音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。 Vol.175は、宅録ソロプロジェクトSuUを取り上げる。
2019年から始動した、音楽リスナーのみならずアーティストからも絶大な人気を誇る孤高の宅録家。満を持してリリースされた1st Full Album『Build』は、こだわりのオールドサンプラーを使った、ローファイでパンチのある仕上がり。じっくりと耳を傾けてほしい。

活動を始めたきっかけ

前身バンドが解散となり暇だったので宅録を始めました。曲が完成しネットに公開するときまでアーティスト名を全く考えてなく、苗字が「鈴木」なのでとりあえずで「SuU（スウ）」と名前をつけたのが始まりです。

影響を受けたアーティスト

日本のアーティストだとTOMOVSKYとフィッシュマンズから影響を受けています。宅録を始めてみようと思ったのはTOMOVSKYの影響が大きいです。



フィッシュマンズのライブ音源『98.12.28 男達の別れ』を聴いた時に俺が目指すライブ演奏はこれだ、って思いました。



サウンド面では海外の音楽プロデューサー、J Dillaから大きな影響を受けています。

注目してほしい、自分の関わった作品

今回リリースした1st Full Album『Build』はSuUという存在を構築、定義付ける作品になっているのでぜひ聴いてほしいです。過去にリリースしたデモCDやカセットテープの収録曲の再録が多いですが、前作とは違うアレンジで演奏しています。
こだわった点はサウンドの出音です。オールドサンプラーを使って演奏しているのでローファイでパンチのある音になっています。マスタリングエンジニアの方に相談して気持ちのいいロー感が出るように仕上げてもらいました。



minako（SuUのボーカル）のソロ作品「sekai」のトラックメイキングをしているのでそちらもぜひ聴いてほしいです。サウンドにSuUっぽさが滲み出ています。

今後挑戦してみたいこと

公開レコーディングに挑戦したいです。ライブハウスを借りてドラム、ベース、ギターなどなどひとりで演奏してレコーディングしている様子、空気感なんかを肌で感じてもらいたいです。終演後にその日にレコーディングした曲を聴けるようにするなんかも面白いかと思います。
あと野外でライブ演奏したいです。フジロック目指して頑張ります。

カルチャーについて

触れてきたカルチャー

村上春樹氏小説が好きでよく読みます。詞の世界観は村上春樹ワールドに強く影響を受けていると思います。自主イベントのタイトルなんかも村上春樹氏の短編小説から拝借しています。

今注目しているカルチャー

最近古いデジカメを買いました。20年以上前に発売されたSONYの「MVC-FD88K」という機種で、デカくてゴツいデザインが気に入って買いました。デカくてゴツいは男のロマンですね。


それとこの前帰省した時に父から履かなくなったデニムを何本かもらい、気に入ってよく履いています。それきっかけでデニムを育てるのにも興味が湧いてきました。いつか自分で一本育てたいなと思っています。

RELEASE INFORMATION

SuU「Build」
2023年7月5日（水）
試聴はこちら

LIVE INFORMATION

SuU企画「Build」発売記念公演-象と亀（円盤篇）-

2023年7月8日（土）
下北沢近道
OPEN 18:30／START 19:00
-Act-
SuU
UlulU
Adv ¥3,500（+1D）
▼チケットURL
https://forms.gle/A48RoC8hnz7L5xBY7

PROFILE

SuU
2019年に宅録ソロプロジェクトとして始動。2019年、2020年にリリースしたデモCDが国内インディー音源通販ショップで即完を繰り返し話題になる。その後リリースした1st、2ndカセットテープは、音楽リスナーのみならずアーティストからも高い評価を得て唯一無二の存在となる。
1st Full Album『Build』は作詞作曲のみならずレコーディングやサウンドプロデュースまでこなし、宅録環境で細部までこだわり抜いたサウンドを構築。SuUという存在を定義付ける作品となった。

LINK

オフィシャルサイト
@suutaguu
@suutaguu
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