SENSA

2022.08.25

エモーショナルな

エモーショナルな"今"が加速する新世代ギターロック「Mercy Woodpecker」-Highlighter Vol.144-

音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。 Vol.144は、新世代ギターロックバンド、Mercy Woodpeckerを取り上げる。
日本のロックバンドの歴史に刻まれてきた先人たちの影響を継承しつつ、しっかりと"今"の感性を響かせる注目のニューカマー。8月24日にリリースされたEP『LENS』は、歌詞とメロディに磨きのかかった力作に仕上がっている。


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活動を始めたきっかけ
直江晋太郎(Vo/Gt):ギター自体は小学校6年生の時に母の友人にもらったのですが、弾き方がわからないまま放置し続けていました。
その後、高校入学時にできた友達とコピバンを組んで、地元のイベントや学祭に出たりするようになってから、バンドの楽しさにのめり込んで、だんだんとコピーではなくオリジナルのバンドを組みたいと思うようになりました。
そして大学に進み、音楽サークルに入り、地道にメンバーを集めて、大学2年の冬にMercy Woodpeckerを結成しました。

影響を受けたアーティスト
直江:初めてハマった音楽は、小学校低学年の時に爆発的に流行していたORANGE RANGEだと思います。ORANGE RANGEのなかでもヒップホップ的な要素が好きで、小学校高学年ぐらいになった時に、音楽番組で偶然見たRIP SLYMEに夢中になりました。初めて自分のお金で買ったCDもRIP SLYMEでした。
ORANGE RANGEは、当時バンドという認識がないまま聴いていたので、初めてバンドと認識したうえで好きになったのは、中3ぐらいの時に友達に勧められて聴いたUVERworldでした。

そして高校に入りRADWIMPSに出会い、完っ全にバンドにハマりました。今でもいちばん聴いているし、いちばん影響を受けているバンドだと思います。
そこからいろいろなバンドを聴き漁るようになり、2010年代のロキノン系を好んで聴くようになりました。

最終的に高3あたりで残響系に出会い、「俺の探していた音楽はこれだったのか!」と衝撃を受け、People In The Boxthe cabsしか聴けない体になってしまいました。この2バンドも、かなり自分の音楽性に影響を与えていると思います。

注目してほしい、自分の関わった作品
直江:8月24日リリースのNEW EP『LENS』です。4曲入りの配信限定EPで、自分の今の感情を素直に表現できた自信作です。
1st Album『光をあつめて』は、それまでのMercy Woodpeckerの集大成みたいな作品で、昨年リリースしたEP『TIME』は"時間"について歌ったコンセプトがあったので、今回はもっと今の自分にしか書けない、今の自分にしか歌えない曲だけを収録した作品にしたいと思いました。

これはリリースごとに言っている気がするのですが、ライブ・バイトだらけの生活で心に余裕がなく、新曲のデモのストックもほとんどなかったため、かなり限られた期間で曲を作らなければいけない状況でした。僕は夏休みの宿題も最終日に泣きながらまとめてやるような子どもだったので、何も変わってないなあと思いながら必死に曲を作っていました。
でも結果、それがさっきも言った"今の自分だから歌える作品"に繋がったとポジティブに考えています!




今後挑戦してみたいこと
直江:もっとギターロックとかの枠に囚われず、いろんな表現で自由に曲を作っていきたいです。僕らのライブでしか体験できないようなパフォーマンスをすることがひとつの目標です。
あとはアニメとかのタイアップもいつかしてみたいし、なにより今は夏フェスに出たいです!全部を実現するためにいろいろがんばります!

カルチャーについて

触れてきたカルチャー
直江:昔から映画を観るのが大好きです。小学校の頃、月に一回、父と映画館に映画を観に行くという習慣が楽しみでした。そこで、何を観たか覚えてないくらいたくさんの映画を観ました。でも、その習慣は小6の時、妹に『カンフー・パンダ』のネタバレをしたら、父にめちゃくちゃ怒られて撤廃されました...ネタバレは絶対ダメです。



家で映画を観るのも好きでした。学校から帰ってすぐテレビを付けてCSで録画している映画やアニメを観ていました。内容はよく覚えてないけれど、チャップリンがめっちゃ好きでよく観ていた記憶があります。チャップリンはまた少し違いますが、昔の洋画は俳優の演技が自然で、本当にその場で事が起こっている気になって、没入感が凄いので大好きです。
ベタだけど、『ショーシャンクの空に』は何回観ても泣きます。



今注目しているカルチャー
直江:映画の話に続いているし、あまり映画をカルチャーとして観たこともないので深いことは言えないのですが、NetflixやAmazon Prime Videoなどのストリーミングサービスが一般的に普及していくにつれ、映画やドラマのスタンスがかなり変わっていってる感覚があります。昔の映画と今の映画は別物だなーとまで思っています。
言い方は軽くなってしまうけど、前提として"バズる"映画を作らなければならない。さらに言えば、映画の公開前に予告とかがSNSでバズって大きな流れを作ることが大事になってきているのかなあと感じています。
もちろんそれは一部の話であって監督によって違うとも思うのですが、カルチャーとして考えれば大きく変わっていることだと思うので、これからどうなるかとても興味があります!

このことは最近の音楽業界にも通ずるところがあると思うので、僕らも多少なりとも考えながら活動していくべきなんだろうなぁと感じています。

RELEASE INFORMATION

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Mercy Woodpecker『LENS』
2022年8月24日(水)
試聴はこちら

LIVE INFORMATION

Release Tour 「キツツキ、 マタタキ、 シャカリキツアー」
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2022年9月7日(水)
熊本Django

2022年9月16日(金)
新潟RIVERST

2022年9月17日(土)
長野JUNK BOX

2022年10月1日(土)
福岡Queblick

2022年10月7日(金)
静岡UMBER

2022年10月29日(土)
大阪 2nd LINE(*MASH A&R pre.「Treasure Tour」)

2022年10月30日(日)
岡山 CRAZY MAMA 2(*MASH A&R pre.「Treasure Tour」)

2022年11月1日(火)
福岡 LIVE HOUSE OP' s(*MASH A&R pre.「Treasure Tour」)

2022年11月7日(月)
名古屋Upset

2022年11月8日(火)
新代田FEVER

2022年11月9日(水)
横浜FAD

2022年11月11日(金)
渋谷Spotify O-Crest(*MASH A&R pre.「Treasure Tour」)

2022年11月19日(土)
佐賀GEILS

2022年11月20日(日)
周南rise

2022年12月4日(日)
熊本Django
(ONEMAN)

and more(ツアーは公演が追加になる可能性あり)

イベント出演
2022年9月3日(土)
TRIANGLE' 22 Acoustic Resort

2022年9月18日(日)
TOKYO CALLING 2022

PROFILE

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Mercy Woodpecker
2016年熊本にて結成。 九州を中心に精力的にライブ活動を行う 4人組ギターロックバンド 、通称 "マシペカ"。メンバーは直江晋太郎(Vo/Gt)、 籾田祐弥(Gt)、坂本すぐる (Ba)、黒田峰文(Dr)。
2020年、THE ORAL CIGARETTES やフレデリック、Saucy Dog が所属するMASH A&R主催のオーディションライブイベント『MASH HUNT LIVE Vol.3』に出演し、その名を広める。
2021年9月にはDigital Single「さよならスターライト」 を、11月には初の全国流通作品となる1st Album『光をあつめて』を、 12 月にはDigital EP『TIME』を、立て続けにリリースした。
90年代エモと現代のギターロックを掛け合わせたサウンドと、直江の力強く透明感のある歌声が特徴的。最新作は8月24日にリリースされたEP『LENS』。情景の見える歌詞と、叙情的でエモーショナルなメロディに、今後の躍進への期待が高まっている。

LINK
オフィシャルサイト
@MercyWoodpecker
@mercywoodpecker
Official YouTube Channel
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