2022.07.25
ポップとアートを追求するオルタナティブロックの新星「suya suya junction」-Highlighter Vol.140-
音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。 Vol.140は、東京のインディポップ・オルタナティブロックバンドのsuya suya junctionを取り上げる。
インディポップやオルタナティブロックの新星としてだけではなく、アートワークへのこだわりや、春(Vo)の歌声など、様々な角度から注目を集める中、初のEP『hometown』をリリースした。
バンドやロックも好きで、バンドをやってみたいという憧れがありました。大学ではいろんなコピーバンドをしていましたが、自分の弾き語りの曲や、自分が歌うオリジナルの曲をやってみたいと思い、結成しました。主には弾き語りのデモからバンドの曲を制作しています。
taiga(Gt):春とは、大学の音楽サークルで音楽性も合って、仲良くしていました。カネコアヤノさんのコピーバンドなども一緒にしていました。そんな春がsuya suya junctionのギターを募集していたので、やりたいと申し出ました。
まーしー(Dr):suya suya junction 『hometown』の中のM1「to day」M2「エメラルド」M5「Lights」でGt.を務めるSuさん(「エメラルド」では作詞作曲も)にメンバー募集で知り合い、そこに集まったのが春さんでした。春さんの歌声がとても心地よいと思ったところと、みんなの作る曲がシンプルで自分の好みだったので、メンバーになりました。
どの曲やどのアルバムも好きで、時期や気分によっても変わるので、一番は選べません。
まーしー:スピッツ、チャットモンチー、andymoriとかは大好きです。
影響を受けた、というか、suya suya junctionを始めた後に知ったのですが、(春は)真似をしているふうにはとらえられたくないので、あまり似ているとか影響を受けたとは言われたくないそうですが、羊文学は声が似ているところがあるのかなと思います。homecomingsにも似ていると言われています。
僕は京都が地元なのですが、homecomingsは地元にいる時から知っていてすごく好きです。suya suya junction『hometown』の曲を制作している時期にお付き合いしていた、弾き語りで歌を歌っていた年下の方も、きのこ帝国に声が似ていたり、羊文学を歌っていたりしました。
僕は今年34歳で、同世代とか下の世代のきのこ帝国や羊文学は、影響されるという聴き方はしてこなかったと思うのですが、バンド活動や、周りの音楽好きの方と話していて、年下の方たちはみんな好きというか影響を受けているんだなと感じて聴くようになりました。歌声はもちろんですが、キャラクターとかスタンスもかっこいいなと思います。
最近の日本のオルタナロックにおいて、きのこ帝国や羊文学のように、売れてる、流行っている人たちの影響は避けて通れないというか、すごい影響を与えているんだと思いました。時代に影響を与える人たちはかっこいいなあと思います。そういった、時代に影響を与えるような人やバンドに、身近で立ち合えたら面白いなと思って、音楽を追いかけたり、音楽活動に参加しています。
話は変わりますが、最近好きなバンドはswimming tapesというバンドです。
『hometown』の先行シングルとして2022年6月に配信した「girl」の主人公は私自身のことなのですが、地元を離れて東京で生活するガールが、大人になる感じを描きました。「せまいまち」はライブで演奏しながら、曲のリズムやアレンジを、もっとかっこよくなるように、納得いくまで何度か変えました。「さがしもの」は、最近作った曲です。弾き語りで作った時とは、リズムもテンポも全然違うのものになっています。バンドで合わせてみたら、最近好みだったドリームポップの雰囲気がある曲になって、おもしろかったです。
作品全体を通して、"日常"がテーマになっています。地元を離れ東京で生活している時に、自分の居場所を求めたり、迷ったりすること歌にしたいと思いました。それと、都会の生活の中で、ふとしたときに見た自然とか青空とか、休みの日に眺めた海のことも歌にしました。
「girl」のMusic Videoは、私が映像制作もやってみたくて自撮りで作りしました。曲の内容とリンクするのですが、都会で生活するガールが大人になる感じです。MVを作るのは初めてでつたない映像なのですが、お気に入りのレースやライト、朝日のきらきらを撮影しています。
Taiga:M4「girl」のギターが特に気に入っています。シンプルでゆったり力が抜ける感じを目指しました。
まーしー:M1「to day」、M2「エメラルド」、M5「Lights」はスネアが高め、M3「せまいまち」、M4「girl」、M6「さがしもの」はスネアが低めで、タオルでミュートしてローファイ感を出しています。レコーディングエンジニアさんからの提案でやってみたこともありました。
「girl」のバンドアレンジを決めるリファレンス音源に、はっぴいえんどの「風をあつめて」があったのですが、「girl」はもっとシンプルな「風をあつめて」っぽいアレンジにしてみたいなと思ったりもします。
弾き語りでライブをしたり、アコースティック編成のバンドもやってみたいです。
taiga:活動でいうと、まだ下北沢周辺でしかライブしたことがないので、活動範囲を広げたいです。フェスや野外ライブに出演してみたいです。車に乗って遠征も行ってみたいです。
まーしー:イラストレーターさんや写真家さんと協力して、もっとたくさんかわいいグッズを作ったり、凝ったアートワークにしていきたいです。
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ジャム・セッション 石橋財団コレクション×鴻池朋子 鴻池朋子 ちゅうがえり
理由とか意味が説明できないようなアート作品が好きです。好きな音楽も、なんで好きとか、どこが好きとか、わからないことが多いです。アート作品が好きな感覚と同じです。
ファッションの展示を見に行ったりもしました。これ面白かったです。
ファッション イン ジャパン 1945-2020―流行と社会
バンドでも演奏者のステージ上のファッションは大切だと思いますので、もっとセンスを磨いておしゃれでかっこいいと思ってもらいたいです。
suya suya junction『hometown』
2022年7月13日(水)
試聴はこちら
suya suya junction
東京のインディポップ・オルタナティブロックバンド。メンバーは春(Vo/Gt)、 taiga watanabe(Gt)、まーしー(Dr)。
2020年結成。2021年に3ヶ月連続で配信リリースしたシングルが、HOLIDAY! RECORDSやサブスク公式のプレイリストに取り上げられた。ライブ活動も、2021年11月の初ライブ以降、下北沢を中心に行っている。
これまでの活動で制作した楽曲をまとめた、"日常"がテーマである初のEP作品『hometown』を7月13日にリリースしたばかり。
@suya_suya_jun
@suyasuya_shiyo
Official YouTube Channel
spotify
FRIENDSHIP.
インディポップやオルタナティブロックの新星としてだけではなく、アートワークへのこだわりや、春(Vo)の歌声など、様々な角度から注目を集める中、初のEP『hometown』をリリースした。
活動を始めたきっかけ
春(Vo):私は弾き語りで曲を作っていていました。お遊びやデモのような曲もありますが、soundcloudにアップしています。バンドやロックも好きで、バンドをやってみたいという憧れがありました。大学ではいろんなコピーバンドをしていましたが、自分の弾き語りの曲や、自分が歌うオリジナルの曲をやってみたいと思い、結成しました。主には弾き語りのデモからバンドの曲を制作しています。
taiga(Gt):春とは、大学の音楽サークルで音楽性も合って、仲良くしていました。カネコアヤノさんのコピーバンドなども一緒にしていました。そんな春がsuya suya junctionのギターを募集していたので、やりたいと申し出ました。
まーしー(Dr):suya suya junction 『hometown』の中のM1「to day」M2「エメラルド」M5「Lights」でGt.を務めるSuさん(「エメラルド」では作詞作曲も)にメンバー募集で知り合い、そこに集まったのが春さんでした。春さんの歌声がとても心地よいと思ったところと、みんなの作る曲がシンプルで自分の好みだったので、メンバーになりました。
影響を受けたアーティスト
春:今に影響してるか分かりませんが、母親の影響でユーミン、ビリー・ジョエル、カーペンターズをよく聴きました。どの曲やどのアルバムも好きで、時期や気分によっても変わるので、一番は選べません。
まーしー:スピッツ、チャットモンチー、andymoriとかは大好きです。
影響を受けた、というか、suya suya junctionを始めた後に知ったのですが、(春は)真似をしているふうにはとらえられたくないので、あまり似ているとか影響を受けたとは言われたくないそうですが、羊文学は声が似ているところがあるのかなと思います。homecomingsにも似ていると言われています。
僕は京都が地元なのですが、homecomingsは地元にいる時から知っていてすごく好きです。suya suya junction『hometown』の曲を制作している時期にお付き合いしていた、弾き語りで歌を歌っていた年下の方も、きのこ帝国に声が似ていたり、羊文学を歌っていたりしました。
僕は今年34歳で、同世代とか下の世代のきのこ帝国や羊文学は、影響されるという聴き方はしてこなかったと思うのですが、バンド活動や、周りの音楽好きの方と話していて、年下の方たちはみんな好きというか影響を受けているんだなと感じて聴くようになりました。歌声はもちろんですが、キャラクターとかスタンスもかっこいいなと思います。
最近の日本のオルタナロックにおいて、きのこ帝国や羊文学のように、売れてる、流行っている人たちの影響は避けて通れないというか、すごい影響を与えているんだと思いました。時代に影響を与える人たちはかっこいいなあと思います。そういった、時代に影響を与えるような人やバンドに、身近で立ち合えたら面白いなと思って、音楽を追いかけたり、音楽活動に参加しています。
話は変わりますが、最近好きなバンドはswimming tapesというバンドです。
注目してほしい、自分の関わった作品
春:絵を描くことも好きなのですが、『hometown』のジャケットの絵は自分で描きました。2021年に3ヵ月連続で配信したシングル「to day」「エメラルド」「Lights」は、いずれもギターポップの曲になったかなと思います。『hometown』の先行シングルとして2022年6月に配信した「girl」の主人公は私自身のことなのですが、地元を離れて東京で生活するガールが、大人になる感じを描きました。「せまいまち」はライブで演奏しながら、曲のリズムやアレンジを、もっとかっこよくなるように、納得いくまで何度か変えました。「さがしもの」は、最近作った曲です。弾き語りで作った時とは、リズムもテンポも全然違うのものになっています。バンドで合わせてみたら、最近好みだったドリームポップの雰囲気がある曲になって、おもしろかったです。
作品全体を通して、"日常"がテーマになっています。地元を離れ東京で生活している時に、自分の居場所を求めたり、迷ったりすること歌にしたいと思いました。それと、都会の生活の中で、ふとしたときに見た自然とか青空とか、休みの日に眺めた海のことも歌にしました。
「girl」のMusic Videoは、私が映像制作もやってみたくて自撮りで作りしました。曲の内容とリンクするのですが、都会で生活するガールが大人になる感じです。MVを作るのは初めてでつたない映像なのですが、お気に入りのレースやライト、朝日のきらきらを撮影しています。
Taiga:M4「girl」のギターが特に気に入っています。シンプルでゆったり力が抜ける感じを目指しました。
まーしー:M1「to day」、M2「エメラルド」、M5「Lights」はスネアが高め、M3「せまいまち」、M4「girl」、M6「さがしもの」はスネアが低めで、タオルでミュートしてローファイ感を出しています。レコーディングエンジニアさんからの提案でやってみたこともありました。
「girl」のバンドアレンジを決めるリファレンス音源に、はっぴいえんどの「風をあつめて」があったのですが、「girl」はもっとシンプルな「風をあつめて」っぽいアレンジにしてみたいなと思ったりもします。
今後挑戦してみたいこと
春:今はギターポップ、ギターロックにアレンジしていますが、たとえばシンセサイザーを取り入れたり、楽曲のアレンジの幅を広げてみたいです。ギターとは違う、温かみや浮遊感などを出せるのかなと思います。弾き語りでライブをしたり、アコースティック編成のバンドもやってみたいです。
7月12日(火)西永福JAM 『FEAST』アコースティック編成で出演
taiga:活動でいうと、まだ下北沢周辺でしかライブしたことがないので、活動範囲を広げたいです。フェスや野外ライブに出演してみたいです。車に乗って遠征も行ってみたいです。
まーしー:イラストレーターさんや写真家さんと協力して、もっとたくさんかわいいグッズを作ったり、凝ったアートワークにしていきたいです。
バンドのグッズ
カルチャーについて
触れてきたカルチャー
春:美術。絵画やアート作品。絵を描くことが好きで、見ることも好きで、東京にはたくさんの展覧会があってよく足を運びました。クリスチャン・ボルタンスキー - Lifetime
国立西洋美術館開館60周年記念 ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代
アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人
ジャム・セッション 石橋財団コレクション×鴻池朋子 鴻池朋子 ちゅうがえり
ボルタンスキー展
金子みすゞ記念館
理由とか意味が説明できないようなアート作品が好きです。好きな音楽も、なんで好きとか、どこが好きとか、わからないことが多いです。アート作品が好きな感覚と同じです。
今注目しているカルチャー
春:ファッションです。大学を卒業して、服装にもお金を使えるようになってきたからです。もともと好きだったけど、こだわるほどお金と時間は使ってなかったので。ファッションの展示を見に行ったりもしました。これ面白かったです。
ファッション イン ジャパン 1945-2020―流行と社会
バンドでも演奏者のステージ上のファッションは大切だと思いますので、もっとセンスを磨いておしゃれでかっこいいと思ってもらいたいです。
RELEASE INFORMATION
suya suya junction『hometown』
2022年7月13日(水)
試聴はこちら
PROFILE
suya suya junction
東京のインディポップ・オルタナティブロックバンド。メンバーは春(Vo/Gt)、 taiga watanabe(Gt)、まーしー(Dr)。
2020年結成。2021年に3ヶ月連続で配信リリースしたシングルが、HOLIDAY! RECORDSやサブスク公式のプレイリストに取り上げられた。ライブ活動も、2021年11月の初ライブ以降、下北沢を中心に行っている。
これまでの活動で制作した楽曲をまとめた、"日常"がテーマである初のEP作品『hometown』を7月13日にリリースしたばかり。
LINK
linktree(website)@suya_suya_jun
@suyasuya_shiyo
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