SENSA

2022.05.13

固定概念に囚われないオルタナティブロックバンドの美学「VINCE;NT」-Highlighter Vol.131-

固定概念に囚われないオルタナティブロックバンドの美学「VINCE;NT」-Highlighter Vol.131-

音楽だけでなく、どのカルチャーも共通点やつながりがあるということをコンセプトにしているSENSA。INTERVIEWシリーズ「Highlighter」では、アーティストはもちろん、音楽に関わるクリエイターにどのような音楽・カルチャーに触れて現在までに至ったか、その人の人となりを探っていく。
Vol.131は、ネオサイケ、ゴシック、ジャンクからドゥームメタルまでも内包した東京発の4人組オルタナティブロックバンド、VINCE;NTを取り上げる。
5月13日にリリースした初アルバム『VAPID』は、いまの時代にバンド編成で音楽を作る意味は何か?を自問自答し、人間的なビートを突き詰めた1枚になっている。

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活動を始めたきっかけ
Yusuke Shinma(Gt/Vo):京都にいたメンバーが上京をして、唯一東京にずっといる勝さん(Arisa Katsu/Gt)と仲良くなった時に面白いことができそうだなと感じて、2018年に結成しました。シーンや界隈に属すということはせずに自分たちがいいと思うモノを作り、出会いたいという気持ちが強いです。

影響を受けたアーティスト
Shinma:オルタナティブなアーティストからの影響は受けていると思います。ただ、ここで指しているのは所謂ジャンルでの「alternative」ではなく、本当の意味で型にはまらない人たちのことです。DIY精神があり、人や社会に縛られずに自由に活動している人が好きです。

音楽ジャンルで言えば、単純に自分がカッコいいと思ったものであれば、どんなジャンルでも好んで聴くかもしれません。特定のアーティストに影響を受けて音楽を作っているつもりはありませんが、自然と血肉となりエッセンスになっていることは多いと思います。

そのなかでも、ストーナー、ドゥームメタル、デザートロック、ネオサイケ、ジャンク、ポストロック、パンク、ハードコアなどでしょうか。比較的重たい音楽が好みかもしれません。




注目してほしい、自分の関わった作品
Shinma:2022年4月23日に初めてレコードにてアルバム『VAPID』をドロップしました(配信は5月13日リリース)。
コロナの時代になる前に録ったものですが、プレス遅延なども受けて現在のリリースとなりました。録り音などにもできるだけ拘り、アナログの質感を出しながら色々な人に聴いてもらえるような作品にしたつもりです。



特に現代の音楽シーンで生楽器によるバンド編成で音楽を作る意味は何か?を常に自問自答しました。自分も様々なジャンルの音楽が好きですが、バンドをするからにはビートを人間の生演奏でフィジカルにコントロールできる魅力を大切にしていきたいと思っています。生身の人間が作り出すビートの個性、ヨレ、それがバンドでまとまったときの素敵さは神秘的なモノだと思います。

だからこそ、自分たちはシンプルなビートを大切にして魅力を伝えれたらと思ってこのアルバムを作りました。
複雑や難解でジャンクなビートや無駄を削ぎ落としたビートも僕自信は大きなリスペクトに値する大好きな内容ですが、ロックバンド然としたバンドが増えたらいいなとも思っています。
今回のアルバムは自分たちが考えるロックバンドのミソであるギターを含めた中音域で勝負しつつ、生ドラムで出せるビートやベースの低音域との兼ね合いを大切にした、そういった所に拘ったMIXにも注目してください。
ぜひ自然と体を揺らしてリズムを感じ取ってほしいです。


今後挑戦してみたいこと
Shinma:自分たちのバンドの表現として理想の音を出すためには、理想の機材と環境が必要不可欠です。それがないと4人だけの力では理想に近づけません。

今後は場所や音響、エンジニアなど全てと結託した理想のライブをやりたいと思っています。

カルチャーについて

触れてきたカルチャー
Shinma:映画がいちばん好きなカルチャーかもしれません。
様々な映画を見ますが、自分が音楽に求めるものと同じでジャンルや界隈などは関係なく、いいと思ったものが好きです。シネコン、ミニシアターなどの括りは関係ありません。
特に映画館で観賞するという行為が好きなので、それでこころを安定させたり、自分の作品に昇華したりしています。

今注目しているカルチャー
Shinma:映画の話題に続きますが、最近はNicolas Winding Refnという監督の作品が好きです。
ぶっ飛んでで最高なんですよね。



RELEASE INFORMATION

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VINCE;NT『VAPID』
2022年5月13日(金)
試聴はこちら

LIVE INFORMATION

DISTREE
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2022年6月12日(日)吉祥寺WARP
OPEN/START:未定(午後公演)
TICKET:¥2,800(+1D)FOOD FREE
出演者:とがる / I have a hurt / quiqui / iida Reo / VINCE;NT / Zanjitsu / aoni

FOOD: va nguoi bao ve

予約はこちら

PROFILE

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VINCE;NT
2018年頃より東京にて結成。
メンバーを変動させながらの模索期間を経由し、2020年頃現体制としての活動を開始。
オルタナティブな音楽性を主柱としながら、ネオオサイケ、ゴシック、ジャンクを経由したストーナー、ドゥームメタル、デザートロックの片鱗までもを柔軟かつ新鮮に映し出し、活動を続ける。
Yusuke Shinma(Gt/Vo)、Arisa Katsu(Gt/Vo)、Iori Kimura(Ba)、Kanako Teramoto(Dr)によって自分たちのすべてを表現するような楽曲はすべて「人力」によって繰り広げられ、様々な世代の心をつなぎとめる。

LINK
@VincentArdss
Official YouTube Channel

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