強く印象付けたいという気持ちがあったんです。「この曲が流れるのはこの音が流れてから」みたいな。そのきっかけを、エレクトリック・ピアノとオルゴール音、シャッター音で作りました。

宇佐:あのシャッター音、いいですよね。

平野:めっちゃいい!

宇佐:僕の目が開く瞬間にシャッター音が鳴るシーン、あるじゃないですか。あれ、気持ちよかったです。

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川崎監督:そこは編集でこだわりました。あと「眩」は本当に心地が良いので、「エンドロールでもなるべく長く流したいよね」とか「最終話は大切なところで使いたいよね」ってエディターさんと話して、たくさん使わせてもらいました。

黒川:めっちゃ長く使ってもらっていてビビっちゃいました(笑)。2〜3分くらい流れている回ありますよね? すごいと思って何回か繰り返して観ちゃいましたもん。

古閑:あと、使ってくれている箇所も、回によってちょっとずつ違いますよね。

川崎監督:そうです、そうです。地上波だと、どうしても尺の制限があるんですけど、配信だと尺は関係ないので、「好きなだけ流しちゃおうよ」ってみんなで話して。

─それはやはり曲の力?


川崎監督:はい。本当にこの作品そのものだなと思う曲だったので。

黒川:うれしいですね。

作品の顔になるような曲を作っていただけてすごく幸せです(川崎監督)

─「眩」のなかで、『被写界深度』のエンディングテーマだからこそ入れたフレーズやこだわりがあれば教えてください。


黒川:僕、めっちゃ言いたいポイントがあって! 僕はコーラスを作らせてもらっているんですけど、サビのハモリは、早川と紺ちゃんをイメージしているんです。最初は音が離れていて、どんどん近づいていって、最後は同じ音になるっていう。

宇佐:すごい!

黒川:最初の音も、離れているとはいっても、スケールの中では成立する音ではあるので、それこそ"友だちの音"で。そこから最後は音が重なるっていう。これは、この作品じゃなかったら思いつかなかったなと思います。最初は普通に上3度、下3度とかのわかりやすいハモリで考えていたんですけど、ちょっと違うなって思って。あと声質もちょっと意識していて。コーラスを作るときって、きれいにハーモニーを奏でる声にするときと、ツインボーカルっぽくするときとあるんですけど、今回は"ふたり"であってほしかったので、ツインボーカル寄りなイメージで歌いました。

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古閑:僕が気に入っているのは歌詞。今作は主人公がふたりいるので、誰の視点かということを意識していて、「ここは早川、ここは紺野」と考えながら書いたんですけど、聴く人によっては早川の視点にも聴こえるし、紺野の視点にも聴こえるといいなっています。

─もしかしたら宇佐さんと平野さんでも、また受け取り方が違う曲になっているかもしれないですもんね。


古閑:はい。

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─宇佐さん、平野さんは「眩」で特に好きな歌詞やフレーズはありますか?


平野:それこそ、1番は〈変わっていくあなたと〉で、2番は〈変わっていくわたしと〉になるところ。僕は紺野として、屋上に来て仲良くなって急激に変わっていく早川を見ていたから、紺野の気持ちとすごく重なるなと思いました。

宇佐:僕は〈ふたり藍に染まった Blue〉ですね。僕にとっても今回の作品で青が特別な色になったので、この曲でも青を感じ取れるのがいいなと思いました。

─川崎監督の好きな歌詞は?


川崎監督:全部好きなんですけど、〈笑ったふりをした。 さよならなら 明日にしよ ?〉は、4話のラストシーンを思い出しちゃいますね。あとは2番の〈記憶に触れるたび 滲んでしまうのに〉のところは、大人になってから、あの屋上のふたりの瞬間が本当に人生のきらめきだったんだなって思い出している感じがすごく伝わってきて。......いや、もう全部好きです!

─黒川さん、ボーカルで意識したことや普段と変えたところはありますか?


黒川:原作を読んで、ふたりから"やさしいからこそある臆病さ"のようなものを感じたので、その感じは出したいなと思って、ギリギリのファルセットで歌いました。キャラクターのやさしさが心の中に潜り込めるようにというのは、想像しながら歌いました。

川崎監督:演じていただいたような感じなんですね。

黒川:ちょっと恐れ多いですけど......そうですね。

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─実際に、初めての実写ドラマのタイアップを作ってみていかがでしたか? 難しかったですか?


古閑:難しいとはあまり思わなかったですね。制作途中でのドラマサイドからの戻しも本当に少しだったので、向いている方向が一緒なんだろうなと安心しながらフルコーラス作れましたし。完成したあと、映像に合わせていただいているものを観て「よかった〜」と思いました。「ここで流してくれるの、良すぎる!」って何度も思いました(笑)。

黒川:単純に、作品のなかで自分の声がポンって出てくることって、生きているなかでもなかなか味わえないことだと思うので、すごくうれしかったです。それと、映像を観させていただいて、「ちゃんと寄り添えることができたな」と実感できたのもうれしくて。僕、あんまり作品を観て涙を流すタイプじゃないんですけど、最終話はちょっと泣きそうになっちゃったんです。おふたりの表情がすごく良くて。そのときに改めて「この作品に携われてよかったな」と思いました。

平野:うれしい。

川崎監督:うれしいですね。

─作品に出演される俳優さんや、作品を作り上げる監督にとって、主題歌やEDテーマはどのような存在なのでしょうか?


宇佐:監督は編集とかもありますが、僕たちは撮影だけなので、みなさんより先に作品に関わることがひとまず終わってしまうんですね、だから音楽が、そのときの思い出を彩ってくれる感じがあるんですよ。特に今回は主演をさせていただけたということもあって、本当に記憶に残る撮影だったので、早川としてはもちろん、宇佐卓真の俳優人生のなかの瞬間として、曲を聴くと撮影時の思い出が蘇ります。

平野:僕もそうです。曲を聴くと、そのときの出来事や景色をすごく思い出します。あとお芝居をしていて、自分の顔だけで10秒、20秒持たせるってすごく難しいと思うんですよ。だから、ロケーションや歌があることで、僕らが画として持つ。だから本当に感謝の気持ちです。僕、自分が携わらせてもらった作品の主題歌やエンディングって、宝物のようなものになるんです。だから、今回もまた大事な曲が増えたなという気持ちです。

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川崎監督:主題歌やエンディングは作品の花。特にエンディングは、最後にお客さんに届くものなのでとっても大切で。小さなときから大好きなドラマには大好きな主題歌があったし。だから今回も作品の顔になるような曲を作っていただけてすごく幸せです。それに、ふたりが言うように、やっぱりこの曲を聴くと、撮影していたときのことを思い出すんですよね。「宝物」という表現がぴったりだなと思いました。

─監督は、YOURNESSがこの曲を初披露した際のライブ(ワンマンライブ「Evanescent」2025年4月5日 東京・日本橋三井ホール公演)に行かれていたそうですね。


川崎監督:はい! 感動しました。皆さん初めて聴くはずなのに、お客さんの背中が揺れていて。その背中の先にYOURNESSの皆さんがいて。それでいて、みんなが知らない歌詞を私は知っていて(笑)。「私はなんて幸せ者なんだろう」と思いました。ありがとうございました。

─初披露のときのこと、おふたりは覚えていますか?


黒川:覚えています。解禁前だったので、どういう曲なのかを説明せずに披露したんですけど、終演後にSNSを見たら「なんかまた新たなYOURNESSの一面が見られた」という反応が多くてうれしかったですね。あとは「ドラマの主題歌とかになってそう」というコメントもあって。でもそれくらい、ストレートに伝えることができたのではないかなと思いました。

川崎監督:私も見ました。「バレてる!」って思いました(笑)。でもそれくらいの力がある曲なんだなと思いました。

古閑:ライブが終わったあと、監督を含めてドラマのスタッフさんがご挨拶に来てくださったんですが「キャー!」ってなってくれていてうれしかったです(笑)。それに、皆さん「すごくよかったです」と言ってくださったので、この曲を作れてよかったなって思いました。

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正解に辿り着くために手を差し伸べてくれるような作品だと思います(黒川)

─宇佐さんは、"音楽を捨てた"早川秀一郎を演じたことで、音楽への向き合い方や聴き方に変化はありますか?


宇佐:もともと、友だちと曲を作ったりしていて、楽器も本当に少しだけですけどギターとピアノもやっていて。でも今回の撮影では今までやったことのない指弾きが必要になったので練習しましたし、一緒に曲を作っていた友だちのところにいって作曲の様子を教えてもらったりして。そこで改めて曲を作ることの大変さを感じましたし、完成した作品を観て、曲の大切さや偉大さはすごく感じました。音楽ってすごいんだなって。

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─劇中では、実際に宇佐さんが弾いているんですか?


宇佐:はい。流れている音は違いますけど、演奏中のシーンでは実際に弾いています。

川崎監督:撮影が始まる前にたくさん練習してくれたんですよ。

平野:現場でも練習してたよね。

宇佐:早川は音楽の天才なので、その説得力を出すために、ひたすら練習していました。

─ちなみに、平野さんは本作を通して音楽の聴き方や捉え方は何か変わりましたか? 紺野は演奏はしないですが。


平野:あまり変わっていなかったんですけど、先ほど、「眩」のハモリがふたりを意識したハモリになっているというのを聞いて、すごく素敵だなと思いました。僕と宇佐くんも、やり方はちがうけど、離れていたところからふたりで一緒になっていく目標を持ってやっていたので。そういうことを考えられて曲が作られているんだと思うと、これから音楽の聴き方が変わりそうです。......って気づけるかはわからないですけど。

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─『被写界深度』は早川と紺野が出会うことで物語が進んでいきます。皆さんがこれまでの人生の中で、特に大きかったなと思う出会いを教えてください。


宇佐:僕はこの俳優というお仕事ですね。僕、本当に根が暗いんです。暗いんですけど、お仕事で演じる役柄に引っ張られがちで。暗い役だともうどうしようもないんですけど(笑)、明るい役を演じることの方が多いので、自然と明るくなったり現場でいろんな人とコミュニケーションを取ったりして、普段の自分とは違う姿で過ごせるんです。それがリラックスできる瞬間でもあって。ありがたいですし、ずっとこの仕事を続けたいなと思っています。

平野:僕は......実家のワンちゃん。飼い始めたのは5〜6年前なんですけど。飼い始めてから、母性というか、父性というか、とにかく新しい感情が生まれました。あとは、やっぱり役との出会いが大きいですね。今回の紺ちゃんも、自分に似ているところもあるけど、全然違うところもあって。そうやっていろんな役を演じることで、日々自分がアップデートされているのかなと思います。

黒川:僕はYOURNESSのメンバーですね。YOURNESSは専門学校の同級生で組んだバンドなんですけど、僕はもともとプロのミュージシャンになりたいという意志があったわけではなくて。流れで音楽の専門学校に行くことになって、誘ってもらってバンドを組むことになった。つまり、メンバーに出会っていなかったらバンドもやっていないし、歌を歌う職業にも就いていなかった。そう思うと、メンバーが僕の人生を彩ってくれたなと思います。

古閑:僕もメンバーはもちろんなんですけど、その次に大きかったと思う出会いは、今所属しているHIP LAND MUSIC。専門学校でライブをしていたときに、HIP LAND MUSICの方が観に来ていて「一緒にやってみない?」と声をかけてくれたんです。その出会いがなければ、今回のエンディングテーマのお話もなかったと思うし、皆さんとこうして出会うこともなかった。そう思うと、HIP LAND MUSICとの出会いが今の僕らを形成しているのかなと思います。

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川崎監督:私は、監督という仕事をやりたいと思っていなかったんです。もともと脚本家志望で、シナリオスクールに通っていて。そのときに映画『横道世之介』を撮った沖田修一監督が、講座をしてくださったことがあって。そこで沖田さんはなぜか自分が若いときにハンディカムで撮ったショートフィルムを見せてくれて「とりあえず撮ってみてください」とおっしゃったんです。そのとき私はその言葉を素直に受け取って「とりあえず撮ってみればいいのか!」って撮ってみたら「監督って楽しいんだ」と知って......気づけば、脚本家の仕事もしながら監督の仕事もできるようになって、人生が豊かになりました。そう思うと「とりあえず撮ってみてください」という言葉に出会ったことが人生の転機だった気がします。

─では皆さんが思うドラマ『被写界深度』の魅力や見どころを教えてください。


宇佐:今日こうやって皆さんとお話しして、改めてみんなが同じ方向を見られていたんだなと知って。それがひとつの魅力ですよね。それと、早川が音楽に対して抱えていたトラウマや挫折と同じようなことを感じたことある方っていると思うんですよ。だから、同じような心境の人に寄り添えるような作品にしたいなと思って撮影に挑んでいたのですが、今日皆さんとお話しして、その寄り添おうとしている姿勢が皆さん同じだったので、改めて安心して届けられる作品になったなと思いました。

平野:川崎監督の人柄もあって、撮影現場がとても素敵な雰囲気だったんです。ピリッとする瞬間もなかったし、僕たちもスタッフさんたちも意見を言わせていただきやすくて。そういう現場の空気感って、映像にも出ると思うんです。現場がああいう空気だったからこそ出せたふたりの自然で素敵な空気感も味わっていただけたらなと思います。

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黒川:この作品は、早川と紺野がどうなっていくかというところだと思うんですけど、僕はそれと並行して、人間の成長みたいなものも感じられる作品だなと思っていて。思春期ならではの悩みをどうやって解決していくか。僕も登場人物たちの年齢の頃は、その攻略法がわからなかったと思うので、今見ると「懐かしいな」とか「そういう頃あったな」って思うし、彼らと同世代の人たちにとっては寄り添ってくれる、正解に辿り着くために手を差し伸べてくれるような作品だなと思います。

古閑:年齢性別問わず、観られる作品だなっていうのがひとつなんですけど......早川が使用している楽曲制作ソフトが、実際の音楽制作でも使用しているソフトだったりと、細部までこだわりを感じたので、そこは観てほしいですね。

黒川:僕は、早川が使っているアコギが、昔使っていたものと同じでした。遠目からでもわかりました。

宇佐:すごい!

古閑:だから音楽をやっている人にも興味を持てる作品なんじゃないかな。今言った、楽器のメーカーだったり使っているソフトだったり。スタジオも、僕らの通っていた学校の系列のスタジオで。

黒川:やっぱり? めっちゃ見覚えのある壁だなと思ってた!

平野:それはたまたまですか?

川崎監督:たまたま! 実際に音楽をやっている方にも失礼にならないように、演奏も、最終的には当て弾きだけど実際に演奏してもらったし、使うものについてもスタッフみんなで調べて作り上げたので、音楽をやっている方にそう言っていただけるとすごくうれしいです。

─では、監督からも本作の魅力や見どころも教えてください。


川崎監督:語り尽くせないんですけど(笑)、この作品は、観た方にも、大切だった人や、今大切な人を思い出してほしいなと思って作ったんです。だから、昔の自分や今の自分と重ねつつも、誰かのことを思い出してほしいなと思っています。

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─最後に、この機会に聞きたいことや伝えたいことがあればぜひ。


平野:あの......歌がうまくなるにはどうしたら良いんでしょうか? やっておいたほうがいいこととかありますか?

黒川:歌って、本当に技術とかじゃないんですよ。もちろん、小手先でうまく聴かせる方法なら、ネットにめっちゃ転がっています。だけど大切なのはそこじゃない。たとえばカラオケで好きな曲を歌ったときとかに、友達に「この曲を歌っている姿がいいね」って言われたことってあると思うんですが、そういうことなんですよね。結局、心なんです。喜怒哀楽が歌の上達につながる。実際、科学的にも言われていることで。「感動する映画を観たあとはダイナミクスがすごい」とか、そういう結果が出ているみたいで。だから素直に、好きな曲を歌い続けることですね。たくさん歌っていれば、単純に歌に必要なフィジカルもできてきますし。

平野:ありがとうございます。がんばります。

宇佐:僕が聞く質問だったような(笑)。YOURNESSさんのライブ、行きたいです!

黒川:ぜひ! いつでも好きなタイミングで来てください。

古閑:何回でも「眩」やるので(笑)。ドラマも楽しみにしています!

取材・文:小林千絵
撮影:中野敬久

宇佐卓真:
Hair&Make 橋本裕介
Styling 中北健太

平野宏周:
Hair&Make 菊地倫徳
Styling 鳥羽 栞

INFORMATION

被写界深度
TL_FOD_hisyakaishindo_KV_FX_ol_1500.jpg
FODにて2025年6月20日(金)20:00~1・2話配信開始
以降毎週金曜日20:00〜 最新話配信
※1話無料配信
※配信日時は予告なく変更となる場合があります。予めご了承ください。
原作:苑生「被写界深度」(大洋図書)
キャスト:宇佐卓真(早川秀一郎 役) / 平野宏周(紺野遼平 役)
番組HP:https://www.fujitv.co.jp/hisyakaishindo/
番組SNS: @drama_hksd / @drama_hksd
(C)苑生/大洋図書/「被写界深度」製作委員会

RELEASE INFORMATION

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YOURNESS「眩」
2025年6月20日(金)
Format:Digital

Track:
1.眩

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LIVE INFORMATION

定期公演「Breathing」
「Breathing #6」
2025年8月16日(土)
東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
OPEN:17:15 / START:18:00
出演:水槽(LIVE SET)

全席指定:5,500 円 ( 税込 )
※別途ドリンク代必要
※未就学児入場不可
https://eplus.jp/yourness-breathing/

詳細はユアネスオフィシャルサイトにて

LINK
宇佐卓真
@usa_takuma
@usa_takuma

平野宏周
オフィシャルサイト
@kohshu_hirano
@hirano_kohshu

川崎僚
@ryokawasaki1117

YOURNESS
オフィシャルサイト
@yourness_on
@yourness_on
@yourness_on
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