SENSA

2023.09.27

音楽の普遍的な気持ちよさに立ち返ったフレッシュさ「The Cheserasera」-Highlighter Vol.183-

音楽の普遍的な気持ちよさに立ち返ったフレッシュさ「The Cheserasera」-Highlighter Vol.183-

音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。Vol.183は3ピースバンド・The Cheseraseraを取り上げる。
活動休止を経た最新EP『Replay』は、インディーロックやオルタナティブ、シューゲイザーといった、メンバーが好きな要素をピュアに取り入れた快作。初期衝動とは違ったフレッシュさを手に入れた今のThe Cheseraseraに、ぜひ注目してほしい。


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活動を始めたきっかけ
宍戸翼(Vo/G):元々は大学時代にDrums美代くんに出会いバンド結成しました。1ヶ月後に美代くんの幼馴染である西田くんをスタジオに呼んで、3人メンバーになりました。10数年前です。

影響を受けたアーティスト
宍戸:宍戸はGRAPEVINEART-SCHOOLSyrup16gMO'SOME TONEBENDERNumber Girlなどを聴いていました。
メンバーの美代くんと西田くんは、高校時代はBLANKEY JET CITYなど。

その後シティポップ、昭和歌謡、ヴェイパーウェイブなど、書ききれませんが、あらゆる影響を受けて現在に至る感じですね。

注目してほしい、自分の関わった作品
宍戸:EP『Replay』について。コロナ禍に『Mouth to Mouth e.p.』をリリースしたあと、僕たちは一度活動休止をしました。各々が各々の生活や求める目標について、落ち着いて考える必要がありました。

結果として、1年半ほどで復活のライブができたわけですが、今作『Replay』は休止を経て得られたフレッシュなモードがよく表れていると思います。元来好きだった音楽の部分や、リズムアンドメロディ、ロックアンドロール、音楽としての普遍的な気持ちよさなどをよく追求できていると思います。

「君がギターを弾かないなんて」
この曲のサウンドは、今改めてロックを鳴らしたい気持ちから、ガレージインディーオルタナ的なニュアンスを求めて作りました。今作はサウンドのノリがいいので、歌詞とか別に聴かなくてもいいんですが、歌詞のことを言うならこの曲は、好きな物を追いかける事の素敵さや、くり返すゴシップや旬のニュースの中身の無さなど歌っていますね。




今後挑戦してみたいこと
宍戸:既存の枠組みから生まれるセールスに期待するだけでなく、より自由に、普通に、自分たちもオーディエンスも楽しいなって思えることを創作していきたいなって思います。それによって生まれる心地よい空気みたいなものをまとったまま、いろんな気持ちよさをみなさんに届けていきたいですね。

カルチャーについて

触れてきたカルチャー
宍戸:映画ばっかり観ていましたね。黒澤明、是枝裕和、岩井俊二、塚本晋也、クリント・イーストウッド、クリストファー・ノーラン、などなど...。
近頃ますます最近の事しか覚えてられなくて、内容がほとんど思い出せないのですが、黒澤監督の「生きる」は高校生の時にすごく感銘を受けた気がします。よかったら見てみてください。



今注目しているカルチャー
宍戸:最近はストリートデザインの中にレトロさがあったり、たとえば昔ながらのカートゥーン調のデザインをストリートアートのタッチの中に落とし込んだりして見事に成り立っているのとか、非常に現代的な技術を用いて敢えて何十年何百年前の物を作ったりしてるのを見るのが好きですね。

あとは、アートの分野だけが持っている部分、音楽の部分だけが持っている部分、映画の部分だけが持っている部分、そしてそれぞれが重なる部分について考えるのが好きですね。

特に絵画にはじまる芸術作品については、複製は複製として扱われ、本人が直接作ったものはたった一点のみです。そしてそれを手に入れられるのもたったひとりだけ。そう考えたときに、大衆性と最も遠い深淵でものづくりができる可能性が最もあると思います。

家に紙とペンがあればできる、そして誰にも関わらずに行えるということは、それがどんなに素晴らしい作品であっても世に出ぬまま朽ちて失くなる可能性もある。そういった、ライブハウスや映画館が必要ではないという点において、最も浪漫に溢れる分野だなと感じることがあります。

しかし現在はネットを介せばどんな作品も、サブスクリプションや自身の作品を公開するページなどによって、家から出ぬまま公開することも可能になっていて、大きな資本が関わるコースをパスすることも可能になっている。あらゆるしきたりやルールが適用されない。より自由であったり、危険な作品が、世に放たれていくのが楽しみで仕方ない今日この頃です(具体的な作品を取り上げた話でなくてすみませんね)。

RELEASE INFORMATION

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The Cheserasera「Replay」

【先行配信シングル】
2023年9月27日(日)

Track:
M1.君がギターを弾かないなんて
M2.GUS TOKYO

試聴はこちら

【通販・会場限定EP】
2023年10月1日(日)

Track:
M1.君がギターを弾かないなんて
M2. GUS TOKYO
M3. 踊れるMUSIC
M4. カプチーノ
M5. 枯れた白い花束

¥1,500 (TAX IN) / TCSR-10005
*通販のご案内は後日。


LIVE INFORMATION

The Cheserasera Presents「Over The Fence 2023」
2023年10月1日(日)
新宿LOFT&BAR
OPEN / START 11:30 / 12:30

出演:
ANABANTFULLS / KAKASHI / Large House Satisfaction / ofulover
Osage / Panorama Panama Town / POETASTER / postman / the Songbards
SLMCT / ジュウ / Cwondo / spring of barcelona / The Cheserasera

チケット
前売 : ¥4,500
購入はこちら

The Cheserasera 2023 秋の空想 リクエストワンマンツアー
2023年11月11日(土)
大阪2nd LINE

2023年11月12日(日)
名古屋シャングリラ

2023年12月3日(日)
下北沢シャングリラ

チケット
前売 : ¥4,000
詳細はこちら


PROFILE

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The Cheserasera
宍戸翼(Vo/G)、西田裕作(B)、美代一貴(Dr)からなる、東京で結成した3ピースロックバンド。

LINK
オフィシャルサイト
@The_Cheserasera
@thecheserasera
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