2024.12.10
音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。Vol.222は、インディ音楽プロジェクトGeGeGeを取り上げる。
5年ぶりのアルバム『また会おう』は、USインディから影響を受けたサウンドと日本語の歌が絡み合う音楽性がアップデートされた、強い意志が感じられる一枚となった。中心人物・ミズノリョウトのキャラクターも含めて、その個性に触れてみてほしい。
最初に比べたらGeGeGeはどんどんバンドっぽくなってきてるとは思う。それは今の自分のムードとしては、Lo-fiとかベッドルームポップっていう形容詞に何となく飽き飽きしていてライブで演奏する上ではかっこいいロックをやりたい、という気持ちが強くなっているからだと思ってる。ロックのかっこよさという意味では、The Velvet UndergroundとTame Impalaが好き。
GeGeGeとしては、海外のロックに影響を受けつつも日本語で歌うことにはこだわっていて、その点で、山本精一、坂本慎太郎の日本語感は30年後おじいちゃんになって聴いても余裕でかっこいいんだろうなと思えるからすごい好き。自分もそういう歌詞とメロディーを作ることを目指したい。
今回のアルバムはそのよっしゃー!みたいな意思の強さは込めたくて、その点で溜まってたデモはチルい感じとポップな印象のものも多くて正直すごい最悪な気分になった。自分のぬるさというか甘さというかをそのまま鏡で見てるみたいな。そういう意味では、このアルバムは自分自身を鼓舞するために出来上がった感覚がある。当然ぬるさも自分のかなり大きな要素ではあるけども良くも悪くもそこが結構抜けてるというか。なので聴いて鼓舞されたら僕に性格が似てるのかもしれない。どんまい。
まずはリリースツアーに向けて仕上げていくこと。
SFは未来の空想の話だったり、科学を絡めたファンタジーではあるものの、逆説的にどの時代にも通じる問いかけが含まれているものが多くて、その感覚自体が好き。フィクションだから現実逃避かと思いきや現実超直面だった!みたいな。SFに関わるものだったら漫画も映画も小説も全部好き。全然フォローできてないけど。GeGeGeでもSFの感覚は大事にしたい。
GeGeGe「また会おう」
2024年12月4日(水)
試聴はこちら
[東京公演]
日時:2025年1月31日(金)
会場:青山月見ル君想フ
ゲスト:本日休演
[京都公演]
日時:2025年2月9日(日)
会場:西院SUBMARINE
ゲスト:メシアと人人/Monomi twins
[石川公演]
日時:2025年3月15日(土)
会場:金沢メロメロポッチ
ゲスト:HAUNT/やまも/noid/球形
出店:cuune
[長野公演]
日時:2025年3月16日(日)
会場:松本Give me little more.
ゲスト:TANGINGUGUN
各公演詳細・チケット購入
https://www.gegegeiscoming.work/event-list
GeGeGe
2017年頃からミズノリョウトによるソロ・プロジェクトとして石川県金沢市を拠点に始動。同年2月には初めての EP『もやもや』をDead Funny Recordsからリリースし、12月にGalileo Galileiのプライベートスタジオ(わんわんスタジオ)にて一部制作された1stフルアルバム『SF』をフィジカルとして初めてリリース。US インディのアーティストを彷彿させるようなローファイ・ミュージックに、浮遊感のある日本詩が絡み合うサウンドを展開し、無名ながらも注目を浴びることとなる。
2018年からは、友人たちをメンバーに迎え、東京を中心にライブ活動をはじめ、2019年12月に2ndフルアルバム『MOON』をリリース。
2020年には、株式会社ユートニックとウェブ音楽メディア「OTOKAKE」が共同主催するコンテスト「PPCONTEST」にてサウンドや歌詞が評価され総合グランプリを受賞した。
一時活動が鈍化していたが、2023年にミズノが拠点を東京に移し、再び活動を精力的に行なっている。
現在のメンバーはミズノリョウト(G/Vo)、フクダタクロウ(Dr)、オダモリト(G)、マエノリンカイ(B)。
@gegegedesu
@gegege_seikatsu
@gegegeiscoming
FRIENDSHIP.
5年ぶりのアルバム『また会おう』は、USインディから影響を受けたサウンドと日本語の歌が絡み合う音楽性がアップデートされた、強い意志が感じられる一枚となった。中心人物・ミズノリョウトのキャラクターも含めて、その個性に触れてみてほしい。
活動を始めたきっかけ
ミズノリョウト:金沢で友だちと違うバンドで活動をしていた時に録音やMIX、PCを使ってのライブをやっているうちに「自分ひとりでも曲作ってインターネットに公開とかできそう、というかそういうかっこいいプロジェクトって世界にたくさんいるじゃん!」となり、2016年頃に不意にはじめていた。影響を受けたアーティスト
ミズノ:はじめた時は特に、Captured Tracksというニューヨーク・ブルックリンのレーベルに所属していたアーティストのBeach FossilsやMac DeMarco、当時はBandcampで自主で出していたAlex Gとか、ソロプロジェクトでひとりで曲作りをコントロールしているけどバンドとして演奏するっていうスタイルが世界でいちばんかっこいいと思っていて、そのスタイルは今のGeGeGeでも踏襲されている。最初に比べたらGeGeGeはどんどんバンドっぽくなってきてるとは思う。それは今の自分のムードとしては、Lo-fiとかベッドルームポップっていう形容詞に何となく飽き飽きしていてライブで演奏する上ではかっこいいロックをやりたい、という気持ちが強くなっているからだと思ってる。ロックのかっこよさという意味では、The Velvet UndergroundとTame Impalaが好き。
GeGeGeとしては、海外のロックに影響を受けつつも日本語で歌うことにはこだわっていて、その点で、山本精一、坂本慎太郎の日本語感は30年後おじいちゃんになって聴いても余裕でかっこいいんだろうなと思えるからすごい好き。自分もそういう歌詞とメロディーを作ることを目指したい。
注目してほしい、自分の関わった作品
ミズノ:今回のアルバムはとにかく入魂。5年ぶりのアルバムと言われれば長いけども、僕にもそりゃ生活がありますから実際はすごくあっという間だった。前のアルバムを出した後も家で完成度4割みたいな状態で曲作りは普通に続けていて、よっしゃーっ!てなってアルバムのためにその中から聴き直して採用したのもあるけど実際は殆どボツにした。今回のアルバムはそのよっしゃー!みたいな意思の強さは込めたくて、その点で溜まってたデモはチルい感じとポップな印象のものも多くて正直すごい最悪な気分になった。自分のぬるさというか甘さというかをそのまま鏡で見てるみたいな。そういう意味では、このアルバムは自分自身を鼓舞するために出来上がった感覚がある。当然ぬるさも自分のかなり大きな要素ではあるけども良くも悪くもそこが結構抜けてるというか。なので聴いて鼓舞されたら僕に性格が似てるのかもしれない。どんまい。
今後挑戦してみたいこと
ミズノ:活動としては、僕自身は長く続けたい、長く残るものを作りたいという気持ちしか基本的にはなくて、それはメンバーにも共有できてるはず。ただメンバーにはそのステップとしていろんな野望というか夢?こういうステージに立ちたいとかは当然あって、それは真剣に叶えたいとは思っているので、少しずつ着実に、もっと演奏を聴きたいといろんな人に思ってもらえるバンドにはならないといけない。まずはリリースツアーに向けて仕上げていくこと。
カルチャーについて
触れてきたカルチャー
ミズノ:影響を受けているか不明だけど、いつの間にかSFの映画のVHS収集に没入していたことがあって。もちろん少しは作品も見たけど、パッケージのかっこよさとかレアさとかだけで集めてたから、殆どの作品の中身を見てないんで、これはちゃんとZINEか何かわからないけど、一回見る時間もとってまとめて紹介したいなとは思ってる。SFは未来の空想の話だったり、科学を絡めたファンタジーではあるものの、逆説的にどの時代にも通じる問いかけが含まれているものが多くて、その感覚自体が好き。フィクションだから現実逃避かと思いきや現実超直面だった!みたいな。SFに関わるものだったら漫画も映画も小説も全部好き。全然フォローできてないけど。GeGeGeでもSFの感覚は大事にしたい。
今注目しているカルチャー
ミズノ:注目しているカルチャーというか、去年東京に越してきて初めてラーメン二郎に友だちに連れてってもらって、それからたまに食べに行ってる。美味しいのはもちろんだけど、どちらかというと感情としてはうれしいが強い食べ物だと思う。ちょっと戦う感じもいい。RELEASE INFORMATION
GeGeGe「また会おう」
2024年12月4日(水)
試聴はこちら
LIVE INFORMATION
『また会おう』リリースツアー
[東京公演]
日時:2025年1月31日(金)
会場:青山月見ル君想フ
ゲスト:本日休演
[京都公演]
日時:2025年2月9日(日)
会場:西院SUBMARINE
ゲスト:メシアと人人/Monomi twins
[石川公演]
日時:2025年3月15日(土)
会場:金沢メロメロポッチ
ゲスト:HAUNT/やまも/noid/球形
出店:cuune
[長野公演]
日時:2025年3月16日(日)
会場:松本Give me little more.
ゲスト:TANGINGUGUN
各公演詳細・チケット購入
https://www.gegegeiscoming.work/event-list
PROFILE
GeGeGe
2017年頃からミズノリョウトによるソロ・プロジェクトとして石川県金沢市を拠点に始動。同年2月には初めての EP『もやもや』をDead Funny Recordsからリリースし、12月にGalileo Galileiのプライベートスタジオ(わんわんスタジオ)にて一部制作された1stフルアルバム『SF』をフィジカルとして初めてリリース。US インディのアーティストを彷彿させるようなローファイ・ミュージックに、浮遊感のある日本詩が絡み合うサウンドを展開し、無名ながらも注目を浴びることとなる。
2018年からは、友人たちをメンバーに迎え、東京を中心にライブ活動をはじめ、2019年12月に2ndフルアルバム『MOON』をリリース。
2020年には、株式会社ユートニックとウェブ音楽メディア「OTOKAKE」が共同主催するコンテスト「PPCONTEST」にてサウンドや歌詞が評価され総合グランプリを受賞した。
一時活動が鈍化していたが、2023年にミズノが拠点を東京に移し、再び活動を精力的に行なっている。
現在のメンバーはミズノリョウト(G/Vo)、フクダタクロウ(Dr)、オダモリト(G)、マエノリンカイ(B)。
LINK
オフィシャルサイト@gegegedesu
@gegege_seikatsu
@gegegeiscoming
FRIENDSHIP.