SENSA

2023.09.20

懐かしさと煌めきを風に乗せて届ける「KiQ」-Highlighter Vol.182-

懐かしさと煌めきを風に乗せて届ける「KiQ」-Highlighter Vol.182-

音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。Vol.182は2021年に結成された4人組ロックバンド・KiQ(ききゅう)を取り上げる。
2023年に公開された映画『よっす、おまたせ、じゃあまたね。』の主題歌&全劇伴を担当、映画祭「MOOSIC LAB 2023」でベストミュージシャン賞を受賞し話題を集めたKiQ。このたびリリースさえた1st EP『空想』には、生まれ変わったような多様性がパッケージされている。

KiQアーティスト写真2023.jpg

活動を始めたきっかけ
やまのは(Vo/G):元々は前にやっていた余命百年というバンドを解散させてから、ソロ名義という形で名乗り出したのがKiQです。コロナが始まった頃だったので、アコギと宅録の機材を使って家で曲を作ってました。
1stアルバムを録音する際に現メンバーを招いてバンド編成になり、そのまま4人でKiQというバンド名で活動していくことになりました。

影響を受けたアーティスト
やまのは:村八分は小学校から通っていた書道教室の先生の旦那さんから教えてもらいました。教室にレコードが凄い数あって、今思うと変な教室でした。
中学2年の時、ビートルズを聴いて最近ロックが好きと伝えたら、教室の地下に連れられて「日本にもすごいのいるよ」って村八分とブルースビンボーズを借りました(なんと旦那さんは山口冨士夫さんの親友だったので驚いた)。
14歳の自分に音楽、ロックの恐ろしさを日本語で教えてくれました。まだ傷跡が癒えません。



注目してほしい、自分の関わった作品
照沼光星(Dr):KiQは、やまのはくんのソロプロジェクトから始まり、始まりから同じ4人のメンバーで音を出していたのですが、いつしか4人のバンドになり、『空想』は過去の作品と比べてKiQというバンドのサウンドになったと思います。
メンバーのみんなは、音も人も素敵なので演奏するのも会うのも楽しい、そんな空気感を感じて聴いて頂けたら幸いです。

オールドめで温かな音像が好みで、KiQの音楽にもマッチするので、ドラムはヴィンテージのものを使いました。
シンバルもあえてあまり鳴らないものを使ったりもしました。
クリックは基本使わず4人のタイムを楽しみました。

「サラケヨ」という曲は、私のドラムに、みんながセッションで乗っかってきてくれた曲で、パーカッションも担当しました。妖しくて好きです。
「地底人」という曲は、少し変なビートにしたり、リズムパターンが変わったり、聴いたら面白いと思います。

その他の曲も、ドラムとパーカッションを担当しました。
全曲オススメなので是非聴いてみてくださいね。

三ッ野大貴(G):今回のレコーディングで、特にやまのはくんとギターアンサンブルを構築していくことに時間を注いだし、それが楽しかったです。ギターのフレーズや音色、音のキャラクターみたいなのを味や食感なんかで言ったりして、料理のレシピを考えているような会話をしたりしていました。

そしてそれをスタジオで演奏したときに、すんなりとバンドサウンドの形に仕上げてくれる智くんと照くんのリズム隊には、絶対的な信頼を持っていました。バンドでの楽しい時間と経験が作品になっていった感じがあって、そんな雰囲気がきっと出てると思うので、アルバムを通してそこが聴きどころです♪

礒部智(B):『空想』は普段の僕らの会話に近いタイム感やテンション感で録音できたと思います。
KiQの録音はベーシックをクリックなしでの一発録音でバンドの空気感を出せるように今までの作品もトライしてきてますが、みんなで過ごす時間が長く、より楽しくなってきてるなと、この作品から感じます。

ベースの演奏は、ヘフナーを使ってサスティンが伸びすぎないようにしてリズムを作っています。
「グリーンマン」はキャッチーな楽曲だったので、ベースの演奏はメロディーを聴かせられるグルーヴを目指しました。
アコースティックギターも楽曲の雰囲気にあうようにブリッジ寄りでピッキングして、パーカッシブなサウンドを目指しました。

僕らのバンドとしてのサウンドと楽曲を楽しんで聴いて頂きたいです。



今後挑戦してみたいこと
やまのは:KiQ=気球ですので、空を飛びながらライブができたらやばそうだなと思います。

カルチャーについて

触れてきたカルチャー
やまのは:地元の阿佐ヶ谷でイベントもできるバーのTABASAという店に普段いて、日々中央線のカルチャーの滝に打たれています。朝まで深いです。
夢を追う人、追ってなくても続いてる人、いろんな人がいて、毎晩話を聞きながらお酒を出す環境には影響を受けています。

kiq_sozai_tabasa.jpg

今注目しているカルチャー
やまのは:所沢、国立、国分寺、藤沢、茅ヶ崎らへんの、東京の西側から縦に続くローカルなロック感について。

RELEASE INFORMATION

KiQ『空想』ジャケット写真.jpg
KiQ 「空想」
2023年9月20日(水)

試聴はこちら

LIVE INFORMATION

KiQ presents Teleportation vol.3「空想」リリース記念ワンマンライブ
KiQ-レコ発フライヤー.jpg
2023年9月25日(月)
東高円寺U.F.O.CLUB
OPEN & DJ START 19:00

LIVE:
KiQ

Guest DJ:
サモハンキンポー
MANNER-CHUNK(skillkills)

ADV ¥3,000(+1D) DOOR ¥3,500(+1D)

PROFILE

KiQアーティスト写真2023.jpg
KiQ
2021年に結成されたロックバンド。サイケデリックロックやアシッドフォークに影響されたやまのは(Vo/G)の楽曲に、メンバーそれぞれが違うロックの感性を持ち寄り組み合わせた音楽性が特徴。読み物としての「詩」を意識した日本語の歌詞も評価されている。
2022年4月に1stシングル「あたちぱ」を本秀康が主催する雷音レコードより発売。同年5月には1stフルアルバム『FuU』を自主レーベルmimikaki DISKより発売。同年6月に渋谷WWWで初ワンマンライブを開催し盛況に終える。
2023年には主題歌、全劇伴を担当した映画『よっす、おまたせ、じゃあまたね。』が全国公開され、映画祭「MOOSIC LAB 2023」にてベストミュージシャン賞を受賞。
同年7月に劇中のオープニングテーマに起用された「Boy」が7インチシングルで雷音レコードより発売。同年9月に6曲入EP『空想』をCD&デジタルでリリース。

LINK
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