SENSA

2022.09.14

日本の良質なポピュラー・ミュージックを現代に昇華した鮮やかさ「kunmohile」-Highlighter Vol.145-

日本の良質なポピュラー・ミュージックを現代に昇華した鮮やかさ「kunmohile」-Highlighter Vol.145-

音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。 Vol.145は、良質なポピュラー・ミュージックの流れを汲む4人組、kunmohileを取り上げる。
9月14日に待望の1stフルアルバム『KUNMOHILE』をリリース。細やかなサウンドデザインに、正統派らしい芯が貫かれており、鮮やかな名刺のような一枚に仕上がっている。

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活動を始めたきっかけ
2020年4月結成。ほとんどの曲を書く土屋が宅録でデモを作って、富島がギターを弾いていて、そこから「バンドをやりたいねって」となり、前から友だちだったベースの小白がドラムの玉井をスタジオに呼んだのをキッカケに。


影響を受けたアーティスト
土屋(Vo/Gt):最近の人だとclaude fontaineです。あの世界観にハマってしまいました。



kinksのファーストも。車のCDプレーヤーに一年以上入りっぱなしで、リアルに200回ぐらい聞きました。
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小白(Ba):昭和のパワー系芸能人のグルーヴ。ビートたけし、立川談志、勝新太郎、上岡龍太郎、肝沢幅三、毒蝮三太夫、横山やすし、大竹まこと。これがアナキズム。

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玉井(Dr)ボブ・ディラン(BOB DYLAN)です。
2ndアルバム『The Freewheelin' Bob Dylan』の「Don't Think Twice, It's All Right」という曲が特に好きです。ドラムの入らない曲ですがメロディーを大事にするドラムスタイルに影響したと言えます。



富島(Cho/Gt):ひとつだけあげるならば、ザ・バンド(THE BAND)
今もよく聴いているアルバムは1st〜3rd。あと参加ミュージシャンのほとんどがザ・バンドのメンバーのBOBBY CHARLES (SAME TITLE)




注目してほしい、自分の関わった作品
土屋:6曲目の「旅に出かけよう」は伊豆スタジオの庭で録音しました。鳥の声が最高です。

小白:1stアルバムのアートワークまわりのデザインを担当しましたが、わりに気に入ってます。

玉井:kunmohile 1st album『kunmohile』に収録されている「明るい朝」のドラムのゴーストノートです。曲のざらついた雰囲気を出すのに一役買っていると思います。

富島:1st Full Album『kunmohile』の"すべて"に注目してほしいですが、敢えて言うならばギタリストなので、全楽曲の曲を通したギター・フレーズを聴き込んでほしい。




今後挑戦してみたいこと
土屋:草野球チームに入りたい。

小白:スキューバー・ダイビング。

玉井:ジャズ・ドラム。

富島:タモリ電車クラブのゴールド会員になりたい。

カルチャーについて

触れてきたカルチャー
土屋:北野武。真のクールジャパン。あと、こち亀。



小白:ビート・ジェネレーション。ジャック・ケルアック『路上』は人生のバイブル(聖典)だと言えよう。

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玉井:ロバート・デ・ニーロの顔の演技。『アンタッチャブル』のアル・カポネ役がオススメ。

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富島:国内外問わず文学やら映画作品。真の酒呑みというあなたこそ、オマル・ハイヤーム『ルバイヤート』を読むべし。

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今注目しているカルチャー
土屋:野球。西武の外崎と源田、最高です。

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小白:VR(ヴァーチャル・リアリティ)は面白い。仮想現実が進化していくに従って現実との境界は曖昧になり、他者との関わりはより希薄になっていくだろう。何かを得るという事は何かを失うということだ。そしてそれもまた諸行無常の理だといえるだろうか。ぼくたちは行く、未来なき明日へ。

玉井:インド。20歳の時に旅をしてカルチャーショックを受けました。写真は、ドライバーのシンクさんと。1月2日、ガンジス川にて。

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富島:カルチャーというか...岸政彦さん。5年前くらいに『断片的なものの社会学』を読んだのをキッカケに。

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著書の数々はもちろん、最近ようやく観に行けた岸さんの弾き語りライブも日本のポップスや演歌をクールでカッコよくアレンジされていて、ライブの雰囲気も多幸感に溢れていて素敵なんです。

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RELEASE INFORMATION

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kunmohile『kunmohile』
2022年9月14日(水)
試聴はこちら

LIVE INFORMATION

2022年9月24日(土)
群馬 MACHIFES. 2022
みどり市 小平の里キャンプ場
※完売御礼

2022年10月30日(日)
東京 新宿Red Cloth

2022年11月5日(土)
神奈川 CUDDLERS FES.
横須賀市 SYOKU-YABO農園

kunmohile release tour
2022年10月16日(日)
京都 UrBANGUILD

2022年11月13日(日)
福岡 UTERO

2022年12月10日(土)
大阪 SOCORE FACTORY

2022年12月11日(日)
愛知 K.D.ハポン-空き地-

2022年12月17日(土)
東京 下北沢 BASEMENT BAR

※11月5日を除き、各公演のご予約は下記メールアドレスに日程、公演場所、氏名と人数を記入の上ご連絡ください。
contact@kunmohile.com

PROFILE

kunmohile_a_1500.jpgkunmohile
2020年4月結成。メンバーは土屋和人(Vo/Gt)、富島陸央(Cho/Gt)、玉井正喜(Dr)、小白裕之(Dr)。日本の良質なポピュラー・ミュージックの流れを汲みつつも、色褪せることなくあらゆる時代や場所で燦然としている音楽を"kunmohile"(クンモハイル)という目線で昇華し、現代の感覚で音楽を奏でるバンド。
2020年10月に1st EPのリードトラック「もうすぐ」のMVを先行公開。2021年4月、原宿クロコダイルにて浮(BUOY)、しんしんバンド、前説に山塚リキマルやDJに松島皓を招いて初の自主企画ライブを開催。5月、1st EP『kunmohile』リリース。11月、東名阪ツアー『kunmohile goes on highway』開催。
2022年6月、3ヶ月連続デジタル・リリースを発表し、シングル第一弾「しまう」をリリース。同年7月、シングル第二弾「抱きしめたら」をリリース。同年8月、アルバム先行配信「明るい朝」並びに同年9月1stフルアルバム『KUNMOHILE』をCD・デジタル同時リリースする。これにあわせて全国ツアーも開催決定。

LINK
オフィシャルサイト
@kunmohile
@kunmohile
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