SENSA

2022.11.09

4人の中で生き続けてきた衝動が、再び騒ぎ出す「ポニーテールスクライム」-Highlighter Vol.152-

4人の中で生き続けてきた衝動が、再び騒ぎ出す「ポニーテールスクライム」-Highlighter Vol.152-

音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。 Vol.152は、6年ぶりの活動再開を果たしたポニーテールスクライムを取り上げる。
加藤綾太(Vo/G)は 「THE2(ザ・ツー)」のギタリストであり、銀杏BOYZのサポートギタリストでもある。そんな中で、幼馴染と共に歪んだギターをかき鳴らすポニーテールスクライムでは、ひと味違った衝動を感じさせてくれる。


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活動を始めたきっかけ
加藤綾太(Vo/G):小学校5年生の時に、僕の学校にギターの田中啓介が転校してきました。当時、僕は映画『ピンポン』に感銘を受けて卓球を習いたくて仕方なかったんですが、同じく田中も『ピンポン』に感化されて卓球を始めたいと言ったので、ふたりで近所の卓球クラブに習いに行ったら、時を同じくして『ピンポン』に感化されたベースの赤坂真之介が現れました。



3人でオリジナルバンドを組みたくて長いことドラムを探していた中で、高校2年生の頃に赤坂の同級生であった河野鈴香を迎えることとなり、そこからポニーテールスクライムとして活動を開始しました。

再始動のきっかけは、ベースの赤坂真之介は、2(ツー:旧バンド名)のメンバーでもあったのですが、2020年に赤坂から脱退の話を受け、長期間かけて説得を試みたのですが、最後の話し合いの日にも彼の気持ちは変わらず...。

幼馴染ということもあり、ここまで一緒にやってきた彼との音楽での関係を終わらせたくなかったので、半分冗談まじりに「ポニーテールスクライム(当時活動休止中)だったらやる?」と聞いたら、「できるかもしれない」と返答したので、その日のうちに田中と河野を電話で呼び寄せて(笑)、ここまでの流れを説明したら、ふたつ返事で「やるか」と言ってくれたので、再始動が決まりました。

影響を受けたアーティスト
加藤:小学校5年生の卓球クラブに通っていた時期に、当時テレビアニメの『NARUTO』のOPを担当していたASIAN KUNG-FU GENERATIONの「遥か彼方」という曲に感化されてバンドに憧れを持つようになり、ギターを始めました。

その後も日本のロックバンドが好きで(特に2000年代初頭)、NUMBER GIRLくるりフジファブリックサカナクションART-SCHOOLELLEGARDENBase Ball Bearチャットモンチーなどキリがないんですけど...名前を聞いたことのある日本のロックバンドは片っぱしから聴いてました。



父親の影響でThe BeatlesLed Zeppelinを聴いたりしてましたが、洋楽に本格的にハマったのは17歳か18歳くらいの時で、Nirvanaの『Nevermind』を聴いてからグランジやオルタナティブロックに目覚めました。

その後、僕は高校を不登校になるんですが...Sonic YouthのCDを全て集めるためにCD屋さんを梯子したり、Mudhoneyの真似がしたくてファズエフェクターを何個も買ったりしている10代後半でした。

大人になってから大きく影響を受けたのは、The Stone RosesTeenage Fanclub。あとThe SmithsSuperchunk。どの時期もメロディーがいい音楽を好んで聴いている気がします。



注目してほしい、自分の関わった作品
加藤:ポニーテールスクライムは活動再開後、6年ぶりとなるミニアルバム『PNSC FOREVER』を11月9日にデジタルリリースしました。

普段はギタリストとして活動している自分がボーカルを担当した久しぶりの作品でもあり、メンバーと久々の曲作りをしたこともあり、非常に新鮮な気持ちでレコーディングができました。

活動休止中に身につけたサウンドメイクやアレンジ方法など、昔とはひと味もふた味も違う作品になったかなと思っています。初めて知った人にも、昔から応援してくれている人にも聴いてもらいたい、今の名刺代わりになるような作品です。



今後挑戦してみたいこと
加藤:メンバーそれぞれ今の生活があるので、あまり勝手なことは言えないですが、毎年1回はワンマンライブ、もしくは1回は作品が出せたらいいなと思っています(笑)。

何かアクションを起こすたびに、「いいセンスしてるぜ」とみんなに思ってもらえるバンドにしていきたいなとは思っています。

カルチャーについて

触れてきたカルチャー
加藤:『STAR WARS』は、映画もドラマ版などもほとんどチェックしていて、特に映画のエピソード1~3は、世代なので、DVDが傷だらけになるほど観ていました。ライトセーバーを見たらその持ち主が誰かわかります。




今注目しているカルチャー
加藤:ひとりっ子のため子どもの頃からゲームが好きで、最近だとオンラインゲームにハマっていて、『Apex』をギターの田中と通話しながらワイワイやっています。完全に日々のストレスの捌け口になってます。



RELEASE INFORMATION

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ポニーテールスクライム『PNSC FOREVER』
2022年11月9日(水)
試聴はこちら

LIVE INFORMATION

PNSC FOREVER 2022
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2022年12月17日(土)
下北沢CLUB251
Open18:00 Start19:00
前売¥4,000 当日¥4,500
e+にて販売中
https://eplus.jp/sf/detail/3738000001

PROFILE

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ポニーテールスクライム
2009年結成、2016年に無期限活動休止後、加藤綾太(Vo/G)は 「THE2(ザ・ツー)」のギタリストとして、さらに銀杏BOYZのサポートギタリストとしても活動中。
2022年にオリジナルメンバーである田中啓介(G)、赤坂真之介(B)、 河野 鈴香(Dr)と活動を再開。

LINK
オフィシャルサイト
@PONYTAILSCLIMB
@ponytailsclimb
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