SENSA

2023.12.15

『YAJICO GIRL presents

『YAJICO GIRL presents "YAJICOLABO 2024"』開催記念!YAJICO GIRL・四方颯人×Klang Ruler・やすだちひろ対談

YAJICO GIRLが2024年1月に『YAJICO GIRL presents "YAJICOLABO 2024"』を開催する。【YAJICOLABO】とはYAJICO GIRLがシンパシーを感じるアーティストをゲストに迎えるツーマンイベントで、コラボとラボ(実験室)をかけたタイトル通り、一夜限りの化学反応が大きな醍醐味。3回目となる今回は1月13日に梅田CLUB QUATTROでKlang Ruler、1月27日に渋谷CLUB QUATTROでODD Foot Worksとの共演が決まっている。

そこでSENSAでは、恒例となったYAJICO GIRLの四方颯人(Vo)と各バンドのフロントマンとの対談を実施。前編ではKlang Rulerのやすだちひろ(Vo)を迎え、ベーシストからボーカルへと転向し、YouTubeでのコラボ&カバー企画「MIDNIGHT SESSION」でカバーした「タイミング ~Timing~」がヒットした裏で抱えていた葛藤と、そこからの変化について語ってもらった。


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シンパシーを感じながらYAJICO GIRLさんの楽曲を聴いてました(やすだ)

─まずは今回イベントにKlang Rulerを誘った理由を教えてください。


四方:今年のサーキット(4月に開催された「CONNECT歌舞伎町2023」)で出番が前後になったことがあって、僕らが終わったときにyonkeyさん(Klang Ruler・Vo)が「YAJICO GIRLめっちゃ好きで聴いてます」って言ってくれて、嬉しくて舞い上がったのが最初のきっかけです(笑)。そのあと僕もKlang Rulerのライブを見させてもらって、めっちゃいいなと思って、そこからいろいろ聴いてみて、かっこいいなと思ったし、何か一緒にやったら面白いんじゃないかと思ったので、お誘いしました。

やすだ:タイムテーブルで前後になってるのを知ったときから、「俺YAJICO GIRL好きなんだよね」っていう話をyonkeyがしていて。私もYAJICO GIRLのことはもともと知ってたんですけど、途中で音楽性をガラッと変えられたじゃないですか?そのサーキットのときは以前の印象が私の中にあったので、「あれ?yonkeyこういう系の音楽聴いてたっけ?」と思って。でも改めて聴き直したら、「めっちゃ変わってる。めっちゃいい」と思って、私も最近の曲を聴き始めて、ぜひ一緒にやりたいと思いました。

─気になった曲を具体的に挙げてもらうことはできますか?


やすだ:前までは「サラバ」とかのイメージが強くて、「ギターロックをガッツリされてるバンド」っていうイメージだったんですけど、今年出たアルバム(『Indoor Newtown Collective』)を聴かせてもらって、特に好きだったのが......私その前から「Better」をSpotifyでお気に入りにしてて、あと「街の中で」とか「FIVE」もめっちゃ好きです。当時私がYAJICO GIRLに対して持っていたイメージとは違う、シティポップとか、もうちょっとポップスの要素が強いメロディーの曲だったり、ドラムが打ち込みの曲があったり、「そうなんだ!」と思って。「NIGHTS」とかも、2018年とか2019年ぐらいに「めっちゃこういう曲聴いてた」みたいなサウンドがガッツリ入ってたりして、すごく印象的でした。

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─四方くんはKlang Rulerのどんな部分に魅力を感じていますか?


四方:好きな曲はいっぱいあるんですけど......全体的にで言うと、「音楽めっちゃ好きなんやろうな」っていうのを感じるんですよね。海外のトレンドとかアーティストとかのリファレンスを感じるけど、アートっぽくしすぎてないというか、いい意味で開けてて、高尚すぎない感じ。ちゃんと日本のポップスとして、チャーミングだし、キャッチーでっていう、そのバランスがすごくいいなと思います。

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─それこそyonkeyくんが作曲した(新しい学校のリーダーズの)「オトナブルー」は今年、大ヒット曲になったわけで、エッジーな部分と大衆的な部分を併せ持っているのはKlang Rulerもそうですよね。


やすだ:やっぱりKlang Rulerのいちばんの強みはyonkeyだと思っていて、yonkeyのトラックメーカーとしてのアンテナの広さとか、インスピレーション元の取り入れ方とかが本当に卓越してるというか。あの人超音楽オタクで、個人の仕事もたくさんあるはずなのに、その隙間を縫って1日1ビート絶対コピーしていて、そのクオリティもコピー元の曲がShazamで引っ掛かるまでやるとか、それくらい突き詰めてサウンドメイクしてるのを間近で見ていて。バンドならではの、生楽器の面白さはもちろん混ぜつつなんですけど、やっぱりトラックメイクの面白さやビートの強さを上手くポップスに落とし込みながらやるのがKlang Rulerのいちばんの強みだよねっていうのは、メンバーの中でも都度都度再確認しながら進めていってるなと思います。

─四方くんも作り込むのが好きなタイプだと思うから、通じる部分はあるでしょうね。


四方:わかる人にはわかるというか、「ウィークエンドっぽいのやりたいんやろうな」とか「ボン・イヴェールっぽい感じやな」とかわかるんだけど、でもそれっぽくなりすぎずに曲に落とし込んでいて、そういう部分ではかなり学びもあります。

やすだ:yonkeyはウィークエンド大好きですからね(笑)。

四方:「ジェネリックラブ」は絶対ウィークエンドやろうなって(笑)。

やすだ:わかる人にはわかる(笑)。

四方:でもちゃんとメロディーがキャッチーで、国内も意識して作ってるというか、その姿勢がかっこいいなと思います。

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やすだ:YAJICO GIRLさんはいつ頃音楽性を変えられたんですか?

四方:2019年に出たアルバム(『インドア』)でガラッと変わった感じです。

やすだ:私それ「めっちゃ推せる!」って思ってて(笑)。やっぱり日本のバンドシーンって、もともと表現されてたようなギターロックが好きなバンドの層がいちばん大きいと思うんです。そこをやってたところから、バンドとして表現したいものが出てきて、メンバーの強い意志で変えたんだろうなっていうのが聴いててすごく伝わってくるから、「この決意かっこいい!」って、めっちゃ思いました。

四方:うれしい。

やすだ:それまでの年月も短くはないだろうし、そこを変えるのはいろいろ葛藤もあったんじゃないかなとか勝手に思って。Klang Rulerも活動していく中で、「対バン相手誰が合うんだろう?」とか、「どういうシーンのお客さんに聴いてもらったら面白がってもらえるんだろう?」みたいなことを考える中で、やっぱり、ザ・ギターロックが好きなお客さんの母数があまりにも多い分、そこに刺さるものを考えた方がいいのかなと思ったり、でも自分たちの強みとする音楽の軸を変えたいわけじゃないし、芯を持ってやってる部分があるから、いろんなことを考えながら進めていて。そういう意味でも、シンパシーを感じながらYAJICO GIRLさんの楽曲を聴いてました。

四方:ありがとうございます!

やすだ:何がきっかけで「こっちの方向で行こう」みたいになったんですか?

四方:YAJICO GIRLはもともと高校1年生のときに組んだバンドで、そのときはみんな邦ロックとか、洋楽にしてもロックを聴いてオリジナルを作ってたんですけど、そこから自分の聴く音楽のジャンルも変わってきて、ブラックミュージックだったり、もうちょい電子音が入ってるやつだったりを聴くようになって。海外のトレンドも全然違うふうになっていったし、ラップミュージックとかが全盛になってきたところで、「このままロックだけやるのはちょっとしんどいかも」みたいなのが、2017年・2018年ぐらいからあって、頑張って変えた感じでした。

やすだ:自然な流れですよね。音楽やっていく中でというか、年齢を重ねていく中で。

四方:まだ学生だったので、大学生の頃とかってまだ全然自分の趣味とか変わるし、っていうのも大きかったですね。

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「この楽曲だけでKlang Rulerを判断されたくない」気持ちがずっとあった(やすだ)

─日本は今もギターロックの層が厚いこと自体は変わってないと思いますが、それでもここ数年はシンパシーを感じる仲間もだいぶ増えてきたんじゃないですか?


四方:増えたとは思うんですけど......でもKlang Rulerみたいに、自分がど真ん中だと思えるバンドはあんまり多くはないんですよね。もっとロック寄りやったり、もっとおしゃれ寄りっていうか、ハイセンス感あるかっこいいバンドとかはいるけど、Klang Rulerみたいなバンドはあんまりいない気もしてて。

やすだ:シンセウェイヴと言われるようなサウンド感に落とし込まれてる楽曲は増えた気がするんですけど、そういうサウンドメイクで作ってるバンドはあまりにも少ないなっていうのは感じます。でも対バンをする中で、「このバンドと意外と相性いいんだ」みたいに、音楽性が違っても、曲がキャッチーだったり、ライブが楽しければ、楽しんでくれるお客さんもいっぱいいるんだなっていうのもすごく感じていて。たしかに「このバンドめっちゃ一緒だな」みたいなバンドはあんまりいないなと思ってるんですけど、逆にそれを強みにやっていきたいと思ってるので、広げ方を模索しながら、手数を増やしていくというか、いろいろ試行錯誤してる段階ですね。

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─それでいうと「MIDNIGHT SESSION」でのコラボやカバーはすごく機能していますよね。


やすだ:「日本人として発信する音楽」っていうのもKlang Rulerがめちゃくちゃ大事にしてる部分なので、70年代・80年代の歌謡曲だったり、その時代から今までずっと愛され続けてるような楽曲のメロディーの強さとか、詰め込みすぎない言葉の配置だったりは取り込んでいきたいと思っていて。そういう曲を自分たちが気になるアーティストとコラボしてカバーする企画として、「MIDNIGHT SESSION」が始まったんです。

─2021年に発表した「タイミング ~Timing~」のカバーはバンドの知名度向上にもつながりましたよね。


やすだ:「MIDNIGHT SESSION」を初期の頃から続けてきていた中で、メジャーデビューするタイミングで1回コラボレーションなしで自分たちだけでやってみようと思って出したのが「タイミング ~Timing~」だったんですけど......いろいろ葛藤はあったんです。

四方:そうなんですね。

やすだ:聴いてくれる人が増える分にはすごくありがたいんですけど、あくまでカバー曲ではあるし、しかもそれまで大切にしていたコラボっていう部分がなくなってのその1曲だったので、「この楽曲だけでKlang Rulerを判断されたくない」みたいな気持ちがずっとあったりはして。なので、去年1年間はいろんな葛藤があったし、方向性や自分たちの見せ方はめちゃくちゃ考えました。でも「タイミング ~Timing~」を多くの人が聴いてくれたからこそ、呼ばれるようになったイベントもめっちゃあって、そこでの対バンがきっかけでお客さんが増えたりとかがこの1年すごく多かったので、1個取っ掛かりを作れたのは自分たちの中でも大きかったなって、今振り返ってみてすごく思っています。

─もしYAJICO GIRLが昔の日本のポップスをカバーするとしたら、どんな曲をやってみたいとかってありますか?


四方:南佳孝とかやりたいですね。ちょいずれというか、ど真ん中はちょっと恥ずかしい感じもあるから。

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─山下達郎さんだったり、シティポップど真ん中ではなくってことですね。


やすだ:やっぱり「MIDNIGHT SESSION」はコラボを大事にしたいなと最近また思い始めているので、いつか誘わせていただきたいなって、勝手に思いました(笑)。

─YAJICO GIRLが途中でガラッと音楽性を変えたという話がありましたが、やすださんはもともとベーシストとして活動していて、そこからPOLY名義でのソロ活動を経て、どうやってKlang Rulerのボーカルになったのか、その経緯を教えてもらえますか?


やすだ:前にやってたバンドが解散することになって、心のダメージが大きかったので、一旦もうバンドはやりたくないモードになっちゃって(笑)。でも音楽は続けたいから、自分で曲を作って形にすることに挑戦してみようと思って、それでソロの活動が始まって。で、ベースは好きだけど、インストがやりたいわけじゃなくて、当時tofubeatsさんとか大好きだったから、「オートチューンがあるじゃん」みたいな、そうすれば歌もどうにか形にはなるだろう、みたいな気持ちで始めたら、いつの間にか「歌も歌う人」みたいな枠組みにヌルっと入ってたんですよね。でも当時は「歌ってる」っていう感覚じゃなくて、ガンガン補正してるし、「作ってる」みたいな感じだったんです。それをやり始めた頃に、ご縁があってアソビシステムに所属することになって、そのタイミングで「Klang Rulerが女性ボーカルを探してる」っていう話を聞いて。でも私はバンドやりたくないと思ってたから......。

四方:そのときはまだそうだったんですね(笑)。

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やすだ:だから最初は「いや、大丈夫です」みたいな感じで言ってたんですけど、それこそ「コラボを大切にしてやってる企画があるから、まずそこで一緒にやってみない?」っていうお話をいただいて、「MIDNIGHT SESSION」のために一緒にスタジオでセッションをしてみて......それがめっちゃ楽しかったんですよ(笑)。メンバーみんなでアイデアを出し合いながらアレンジを構築していく空間に一緒にいたことで、「やっぱりバンドやりたいな」みたいな気持ちになってきて。だから「歌をちゃんと頑張ろう」と思い始めたのはそこからなんです。最初は......今だから言えることなんですけど、コーラスぐらいの要員って聞いてたんですよ(笑)。

四方:そうなんや!

やすだ:最初私が受け取ったニュアンスは、わかりやすい例で言うと、TempalayさんのAAAMYYYさんぐらいの位置というか。ソロはソロで活動をやりながら、コーラス要員として入るものだと思ってたし、当時のKlang Rulerはもうちょっとヒップホップ要素が強かったので、「オートチューンかけてくれるだろう」とも思ってて(笑)。でもいざ入ってみると、今後やっていきたい楽曲の方向性だったり、チャレンジしていきたい楽曲やサウンド感を聞いていく中で、「今の私の歌の実力じゃ無理じゃね?」ってなってきて、もう一からですよね、ボイトレに通い始めて。

─「タイミング ~Timing~」のカバーは加入後すぐだったわけですけど、カバーのイメージがついてしまうことへの葛藤だけじゃなくて、やすださん個人としてはボーカリストとしての葛藤もあったわけですね。


やすだ:そうです。まだ全然それがあるときに、先にあれが出ちゃった分、「どうしよう?まだ対応できないよ」みたいな気持ちで。でも「ありがたいチャンスだからどうにか乗っかっていかなきゃ」みたいな焦りもあったし、あの時期はめちゃくちゃ葛藤してました。「まだついて行けてない。どうしよう。どうにかしなきゃ」みたいな。

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─それから2年くらい経って、意識はどう変わりましたか?


やすだ:めちゃくちゃ変わりました。私がちゃんと歌えないときからスタッフさんもメンバーも私をステージに立たせてくれて、その中で見る景色だったり、感じる感覚だったりで、自覚もすごく芽生えてきたし、それを俯瞰で見たときに、「やっぱり私は歌を上手くならなきゃいけない」っていう意識にすごくなったというか。考え方次第では、歌って上手いことが全てじゃないと思うし、それぞれのアーティストによってカラーがあるものだと思ってるんですけど、Klang Rulerとして表現したいものをしっかり表現していくためには、技術がちゃんと必要だとすごく感じるようになって。そこから時間をかけて練習していく中で、歌うことがめちゃくちゃ好きになったし、バンドとしてだけじゃなく、自分自身がボーカリストとして、「こういうものを表現していきたい、こういうアーティストになりたい」みたいな像がどんどん明確になっていく感覚がすごくあって。やっぱり実際に現場で経験させてもらえたことがすごく大きかったなと感じてます。

「YAJICOLABO」としても新しい見え方になるんじゃないかな(四方)

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─四方くんは「曲を作るのが好き、音源を作るのが好き」というイメージもありますが、ボーカリストとしての意識はこの1〜2年でどんな変化がありますか?


四方:たしかに曲を作ることは好きですけど、でも僕が音楽を始めたきっかけは歌で。もともとバスケットボールをやってて、お母さん方と一緒にカラオケ喫茶みたいなところで打ち上げがあったりするんですよ。そういうところで歌って、ちょっと人より上手かったから、「めっちゃかっこええやん!」とか言われて、気持ちよくなるみたいなのが原体験としてあって(笑)。で、高校でバンドを組んで、歌って、みたいなところから始まってるので、そもそも制作とかよりも、原点にあるのは歌手的なところの方が大きいかもしれないです。

─そこからライブの本数をどんどん重ねていく中で、ボーカリストとして、フロントに立つ人間としての意識の変化に関してはいかがですか?


四方:前までは歌い手としてだけステージに立ってた感じがあったんですけど、それよりももう少し、フロアと音楽を繋ぐハブ的なポジションでもあるなと思うようになって、フロントマンとしての立ち振る舞いとか、バンドの顔としての言動とか、そういう方向性では意識が変わった気がします。でも、そもそもの歌い手としては、昔から何も変わってないかもしれないですね。

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─フロントに立つ人としての意識の変化みたいな部分で言うと、やすださんはいかがですか?


やすだ:ちょうど私がKlang Rulerに入ったときがコロナ禍だったので、この1年でようやくライブが増えていったんですけど......コーラス要員だと思って入ったら(笑)、メインボーカルとして、yonkeyとふたりで一緒に歌って、しかもMCも私がやるってなって、「背負わなきゃ」みたいな感じもあって。

四方:そう、俺もMCをやらされ......やらされてるって言い方はあれですけど(笑)、歌だけ集中してやりたいけど、「喋りもやった方がいいよ」みたいな空気感があるから、そこは頑張ってやってます。

やすだ:当時「とにかく歌を頑張らなきゃ」っていう気持ちでいっぱいいっぱいだったところにMCもってなって、全然喋れなくて......でもやっていく中でいちばん感じてたのは、「yonkeyと今一緒にやれるのやばい」みたいな、それがずっとあって。最初はソロも並行しながらやっていこうと思って入ったんですけど、今は一旦ストップさせてるんです。

四方:そうなんですね。

やすだ:POLYは「こういうジャンルでこんな感じでやれば、こういう層に刺さるよね」みたいなイメージがあって、「こういうところまではいけるんじゃないか」みたいな想像がしやすかったんですけど、全然違うところにポンッて入って、入った先にyonkeyという人がいて、私が出会ってきた人物の中でもかなり衝撃的な人だったんです。天才だなって思うけど、めちゃくちゃ努力するし、自分がPOLYで想像していたよりも全然外というか、飛距離で言うと全然差があるところまで、このバンドだったらいける気がすると思って、それで「今はこのバンドに集中しよう」っていう気持ちになったんです。それからライブを重ねていくにつれて、ファンの方との距離も近くなるし、応援してくれるメッセージや熱を受け取りながら、「私がこのバンドを引っ張る」みたいな、いちばんお客さんとの繋ぎ目になれるのはたぶん私だから、その役割をちゃんと担いたい気持ちがすごく大きくなりました。音楽面ではメンバーに頼りっぱなしなので、その分私は歌に集中して、バンドとして大きくなっていくための繋ぎ目を担いたい気持ちがすごく大きくなった2年だったかなって思います。

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─めちゃめちゃいい話。今の二組のライブがより楽しみになりました。では最後に、イベント当日に向けての意気込みを話してもらえますか?


やすだ:まずは誘っていただいてありがとうございます。いいコラボレーションが生まれそうな、ファンの方同士もちゃんと楽しんでもらえそうな対バンになる予感がすごくしているので、自分たちのファンの方もたくさん来てもらいたいと思っているし、YAJICO GIRLのファンの方にも楽しんでもらえるようなライブをしっかり作って、持っていきたいなと思っているので、当日まで頑張ります。よろしくお願いします。

四方:イベントは今回で3回目なんですけど、これまでは「先輩の胸を借りる」みたいな感じが多かったなと思っていて。でもKlang Rulerは先輩というより同世代という感覚が大きくて、「YAJICOLABO」としても新しい見え方になるんじゃないかなって。Klang Rulerのライブはすごく楽しいから、自分たちも盛り上げて、いい一日を作れたらなと思います。

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取材・文:金子厚武
撮影:林直幸

RELEASE INFORMATION

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YAJICO GIRL「APART」
2023年11月29日(水)
Format:Digital

Track:
1.APART

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LIVE INFORMATION

YAJICOLABO 2024
YAJICOLABO2024新アー写フライヤー_1500_20231129.jpg
2024年1月13日(土)
梅田CLUB QUATTRO
GUEST:Klang Ruler

2024年1月27日(土)
渋谷CLUB QUATTRO
GUEST:ODD Foot Works

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