2022.12.07
音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。 Vol.156は、初めてのEP『ひねもす』をリリースしたシヴァネコを取り上げる。
シティポップ、ジャズ、ロック、R&Bなど、多彩なルーツをポップに昇華した音楽性は、国内のみならず海外からも注目を集めている。楽曲がしなやかに表情を変えるライブパフォーマンスも必見だ。
その後、完成した音源は、僕個人のものではなくバンドの処女作となりました。
自分で音楽をやるぞ!となってからは星野源さんに一番影響を受けていると思います。
明るい歌詞や曲調にどこか影が見えているのに、穏やかで肩をポンと叩いてくれるような温かさが本当に大好きです。特に『Stranger』というアルバムは何度も何度も聴いています。辛いことや悲しいことを飲み込んだり受け入れるのではなく、共存していくんだよという印象を受け、自分の歌詞観を大きく作っているなと思います。
メロディもテンポを遅くしたらまるで童謡になるんじゃないかっていうくらい綺麗で馴染み深くて大好きなので、かなり影響を受けていますね。メロディの制作の中で行き詰った時はいつも助けられています(笑)。
今回初めて作ったEPです。テーマやコンセプトはあまり気にせずにのびのびと作ったのですが、振り返ってみると「一日の中の小さな感情や何気ない時間」だと思います。
予定のない昼間に何かしようと思いつつ結局寝て過ごす日や、仕事終わりに朝まで友達と遊んだあとの気怠さと満足感のように、誰かに話すわけでもないような小さな「揺らぎ」が一日の中で何度かあると思います。そんな時間に寄り添う曲の集まりです。
また『ひねもす』というタイトルは、ceroの 「Orphans」 の歌詞から名付けました。語感やひらがなのフォルムが可愛くて、声に出すと少し抜けてる感じがして気に入ってます。
実はこの作品は昨年の夏ごろから制作を始めて、リリースまで1年半もかかってしまいました。半年くらいでリリースまで漕ぎ着けられるかなぁと思って進めていたのですが、あまりにも時間がかかってしまい、意図せず大傑作のようになってしまいました...ただそれだけこだわって、音色や曲の表情を何度も考え直しながら制作しました。
特に「待ち遠しいの!」は、いわゆる合いの手のようなコーラスやシンセを取り入れて明るく楽しい曲になり、ミュージックビデオもすごい楽しく撮れました!
あと今年の夏にフェスに出演させていただきまして、めちゃめちゃ楽しかったので、来年もフェスに出たいです。
ジブリの作る街並みや舞台などが好きで、ファンタジーの世界観や時代背景を映した街並みなど、どれを取ってもとても綺麗で魅了されます。
昭和から平成初期の日本の街並みやほうきを使って空から見る景色など、どれも自分が体験できなかった、そしてこれからも経験することは恐らくできないものだからこそ、そこに憧れを持っています。ジブリの作品を観ると、その"空気感"や"匂い"が画面いっぱいに広がり、その場所に連れていってもらえるような感覚になります。
ストーリーやキャラクターの人物像だけでなく、綿密に作られた時代設定や風景にも注目して観てもらいたいです。
僕がよく遊ぶのは 『Mobile Legends』 というスマホのMOBAゲームです。
コロナが広まり出した頃に家でやることがなく、この機会に今までやってこなかったことをしよう!と思って始めたのですが、どっぷりハマってしまい、今では自分の使うキャラで世界ランク2桁をキープしています(笑)。
オンラインの顔も知らない仲間と勝ちを目指す......なんか文字だけ見ると難しそうで不気味ですね。でも、めちゃめちゃ楽しいですしストレス発散にもなります。
これを見てはじめてみようかなという方がもしいたら、一緒にやりましょう!サポートします!(笑)。
シヴァネコ 『ひねもす』
2022年12月7日(水)
試聴はこちら
シヴァネコ
静岡県出身で東京都を中心に活動する4人組ポップバンド。シティポップ、ジャズ、ロック、R&Bなど、メンバーそれぞれが持つルーツをポップに昇華。戦後の邦楽ポップシーンを踏襲するかのような音楽性を有する。マチャ(Vo)の作る、歌謡曲を彷彿とさせるメロディも魅力。
もともと弾き語りによるソロ活動をしていたマチャが、2020年に、身近でセンスのありそうなメンバーを集め結成。2022年4月にデジタル限定シングル「オレンジ足跡」をリリースすると、YouTubeで公開されたミュージックビデオが、日本のみならず海外でも話題を呼んだ。
同年7月23・24日には、静岡県・浜松市渚園で開催された大型フェス 『FUNDAY PARK FESTIVAL 2022』のオープニングアクトに抜擢。クリープハイプ、佐藤千亜妃ら豪華アーティストと共演を果たす。
メンバーそれぞれが高い演奏技術を持っており、ライブ毎にアレンジが加わる演奏も見どころ。
@siva_cats
@siva_cats
Official YouTube Channel
TikTok
FRIENDSHIP.
シティポップ、ジャズ、ロック、R&Bなど、多彩なルーツをポップに昇華した音楽性は、国内のみならず海外からも注目を集めている。楽曲がしなやかに表情を変えるライブパフォーマンスも必見だ。
活動を始めたきっかけ
マチャ(Vo) :僕は二十歳くらいの頃、弾き語りでソロ活動をしていました。その時に2曲ほどバンドサウンドでレコーディングする機会があって、身近にいた友達を誘って制作しました。思いのほかみんなノリノリだったので、ふと「バンドやらない?」と言ってみたのがきっかけです。その後、完成した音源は、僕個人のものではなくバンドの処女作となりました。
影響を受けたアーティスト
マチャ :音楽の原体験でいえば、YUIさんです。物心ついたころからピアノを習っていたこともあって音楽は身近にあったのですが、「このアーティストが好き!」と思ったのはYUIさんが初めてでした。「feell my soul」という曲に出会ったとき、表現が正しいかはわからないけれど、スモーキーで本音が見えたり見えなかったりする儚い声で自分を奮い立たせているような歌詞に魅了されました。自分で音楽をやるぞ!となってからは星野源さんに一番影響を受けていると思います。
明るい歌詞や曲調にどこか影が見えているのに、穏やかで肩をポンと叩いてくれるような温かさが本当に大好きです。特に『Stranger』というアルバムは何度も何度も聴いています。辛いことや悲しいことを飲み込んだり受け入れるのではなく、共存していくんだよという印象を受け、自分の歌詞観を大きく作っているなと思います。
メロディもテンポを遅くしたらまるで童謡になるんじゃないかっていうくらい綺麗で馴染み深くて大好きなので、かなり影響を受けていますね。メロディの制作の中で行き詰った時はいつも助けられています(笑)。
注目してほしい、自分の関わった作品
マチャ :『ひねもす』2022年今回初めて作ったEPです。テーマやコンセプトはあまり気にせずにのびのびと作ったのですが、振り返ってみると「一日の中の小さな感情や何気ない時間」だと思います。
予定のない昼間に何かしようと思いつつ結局寝て過ごす日や、仕事終わりに朝まで友達と遊んだあとの気怠さと満足感のように、誰かに話すわけでもないような小さな「揺らぎ」が一日の中で何度かあると思います。そんな時間に寄り添う曲の集まりです。
また『ひねもす』というタイトルは、ceroの 「Orphans」 の歌詞から名付けました。語感やひらがなのフォルムが可愛くて、声に出すと少し抜けてる感じがして気に入ってます。
実はこの作品は昨年の夏ごろから制作を始めて、リリースまで1年半もかかってしまいました。半年くらいでリリースまで漕ぎ着けられるかなぁと思って進めていたのですが、あまりにも時間がかかってしまい、意図せず大傑作のようになってしまいました...ただそれだけこだわって、音色や曲の表情を何度も考え直しながら制作しました。
特に「待ち遠しいの!」は、いわゆる合いの手のようなコーラスやシンセを取り入れて明るく楽しい曲になり、ミュージックビデオもすごい楽しく撮れました!
今後挑戦してみたいこと
マチャ :メンバーで作る音楽の幅をどんどん増やしていきたいです。今まではソリッドで余計なものを削ぎ落とした音楽を軸に作っていたんですが、最近はいろんな音がある曲もいいなぁと思っていて、ホーンやマリンバなど音色が豊かな曲を作ってみたいです。あと今年の夏にフェスに出演させていただきまして、めちゃめちゃ楽しかったので、来年もフェスに出たいです。
カルチャーについて
触れてきたカルチャー
マチャ :スタジオジブリの作品は、自分の曲のタイトルに着けてしまうくらい大好きです。小学生くらいの時に父親の書斎を漁って見つけた漫画版の『風の谷のナウシカ』と、テレビで観た『未来少年コナン』がきっかけで、今でもずっと好きです。ジブリの作る街並みや舞台などが好きで、ファンタジーの世界観や時代背景を映した街並みなど、どれを取ってもとても綺麗で魅了されます。
昭和から平成初期の日本の街並みやほうきを使って空から見る景色など、どれも自分が体験できなかった、そしてこれからも経験することは恐らくできないものだからこそ、そこに憧れを持っています。ジブリの作品を観ると、その"空気感"や"匂い"が画面いっぱいに広がり、その場所に連れていってもらえるような感覚になります。
ストーリーやキャラクターの人物像だけでなく、綿密に作られた時代設定や風景にも注目して観てもらいたいです。
今注目しているカルチャー
マチャ :e-Sports、特にMOBAというジャンルのゲームですかね。正直、人におすすめするのは尻込みするくらい知識もないしゲームも上手くないんですが、基本的に家にいるのが好きなので、空いた時間によくひとりで遊んでいます。e-Sportsはビデオゲームなどを用いたゲームのことなんですが、スポーツのように競技性や戦術があって、やってみると本当に奥が深いです。僕がよく遊ぶのは 『Mobile Legends』 というスマホのMOBAゲームです。
コロナが広まり出した頃に家でやることがなく、この機会に今までやってこなかったことをしよう!と思って始めたのですが、どっぷりハマってしまい、今では自分の使うキャラで世界ランク2桁をキープしています(笑)。
オンラインの顔も知らない仲間と勝ちを目指す......なんか文字だけ見ると難しそうで不気味ですね。でも、めちゃめちゃ楽しいですしストレス発散にもなります。
これを見てはじめてみようかなという方がもしいたら、一緒にやりましょう!サポートします!(笑)。
RELEASE INFORMATION
シヴァネコ 『ひねもす』
2022年12月7日(水)
試聴はこちら
PROFILE
シヴァネコ
静岡県出身で東京都を中心に活動する4人組ポップバンド。シティポップ、ジャズ、ロック、R&Bなど、メンバーそれぞれが持つルーツをポップに昇華。戦後の邦楽ポップシーンを踏襲するかのような音楽性を有する。マチャ(Vo)の作る、歌謡曲を彷彿とさせるメロディも魅力。
もともと弾き語りによるソロ活動をしていたマチャが、2020年に、身近でセンスのありそうなメンバーを集め結成。2022年4月にデジタル限定シングル「オレンジ足跡」をリリースすると、YouTubeで公開されたミュージックビデオが、日本のみならず海外でも話題を呼んだ。
同年7月23・24日には、静岡県・浜松市渚園で開催された大型フェス 『FUNDAY PARK FESTIVAL 2022』のオープニングアクトに抜擢。クリープハイプ、佐藤千亜妃ら豪華アーティストと共演を果たす。
メンバーそれぞれが高い演奏技術を持っており、ライブ毎にアレンジが加わる演奏も見どころ。
LINK
オフィシャルサイト@siva_cats
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